模倣犯

評判

模倣犯の評価:

4.01/5点 レビュー 412件。 A ランク

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平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全471件 261〜280 14/24ページ
No.211
(5pt)

逃れられない不幸の連鎖

誰もが救われない結末。長い長い道を歩き、辿りついた場所にはカタルシスはなかった。
それでも、この物語のエンディングは秀逸だと思う。犯罪は被害者の遺族はもちろん、加害者の家族すらも不幸のどん底に落とすということを読者にリアルに突きつけるからだ。唯一希望を掴む可能性のあった主要な登場人物のある女性を死なせてしまったことで、この作者は冷酷に過ぎないかとも思えたが、それもこのテーマを描き切るうえでは致し方ないことなのかもしれない。
ただ、緻密に進んでいく物語ではあるが、警察の動きが最後鈍くなるのは苛立ちを感じた。幾つかの物証を手に入れたはずの警察が一転、詰めの場面で動きをとめてしまい、ジャーナリストによって真実を暴かれるというのは、劇的なクライマックスの演出のためには仕方がないことだったのかもしれないが、警察内部の事情でやむにやまれずそうなったという風に描いてもらいたかった。
だが、そんな些末なことはどうでもよいと感じさせるほど、重厚かつ深遠な、宮部みゆきの代表作となることは間違いない傑作である。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.210
(5pt)

今もまだ解決しない課題

被害者の人権、加害者の家族の苦しみ、マスコミの倫理。
全て未だに解決していない課題ばかりだが、
それぞれの言い分すべてに納得がいくからこそ、
解決は難しいのだということがよく分かる。
もし、自分の家族が殺されたら。
もし、自分の家族が犯罪を起こしたら。
この「もし」は、今の世の中、起こりえない「もし」ではないのだ。
すぐ身近に存在する「もし」なのだ。
だからこそ、ワイドショーをみて、その情報を鵜呑みにしてはいけない。
だが、無関心でもいけない。
私たちは与えられた情報について、自分で考えなければいけない。
常に公平な目で世の中を見ようと努力しなくてはいけない。
それがどんなに困難なことでも。
そして、何より「思いやり」の心を持たなければならない。
想像力を駆使しなければいけない。
そんなことを考えさせられる作品だった。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.209
(4pt)

リアル過ぎて怖い

とにかく総ての描写がリアルです。本当に現実に起きてるかのようです。それ故に、猟奇殺人の描写が怖すぎる。大抵の猟奇殺人の小説は、現実離れしすぎてファンタジーのような感じになってしまいますが、これは違う。虐待した被害者を写真に取るとき笑顔にさせるとか、正直読んでて吐きそうになった。そのくらいリアル。あと難を言えば、高井和明・由美子、この兄妹の描写が悲惨すぎる。和明は純粋な善良な心で行動したのに、それが総て裏目に出て、最愛の妹を酷い状況に導いてしまう。そこの部分が余りに救いがなさ過ぎて、減点1です。それでもやっぱりなぜタイトルが模造犯なのかわかったときは驚きました。装丁のデザインがなぜこうなのかも良くわかりました。その快感を味わうためにぜひ読んでみてください。なんだかんだ言って、このリアリズムと人間洞察力はとんでもないと思う。自分では一生掛かってもこんな小説は書けないと絶対の確信が持てます。そういう小説です。大傑作です。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658
No.208
(3pt)

少々長すぎませんか?

文庫本にして五冊。
すべて購入して、読み終わりました。
一時中断しながらでしたが・・・
一番印象に残ったのは、テレビのワイドショウと犯人とのやり取り。
マスメディアへの批判的なところがありますが、自分も同じ意見だと思いました。
犯人からの視点もあり結構楽しめました。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.207
(5pt)

読み終わった後の満足感がすごかったです

賞をたくさんもらっただけのことありました。
5冊もあって読みきることにどんだけ時間がかかるのか
と心配でしたが全然そんなことなかったです。
読んでみて、宮部みゆきスゲーよく思いつくなこんな話と
その才能にびっくりです。
映画も当時見たことはあったのですが、
あんなラストと全然違ってて
映画だけで本作品を判断しなくてほんとよかったです。
当たり前ですが原作のほうが話の幅も広く奥も深いし
登場人物も多くてそれぞれの人物像がよくわかるし、
登場人物たちが網の目のように複雑に絡み合っていく
ところなんてとても映画化は無理ですね。
連載に5年間かかってるだけのことあります。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.206
(5pt)

