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空飛ぶタイヤ



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空飛ぶタイヤの評価: 4.69/5点 レビュー 739件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(3pt)

面白い内容でした。

上下巻と読みましたが、この本は三菱自動車のリコール隠しのドキュメンタリーの様でストーリーというか運送業の社長のエッセイみたいなものだ。 余りにも三菱自動車全体の悪い印象が残り何だかな〜って感じに読み終わった。
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)より
4062764520
No.3:
(3pt)

上巻と下巻での温度差

面白かったです。さすが、元銀行員の著者が描く場面場面には、説得力がありますし、なによりも、中小企業社長、赤松氏の心の揺れが、見事に表現されています。上巻を開いた瞬間から、一気に引き込まれました。
しかし、下巻を翌日読みましたが、どうも下巻後半の展開が、急ぎ足すぎた感がありました。あれよあれよと言う間に、これまで積み上げられてきていた個々の心情や立ち居地が、いとも簡単に終結、飛散していく・・・残念ながら、最終場面へ向けての、簡単すぎる(ように感じてしまう)「大団円」には、少し違和感を覚えましたし、「もうちょっとじっくり書いて!」と思わずには居られませんでした。
空飛ぶタイヤAmazon書評・レビュー:空飛ぶタイヤより
4408534986
No.2:
(3pt)

おやじパワーの系譜

 評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が
惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目
社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に
孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ
がとても小気味よかったからです。
 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例
では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお
やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公
です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、
折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに
終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親
を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・
河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり
ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、
実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の
日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。
 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる
父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜
が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の
面白さの秘密なのだろうと思いました。
空飛ぶタイヤAmazon書評・レビュー:空飛ぶタイヤより
4408534986
No.1:
(3pt)

おやじパワーの系譜

評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が
惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目
社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に
孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ
がとても小気味よかったからです。
 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例
では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお
やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公
です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、
折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに
終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親
を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・
河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり
ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、
実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の
日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。
 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる
父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜
が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の
面白さの秘密なのだろうと思いました。
空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)より
4408552720

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