模倣犯

評判

模倣犯の評価:

4.01/5点 レビュー 412件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全471件 201〜220 11/24ページ
No.271
(5pt)

明かされる"模倣犯"の真実、真犯人の素顔

真犯人Xはまだ生きている! 事件の根幹を覆す「真犯人X生存」説を唱え、一躍マスコミの寵児となった男の正体は? <本書帯より> 真犯人は水面下で動いていた。 ルポライターを振り回し、事件発見者の青年を笑い、被害者の家族を奈落へと落とす。 警察が睨んだ通り、自分の演出を世間に見せつけようとする真犯人。 いったい、彼を動かす動機は何なのか? 脅威の頭脳犯は、何が目的で人々を恐怖と不幸へと陥れたのか? 犯人と警察の頭脳合戦は、意外な人物の仲介によって終わりを告げる。 明かされる"模倣犯"の真実、真犯人の素顔。 そして、それぞれの人物が新しい道を歩み出す。 予想外の結末へと緩やかに展開する、ミステリ新感覚の問題作がついに閉幕する。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.270
(5pt)

連続誘拐殺人犯は何を"模倣"したのか

人間はどこまで邪悪になれるのか? 栗橋の部屋から、夥しい「殺人の記録」が発見された。 正視に耐えない、痛ましい女性たちの映像が…… <本書帯より> 1〜3巻のその後が描かれています。 世間は、確たる証拠がないまでも、事故で死んだ2人が犯人だと決め込んだ。 しかし警察は疑問をもって調査を続ける。 そんな中、無実の罪を着せられた兄の汚名を晴らすため、1人立ち上がる者がいた。 一方、犯人が死んだことにより、被害者の遺族たちは犯人2人の遺族を相手取り損害賠償請求の訴訟を起こそうと動き出す。 いったい、連続誘拐殺人犯は何を"模倣"したのか。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.269
(4pt)

初宮部作品

初めて宮部さんの作品を読みました。全五巻と大作でしたが、一気に引きこまれて読み終わりました。一つの犯罪に巻き込まれ、関わる人々の色んな視点から話が進んでいくのですが、不思議と読みやすかったです。色んな伏線がちりばめられて、読者は犯人が分かっているだけに早く気付いて!とじれったい気持ちになりますが、それも早く物語を読み進めたくなる要素でした。ひとつ物足りなかったのが、ヒロミやカズ、真一や滋子など登場人物の過去や人物像が詳しく書かれていたのに、ピースの詳しい内面やなぜあのような歪んだ思想の持ち主になってしまったのか・・・、滋子が調べていますが、もっと深く書いてほしかったなと思います。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.268
(4pt)

やはり長い

今更ですが先入観なしに読みました。文庫本5冊の長編ですが、やはりどなたかの指摘通り第2章の2,3巻あたりが長く、陰鬱過ぎる感じがします。でも5巻まで一気に読ませる力があり、ベストセラーになる作品と頷けました。第2章の長さとやや強引すぎる展開を感じる点で星1つ減です。もう1回はじめから読みたいとは思いませんが、読んで良かったと思える作品です。マスコミ報道ではスポットのあたらない犯罪被害者の視点を丁寧に表現されていると思います。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.267
(5pt)

カバーイラストが怖い!

優れた宮部作品の中では人によって優劣の差がつくにしても(私自身もどれがベストかと聞かれれば『火車』と答える)、この『模倣犯』が格段に劣っているとは思われない。読み応えのあるすばらしい作品だと思う。既に多くのレビューがあるので今更細かいことは書かないが、内容を読んだ上で文庫版のカバーイラストを見ると、本当に怖い!特に1〜3巻。入院中の病室で深夜に気づいてしまい、ちょっとぞっとした。いくつか伏線のように書かれながら、結末までに処理されずに終わったように見える事柄(携帯電話、相談センター…)も、真犯人が”あのような”形でなくともいずれは露見していたはずだということの筆法であろう。心憎いやり方と思う。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.266
(4pt)