やっぱり最高

久しぶりに読み返しました。全部だと、悲惨な犯罪の部分がつらいので、最後の犯人が追いつめられられていくところを中心に読みました。宮部さんの作品はどれもそうなんだけど、「悪は滅びる」と感じられるところが大好きです。有馬さんの犯人に対するメッセージは何度読んでも心にしみます。宮部作品は全部読んでいますが、私の中でです!
(関係ないけど、映画ではピースを主役にするところから間違ってますよねえ・・・。)
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.205
(5pt)

やはり映画より原作だなと

映画を見たことがあり、原作のほうが面白いという話を聞き
読んでみました。文庫本だと5巻まであって読みきれるかどうか
ビビりましたが、1冊目はあっという間に読み終えました。
1巻はまだまだ事件のさわりで
犯人が誰なのかもわからない状態で、
不可思議な殺人事件が次々と発生します。
マスコミにやたら露出する犯人と、
気丈にも懸命にやりとりするおじいちゃんを応援したくなります。
とにかく先が気になって気になってしょうがなかったです。
1巻の終わりもこれがまたちょうどよく
衝撃的かつ不可解な状況で締めくくられ2巻をすぐ読み始めました。
話題になるだけあります。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.204
(4pt)

長いけど、一気に読めます

今さら感がプンプン漂う中読みました。
完成度としては「火車」の
方が断然上だと思います。
ただこの作者の宮部さんは、人間誰もが持っているけれど、持っているとは
認めたくない「闇」の部分を、両手で鷲掴みされているような気にさせる
文章を書く作家さんだと思います。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.203
(5pt)

やっと開放された気分です。

ここ1ヶ月ずっと模倣犯に縛られていたため、この5巻を終えてホッとしたっていう気分です。結末は希望通り・・・な気もするのですが網川が滋子の誘導にまんまと引っかかりすぎた・・・って気もしますね。
網川がバンバンとメディアに出始めた辺りで視聴者の誰かしらから「ためしに網川の声紋鑑定してみればどうか?」という意見が出そうなんですけどね。世の中には絶対にそういうふうに斜めに見る人がいるので。
こういう残虐性のある小説でもどうしても救いを求めてしまう私には有馬義男と塚田真一のシーンが一番ホッとしました。
すごく長い小説で一人一人の背景を細かく描写してるので奥行きがありどっぷりつかりたい人にはお勧めの本です。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.202
(5pt)

文庫だと読みやすい

新書の時から面白いから読めとよく言われていたものですが
このたび文庫で読みました。
いやはや、これだけ多い人物をよく細かくそれぞれ描けるなあと感心するばかり。
やはり宮部みゆきは面白い!
おじいさんの心境や、犯人のそれぞれの心。会ったことがない人達の
交差する思いが、丁寧に書かれています。読み進めて行くうちに
だんだんそれらの一つずつのパーツがかみ合わさっていくのは快感です。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.201
(3pt)

ちょっと「お腹いっぱい」

登場人物のすべてをないがしろにしない、という筆者の姿勢は、あらゆる人物の背景、人生を微に入り細に入り詳細に描いていく。
それを決して重くなく、ある意味「読みやすく」記述しているのは作者の力量、力技だと思うが、私なんぞは「ちょっとお腹いっぱい」ってな印象も持つ。
私見ではあるが、長編小説というのは多少「抜けた」部分があった方が、味わい深いように思うのだ。
出来の良い短編小説が「わずかの贅肉も無い引き締まった長距離ランナーかボクサーの体」だとすると、私の好きなタイプの長編小説は「若干の脂肪はあるが、グッドシェイプされた格闘家の体」のようなもの。
この宮部氏の小説は「ボディービルダーの体」のように感じるのだ。
拙い例えで申し訳ないのだが・・・。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.200
(4pt)

確かに面白いです

さすがと思わせる作品です。その長さにもかかわらずぶれない主題、
目線が途中で変わるために飽きさせない創り。5巻もあることに幸せを感じながら
でも、その面白さに一気に読破してしまい、読み終わったときにはじめて分かる
そのタイトルのもつ意味。はっきり言ってなぜ『模倣犯』なのか、最終巻を読むまで
理解できませんでした。でも、最後にすっきりが待っていました。
読後感としては、かなり辛いし切ないです。犯罪とは残酷で切なく救いのない
ものだと思い知らされました。
蛇足ながら、映画化された事は残念な事でした。この作品にも、主演した中居君にも
辛かったのではないかと…。どうしてあの映画なのかな?それだけは分かりません。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.199
(1pt)

