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(短編集)
夏目家順路
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夏目家順路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「夏目清茂は、めでたい男だ。」で始まるこの小説は、夏目清茂と家族やとりまく周囲の人の物語だ。 姪にあたる香奈恵が、「冠婚葬祭の『葬』の場面で自分がなにもしてこなかったとありきたりの感慨を抱きやすいからむずかしい」と考えていて、これは私も痛感。 総じて登場人物の男たちは昔を懐かしみ、女たちは今をねっとり生きている。 孫娘の詩織が思う「わたしも死ぬまで毎日生きる」というのが、本当にそのとおりで納得。 | ||||
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夏目清茂が、脳梗塞で突然他界した。彼をよく知る人たち、そして彼の家族が葬儀のため集まって くる。さまざまな人から見た清茂の人間像とは?一人の人間の生きざまを、多角的にとらえた作品。 物語は清茂が自分の過去を回想するところから始まる。そして清茂の死。集まってきた人たちは、 清茂と過ごした日々をふり返る。あるひとつのできごとも、人それぞれ受け取り方が微妙に違う。 そして、清茂の人物像も、いろいろな人たちがさまざまな角度からとらえている。読んでいくと、 だんだんと清茂の立体像が浮かび上がってくる。そんな感じだった。この作品を読んでいると、 「自分の生き方について、いったい家族はどんなふうに思っているのか?」と気になってしまう。 「どんなに深くつき合っているつもりでも、その人間の本質に迫ることはできない。」そういう思いも 強く感じる。だが、人は器用には生きられない。自分の思った道を進むしかないのだ。自分が老いて 自分の人生をふり返ったとき何を思うか?そして、まわりの人たちはどう思うのか?そこに現れる 自分の人間像は?知りたくもあり、知りたくもなし・・・。読んでいて、さまざまな思いがあふれて くる作品だった。 | ||||
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