(短編集)

長崎乱楽坂

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長崎乱楽坂の評価:

3.71/5点 レビュー 24件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全34件 1〜20 1/2ページ
No.34
(5pt)

抗えない程暴力的な人生を生きる。

地方都市長崎にも、こんな時代があったのだ。荒々しい男達に常に翻弄され、行き辛い人生に、ある種の諦めと救いをもたらしたのが自死した叔父の気配だったと言うことか。運命に弄ばれる青年を描かせれば右に出る者がいないと私は思うが、今回の主人公は、一際脆く不安げで、手を差し伸べたいと何度も思った。弱くても、いいじゃない。
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X
No.33
(5pt)

抗えない程暴力的な人生を生きる。

地方都市長崎にも、こんな時代があったのだ。荒々しい男達に常に翻弄され、行き辛い人生に、ある種の諦めと救いをもたらしたのが自死した叔父の気配だったと言うことか。運命に弄ばれる青年を描かせれば右に出る者がいないと私は思うが、今回の主人公は、一際脆く不安げで、手を差し伸べたいと何度も思った。弱くても、いいじゃない。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.32
(4pt)

戦後のこの世界、知ってる人も知らない人も。

そうだったよね。そうなんだ。どんな世代でも楽しめる作品。ヤクザな世界知らなくても。「国宝」読む前の作品としては最適だと思います。
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X
No.31
(4pt)

戦後のこの世界、知ってる人も知らない人も。

そうだったよね。そうなんだ。どんな世代でも楽しめる作品。ヤクザな世界知らなくても。「国宝」読む前の作品としては最適だと思います。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.30
(5pt)

衰退するやくざ一家の哀切を描く。素直で生き生きとした文章が魅力。

○ やくざ一家の暮らしが題材。素材が何よりも面白い。作者は、やくざ一家を描きたいのか、男たちの心意気を描きたいのか、滅びるものの悲哀を描きたいのか、あるいはそのすべてなのか? おそらくこのすべてを描きたかったのだろう。作者にとっては、やくざも哀惜の対象になるのだ。

○ 連作短編の形になっている。全体として大きな物語になっている。全体を通して家の「離れ」が大事な役割を果たしているようだ。昔から何組もの男女を受け入れてきた。その男女の変遷がこの家の変遷を反映している。

○ 素直な生き生きとした文章が魅力だ。文章は自己主張せず素材を生かすことに専念している。そこが技術なのだろうけれど。破綻がなく、魅力的な表現が多い。
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410128752X
No.29
(5pt)

衰退するやくざ一家の哀切を描く。素直で生き生きとした文章が魅力。

○ やくざ一家の暮らしが題材。素材が何よりも面白い。作者は、やくざ一家を描きたいのか、男たちの心意気を描きたいのか、滅びるものの悲哀を描きたいのか、あるいはそのすべてなのか? おそらくこのすべてを描きたかったのだろう。作者にとっては、やくざも哀惜の対象になるのだ。

○ 連作短編の形になっている。全体として大きな物語になっている。全体を通して家の「離れ」が大事な役割を果たしているようだ。昔から何組もの男女を受け入れてきた。その男女の変遷がこの家の変遷を反映している。

○ 素直な生き生きとした文章が魅力だ。文章は自己主張せず素材を生かすことに専念している。そこが技術なのだろうけれど。破綻がなく、魅力的な表現が多い。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.28
(4pt)

「家」が主役

極道ものの大家族三村家の栄枯盛衰を、長男駿を中心に描く連作短編集。

小学校一年生の駿が大人になるまでのエピソードから、「家」という存在がどのように変貌していくかが窺い知れる。血気盛んな若い衆が集う得意絶頂の時代を経て、人々の身も心も離れてしまった終焉のときまでが淡々と語られていく。読み進めるうちに、「家」に漂う空気感の変化を感じることができるだろう。

本作品は、あくまで「家」が主役である。成長小説的な要素はなくて、主人公はその時々の「家」の様相をあらわすための視点でしかない。昔育った賑やかだった町並みが、風化していくような寂しさにとらわれてしまう。

「家」を取り巻く人々は実に生々しい。幽霊の哲也でさえも。ところが、家を離れてしまった人々は希薄な存在と化す。

「家」を離れようと試みながら、結局は雁字搦めにられてしまった駿は、「家」とともに朽ちていくようである。最終話では、駿の諦めに似た虚しさが弟 悠太の眼を通して感じられる。駿の「家」への思いは、この物語の幕引きの言葉として語られ、余韻を残していく。

