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卑弥呼の葬祭: 天照暗殺
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卑弥呼の葬祭: 天照暗殺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「采女の怨霊」が面白かったので手に取ったのだが、正直イマイチ。天の岩戸神話に関わる真実の為に、こんなに沢山の人が殺される必要性はないわ〜。ネタバレというほどでもないけど、、、所謂、天照男神説や宇佐神宮が誰かさんの墳墓説や邪馬台国やいろいろ絡めて謎解きがされていくんだけど、古代史好きやその分野で知識がお有りの方からすれば、”そーかな?”という部分が…。他の作品は読んでいないけど、安直に神社での凄惨な殺人というのも、神社好きにとっては不快。 | ||||
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殺人ミステリーを絡めた歴史の捉え直し小説。 なるほど、そういうこともあるのかも、と読み進めました。 ですが、主役の萬願寺響子が、サイコロで八卦を占うシーンで、この占いのことを、著者は四柱推命と書いていましたが、間違いです。 サイコロで八卦を出すのは易です。 四柱推命は八卦ではなく、暦を見ます。 このようなずさんな間違いをされてしまうと、他の根拠も間違いじゃないかな…と思ってしまいます。 文書は面白いだけに残念です。 | ||||
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卑弥呼と邪馬台国というおなじみの太古の謎に、宇佐神宮や天岩戸神社といったこれまでにないテーマが組み合わさる。面白そうだったので、たとえトンデモだとしても、気持ちよく騙してくれるなら大歓迎と思って手に取った。そして結果は最悪だった。京極堂ばりに古典の引用を駆使して連想ゲームで本質に近づいていくのだけど、論証があまりにも弱い。Aという弱い仮説をもとにA'という仮説を立て、さらにそのA'をもとにA''の仮説をと砂上の楼閣をつくっていく…。「ここまでで大きな論理的な瑕疵は無いわ!」ってあんたマジか、な主人公の反応。で、何?殺人事件って結局なんか関係あった?首がなくなるのも?バラバラに井戸に放り込まれるのも?久しぶりにひどい本を読んだ。 | ||||
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物語の途中までは謎の連続で面白く読めますが、後半からオチに近づくにつれパワーダウン。 謎解きもこじつけ過ぎるような…。 ちょっと残念。 | ||||
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版元が新潮社なので「毒草師」シリーズかと思いきや、毒が絡まないせいか御名形史紋の出番はなし。代わりに『ファーマ・ヴュー』編集部員の萬願寺響子が本作の主人公というか、語り手となって進行する。謎解き役の桑原崇くんは物語の2/3を過ぎた辺りで漸く登場。ホントに謎解きのためだけに出てくるのだ。こんなことなら「QED」シリーズの一編にすればよさそうなものだが、博覧強記の歴史通とはいえ、つまるところ一介の薬局店員に過ぎない彼や棚旗奈々が繰り返し事件に巻き込まれる展開は近作中で「(棚旗奈々には)巻き込まれ体質がある」と著者自ら突っ込みを入れて胡麻化しているくらい無理が重なっているし、そもそも「QED」なら講談社が黙っていないから、苦心の結果が主役・萬願寺響子なのだろう。 さて、相変わらず評価が低いのは、古代史の謎と現代の殺人事件の結びつきが無理筋のためである。邪馬台国をテーマにした歴史ミステリに多くの先例あれども、ここに「万世一系」の血統の秘密を絡めたのは一応新機軸と思う。でもねぇ…。遥か昔の神話時代のご先祖様に繋がる秘密を護るために、その謎に迫ろうとする者、表向きの神話に疑問を呈する者を殺すという筋立ては全く以ていただけない。その秘密が暴かれては万世一系の正統性もゆらぐから、殺人を犯すに十分な動機になると崇くんは云うし、周りの皆も納得するのだが、「んなわけ、ないだろうが!!」。所詮は神話時代の話で、先祖代々の伝承があったところで、それを信じて秘密結社のごとく行動する輩がいるか? 聖書の記述を100%真実と妄信するキリスト教の原理主義者もいるそうだから、可能性皆無とまでは云わないにしろ、リアリティ無視も甚だしい。 崇くんが開陳する卑弥呼や万世一系の「真実」に対して、拝聴する面々がやたらと「! (感嘆符)」を連発して叫ぶのも興醒め。首都のど真ん中におわしますやんごとなき方が神の末裔と本気で信じているのでない限り、「あぁ、なるほど。そんな見方もあり得るよねぇ」くらいが普通の反応である。どんなテーマで何を語ろうと著者のご自由ではあるが、あくまでエンタテインメントとして成立させることが第一なのをお忘れなく。 | ||||
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