スタヴローギンになれなかった男

時世を10年単位でセグメントしていくとするなら、'00年代は宮部さんの「模倣犯」に始まり、村上さんの「1Q84」で締め括られる。「1Q84」を読みながら、そんな想いにかられた。ホコリをかぶった本書を棚の奥から引っ張り出し、再読する。'90年代という世代を考えると、奇しくも'89年という同じ年に起きた女子高生コンクリート詰め事件と宮崎勉事件から、'94年のオーム、'96年の酒鬼薔薇、'99年のライフスペースと、ワイドショーに求める刺激は強くなっていく一方だった。それを逆手に「お前らを楽しませてやろう」と出現したのが網川浩一だった。ドストエフスキーの「悪霊」で、ピョートルがスタヴローギンに心酔したように、栗橋浩美はピースに心酔し、高井和明はシャートフと同じ運命を辿る。浦沢直樹さんの「MONSTER」ヨハンもそうだけど、知的な犯罪者はスマートに見える。容姿もスマートなら、語りもスマートだし、生き方もスマートだ。それは悪魔でありながら天使であり「神の子」のようですらある。ハンニバル・レクターのように。でも、現実の事件はどうだろう?テレビの画面に映し出された誰がスマートだっただろうか?作品の中で描かれるのは加害者はどこかの被害者で、被害者はどこかの加害者。宮部さん独特の人間への慈愛が作品の節々にあふれている。それでも読後感は哀しい。確かに現実の事件でも加害者はどこかの被害者だったかもしれない。だけど、それを知ったところで、被害者が納得するわけがない。それを知っていたからスタヴローギンは自ら首を吊るした。ピースは最期まで己が神だと誇示し続けた。読後感の哀しさは、この人間の愚かさへの哀しさなのかもしれない。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.265
(4pt)

スタヴローギンになれなかった男

時世を10年単位でセグメントしていくとするなら、
'00年代は宮部さんの「模倣犯」に始まり、村上さんの「1Q84」で締め括られる。
「1Q84」を読みながら、そんな想いにかられた。
ホコリをかぶった本書を棚の奥から引っ張り出し、再読する。
'90年代という世代を考えると、
奇しくも'89年という同じ年に起きた女子高生コンクリート詰め事件と宮崎勉事件から、
'94年のオーム、'96年の酒鬼薔薇、'99年のライフスペースと、
ワイドショーに求める刺激は強くなっていく一方だった。
それを逆手に「お前らを楽しませてやろう」と出現したのが網川浩一だった。
ドストエフスキーの「悪霊」で、ピョートルがスタヴローギンに心酔したように、
栗橋浩美はピースに心酔し、高井和明はシャートフと同じ運命を辿る。
浦沢直樹さんの「MONSTER」ヨハンもそうだけど、知的な犯罪者はスマートに見える。
容姿もスマートなら、語りもスマートだし、生き方もスマートだ。
それは悪魔でありながら天使であり「神の子」のようですらある。
ハンニバル・レクターのように。
でも、現実の事件はどうだろう?
テレビの画面に映し出された誰がスマートだっただろうか?
作品の中で描かれるのは加害者はどこかの被害者で、被害者はどこかの加害者。
宮部さん独特の人間への慈愛が作品の節々にあふれている。
それでも読後感は哀しい。
確かに現実の事件でも加害者はどこかの被害者だったかもしれない。
だけど、それを知ったところで、被害者が納得するわけがない。
それを知っていたからスタヴローギンは自ら首を吊るした。
ピースは最期まで己が神だと誇示し続けた。
読後感の哀しさは、この人間の愚かさへの哀しさなのかもしれない。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.264
(1pt)

