龍の耳を君に: デフ・ヴォイス

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龍の耳を君に: デフ・ヴォイスの評価:

4.82/5点 レビュー 28件。 S ランク

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平均点4.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21〜40 2/3ページ
No.21
(5pt)

一作目に引き続き胸をかきむしられる

冒頭の『聾』というという漢字の成り立ちの文章がとても印象的。

龍には、ツノはあるけど耳はない。
龍はツノで音を感知するから、耳が必要なくて退化したんだ。
使われなくなった耳は、とうとう海に落ちてタツノオトシゴになった。
だから、龍には耳がない。
聾という字は、それで「龍の耳」と書くんだよ。

これを踏まえると、タイトルの『龍の耳を君に』が持つ意味は…?考え込んでしまった。

口話の訓練の詳細も非常に興味深い。主人公が通訳として関わるろう者の被疑者が、自分の「話す」日本語は言語ではない、と主張するのもとても納得のいくものだった。

ネイティブサイナー(生まれながらの失聴者)や、インテ組(ろう学校で教育を受けた生徒が途中から普通校へ転校して学ぶ、統合教育、インテグレーションのこと)なと新しい概念、言葉を知ることができた。

第1作目にもまったく引けを取らないすばらしい作品。
筆者の丸山さんが、『デフ・ヴォイス』のタイトルはそのまま、ろう者の声を表しているのと同時に、言いたいことがあるのに、その声が届きにくい社会的少数者たちの声、という意味もこめています。と語る記事を読んだが、まさにその通りの事を考えさせられる作品。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)より
4488422217
No.20
(5pt)

出会えてよかった

久しぶりにいい作品に出会えてよかったと思いました。ただのミステリー作品ではなく読み手に色々なことを考えさせられる作品になっていると思います。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)より
4488027814
No.19
(5pt)

出会えてよかった

久しぶりにいい作品に出会えてよかったと思いました。ただのミステリー作品ではなく読み手に色々なことを考えさせられる作品になっていると思います。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)より
4488422217
No.18
(5pt)

「声」がなくても「聞こえ」なくても「話せる」という不思議な世界。

丸山正樹のデビュー作「デフ・ヴォイス」の続編。版元が文芸春秋社から東京創元社になり、連作短編集になって帰ってきた(短編2つに中編1つ)。

「デフ・ヴォイス」を読んだ時は衝撃だった。ミステリとしては特筆すべきものはなかったが、物語のクオリティーが非常に高く、なんと言っても「手話」をテーマに取り上げている点が斬新で、主人公荒井がハードボイルド系でかっこよかった。続編はないだろうと思っていたが、荒井やみゆき、何森刑事、瑠美など「デフ・ヴォイス」の主要キャラたちが帰ってきたのはうれしい限り。今作も素晴らしい出来で、「声」がなくても「聞こえ」なくても「話せる」という不思議な世界を味わえる。ただ、登場人物や過去の事件が何の説明もなくいきなり出てくるので、「デフ・ヴォイス」を読んでおいた方がいいかなと思う。
小説が好きな人はもちろん、読書が苦手な人、悩める人、すべての人におススメの作品。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)より
4488027814
No.17
(5pt)

「声」がなくても「聞こえ」なくても「話せる」という不思議な世界。

丸山正樹のデビュー作「デフ・ヴォイス」の続編。版元が文芸春秋社から東京創元社になり、連作短編集になって帰ってきた(短編2つに中編1つ)。

「デフ・ヴォイス」を読んだ時は衝撃だった。ミステリとしては特筆すべきものはなかったが、物語のクオリティーが非常に高く、なんと言っても「手話」をテーマに取り上げている点が斬新で、主人公荒井がハードボイルド系でかっこよかった。続編はないだろうと思っていたが、荒井やみゆき、何森刑事、瑠美など「デフ・ヴォイス」の主要キャラたちが帰ってきたのはうれしい限り。今作も素晴らしい出来で、「声」がなくても「聞こえ」なくても「話せる」という不思議な世界を味わえる。ただ、登場人物や過去の事件が何の説明もなくいきなり出てくるので、「デフ・ヴォイス」を読んでおいた方がいいかなと思う。
小説が好きな人はもちろん、読書が苦手な人、悩める人、すべての人におススメの作品。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)より
4488422217
No.16
(5pt)

