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よるのばけもの
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よるのばけものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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おかしいと思っていた矢野さんは驚くほど人間だった。それもごく普通の。 変な人がいてもその変な人が9人いて普通の人が1人いると普通の人が変な人になる。 ずれた人ははじきだされる。 今のこの社会や学校の問題、自分が置かれている状況を客観視して捉えることができました。 夜になるとばけものになるぼくは昼の方がよっぽどばけものでした。 自分もたまにばけものになりつつたまーに夜休みをしてほんとのじぶんになる。 切ないけど住野よるさんの作品でいちばんすきでした。 | ||||
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自分と、世間と、何が正しいのか。緑川への仕打ち、校舎の窓ガラス、昼と夜の姿、いろいろ含みを持たせてかかれた物語。特徴的なキャラクター、面白く読ませてもらいましたが、もう少しすっきり、ハッピーエンドに終わってもらいたかったなぁ。 | ||||
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最初は入り辛かったですが、どんどん引き込まれる感じです。 最後の最後まで話がどうなるかわからなくてとてもドキドキハラハラしました。 | ||||
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住野先生の今までの作品と比べると、いささかわかりにくく、読みにくいかもしれない。 しかし、「矢野さつき」の独特な喋り方や、化け物の描写であったりと、すっかりと世界観にハマってしまった。 テーマはいじめという、ありきたりなように思えるものだが、住野先生の独特な感性で、従来のいじめをテーマとした作品とは異なると思える。 だんだんと明かされていく「矢野さつき」の本音や、何も考えてないように見えて誰よりも考えている姿。 それによって主人公は様々な想いと葛藤することになるのだが、果たしてその葛藤の末にあるものとは。 そして、主人公と矢野さつき以外の登場人物の謎は残ったままだし、夜休みの謎もわからないままだ。 これは一生明かされないかもしれないし、スピンオフや続編があるかもしれない。 それを楽しみにしていこうと思う。 | ||||
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住野よるさんの三作目。これまでの2作も読んだ上で、この本を読みました。処女作の「君の膵臓をたべたい」は話がわかりやすく、読み手の受け取り方は誰が読んでもそう大きく変わらないお話。「また、同じ夢を見ていた」は、読み手によって受け取り方に少し幅がある話しだなと感じていました。どちらも個人的にはとても好きな話で、買って良かったと感じる本でした。 三作目にあたる「よるのばけもの」は、読んだ人によって受け取り方や感想がかなり違う話だと思います。他の方が書かれているとおり、作中に出て来る疑問は、明かされないまま終わってしまうものが多いです。個人的にはそれがこの話の魅力であり、本質のように感じています。主人公の男の子が、昼と夜の学校で起こる物事から、少しずつ様々なことに気付き、色々なことを考えながら、それらの見え方が変わっていくように、この小説を読んでいる人が、ストーリーの様々なことに気付き、想像でいろんなことを読み取っていく。読み手の受け取り方や想像によっていろんな取り方ができ、その取り方によってストーリーの全体像の出来上がりが変わる。そんなお話です。読み手の想像をかき立て、なおかつ想像すればするほど、胸をうつものがあり、読み返したときにさらに深く訴えてくるものがある。好き嫌いはあると思いますが、個人的には君の膵臓をたべたいよりも、遥かにこの作品の方が好きでした。すべてを明かさないからこそ魅力的な作品だと思います。 | ||||
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この本をはじめて読んだ人の多くは戸惑うと思います。特に後半は、え、この残りのページ数でこの謎を全部回収できるの?って。 かく言う私もそうでした。 この本の特徴は、謎も答えも、本の最後ではなく全体に散りばめられている事だと思います。一度読んで分からなくてモヤモヤするのは、だから構造として当たり前なんです。どうかその事を分かって欲しい。このモヤモヤをいったん堪えて、もう1度読み直して欲しいんです。 一人称で描かれるこの小説の主人公は、こましゃくれな中学生の男の子。彼の周囲の人間への解釈って必ずしも正しくない。その事を踏まえて、あれこれ考えながら読み進めるのが本当に楽しい小説です。 住野よるさんはきっと色々と計算して作り上げたうえであえて一部の描写を読者から隠し、一方で答えのヒントもくれていると思います。 私ももっとたくさん読み込んで、いつかこの物語を完成させたいです。 | ||||
