絶対正義

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評判

絶対正義の評価:

4.07/5点 レビュー 46件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 61〜70 4/4ページ
No.10
(5pt)

恐怖を堪能したい場合にオススメ

高校時代の仲良しグループだった女性5人は成人後に同窓会を経て、定期的に食事会を行うようになる。
ところが、食事会の後のドライブで4人の女性が1人の女性を殺してしまう。
殺されたのは『絶対正義』の信念の下、『完璧な正論を実行する事が生き甲斐であり、その結果、誰が破滅しようが一切構わない』という女性だった。

『融通の聞かない正論や正義の危うさ』を、真正面から描いた恐怖のサスペンス作品。

以上、そんな作品です。
『絶対正義』女性は常に正しさを実行する機会を伺っており、周囲の人間は何らかのトラブルが起きた際にすぐ正義を以て解決してくれる『絶対正義』女性を信頼してしまいますが、
彼女にとってあらゆる他者は、知人でも友人でも家族でもなく、単に正義を実行する機会の提供者であり、簡単に友人たちの敵にもなったりします。

そんな身近な恐怖に満ちていて、物凄く恐ろしい作品でした。
ホラーでもサスペンスでも、非現実要素があるからこそ恐怖を楽しめるのであり、
その点この作品は、誰もがこういう人間と関わってしまった場合、トラブルに苦しむ現実性が高く、怖さに関してはトップクラスの作品です(>_<)
なので、楽しめる怖さではなかった分、星5ではないものの、いつか読み返したい作品ではあります。

恐ろしさに震える『絶対正義』
恐怖を堪能したい場合にオススメです(^-^*)/
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.9
(5pt)

まるでサイコパス…

いかにも『イヤミス』らしい、胸がむかつくラストで、楽しめました(笑)。
私は偽善は嫌いだけど、正義を振りかざすのも大嫌いです。この小説を読んだ事で、ますます自称『正義の味方』が嫌いになりましたが(苦笑)。
作中で語られる正義というのは、私達が普段からイメージするような、倫理観や人道的観点ではなく、法律ってのがまた…。
個人的にはアレは『正義』ではなく、『独善』だと思いますけどね。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.8
(4pt)

絶対的なものは、無い

秋吉理香子さんの作品は、この本で3冊目の読了となりました。(暗黒女子→聖母→本書)
前に読んだ二冊と共に、イヤミス度は高く序盤から嫌悪感を禁じ得ない程でした。

読まれれば直ぐに分かりますが範子と呼ばれる、「正義」(と言うよりかは法律)の塊の様な女性が中心に、物語は展開していきます。
最初は、頼りになる正義感のある人としての描写がありますが、次第に正義(法律)だけでしか物事を判断出来ない人物に変わっていきます。その果てには人間の思いやりや融通と言うものが皆無のアンドロイドの様な存在へと本性を露わにしていきます。

最後に、個人的に思った事は、範子は本当の事を言っていますし間違ってはいません。しかし彼女は「人」として正しい事ばかりしていたのでしょうか。
彼女には「本当の事。正しい事。二つは同じでは無い」と言う言葉を贈りたいです。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.7
(4pt)

良い

最近呼んだ【暗黒女子】を読んで秋吉理香子さんの過去の作品も読もうと思いました。

私はハッピーエンドの作品より嫌ミス的な後味が悪い作品の方が好きなのでとても気に入ってます。
ミステリー的な一人で読んでて背中が冷んやりする作品でした。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.6
(5pt)

イヤミス

ものすごく面白かった。何よりも正義を優先する範子。そんな彼女に追い詰められた高校時代の同級生4人は、それぞれの事情を抱えて彼女を共同で殺してしまう。その罪の発覚を恐れる事も無くなった5年が過ぎ、突然、死んだはずの彼女から招待状が届く。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.5
(2pt)