それにしても、このカバーイラストは本作品の内容から外れているのでは.・・・
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.27
(4pt)

「家」が主役

極道ものの大家族三村家の栄枯盛衰を、長男駿を中心に描く連作短編集。

小学校一年生の駿が大人になるまでのエピソードから、「家」という存在がどのように変貌していくかが窺い知れる。血気盛んな若い衆が集う得意絶頂の時代を経て、人々の身も心も離れてしまった終焉のときまでが淡々と語られていく。読み進めるうちに、「家」に漂う空気感の変化を感じることができるだろう。

本作品は、あくまで「家」が主役である。成長小説的な要素はなくて、主人公はその時々の「家」の様相をあらわすための視点でしかない。昔育った賑やかだった町並みが、風化していくような寂しさにとらわれてしまう。

「家」を取り巻く人々は実に生々しい。幽霊の哲也でさえも。ところが、家を離れてしまった人々は希薄な存在と化す。

「家」を離れようと試みながら、結局は雁字搦めにられてしまった駿は、「家」とともに朽ちていくようである。最終話では、駿の諦めに似た虚しさが弟 悠太の眼を通して感じられる。駿の「家」への思いは、この物語の幕引きの言葉として語られ、余韻を残していく。

それにしても、このカバーイラストは本作品の内容から外れているのでは.・・・
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X
No.26
(4pt)

吉田修一の自伝か?

面白かったです、これが作者の自伝的小説としたら吉田修一が持つ暗さが理解できるような気がしました。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.25
(4pt)

吉田修一の自伝か?

面白かったです、これが作者の自伝的小説としたら吉田修一が持つ暗さが理解できるような気がしました。
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X
No.24
(5pt)

なぜ兄は東京に

なぜ兄は東京に行かなかったのだろう。
恋人より母を選んだのか。
むしろ女より男たちを選んだのか。
社会的にはなんにもしないで生きる兄は作者のもしもの人生を生きているのかもしれないな。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.23
(5pt)

なぜ兄は東京に

なぜ兄は東京に行かなかったのだろう。
恋人より母を選んだのか。
むしろ女より男たちを選んだのか。
社会的にはなんにもしないで生きる兄は作者のもしもの人生を生きているのかもしれないな。
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X
No.22
(4pt)

弟が幽霊を見て良いのかな?

零落れていく田舎ヤクザの家まわりの様子を、海難事故で夫と死に別れたその家の次女の息子たち二人の視点から描いた作品。もっとも二人とはいっても、最後の家の離れが焼けるエピソード以外は兄の視点だ。しかし、どうして「離れの幽霊」というタイトルにしなかったのだろう。登場人物の一人がその家の死んだ素人絵描きの三男で、要所で――直接描写はないものの――エピソードを締めているというのに…… 吉田修一特有の人生に対する閉塞感が良く出ていて、話の流れに無理がない。ただし、ラストの弟が幽霊を見るシーンは不用意だと思った。気持ちは理解できるが、彼に見えてはいけないんじゃないのか? 話の流れからいって…… もっとも弟までが――いなくなってしまった幽霊たちに――飲み込まれるのかと危惧させる効果を狙って描写されたのだろうとは推測はできる。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.21
(4pt)

弟が幽霊を見て良いのかな?

零落れていく田舎ヤクザの家まわりの様子を、海難事故で夫と死に別れたその家の次女の息子たち二人の視点から描いた作品。もっとも二人とはいっても、最後の家の離れが焼けるエピソード以外は兄の視点だ。しかし、どうして「離れの幽霊」というタイトルにしなかったのだろう。登場人物の一人がその家の死んだ素人絵描きの三男で、要所で――直接描写はないものの――エピソードを締めているというのに…… 吉田修一特有の人生に対する閉塞感が良く出ていて、話の流れに無理がない。ただし、ラストの弟が幽霊を見るシーンは不用意だと思った。気持ちは理解できるが、彼に見えてはいけないんじゃないのか? 話の流れからいって…… もっとも弟までが――いなくなってしまった幽霊たちに――飲み込まれるのかと危惧させる効果を狙って描写されたのだろうとは推測はできる。
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410128752X
No.20
(4pt)