手話に関心のある人もそうでない人にも。

手話の勉強を続けてます。聞こえない人や取り巻く事象をよく調べたのが伝わってきました。著者は弱い立場の側にたてる人なのだと思います。とてもいい作品です。
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4488027814
No.15
(4pt)

少年が掴んだ“龍の耳”という名の勇気

聾という字がなぜ「龍の耳」と書くのか。冒頭のその文章から鳥肌が立った。手話通訳士である荒井が関わることになった三つの事件を描く連作短編集。読み進めるほどに繋がっていくミステリーの仕掛けも、ろう者や手話の活かし方も真摯さが伝わってくる。

前作と同じく、ろう者たちのことを“特別”に描いていないところがいいなと。ろう者であることを武器にせず、あくまでありのままのドラマを描くことで伝えようとしている感じが好き。

第2話の『風の記憶』は、ろう者がろう者を騙す犯罪について書かれていて衝撃だった。ろう者として生きることや、本当の仲間とは誰なのか。被害者や加害者が抱く複雑な心境が語られて重々しいテーマを、風の音がやさしく吹き抜けて洗い流していくような読後感だった。

そして、表題作である第3話。場面緘黙症で話せない少年・英知が目撃した殺人は証言として認められるのか。ミステリーとしても一捻り入れつつ、手話という言語をこうして活かすのかと驚かされた作品。英知くんが荒井たちとのやり取りを通じて、“龍の耳”という言葉と勇気を掴んでいくのは胸が熱くなった。

「特性自体は変わらなくても、生活していく上で何の支障も感じなくなったら、それはもう『障害』とは言えなくなる…いつか、そんな日が来ればいいですね……」

この言葉と英知と美和の姿に希望を感じてよかった。自分や相手が持つ特性や気質を障害にしないためにはどうすればいいのか。そのための架け橋となる物語でもあると思う。

荒井や瑠美のコーダとしての物語や葛藤をもう少し深掘りしてほしかったのだけが気になった。「家族を作りあげる」という意味では、漆原一家と出会えたのは二人にとっても大きな経験だったと思う。彼らがどう成長するかがシリーズとしては大事なので、テーマ性だけじゃなくそこも絡めてくれたらうれしい。共通の言葉があっても、みゆきとすれ違ってしまうのは切ないね。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)より
4488422217
No.14
(5pt)

とてもきれいな本でした

読みたい本で、ずっと探していました。きれいな本でした。
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4488027814
No.13
(5pt)

こういう本求めてました

面白い!ろう者に関わる本っていうのはとても作者にとっても勇気がいる題材だと思うが、忌憚なく描かれていて面白いです!こういう本を求めていました。面白かったので、続けて購入しました!
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4488027814
No.12
(5pt)

とてもよく作り込まれている

とても自然で引き込まれているのによく作り込まれている。

ちょっと説明的な部分もわかりやすい言葉で書かれているのも興味深いです。
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4488027814
No.11
(4pt)

読み応えがあっておもしろい。

ミステリ好きにお奨めする。このタイトルでこの表紙の絵だと「暖かな話」を連想してしまうだろうけど、自分がこの小説に惹かれたのはそこではなかった。人間の描き方が緻密で引き込まれた。主人公・荒井とその恋人・みゆきの関係が、仕事と私生活の中で徐々に変容していく。ここらが非常にスリリング(p.192くらい)。