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私は好きな物語。 主人公と女の子の登場人物に感情移入しちゃいました。 ラストも好きかな。 読むか読まないかもアナタ次、第 | ||||
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読者に考えさせる作品だと思います。僕はそういった作品が好きなので。 | ||||
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住野先生のデビュー作から最新作の「よるのばけもの」まで全て読みました。わたし達の思う普通の事を、純粋な答えと一緒に文字として導いてくれるのか、この方の作品の特徴の一つかと思っています。 前作、前々作がとてもよかったために、今回の作品は未回収な設定が多く疑問が残りました。大まかな設定はとてもいいのに、ヒロインの女の子の話し方やいじめの発端となったヒロインの行動、主人公のばけものとなった経緯、夜休み中の警備員とは一体どういう関係なのかetc…挙げたらきりがないですが、読者の想像に任せるといった姿勢なのか、あまりにも投げやりでもやもやします。 そして最後がハッピーエンドかバッドエンドか(そうではないと思いますが)とても微妙な終わり方で嫌でした。いじめの物語だったら、やはり最後はハッピーエンドの方がいいというのが、個人的な思いです。 けれど、やはり住野先生の物語はとても楽しく惹きつけられます。次回作品も、楽しみに待っています | ||||
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前二作よりはゴールが小さいのかな?と思ってしまいました。しかし、前二作よりも何故か見入ってしまいました。素敵で色々考えたくなる作品でした、ありがとうございます! | ||||
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これが新人としてデビューして3作目ということにただ単純に驚く。 物語を生み出すという職業の人は、おそらく1作目を越えて、2作目を仕上げ、3作目で真価が問われる気がする。 しかも住野さんは、デビュー作があれだけ話題になり売れてしまったから、そのハードルは嫌でもあがる。 それを、この短い時間で3作目が出され、手元に届いたのがこの作品なんだからこれはもう、本物と言わざる得ない。 教室内の空気を読むことに敏感で、そこから外れないよう意識し、消極的にいじめに荷担しながら毎日をおくるあっちー。 彼は夜になるとバケモノになる。 たまたま入った夜の学校で、彼はクラスでいじめられている矢野さつきと会いーー。 主人公の安達君にとって、昼の自分は「俺」であり夜の自分は「僕」。 でも、矢野さんにとっては昼も夜も「あっちー」だったことが物語のポイントのような気がする。 たしかに、お話の中で解決しないところが山ほどある。 矢野さんが語ったクラスの「女の子」や「男の子」は誰で、なんでそんなことをしてるのかなんてほんとうに気になる。 でも、それがこの話のキーではないんだと思う。 分からない事は分からないままでもいい、ってことなんだろう。 普段の私たちの生活のように、自分が知り得ないことが世の中にはたくさんあるから。 それよりも、あっちーがバケモノになった理由が、最後に分かって良かった。素直に感動した。 | ||||
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はっきり言って今作が一番良い。 新作を発表するごとに着実にレベルアップの感がある。 | ||||
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この物語は、「正しさ」が重要なテーマになっていると思います。主人公が「僕」と「俺」というふたつ人格のどちらが正しいのか、いじめを通して葛藤します。その中で、いかに人間が思い込みによって「正しさ」という絶対的な真理がひとつであると決めつけているかが良くわかると思います。つまり、物事に「正しさ」というものはなく、あるのは解釈だけだということです。物語の中に、不可解な点が多く残されているのは、読者に多様な解釈をしてほしいという著者の意図があると思います。これも私の解釈ですが。「君の膵臓を食べたい」や「また、同じ夢を見ていた」とは違う面白さと難しさが楽しめると思います。 | ||||
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前作2巻既読済みです。 人によって好き嫌いがあると思いますが、私は今までの中で一番好きです。ラストで涙が出たのは初めてです。 安定の住野先生ワールドがひろげられていますが、きっと今いじめで苦しんでいる人たちをこの小説の中に入れてあげることが出来たら多くの人間が救われると思います。 生き物の中には残念ながら弱肉強食、人間でいえばカースト制度がどこにでもありますが学校という舞台はどこであっても残酷な気がします。人間として最低限の善悪がわかっているはずなのに周りから浮くことが怖い、1人だけ除け者にされるのが怖いと、自分の意思など反映させることが難しい時代であると感じます。いじめはダメだとかそんな綺麗事を並べる大人の話など、いじめている側の耳に入るわけがないんです。人は平等だと教えられているはずなのに必ずいじめは起きてしまう。いじめられるほうが悪い、と最近耳にすることが多いですがそんなものはあくまでもいじめる側の言い訳でしかないはずです。人間は言葉が話せます。故に伝え合うことが出来るはずです。 もし、自分の中で少しでも心苦しい、してはいけないことをしていると思っている人たちがいてこの本を読んだのであれば少しでいいんです、相手に手を差し伸べてあげてください。 | ||||
