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昨日の僕が僕を殺す



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【この小説が収録されている参考書籍】
昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)

昨日の僕が僕を殺すの評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)

男子高校生が主人公のおよそ誰しもが共感しやすい内容であろう物語。
情景の描写がイメージしやすく、読みやすい。
展開のスピード感を持った太田紫織ミステリー新シリーズ。
櫻子さんの足下には死体が埋まっているの続刊作業も併せて進行していただきたい。
昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)Amazon書評・レビュー:昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)より
4041071003
No.1:
(5pt)

誰かを信じることはとても勇気が要ること

私は最初の60ページはとても読み難く感じて、なかなかページを捲ることが出来ませんでした。主人公に感情移入しにくい感じがあったのですが、60ページを超えると途端に物語に引き込まれました。
最後まで読んでやっと「昨日の僕が僕を殺す」というタイトルの意味を感じました。最後のページまで、どう落ちがくるのかわからないまま、読み切って「あ、なるほどぉ!」と腑に落ちた次第であります。帯にある「あやかしたちと事件をとく」ということは全くなく、主人公が孤独の中で苦しみながらなにか答えを探し求めていく、という苦しく切ない心理を感じました。信頼関係を結ぶことの大変さを教えられた気がします。自分さえも信じられないという孤独感。きっと、これが冒頭の印象を強くしていたのだろうと思います。馴染みのない感覚に馴れるまで、読者である私が気力を振り絞って歩み寄った感じです。

あと、大抵のミステリーは問題はひとつ。それに向かって複数のキャラクターが動き回ります。でも、この作品は問題はひとつじゃない。いくつかの問題の中で、主人公は共通の自分の課題に気付いていく過程が主軸なんだなって感じます。そういう意味では、読み手は考えなければいけない、感じ取らなければ理解できない、という難しさがあるのかもしれません。読み手を選ぶ小説ともいえそうです。最後まであきらめずに読んで、私は満足できました。
昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)Amazon書評・レビュー:昨日の僕が僕を殺す (角川文庫)より
4041071003

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