退屈

この作者のものをはじめて読んだのですが、あまり楽しめなかった。芥川賞と直木賞では芥川賞の作品のほうが面白く思う方ですが、直木賞作家作品にある引き込まれるようなときがあったか、ほとんど思い出せません。
文学作品の価値はどれだけ物事を違った見方ができるか、多面的に見られるかが自分にとっては大きいのですが、これだと新聞の世論調査の一番聞かれそうな意見を、物語風に仕上げただけ、という気がしました。
もちろん強く共感はするものの、最後まで、それでどうなんだろう、という空虚感が残りました。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.263
(3pt)

大盛りラーメン

一流の料理人が一流の食材を使い、一流の料理を作った。しかし、量が多すぎた。本書を読んだ感想はまさにコレです。蛇足とも思えるエピソードや、不要と思える登場人物まで、こと細かに描写されており、ボリュームたっぷりですが、読んでいて疲れました。事件そのものは最後のほうで、あっけなく解決してしまうし……。もう少し、的を絞れば、傑作になるのではと思います。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658
No.262
(5pt)

宮部作品史上最も怖い作品

…なぜならば。
自分だけは、我が家だけはひととは違う。そう思って皆生きている。殺される瞬間まで。
被害者側もなにか普通とは違うところがあったのだ、だから私達とは別世界の問題、私達は安心、と思いたいのだ。
…そう言われたように感じたから。
「火車」の本間刑事的人物は登場せず、淡々と歩みを緩めずに非情な凶行が続いていく。
本間刑事は犯人の背景を描き出しつつ本人に迫っていく軌跡を描きましたが、ここで犯人に迫る役割を得たライターは自らも物語の波に押し流され、浮き沈みしつつ終幕へ向けて動いていきます。
神の救いの手は存在せず、もがき苦しみ、それでも営々と生活を続けなければならない人々がいる。そして、それは特別なことではない。そんな読後感でした。
それでも星5つをつけたのは、エンタテイメントを超えて、宮部さんが犯罪小説をかく意味を聞いた気がするから。
自らの役目を全うしようと仕事に取り組む気迫のようなものを感じる作品でした。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.261
(3pt)

長い・・・えげつない・・・

自分は小説自体あまりよまないので、他のミステリーと比較しているわけではありませんが、この小説は惨い話に感じました。
というのは被害者の数が多く、各々の人となりをこと細かに描写している。そうしておいて犯人に理不尽に殺される。犯人の犯行に至った経緯や黒い感情を1〜2巻にわたって細かく描いている。そして被害者にとって救いとなるような話がない。犯人が裁かれるような話も(小説自体が犯人逮捕すぐに終わり、事後がほとんど描かれていない)。
そんなことを求めるなんて、まさに大衆だと、小説に登場した犯人逮捕に携わった人たちに笑われるかもしれませんね。まあ小説ってことなんで許してください。ただ、読み始めてみると、漫画みたいで続きが気になってどんどん先を読みたくなります。小説自体はかなり長めですが、緊張する場面、盛り上がる場面がテンポよく差し込まれており、読者を飽きさせない。推理要素的なものはなく、犯人や被害者たちのえげつない話を読みたいって方にはお勧めかもしれませんね。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.260
(3pt)

ピースマーク?

小説は面白かったのですが、笑った顔がピースマークに見えるというのがどうしてもわかりませんでした。スマイルバッチに似ている、の間違いではなくて? と思ってしまったのですが。ピースマークは上に一本、そして下に放射線状に三本線が出ているマークですよね(わからないって方はすみません、検索してみてください)。あれに似てるって・・・? どなたかなにか書いてないかなとひと通りは見たつもりですが、見つけられませんでした。スマイルバッチならわかるんですけどね。うーん。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.259
(5pt)

