六つの航跡
評判
六つの航跡の評価:
3.88/5点 レビュー 17件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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六つの航跡の評価:
3.88/5点 レビュー 17件。 B ランク
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表現が間違っているね。光の数分の一ぐらいの高速で飛んでるなら、回転重力使わなくても、
進行方向の逆へかかる高重力で多分みんな死んでる気がします。
世界観的には、リチャードモーガン作オルタードカーボンの「タケシ-コバッチ」シリーズ
のスピンオフ作品として読んでも問題ない話です。それほど極めて類似した世界観です。
人格をデジタルデータ化し、定期的にバックアップを行いクローン再生された肉体に
インストールして、人格を半永久的に受け継ぐ事が当たり前になった時代の話です。
数百年かかる遠方の地球型惑星へ向かう大量の冬眠状態の入植者を積んだ世代間宇宙船内で、
作業クルーにされた元犯罪者6人の人格を封入されたクローン人間の中で起こった、原因不明の
殺人事件を解明していくのが主なストーリーです。全員が謎の事故によって、地球を出発した
時以降のデジタル記憶を失っており、また数百年単位の隠された「過去」を持っています。
本作には、オルタードカーボンでは語られなかった、デジタル人格クローン人間の黎明期
における倫理観の対立が描かれている点が興味深いです。またデジタル人格ゆえに、データーを
改ざんして、人工的な多重人格や偽物の記憶を刷り込んでしまう事を可能とした世界であり、
オルタードカーボンよりも、もっと人間的な道徳観が劣化した世界です。
本作では、自分の頭の中の事すら信用できなくなった時代というのが大きなテーマとなって
おります。いくらでも人格を改造できて、原理的には改造された事に本人が気づけないからです。
「われ思う故に、我あり」という理念さえ通用しなくなった時代に、人は何を頼りに情報の
塊から自分を見つけるのでしょうか?