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暗闇のアリア



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【この小説が収録されている参考書籍】
暗闇のアリア
暗闇のアリア (講談社文庫)

暗闇のアリアの評価: 2.90/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

アタリでした

これぞ真保作品。官僚、警察が絡む展開に過去の作品をオマージュした場面も。
真保作品が好きな方にはおすすめです。
暗闇のアリアAmazon書評・レビュー:暗闇のアリアより
4041057000
No.9:
(3pt)

執着と執念に取り憑かれた人々の群像

真保作品のヘビーカスタマーですが、表紙で食わず嫌いしていて、未読だった作品でした。
真保作品の最大の特徴でもある、取材の徹底に拠る説得力という意味では、コレまで読んだ作品と比して、
少しか弱く、叙述に拠って読ませる作品と感じました。次々と明らかとなる不審な点に読者を引き込み、悪なる正義に、善なる小悪に翻弄されながら読み進める展開となります。
途中、説明が重複する部分が散見され、中弛む印象を受けましたので、☆3としましたが、流石ベテラン実績豊富な作者の文章力光る怪しさも十分に堪能出来ますので、損はしないかと思います。
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4041057000
No.8:
(3pt)

大量殺人者が捕まることのない歯切れの悪い作品

自殺と見せかけた大量殺人。
いったい何人殺したのか作品を読み返さないと分からない位だ。
おそらく10人以上。
警官と、自殺したジャーナリズムの妻が真相究明に乗り出すがことあるごとに関係者が自殺あるいは事故死している。
最後に現れた犯人も逮捕されつことなく海外へ逃亡されてしまう。
歯切れの悪い作品だった。
一般文学通算2563作品目の感想。2021/08/25 16:45
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No.7:
(5pt)

描かれることの少ない国際協力の世界 題材は良いのだけれど・・・

外務省、NGO、有償資金協力、JICA、国連、青年海外協力隊・・・。個人的には馴染みのある世界なのだが、こうした広義の国際協力が小説の舞台になることは少ない。本作はその数少ない事例の一つ。援助という特殊な世界と、日本の日常とが上手く融合していると思う。

 けれど残念なのは、本来善意の行為であるはずのそうした国際援助の世界が、この上なく否定的に描かれていること。せっかく小説になったというのに、これはとても残念。おまけに、稀代の連続殺人鬼まで登場するのだから、ただただ唖然とする。

 それでも星5つと最高の評価をしたのは、他の低いレビューへの対抗意識から。だって、話としては面白いし、何より作者がチャレンジしていると感じるから。確かに、万人向けの分かりやすい筋立てではないと思う。特に前半は極端に説明が少なく、え、何なに? どういうこと?

 ・・・みたいに置いてきぼりになる読者が少なくないだろう。もしかすると、そこで読むのをやめてしまう人だっているかもしれない。それでも、だからといって星1つや2つは不当な評価だと思う。そこで、敢えて最高評価とし平均値を上げようと思った次第。
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4041057000
No.6:
(1pt)

ゴルゴ13の出てこないゴルゴ13作品?

読み終えて、落胆しています。スケールの大きな、しかし薄っぺらな作品です。経済産業省のキャリアである夫の自殺に疑問を抱く雑誌記者である女性が、ノンキャリアの警察官(主人公)と競うようにして真相を探っていく前半。展開はそれなりに面白いのですが、この両者がどちらも共感できない嫌な奴ら。根拠のない上から目線で、人の話や態度の裏ばかり読み、相手の思惑などを勝手に決めつける。その上二人とも図々しく、自分勝手で、読んでいて不快になります。
後半は、北アフリカの内戦にロシアやアメリカが絡み、フランスやウクライナといった国々も登場する一方、国内では広域指定暴力団の最高幹部まで登場するといった派手な設定。ただ、気ぜわしいばかりで、凄みもサスペンスも伝わってきません。
「あり得ないことをありそうに」描いてみせるのがミステリーの魅力の一つですが、この作品はいかにも作り物という印象で、リアリティーがなさすぎます(なお、作中、経済産業省の「局長補佐」という役職が出てきますが(p-49)、そのような役職はないと思います。経済産業省のHPで幹部名簿を見ればすぐ分かります。こういう点からも、細部の取材が甘いのではないかという疑念がわきます)。
全体として、「ゴルゴ13」の中のイマイチの1作(しかもゴルゴ13が出てこない)というレベル。真保裕一さんでもこの程度のものを書くのかぁ、というのが総括的な感想です。
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No.5:
(3pt)