上手い作家というのは宮部みゆきのためにある言葉

この名作を今頃読んでいて申し訳ないです。
遠い昔に映画で観てショボかったけど、原作は映画よりも格段に良いですね。
『蛇にピアス』、『告白』などは、なぜか原作よりも映画のほうが良かったのだけど、
やはりこの長さになると、とうてい映画では表現し切れません。
そして『ピース』の特異さを、Smapの中居さんでは到底……。
(ただ、『ヒロミ』の役をやっていた人はかなり合ってます。あのイメージで読みました)
それから宮部みゆきの上手さは、普通に生活している人の描写にあると思います。
『理由』を読んだときも思ったのですが、いわゆる一般的な人たち一人ひとりの毎日の生活、趣味、思い、悩みが非常に丁寧に描かれていて、それが読んでいる側としてはとても心地良いのです。
作品が地に足についている感じ、決して荒唐無稽な話ではないという身近感。これが宮部みゆきの魅力であり、これは到底、映画で表現できるものではないと思います。
視覚障害のエピソードもかなりリアルだったので、あれに希望を見出した読者もかなりいたようだけど、実はそれもフィクションだったとは、結構驚きました。『識字障害』の一種で実在しているのかと思いましたから。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.258
(2pt)

第二部はいりません

この小説は文庫本で5冊で、以下のような内容です。
 【第一巻】  第一部 被害者の遺族および警察側の話
 【第二・三巻】第二部 犯人者側の話(第一部の最後に至るまでの話)
 【第四・五巻】第三部 その後の話
私は、三巻目の途中で読むのをやめようとしました。
それは、第二部で、犯人のイカれた考えの説明や行動が延々と続き、非常に気分が悪くなったからです。
人の首を絞めて殺すときの快感を説明されても、吐き気がするだけです。
スプラッタということではなく精神的にイヤーな感じです。
それに犯人以外の他の悪人も出てきてそのイカれた考えや行動も読んでるこちらをめいらせます。
すべて読み終わってみると、五巻目の展開がすごく面白かったので満足しているのですが、第二部はなくしてしまえば、反吐が出そうなところもなくなり、長さもほどよくなると思います。
第二部がある限り、女性や子供には薦められません。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.257
(4pt)

大作

昔立ち読みした本。良く読んだな、この厚みを立ちっぱなしで。
「楽園」を読むにあたり、ちゃんと読み直そうと思って文庫本で再読。
大作だった。
宮部みゆきの人物描写が好き。
心情表現など本当に細やかで、いろんな登場人物の悲喜交々が伝わってくる。
でも、終盤犯人のスケールがどんどんちっさくなっていったのは微妙に感じた。
「不幸なめぐり合わせ」と取るか「たまたまうまくいった」と取るかで
この事件に感じる恐怖や被害者、犯人それぞれへの印象が随分変わってしまう。
狙って犯人像をスケールダウンさせていっているとは思うんだけど、
それと「たまたまうまくいった」要素が相まり、
読んでいて被害者へのやりきれない気持ちが強くなり過ぎてしまった。
結果として、読後感は悪かった。
悪いだけで終わらせないのが、この作家さんの凄さでもあるのだけれど。
最後の彼の慟哭が、今思い出しても切ない。
これだけの長編を見事纏め上げたのは素晴らしい。
ただ若干中だるみもあったため★はマイナス1で。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.256
(5pt)

