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(短編集)

夏目家順路



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏目家順路
夏目家順路 (文春文庫)

夏目家順路の評価: 3.20/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

葬儀の場で多くの人が自然に涙を流す愛すべき素直な良い人でしたね。

七十四歳で生涯を閉じた元ブリキ職人の夏目清重の死を悼む多くの人々の人生模様を描く朝倉かすみさんの心に沁みる家族小説の感動作です。昭和十年の元日に生まれた清重さんは確かに不器用で聡明ではありませんでしたね。ルールをよくは知らない草野球チームの監督で「テンマリ叩け」と言われたら皆笑っちゃいますよね。叶わなかったけど問題児のトッチが大人になり立派になった姿を見せてあげたかったな。元妻かず子は知的な男に惚れて離婚せざるを得なかったのが誠に不運でした。葬儀の場で多くの人が自然に涙を流す愛すべき素直な良い人でしたね。
夏目家順路Amazon書評・レビュー:夏目家順路より
4163296506
No.1:
(4pt)

静かにズシリと来ました。

母の勧めで読んだ作品。故人的に「悪女について」のような「周囲の人間に語らせてひとりの人物像を浮かび上がらせる手法」が好きなせいもあると思いますが、故人の人格と故人を思う人の人格が重なりあって、じわじわあぶり出される感じはけっこうよかった。人は知らないうちに人に影響を与え、与えられ、誰かの長所が誰かの短所になり、そのまた逆もあり。そういう不確かさと、どんなに強い感情も時とともに薄れていくが、オリのようなものは残る。という確かさみたいなのを感じて、ズシリとくるものがありました。でも、外の男に走る女の人が、ただの好色に見えてしまったのは残念だったかな。理屈ではないというのはわかるんですが。
レビューを開いたら意外に低評価で、他の作品はもっと面白いのか〜と今から楽しみです。
夏目家順路Amazon書評・レビュー:夏目家順路より
4163296506

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