ゲームの王国
評判
ゲームの王国の評価:
3.96/5点 レビュー 74件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1〜11 1/1ページ
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ゲームの王国の評価:
3.96/5点 レビュー 74件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
という顔をしておきながら、中身は作者の都合の良いように歴史をこねくり回す……。
『ゲームの王国』はまさに「実在の歴史と人物を、
作者が自分の構築した『ゲームのルール』に合わせて勝手に動かしている物語」です。
どこまでが調べればわかる事実で、どこからが作者の創作(嘘)なのか
の境界線が意図的にボカされています。
おそらく作者は「歴史もまた一つの物語(ゲーム)に過ぎない」という
ポストモダン的な不遜な態度を取っています。
「知識がないと入れない」一方で、「知識がある人ほど、史実とのズレにイラつく」という、
非常に座りの悪い構造になっているのです。
なぜ「SF」という看板?
この作品がSFだと言われるのは、後半に「脳波」や「システム」の話が出てくるからですが、
本質的には「歴史シミュレーション・ゲーム」に近いものです。
だからSF小説だと思って手に取ると足元をすくわれます。
カンボジアの悲劇を忠実に描きたいのではなく、
「ポル・ポト政権という極端なシステムの中で、人間はどこまで記号的に動かせるか」
を実験したかった。
「人間はもっと単純なはずだ」という感覚とは決定的に対立します。
この小説の中の人間は、作者がプログラムした「駒」に過ぎないからです。
「知識がないと入っていけない」
この小説が持つ「情報の非対称性」への特権意識に向けられているのだと思います。
小川哲ファンは「難解な歴史をSF的ギミックで読み解く俺、カッコいい」という
知的な優越感をくすぐられる読者が多い。
小説なら、その背景も含めて物語の中で納得させてくれ。
外部のWikiを読み漁らないと楽しめないのは、表現として欠陥ではないか?
結局、何が鼻につくのか?
小川哲に感じる「合わなさ」の正体は、おそらく
「歴史や他者の悲劇を、自分の知的なゲームの材料として消費している」
ように見える傲慢さではないでしょうか。