読者に対して誠実な作家

久し振りに再読した。あらためて感じたのは、著者の丁寧さと読者に対する誠実さだ。その場面にしか登場しないような人物にもストーリーを持たせ、本筋のストーリーに厚みを持たせるという手法を、「ムダに長い」と感じる人もいるはずだが、私はこれが作者の作品の魅力であるととともに、丁寧さと読者に対する誠実さだと思っている。
そして、長篇であってもリーダビリティが高いのは、ストーリーテラーとしての実力もあるが、もうひとつ忘れていけないのは作者の文章だ。難しい単語が使われることはなく、すっと文意が理解できる。だが、無機質な文章ではない。登場人物のセリフもふくめて体温を感じる文章だ。
著者の作品を全て読んでいるわけではないので断言はできないのだが、彼女の作品ではどんなに残酷な世界が描かれていても、何かしら救いの部分がある。これが、宮部作品の魅力なのだが、同時に物足りなさを感じる部分でもあると思う。
この作品でもそうだ。確かにピースは救いのない人物ではあるが、著者は他の人物に救いを与えている。
ただ、自分自身はそこに、なんとなく物足りなさを感じてしまうので、ここ数年は著者の作品から離れていた。今回、久し振りに再読してもこの印象は変らなかったのだが、これは読み手の好みの問題であり、著者の実力に起因するものではない。
10年以上前の作品なので、設定などの部分で今の時代にそぐわない面もあるが、小説としての輝きは失われていなかった。やはり、日本を代表する小説家の一人だと思う。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.255
(5pt)

二度目のほうが、面白い

映画がイマイチだったり、登場人物が多すぎて敬遠されたりでマイナスイメージも付いてしまってる気がして心配なのですが、コレ、相当面白いです。
ミステリーでもありますが、群像劇でもあります。
人間の「気持ち」が描かれている。
「宮部作品は、時代小説のほうがいい。だって人情味があるから。」という意見を昔聞いたことがありますが、宮部現代ミステリーにも、ちゃんと人情味があります。ミステリーテイストに包まれて見えにくくなってるだけで。
一度目はミステリー要素に引きずられて早く真相がしりたくて人間の気持ちにあまり目を向けずに読んでしまいましたが、しばらくしてもう一度読んでみたら、ヒューマンドラマ的な印象になりました。
二度読み、オススメです。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.254
(5pt)

丁寧なサスペンス

読後の感想は「長い。けれど、読み応えある丁寧なサスペンス」
時間をかけただけはある。著者の主張がいたる所に散りばめられている。
義男とピースのやり取り、編集長と滋子の対峙。と読むべき個所は随所に。
丁寧という印象はおそらくそこから来ている。
登場人物の過去、心理描写にページを割くあまり、「長い」小説となっているのは
仕方ないのかもしれない。
「火車」ほどのスリリングさ、テンポのよさはないかも知れないが、この小説には
随所に盛り上がる個所があるため長くても読めてしまう。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.253
(4pt)

殺人事件

上下巻の上巻です。
どちらともとても分厚い。
その中には登場人物ひとりひとりの気持ちが深く記されています。
一番印象的なのが孫が行方不明になった老人の気持ち。
色々な情報が詰まっているので老人の出来事がよく知る人のことのように感情移入できます。
なんでこんな酷い事ができるの?、自分を正当化するイっちゃってる犯人、
小説の中だけにしてほしい。。。が、実際こんな事件はたくさん起こっているし
巻き込まれた被害者もたくさんいる。
被害者の気持ち、犯人の気持ちがいろんな意味で痛いほど伝わる悲しいお話です。
長いですが苦労して読んだ分、この物語の一登場人物になったように
一緒に怒り、一緒に泣けることのできる作品です。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.252
(3pt)

面白いけど、読むのは苦行とも言える。

殺人は、被害者や加害者だけでなく、その家族の人生までも殺してしまう。
ウソは、どんな遠くに放り出しても、自分で帰り道を見つけて戻ってくる。
最終盤で見せる展開は上巻からでは想像もつかないもので、事件前の日常を丹念に描き込んだことで、落差を強調する効果が出ています。特に、高井由美子の文字通りの転落ぶりには驚くばかり。
それぞれのエピソードは面白いし、スルスル読めるのですが、読む絶対量が多いから苦行感は抜けないし、撒かれた伏線も忘れてしまいそうなのが困りモノ。
エンタメ小説としては面白い部類に入ると思うけど、その分量は読む側・解釈する側に十分な覚悟を求めます。それだけに「作者が映画化の出来に納得しなかった」というのも分かるような気がします。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658