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新刊JPのインタビューで、「100人の僕の作品が好きな人がいるとして、70人は『君の膵臓をたべたい』が好きといって、27人が『また、同じ夢を見ていた』が好きといって、3人が今作を好きとくれるような感じの作品」と答えている。 確かに意欲作であるが癖は3作の中で一番強いです。 住野よるは読者が様々な解釈をする小説を書きたいと様々な場面で述べていますが、解釈の幅は 「キミスイ」→「また夢」→「よるばけ」に行くにしたがって大きくなります。 キミスイはとてもわかりやすい小説ですよね。そういうものを求める方には拒否反応が強い物であると 思います。 どちらかとういうと村上文学に代表される多層読みができる作品となっています。 住野よるのエッセンスは満載なので住野ファンにはお勧めですが、住野よるをはじめて手に取る方には やはり「キミスイ」から初めて欲しいなと思います。 | ||||
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「キミスイ」では主人公に独特な表現が、 「また夢」もヒロインの語り口調に独特な表現が使われていました。 今回の「ばけもの」も住野先生らしい独特な口調のヒロインが登場しました。 主人公がいて、ヒロインがいて…という物語なので読み始めは「お?キミスイ寄りか?」とも思いましたが読み進めるにつれて、キミスイの男女関係とは明らかに違う彼らなりの事情がわかってくると思います。 また、主人公の幾度となく葛藤する感情にも魅了させられました。 また、今作もこれまた住野先生らしい、「最後の衝撃」もあります。(笑) 正直、終わり方には賛否両論あるかと思いますが(むしろあっていい!)不思議とスッキリするのではないでしょうか。 今作も非常に読みやすい作品でした。 先生の次回作も非常に楽しみです。 | ||||
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引き込まれて一気に読んでしまいました。 読み終えた後は、言葉にするのは難しいのですが、周りの景色の色づきが鮮やかになったような気がします。 苦しさや不安の感情描写にとても共感しました。 なんとも考えさせられる作品です。 明確な終わり方でなく、読者にこの続きを委ねるような作品だから、読後感はあまり気持ちよくないです。 でも星5つにしたのは、いろんな疑問や発見がちりばめられていて、単純にドキドキして、私にとっては今までにない面白さを感じた作品だからです。 たしかに好き嫌い分かれそうな作品ですが、心の成長につながる一冊で、私はオススメです。 著者の住野よる…やっぱり好きだわ。 | ||||
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住野さんの作品の一貫したテーマの1つに「正しさ」というものがあると思います。 今作もそのテーマがよく表れているように感じました。 集団の中での正しさと自分自身が持つ正しさを擦り合わせ、妥協点を見つけて生きている人が多い中、自分の正しさを貫くことは非常に難しく、怖いものです。 妥協の末、自分を守るために他人を傷つけてしまう人もきっと少なくはありません。 正しさを捻じ曲げてしまう「空気」が世界中色々なところに蔓延していますが、この作品はその空気を打ち破る強さを貸してくれるかもしれません。 | ||||
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個人的には好きなお話でした。 でもきみすいとどっちがいいかと言われたらやはりきみすいでしょうね。(とはいっても雰囲気が全然違う作品なので比較しにくいですが) きみすい、また夢、ばけもののなかだときみすいがダントツでイメージしやすい、わかりやすいというのは大きいかもしれません。でもまた夢もばけものもきみすいに負けず劣らずいい作品だと思います。 | ||||
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前作までと比べるとどうしても毛色の違う作品だと感じました。 しかし、随所にある住野よる先生の独特な言い回しなど読んでいてとても楽しいです。 読み進んでいくうちに読み手が登場人物の心情に入りやすい構成には読み終えた時に初めて感動できます。 少し疑問が残る終わりかたかもしれませんがその時はもう一度読み返してみてください。 そうすればきっとぐっすりと眠れるはずです。 | ||||
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