苦しい

快楽、連続、猟奇、尊属殺人であり
複数で、婦女暴行、死体遺棄をする知能犯が
遺族に電話をかけて辱めるという
悪のエッセンスを詰め込んだような内容です。
解決部分よりも、暴力部分のほうが長く、
描写が緻密なので、読んでいて苦しい。
(小説の構成上、ここまで人を殺す必要は感じない)
最後にタイトルの意味がわかり、
犯罪が解決へと向かうのがせめてもの救いだが
読んでいてこちらがトラウマになりそうだった。
暴力表現に免疫のない人には薦めたくない本です。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658
No.198
(3pt)

まどろっこしいと言うか、ムダに長いと言うか。

もういいから、本編にもどろうよ!ってカンジ。「理由」の時もそう感じました。これが、“宮部ワールド”って言われたらそれまでなんだけど。事件の先は気になるから読んだけど、ちょっとタイトにしたほうがすきだな。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.197
(5pt)

引き込まれるような読書が好きな人にお勧めします。

文庫にして2500ページを超える、すごい文章の量なのだが、一気に読みきってしまった。
小説として、組み立て、登場人物、文章のトーンなど、素晴らしく良く書けていると思った。
なにしろ普段小説などあまり読まないので、それがどれほど普遍的な感想なのかは自信がないのだが。
ぐーっと引き込まれて、離してくれない。そういったドライブがかかった感じの読書が好きな人、これまでそういった体験をしたことのない人に勧める。
さすがに僕も読み返すことはないだろう。ミステリーって、そういう読み返すたぐいの小説ではないのかもしれないし。
しかし、筆者のファンになったという意味でも、完成度の高さからも、星は五をつけたい。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.196
(2pt)

長い…

登場人物一人ひとりの心情やバックグランドを描くということは勿論大切なことですが、この作品に関して言えば登場人物が多すぎて、本編の進行を妨げてるように思います。「夢中になって読む!」と言うよりも「先が気になるから仕方なく読まされてる」と言う感じがして感情移入できませんでした。ストーリー自体は面白いので、もっと無駄を省いてスピーディーに展開した方がドキドキ、わくわくしながら読めたのでは?
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.195
(5pt)

引き込まれる描写

数々の宮部さんの作品を読みましたが、これはその中でもお気に入りの一冊です。
かなりの長編作品にも関わらず、続きが気になって、あっというまに読み終わってしまいました。
こんな事件あるはずがない!でも、実際にあってもおかしくない…と思ってしまうような、
リアリティのある作品です。
読み終わった後、モヤモヤっとして、いろいろと考えさせられました。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.194
(4pt)

最高傑作とまでいうのは疑問

 確かに色々な賞は受賞していますが、著者の最高傑作ではないでしょう。他の作品同様高い水準なのはもちろん認めますが。
 読後に感じた不満な点としては、一、内容に比べて長大すぎる。二、本書のタイトル 三、主犯の人物描写が紋切り型であること。などでしょうか。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.193
(5pt)

読書の喜びを感じた作品。

※このレビューはあくまで「読まれる前の方」へのレビューです。
遅ればせながら読ませて頂きました。
この「模倣犯」は宮部作品がどうのというより私にとっては「読書」への喜びを感じた作品です。
(私、あまり読書の趣味がなかったので)
始め五巻もあるとはつゆ知らず「そういえば模倣犯ってあったな」っと気楽に手に取ってみたのですが、
気が付いたら本当にハマルってやつです!
五巻もありしかも分厚いのに一巻の中盤を過ぎればまさに一気!
そして二巻を読み終わる頃「まだまだ三冊あるから良かった!」と思い、
三巻を読み終わる頃「もうあと二冊しかない!」って思い、どんどんとハマっていきます。
読破後、取り付かれたように宮部作品をいろいろ読みましたが、
宮部作品の中では私的に、いまだ一位に君臨しています。
ほんとこんなおもしろい小説があるなんて思ってもみませんでした(おかげで今は活字中毒)
ただ・・「恐い」のと何とも言えない「惨さ」がかなり堪えますが・・。
でも続きがもっともっと読みたいとさえ感じる作品です。
まだ読まれていない方がほんと羨ましい!
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.192
(4pt)

読む人を少しだけ選びます。

いや、面白い。
面白いんだけど・・・。
正直、「物語」にもっとわかりやすい「救い」を求めてしまう私には、少々辛い作品でした。
先が知りたくて仕方ない気持ちと同じくらい、「なんでこの人がこんな目に会わなきゃならないんだ」と思わされ続けた全五巻。
「救いの無い話」が苦手な方にはお薦めしかねますが、それでも読んで損することだけはないでしょう。
というわけで☆は4つ。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240