途中でやめないほうがいいです

任侠ものはどうも肌に合わないし血縁関係がややこしいと思って読み進めていました。この小説の面白さは後半にあります。まず、駿が東京に出ようとするところですが章が変わるとぶち切れます。そして、最後の一章だけ主人公が変わります。この後半の2章によってこの小説が平坦で安易なものでなく、その余韻を長く持ち続けられるものに昇華しているように思います。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.19
(4pt)

途中でやめないほうがいいです

任侠ものはどうも肌に合わないし血縁関係がややこしいと思って読み進めていました。この小説の面白さは後半にあります。まず、駿が東京に出ようとするところですが章が変わるとぶち切れます。そして、最後の一章だけ主人公が変わります。この後半の2章によってこの小説が平坦で安易なものでなく、その余韻を長く持ち続けられるものに昇華しているように思います。
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410128752X
No.18
(5pt)

時代の移ろい、少年は何を見たか。

長崎乱楽坂にある三村家というひとつの家を舞台に、駿という少年の生き方、時代の流れを描いた作品。

三村の家に出入りするやくざものの男たちの背中を見ながら駿は成長してゆく。

価値観の固定された大人のひとつひとつの言動に駿の心は揺れ動く。

子供が大人の世界を垣間みる、触れる時の心情や仕草がとてもうまく表現されている。

その中で、駿の成長とともに変化してゆく母屋とは異なる、

時代の流れを刻印してゆく離れが象徴的に描かれている。

ラストの情景描写で余韻の残る感動というか、儚さみたいなものを感じました。

人生の選択、時代の潮流のうねりを感じた人の生き方、時代の移ろい、

その描き方がうまいなあと。

個人的には「最後の息子」「パーク・ライフ」よりも好きです。

物語がとりまくひとつの空気みたいなものを

吉田修一氏はとても繊細に描いていると思いました。
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.17
(5pt)

時代の移ろい、少年は何を見たか。

長崎乱楽坂にある三村家というひとつの家を舞台に、駿という少年の生き方、時代の流れを描いた作品。

三村の家に出入りするやくざものの男たちの背中を見ながら駿は成長してゆく。

価値観の固定された大人のひとつひとつの言動に駿の心は揺れ動く。

子供が大人の世界を垣間みる、触れる時の心情や仕草がとてもうまく表現されている。

その中で、駿の成長とともに変化してゆく母屋とは異なる、

時代の流れを刻印してゆく離れが象徴的に描かれている。

ラストの情景描写で余韻の残る感動というか、儚さみたいなものを感じました。

人生の選択、時代の潮流のうねりを感じた人の生き方、時代の移ろい、

その描き方がうまいなあと。

個人的には「最後の息子」「パーク・ライフ」よりも好きです。

物語がとりまくひとつの空気みたいなものを

吉田修一氏はとても繊細に描いていると思いました。
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410128752X
No.16
(4pt)

結末に圧巻!

ヤクザとして生きる男たちと

それを支える女たちと一緒に暮らす

二人の兄弟、駿と悠太を取り巻く日々…

主に駿が主人公という感じです。

最初の読み始めは幼少期の描写で、

これが1冊まるまる続くと思ったので

正直少し飽きてしまっていたのですが、

第2章、3章となるにつれて

だんだんと成長していきます。

つまりこの本は、少年たちの成長を綴った長編です。

吉田修一らしい生々しい描写で情景が浮かびやすく、

また、全体として何か作者の伝えたいことが胸に響いてきます・・

ラストがまた圧巻でして、一種の解放を感じました。

読後、不思議な気持ちになる作品。

吉田修一作品をまだ読んだこと無い人はぜひこれを機に読んでみてください!
長崎乱楽坂 Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂より
4104628026
No.15
(4pt)

結末に圧巻!

ヤクザとして生きる男たちと

それを支える女たちと一緒に暮らす

二人の兄弟、駿と悠太を取り巻く日々…

主に駿が主人公という感じです。

最初の読み始めは幼少期の描写で、

これが1冊まるまる続くと思ったので

正直少し飽きてしまっていたのですが、

第2章、3章となるにつれて

だんだんと成長していきます。

つまりこの本は、少年たちの成長を綴った長編です。

吉田修一らしい生々しい描写で情景が浮かびやすく、

また、全体として何か作者の伝えたいことが胸に響いてきます・・

ラストがまた圧巻でして、一種の解放を感じました。

読後、不思議な気持ちになる作品。

吉田修一作品をまだ読んだこと無い人はぜひこれを機に読んでみてください!
長崎乱楽坂 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 長崎乱楽坂 (新潮文庫)より
410128752X