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鬼の蔵 よろず建物因縁帳
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鬼の蔵 よろず建物因縁帳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 41~47 3/3ページ
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このお話もシリーズ化されることでしょうが、もう一つの藤堂比奈子シリーズが警察という分かり易い組織に勤めているという設定だったのに対し、今回のシリーズの女性の職業がちょっとわかりにくかったです。どんな仕事をしていて、どんな立場の人間なのかが、分かる人にはわかるのでしょうが、もうちょっと説明があっても良かったのでは?と思いました。 もちろん物語の醍醐味はそこではないのでしょうが(物語自体はとても興味深く、面白いとは思うのですが)、基本的な主人公の立ち位置が分からないままだったので、何となく物語に集中できませんでした。 また、このシリーズにも主人公の女性が好きになりそうな男性が登場しますが、やっぱりいまいちその魅力が伝わってこなかったです。(あくまでも主観的な感覚で)なぜ好きになったのか、どんなところが魅力なのかがよくわからならかったため、感情移入があまりできず残念でした。 | ||||
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知識のある人が書くと、説得力が増すなぁと、感じた作品。 怖さもあるが、恐怖と言う感情ではなかったですね。 ちょっと主人公の春奈と仙龍というラノベのような、少女漫画のような、「なによあの男!」からの「好き…」みたいな超お決まりの展開は好き嫌いはありそうですが。 夏頃新刊が出るようなので、二人の関係も合わせて、どうなるか楽しみです。 | ||||
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内藤先生が長野出身ということもあり 伝奇?ホラー?でありながら、大変リアル感がありました。 母の実家が島根の旧家で 大きな梁の天井や、箱階段、蔵、苔むした庭、弘法様の石像、畑など、 思い浮かべながら読んでいたせいかもしれませんが…。 トイレ否便所が外(庭の隅)にあり、幼い頃遊びに行って 夜行くのがものすごく怖かったのを思い出しました。 作品は、貧しい山村にしがみつくようにして生きてこなければならなかった人々の 言葉にできない慟哭が蔵や家屋から聞こえてきそうな、第一級のエンターテイメントです。 目に見えないものへの畏れや肌にまつわりつくような湿気などなど、「あるわあ」と感じました。 ページ、送らずには どこかのプロデューサーさん、映像化して下さい。 信州の美しい自然と悲しい村の歴史や古い建造物。ロケーションは素晴らしいと思います。 ヒロインは波留さんで! 悲しい歴史をまとった古民家や寺院、神社、多いと思います。 参考までに、島根県奥出雲町に岩屋寺という廃寺があります。 仁王門のある古刹で、本堂・護摩堂・蔵王堂・宝蔵や天然記念物の切開(崖) などがあり、山奥深く回峰して歩けるようなところです。 今の日本、こんなところがいっぱいあるのでしょうね。 内藤先生!次回作、お待ちしています。 | ||||
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凄く面白かったです!!藤堂比奈子シリーズの「BACK」も買ったのですが…ついこちらを読んでしまいました。 まだ続くらしいので楽しみにしています。 内藤さんにはどんどん書いて欲しいのですが おどろおどろしいのも大好きです。 | ||||
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怖いもの見たさというのは誰しも持っている感情ですが、この作品はそれを超えて引きこまれて行きました。 恐ろしいだけではなく、心に宿る哀しみや切なさが身に染みて辛い思いが実感として感じられました。 只々不気味であったり苦味が残るのではなく、死している者、生きている者の苦しみや悔しさの想いが通じて 言葉にはならない温かな気持ちに満た作品でした。 | ||||
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そもそも、「曳き家」という仕事そのものが不思議だ。すでに建築されて、人の住んでいる家が、どこも壊されることなくそっくり一軒、そろそろと道を曳かれて移動するという。 「そんなことが出来るの?」と驚いたものだが、たしかに近所にも「曳き家さん」の事務所があって、町内では「曳き家さん」と呼ばれている。 個人の住宅はもちろん、歴史的な価値のある建築も、曳き家作業で移転することがある。 でも、普通は馴染みがないもんね、「曳き家」さん。 というか、トンカチ、ノコギリ、釘やカンナを使う大工さんが今や珍しい。カンナや墨つぼを使う職人さんの手つきは、子供心にはまるで手品師のようだった。 「たてまえ」(上棟式)は、お祭り騒ぎ。近所の人たちが昼間から振る舞いに集まり、棟に登った棟梁が、空の高みを背にして餅やらお菓子を撒くのです。 などと、昔の情景を思い出させてくれた「鬼の蔵」。 内藤了のデビュー作、「藤堂比奈子シリーズ」は、「ホラーな感じの警察ミステリーなのに、どうもほのぼのする」という、冷たいけど温かいアフォガートみたいな矛盾の美味しさがなんとも魅力なのですが。 新作「よろず建物因縁帳」シリーズは、「怪談なのに、スカッとカタルシス!」。 一言で言うと、「後味の良い怪談」です!! 「怖い話は好きなんだけど、なーーんか、後味が悪くてねえ…」という方、どうぞ。 読後爽やかです、この怪談。 主人公春菜の頑張りを、曳き家仙龍(お職人さんのかっこよさ、極まれり!)を始め、個性豊かな登場人物がチームで応援して事件を解決に導く流れが、比奈子シリーズを思わせながらも、さらにドライブ感があり、ぐいぐい話に乗せられます。 人物の造形もまた上手で、秀逸なのが設計士「パグ男」。敵役としてレギュラー登場してほしい!きらいだけど!! と、褒めておきながら星4つなのは、もすこし長く読みたかったから! 怪異を際立たせる山岳地帯の田舎の描写、一族と土地の歴史の流れ、怪異に巻き込まれた人々の人間模様、もっと、書いて欲しかった。 それに、和式トイレすら知らない世代が増えた今、「外便所」そのものの説明もあったほうがいいような気もするし。土蔵や建物の描写も、もっとあっても良かったかなあ、とかね。 そして、何と言っても、「曳き家」作業のあれこれが、知りたいなあ。 純粋に、建築的な興味で知りたいです。 さて、書き始めると止まらなくなりそうだけれど、今日買ってきた「藤堂日向子シリーズ」の新刊「BACK」を読まなきゃならんので、あとは皆様、ご自分で本を手にとって下さいね! | ||||
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おもしろかったです。非常に雰囲気のある文章で怪異を描くので、まるでほんとうにあったことのよう。少し実話怪談っぽいかもしれません。 明かされる一族の因縁もまた、ただ悲惨だけではなく、哀しみもたっぷりと込められているので、 なんといいますか、ただの怖い話ではありません。 ホラーが苦手な方もいちどぜひ手に取ってみていただきたい佳品です。 最終ページに巻末の予告もありますね。非常に楽しみです。 | ||||
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