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TEN
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TENの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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一言でいえば「テン君の超成り上がり物語」です。 成り上がり系って、次の2プロセスですよね。 (1)主人に襲いかかる理不尽極まりない困難(読者も一緒に、腹が立つやら悔しいやら) ↓ (2)それを見事に乗り越える!(読者も一緒に、鳥肌もんの「よっしゃぁ!」な爽快感を味わう!) この両者のバランスが重要だと思っています。 (1)があまりにも長く重苦しいと、読む進めるのが辛くなってしまうんですよね。 かといって、あまりにもあっさりと(2)へ達してしまうと、鳥肌が立つほどの「よっしゃぁ!」は味わえない。 で、本書。明らかに「(1)があっさりパターン」です。 とにかくもう、トントン拍子。テン君、数々の苦境を本当にあっさりとクリアしていきます。だから、鳥肌なんて立つこともなく、悪い意味で安心して読み進められます。 あと、ラストにある重要人物の裏切りがあるのですが、それがどうにも唐突すぎるというか、「え?そういう人じゃなかったやん!?」感が強すぎるというか。 だからこそのドンデン返しなのかもしれませんが、「重要人物&その奥さん」が、それまでの好感度めちゃ高な人物から唐突に小悪党化しすぎるんですよね(特に奥さんの方。いくらなんでも・・・)。しかも、サプライズな小悪党化のかいもなく、テン君をさほど苦しめることなくサラッと負けてしまいます。もの凄くシンプルなトラップに引っかかって、本当にあっさりと。 うーん、これだけ分厚い本なんですから、もっと強烈な「うぉぉ! テン、やったぜ!!!!!!!」なカタルシスを感じられる本格路線にして欲しかったですね。 決してつまらなくはないのですが、軽い。 星三つとさせていただきます。 | ||||
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今までのようなノンフィクションの作品を期待して読み始めたが、戦後からの復興期の立身出世を書いたような本で面白くはあったが期待ほどではなかった。 どや街で生まれ育ち当り屋で糊口を凌いでいた主人公のTEN。あることから先輩に拾われ料亭の下足番でやり直そうとする。その際に自主的にお客様の靴を磨いていたことを見初められ、ホテルの社員として引き立てられる。それから新しい企画をどんどん出して実際に数字を作りそのホテルを日本でも有数のチェーン店にまで引き上げ、海外にも広がろうとする時に、中卒でどんどん出世するTENをよく思わない連中がいるのは仕方ないとして、一番信頼していた自分を引き上げてくれた先輩が会社を乗っ取ろうと画策。最後は勧善懲悪的にハッピーエンドなのだが、そう思うと倍返しだ〜程のスカッとしたインパクトがない。 やはり楡さんは業界を取材したノンフィんション的な小説を書いて欲しいと思った。 | ||||
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