別に自分は小説に道徳を求めていないので、聾者の置かれた環境に声を上げるなんてことはしない。
この小説でも鋭い問題提起がいくつか出てくる。
①2話 新開という聾の男が聾者だけを狙った犯罪を犯す。着眼点おもしろいし新開のキャラもいいから、だいぶ期待したのに着地は尻つぼみだった。
②3話【聾で少しの発達障害があるこども(小学2年生)の証言は信用できるか???】
すごいテーマだな・・・・・
収束・謎解きの部分がちょっと駆け足になってるのが残念。
この3話でじわじわ真相に迫っていくさまは、ミステリファンには堪らないと思う。
バラバラで特に意味もないのかと思っていたものが繋がっていく展開もお見事。丁寧に丁寧に進んでいくミステリを久しぶりに読んだ。

自分はこの丸山正樹という作家が『ハンディキャップ』や社会問題から離れて小説を書いてほしいと思うんだけどなー。
(この小説の続編は荒井とみゆきと美和ちゃんがどうなるかを知りたいから読むけど・・・)
足枷になっているように思う。
人間関係の中で相手の考えを探りながら会話する描写が抜群にうまいから、ハードボイルドか犯罪小説書いてくれないかな・・・

それと、『家族の中で自分だけが聞く能力を持っていることの疎外感』これは今まで考えたこともなかった。『自分だけが〈聞こえない〉疎外感』なら容易に想像は付くのだけど・・・人間ってほんとに自分に近いところに問題が迫ってこないと想像だにできないもんだ。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)より
4488422217
No.10
(4pt)

読み応えがあっておもしろい。

ミステリ好きにお奨めする。このタイトルでこの表紙の絵だと「暖かな話」を連想してしまうだろうけど、自分がこの小説に惹かれたのはそこではなかった。人間の描き方が緻密で引き込まれた。主人公・荒井とその恋人・みゆきの関係が、仕事と私生活の中で徐々に変容していく。ここらが非常にスリリング(p.192くらい)。

別に自分は小説に道徳を求めていないので、聾者の置かれた環境に声を上げるなんてことはしない。
この小説でも鋭い問題提起がいくつか出てくる。
①2話 新開という聾の男が聾者だけを狙った犯罪を犯す。着眼点おもしろいし新開のキャラもいいから、だいぶ期待したのに着地は尻つぼみだった。
②3話【聾で少しの発達障害があるこども(小学2年生)の証言は信用できるか???】
すごいテーマだな・・・・・
収束・謎解きの部分がちょっと駆け足になってるのが残念。
この3話でじわじわ真相に迫っていくさまは、ミステリファンには堪らないと思う。
バラバラで特に意味もないのかと思っていたものが繋がっていく展開もお見事。丁寧に丁寧に進んでいくミステリを久しぶりに読んだ。

自分はこの丸山正樹という作家が『ハンディキャップ』や社会問題から離れて小説を書いてほしいと思うんだけどなー。
(この小説の続編は荒井とみゆきと美和ちゃんがどうなるかを知りたいから読むけど・・・)
足枷になっているように思う。
人間関係の中で相手の考えを探りながら会話する描写が抜群にうまいから、ハードボイルドか犯罪小説書いてくれないかな・・・

それと、『家族の中で自分だけが聞く能力を持っていることの疎外感』これは今まで考えたこともなかった。『自分だけが〈聞こえない〉疎外感』なら容易に想像は付くのだけど・・・人間ってほんとに自分に近いところに問題が迫ってこないと想像だにできないもんだ。
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4488027814
No.9
(5pt)

世界が広がりました。

デフ・ヴォイスを読んでハマりました。聴者にも聾者の世界を理解してしやすく書かれてるので、とってもためになります。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)より
4488027814
No.8
(4pt)

引き込まれました

ろう者と接したことのあるものにとって同感できるところが多くあった。
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4488027814
No.7
(5pt)

前作を超える視点の温かさ

被害者にとっての家庭に思いを巡らす描写に、思わず目頭が熱くなる。ラストの終わりかたも見事!こういう小説を書けたらなぁ、と思う。
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4488027814
No.6
(5pt)

