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スパイは楽園に戯れる
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スパイは楽園に戯れるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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レビューを書かれている皆さんはきっと鉱物ファンの方が多いと思うので、評価も甘めなのではないかと思いますが。 『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』に続く、待って待って待ちくたびれた鉱物シリーズの最新刊、『パーフェクト・クォーツ』、だったはずの本書。 何だか安っぽい2時間ドラマみたいなタイトルになって単行本化されてしまったのだけど、『パーフェクト・クォーツ』はどこに行ってしまったのか? というのが正直な感想。 懐かしい面々がそれこそオールスターで出演してくれているのは嬉しいが(サーシャの葉山評には笑えた)、あまりに入れ代わり立ち代わり登場し、それぞれのストーリーが同時進行で場面が切り替わってゆくので、筋を追い辛い。それぞれの人物の背景を熟知している昔からの読者でさえそうなのだから、初めて読む人に、この流れがわかるのだろうか。 そして何より、前2作があまりに重厚・壮大な人間ドラマだったものだから、今回はどうも番外編のような軽少さが否めない。やはり、今作のメインキャストである涌井の造形と彼をめぐるメインテーマが物足りないからではないだろうか。現実に起きる事件が小説の上をいくような昨今、中途半端なままのヨハンをめぐる顛末も、最後の方で結末が予想できた涌井の未来も。 結局のところ、葉山のファミリー・ヒストリーが未だ明かされていないので、それが完結編になるのではなないかとは思うが、いったい本当にそこまで行きつくのだろうか? 何年後ですかね? 葉山の関わる情報戦、仲上の垣間見る過去など、どれもパッチワークのようで深くならないまま。いろいろ納得がいかず、消化不良のまま読了しました。 | ||||
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