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空飛ぶタイヤ
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空飛ぶタイヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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上下巻と読みましたが、この本は三菱自動車のリコール隠しのドキュメンタリーの様でストーリーというか運送業の社長のエッセイみたいなものだ。 余りにも三菱自動車全体の悪い印象が残り何だかな〜って感じに読み終わった。 | ||||
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面白かったです。さすが、元銀行員の著者が描く場面場面には、説得力がありますし、なによりも、中小企業社長、赤松氏の心の揺れが、見事に表現されています。上巻を開いた瞬間から、一気に引き込まれました。 しかし、下巻を翌日読みましたが、どうも下巻後半の展開が、急ぎ足すぎた感がありました。あれよあれよと言う間に、これまで積み上げられてきていた個々の心情や立ち居地が、いとも簡単に終結、飛散していく・・・残念ながら、最終場面へ向けての、簡単すぎる(ように感じてしまう)「大団円」には、少し違和感を覚えましたし、「もうちょっとじっくり書いて!」と思わずには居られませんでした。 | ||||
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評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が 惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目 社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に 孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ がとても小気味よかったからです。 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例 では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公 です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、 折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに 終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親 を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・ 河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、 実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の 日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる 父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜 が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の 面白さの秘密なのだろうと思いました。 | ||||
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評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が 惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目 社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に 孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ がとても小気味よかったからです。 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例 では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公 です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、 折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに 終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親 を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・ 河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、 実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の 日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる 父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜 が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の 面白さの秘密なのだろうと思いました。 | ||||
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