知って欲しい聴覚障害に係る現実と当事者の思い

前作にも感銘を受け。期待していたことを裏切らない内容でした。今後も作者のチャレンジに期待しつつ多くの人に読んでもらいたい本です。
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4488027814
No.5
(5pt)

素晴らしい

素晴らしい、の、ひとこと。
手話通訳の仕事や
聴覚障害者の暮らしの一面
(不便・差別・不満など)
が読み手に伝わってきます。
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4488027814
No.4
(5pt)

手話をテーマに描いたミステリー

主人公はコーダという日本話語と日本手話の「バイリンガル」。日本手話やろう者のことはある程度知っていたつもりだが、そこに今国会を騒がせているような事件も絡むミステリー。テーマがテーマだけに説明も多いが、冗長にはならず、一気に読んだ。
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4488027814
No.3
(5pt)

デフ・ヴォイス待望の第二弾。手話表現が洗練された。発達障碍(アスペルガー、自閉症スペクトラム)にも焦点が当たった。

デフ・ヴォイス待望の第二弾。書棚がタイトなので文庫版が出たら購入することとし、取りあえず図書館で借りてきて一晩で読了した。

昨春、聴覚障碍のある手話話者からマンツーマンで手話を習い始めたとき、最初に読んだ手話関係本が本書の前著に当たる「デフ・ヴォイス」であった。

デフ・ヴォイス文庫版を購入して、何度も読み返し、「聾文化:同じ日本に生まれ育った日本人同士なのに文化が違うこと」「CODA=聾の親から生まれた健聴者の子」「手話といわれるものの中に、日本語と文法の違う日本手話と、日本語を手話表現で置き換えた日本語対応手話(手指日本語)の二種類があること」の、大きく3つのことを知った。

この3つの知識は、多言語学習者である私の手話習得(と言っても手話検定5級にすらまだ遠いが)に資するところ大であったし、聴覚障碍のある手話講師とコミュニケーションをとるのにも、大いに役に立った。

続編に当たる本書では、前著に続いて、聾文化と手話、CODAたる主人公のアイデンティティ、主人公と、小学生の子がいる元同僚女性との恋愛模様、聴覚障碍者絡みの犯罪に加え、本書では発達障碍(アスペルガー;自閉症スペクトラム)の少年が最重要なサブキャラクターとして活躍する。

 CODA同士、さらには(健)聴者同士における手話の潜在伝達力に触れたところ、および音声言語表現の苦手な発達障碍児(者)が視覚言語(手話)であればコミュニケーションできる可能性を示唆したのは注目点である。

【小説として不満な点】
テーマが満載過ぎるきらいがあることと、サブキャラクターである発達障碍児が速やかに実用的な手話を身に着けたというストーリー展開には無理があり過ぎる。
 
私の個人的な好みかも知れないが、主人公の恋人(元同僚・婦警・一女の母)が、一々、神経過敏で鬱陶しい。 この主人公には、もっと大らかな女性が似合う。

【推薦書】
杉山登志郎(著) 発達障害の子どもたち(講談社現代新書2116)
杉山登志郎(著) 発達障害のいま(講談社現代新書1922)
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)より
4488027814
No.2
(5pt)

素晴らしい作品

丸山正樹さんは、比較的新しい作家だが、大注目の方。ご自身が、長い介護の経験をお持ちで、社会的弱者に焦点を当てたミステリーを書かれている。デフ・ヴォイスは、ろう者の世界を、荒井というコーダ(Children of Deaf Parents)通訳士を主人公に書いた本で、これが2作目。深い感動を覚えた本だったので、次回作が読めるとは思わなかっただけに、嬉しかった。別の作品の「漂う子」の子供のニグレクトをテーマにしている。素晴らしい作家なので、ぜひ、読んでみてください。
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) Amazon書評・レビュー: 龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)より
4488027814