今一つのめり込めない

嫌ミスとしてのイヤ度はかなり高いものの、主人公の性格があまりに非現実的すぎて、どうものめりこめない。
この手の嫌ミスではあるある感とまではいかなくてもある程度の「あってもおかしくない感」は必要だと思うが、その辺が本作は不足している。
このような決定的に協調性・社会性を欠いた主人公が何ら社会的制裁を受けることもなく普通に生活ができ、挙句の果ては(何の説明もなく)普通に結婚して子を設けられる、といった設定からして「ハテ?」と思ってしまうのである。
さらに、どうも作者の常識・感性にも疑問符がついてしまうような箇所も少なくなく、例えば冒頭近くの、老教師の悲劇を描いたエピソードなども、あの状況で辞職まではわかるが、退職金を辞退するなどまったくあり得ない(辞退する道理がない)話である(そもそも話があそこまでデカくなるというのも普通は考えられないのだが。)
また、学年トップの子の進学先が地方の旧二期校レベルの高校から、いきなりハーバード大学に入学してしまう登場人物に至っては、もはやギャグマンガの世界ではないか。(しかもその登場人物は、別にハーバード大卒でなくともそれほどストーリー上の支障はない点がさらにイタい)
主人公の性格にかかる部分はある程度仕方がないが、こういう常識的な部分こそ、疎かにすべきではないと思うが、いかがであろうか。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.4
(3pt)

面白かった・ネタバレあります

関わったのが運のツキ。蟻ジゴクか底なし沼か、の感じを楽しんだ。
冷静になっちゃえば「人の名前を勝手に出して聞き込み」とか「逃げてる妻の居場所を夫に告げ口」とか「弱みを握ってこうしろと強要する」とか全部「不法行為」だとは思うけれど。「営業妨害」「個人情報保護違反および教唆」「脅迫」という立派な罪だwと。
他の面々が皆善良過ぎ。そんなに善良だから追い込まれちゃうんだよ、この手の人間は「便利つかい」しなきゃ。みたいな感じでした。
殺されても「全部撮ってるわよ」で満足してたんだろうなあ、とか、律子は「子」だからともかく、「夫」はどうやってこの「妻」に順応したんだろうとか、そっち側が気になった。
ラスト、「和樹さん、怯えなくても、この顛末を本にしちまえばなんてことないよ」と、律子、君も随分と孤高の道に行く事にしたんだなあ。草葉の陰で君の母はほくそ笑んでる事だろう、と思った。
楽しみました。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.3
(4pt)

じわじわ来る“怖さ”

この作品の“怖さ”って、じわじわ来る。
実際には、範子のような人はいないけど、どこか似た人がいる気はする。正論を言っても、どこかに緩さがある人ならいいけど、それが全くない人は、付き合えない。
それと、法=正義って危険だ。だって、法が間違っていることだってある。
ミステリーというより、寓意小説みたいだ。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.2
(5pt)

怖かった

正義のモンスターってどういう意味、と思ったらガチで怖かった((゚Д゚ll)) 現代の問題をスタイリッシュに捉えてる だってこういう自分が正しい!っていう人いるもん
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257
No.1
(5pt)

イヤミス感満載 究極の正義を描いたミステリー

秋吉 理香子さんの最新長編です。
初読みの作家さんでしたが、冒頭から引きこまれ一気読みでした。

和樹、由美子、理穂、麗香の四人は高校の同級生
親の転勤で引っ越して来て、いつも1人でいた高規範子に
一緒にお弁当を食べようと声を掛けた事がきっかけとなり、5人の物語が展開して行きます。

「絶対正義」を貫く高規範子(たかき のりこ)が怖すぎです。
名前の中2文字を読むと規範(きはん)
ルールを重んじ、世の中のありとあらゆる事象を正しい事と正しくない事の2種類に捉える人物です。

今まで「正義」とか「正義感」は好きな言葉であったけれど
範子の正義の為にする行動には、感情が一切介入せず、例えそれが家族であろうが友達であろうが容赦はしません。
相手を思っての正義ではなくあくまで自己満足の為だけの正義
いつもカメラを持ち歩き、正しくない事の証拠写真を撮影
頭の中には法律がインプットされていて、それのみが正しい事の判断基準です。

和樹、由美子、理穂、麗香ら4人の範子に対する気持ちの変化が丁寧に微細に描かれ
それが感謝から違和感、恐怖、殺意に変化して行く様は共感も出来、絶えず息苦しさが伴いました。

4人が犯行を決意したそれぞれの理由の決定打も納得しやすく
殺したはずの範子から届いた招待状の謎解きのミステリーも堪能出来ます。
そしてそれだけでは終わらないゾワリと来るエピローグも見事です。

決して気持ちが良い読後感ではないけれどイヤミス好きには堪らない、魅力ある1冊です。
絶対正義 Amazon書評・レビュー: 絶対正義より
4344030257