調べれば調べるほど真相は遥か彼方でスケールがどんどん大きくなっていく

夫の自殺に疑念をもつ妻が死の真相を探っていくのだが、話がどんどん大きくなり、最後は暴力団やアメリカ・ロシア、国連職員までが関与する事件へと発展していく。

序盤から中盤は楽しめたのだが、中盤以降はくどくなってやや失速してしまった。

自殺が偽装された死である状況証拠が色々出てくる中でいかに犯人に迫っていくかを期待していたのだが、調べれば調べるほど真相は遥か彼方で、ここまでスケールの大きな話をたった一人の犯人が実現できたのか、現実感がなかった。

また、週刊誌記者の妻の行動力が凄すぎた。組織で動く警察に対して、たった一人で警察以上の経緯や証言を得るのはさすがにやりすぎだと思う。

ベファレシアで起こった事件も結局は警察の推測で、それを裏付ける話は伴走者からも出てこず、犯人がここまでの行動を起こすことになった真の動機は分からずじまいだったのが残念だった。
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No.4:
(3pt)

もう少しシンプルで良かったのでは

夫の自殺に納得出来ない女性記者が、孤立無援の状態からほんの僅かな手掛かりを機に不審死の真相を究明していく。一方、妻の自殺を引きずる中年刑事は特命を受けある捜査に内密に乗り出すが、その過程で女性記者とは反撥しながらも徐々に協力していくことなる。その背景には、国際的スケールの問題とある謎の人物の存在があった。

まず、この女性記者の行動力が凄まじく、警察捜査を凌駕するような働きをほぼ単独でこなすことに若干の違和感を感じます。事件の背景が判明していくにつれ、詳しくは言えませんがあれもかこれもかとなっていき、結局目的は何だったのかがボケてしまった印象があります。捜査のディティールや着眼点は流石ですが、少し雲を掴むようなミステリーになってしまったと思います。
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No.3:
(1pt)

真保裕一は、かつての輝きを失っている

ホワイトアウトなどは面白かったが、ここ数年の作品はつまらない。

正直有名作家だから売れるのだろうが、全く魅力を感じない。

なぜ、まだ売れっ子作家扱いなのか??「誘拐の果実」や「アンダーカバー」は本当につまらなかった。

粗製乱造ではなく、真剣に大作を書き上げて欲しいと思います。
暗闇のアリアAmazon書評・レビュー:暗闇のアリアより
4041057000
No.2:
(2pt)

期待値高かったので残念・・・

直前にサラリーマン兼業作家のぺらっぺらな後だしじゃんけん小説を読んでしまったので、「赤毛のアンナ」で泣けた分よけいに期待したんだが・・・

共感持てるキャストが一人も現れない。だから泣けないし感動もない。
1. 女記者。気持ちの離れた夫の死因に疑問を持ったとしても、あそこまで気合い入れて真相究明に奔走するか?愛しているならわかるが。
2. てめえの浮気が原因で妻に自殺され、自暴自棄になってる程度の刑事が、あそこまで使えるか?
3. 元いじめられっ子が、なぜ人命救助に燃えていたのか、そしてなぜ大量連続殺人者となっていったのか、説得力ある描写がない。

あーーー残念だ
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4041057000
No.1:
(3pt)

うーん いい素材なんだけどと思ってしまう残念な一冊

夫の自殺に納得できず、真相を追う妻。凡庸な作者なら、この妻の意見にそのまま同意する協力者がすぐ現れるのですが、そこはさすがに真保裕一。無理やりに話を聞くことになった刑事は、頭のおかしい女と思って相手にしない。ご都合主義で話を進めていかない作者の姿勢にまずは引き込まれていきます。そのまま中盤までは、どんな謎が隠れているのかが読者も見えず、話も加速していきます。
が、犯人の正体や意図が見えてきて以降、焦点がどんどんぼけてきて失速。
自殺大国日本で、自殺にみせかけて殺していくサイコキラーの存在は面白いのですが、逆に犯人の心理構造や、人を助けたいという使命感を抱いていた者が、なぜ別の道に進んだのか、そこの人物像を深堀りしていかないと、説得力がある作品にはならないのかなと。
力のある作者だけに、傑作に仕立てることができた素材だと思うと、残念な気持ちになります。次回作に期待します。
暗闇のアリアAmazon書評・レビュー:暗闇のアリアより
4041057000

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