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ただ、それだけでよかったんです
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ただ、それだけでよかったんですの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
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子供が学校の「朝読書」で読みました。 前作も読んでるので、良かったようです。 | ||||
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同調圧力、上部しか知らないのに全てを知った気になっているSNSの中に生きる人々、ワイドショーのコメンテーター。 この息苦しい社会を生きる全ての人へ是非読んで頂きたい作品 ありのまま生きていい ーもちろん社会を生きる上で最低限の倫理は必要だがー そう背中を押してくれるような 暖かくも冷たい作品 | ||||
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ライトノベルなのに重くてライトじゃない。信用できない語り部とか、叙述トリックを派手に使っておきながらミステリーになってない。強いていうやら自伝っぽいなにか。良くも悪くも自伝的小説と呼ぶに相応しい。 ヒトは社会的動物である。確かに、馴れ合いの上手いやつのランキングで全てが決まるわけじゃない。しかし、この事実に気づかずに上手くやれるよう進化してきたのは人間だから、むしろ気づく方が異常で、社会から逸脱してしまう。だから悪魔の名に相応しく、裏切ってしまうのだ。そして、「あいつを裏切ってやれ」と、「ざまあみろ」と願う者たちのヒーローなのだ。 シナリオに不満があるとすれば、憧れのヒーローが打ちのめされるのを、ただただ指をくわえて眺めるしかなかったのが少し悔しいということだろう。この悔しさに立ち向かう覚悟がある方にこそオススメしようか。 | ||||
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予想ぎどんどん覆されていく感覚がたまりません。続きが気になり続けます。 | ||||
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昔に読んだんですが、レビューをしてなかったので。仕掛けがとにかく面白くて、なるほどこうくるのかと。ただちょっとほろ苦さもあって、スッキリ!というわけではない。けど、楽しめました。ネタバレなしで読んでほしい。なにを書いてもネタバレになりそうなので、とにかく読んでほしいとだけ書いておきます。 | ||||
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設定とオチは賛否両論でしょうか。冒頭の部分を読めばなんとなく展開が予想できます。 ただし物語のテンポがよく、暗い話の割にはすらすらと読むことができます。 実写化しやすい作品と思いましたが、別作品がされていてこちらはまだらしいです。 | ||||
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語りに次は次はと話に引き込まれておもしろかったです、でも心が痛い | ||||
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他の方が書かれてるように荒いところや稚拙な部分も多々あるように感じました ただそれ以上に惹き込ませるだけの魅力のある作品だと思います 次回作があれば確実に購入します | ||||
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友人関係の被害者経験があったためか、共感できる所が結構ありました。ルールが曖昧で具体性にかけるのもやかりますが、そういうものとして考えれば面白いです。 自分にもこんな勇気が欲しかったですね。 ※被害者でも読める作品だと思います。 最後に一言、十年以上たった今でも加害者を恨んでます。心の傷は今でも引きずってます。今でも殺してやりたくなります。 今作の主人公2人に幸あらんことを願います。 | ||||
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人間力テストにおいて、盛り上げられる異様な空気。そしていじめ。 最大のポイントは、いじめられていた側が逆転するという展開でしょうか。この発想は面白かったです。 だけど同時にとても難しい問題をはらんでいます。 いじめなんです。これを扱うのは難しいことです。 この小説では空気というものを捕らえようとしているように見えます。それはとても大事なことで こんなことを書ける作者はなかなかいないと思います。 ですが現実に即してみれば、不自然さというものが消えません。 いじめ被害者が見るものは空気で、現実が見えなくなるものだからです。周囲の人も結構あたまおかしい人ばかりだし。 現実的に統合性のあるシーンにしてしまえば、空気のほうが消えてしまうかもしれません。 居心地の悪いなかでバランスをとりながら、そんな小説だと思います。 この小説を表現したことにたいしては素直に★5をつけていいと思いました。 ただ★をひとつへらした理由は、原因のわからない悲劇で終わっている点です。 この悲劇を悲劇として楽しむつもりなら、主人公はいじめに関わっていないほうが良かったです。 いじめの中心に居ながら、悲劇で終わってしまうのは救いがないのと一緒です。最後は救われたような印象で終わりますが まったくの見せかけ。 これでは読者が救われないのではなくて、書いている本人が救われない。 | ||||
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新人ということで少しアラがあるものの、実際に人がイジメをやる原因というのはこういうものでしょうから、作品としてはいいと思います。 また、最後に明かされる正体が賛否両論のようでうね。 しかし、ここがこの作品のイイ所です。 今の社会は、もうすでに「全員で全員のアラ探しをする監視社会」になっています。 なので、この「人間力テスト」はすでに今の社会に出来上がっている。ベッキーさんや早見優さんを炎上させ続ける人々の手によって。 「お前は人間性がない!」という理由で他人をバッシングし続ける人々の手によって、今の社会にすでにこの「人間力テスト」は完成されている。 そして、作りこみ感のあるラスト。 「ここまで、全部監視されているんだよ」 というメッセージが、この人間力テストを作り上げた本人から放たれ、物語は非常に後味の悪いラストを迎えるのです。 かなりのバッドエンド。 主役自ら革命は失敗に終わったと言う終わり方で、その通り、完全な「敗北」でストーリーは終わるのです。 最後に出てくる裏ボスの正体こそが、作者のメッセージ。 「もう、全部監視しているよ」 と言われ、敗北感だらけで終結する。 これが後からつけたものなのか、それとも初めからの考えなのかは分かりませんが、どちらにせよストーリーを深いものにしていますね。 バッドエンド好きの読者に、是非お勧めです。 | ||||
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私は初めて電撃文庫を読みましたが、いろいろと衝撃を受けました。 結果的に誰が悪者だったのでしょう? 人間力テストを作った校長? それとも昌也くんの歪んだ家族? 昌也くんの友人たち?(特に取り巻き三人組) 拓くんの性格そのもの? でも私はどうしても主犯者?である拓くんが、悪いとは思えません。 だって彼はこれから先ずっと「級友を追い込んで自殺させた悪魔」というレッテルを背をわなければいけないんですよね? あまりにも残酷です。 この作品を拙い文章だという方も多いいと思いますが、私はその率直な心理描写がかえってわかりやすく、人々の心を掴むのではないかと思います。 おもしろいわけでも、後味がいいわけでもないですが、現代の社会を背景としているので、いろいろと考えさせられる作品だと思いました。 | ||||
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おもしろすぎて一気に読みました。 普段、ライトノベルは読まない方なのですが、作者が大学で社会学を学んだという経歴とタイトルに惹かれて買いました。 この小説は電撃小説大賞〈大賞〉受賞ということに以上に、そのライトノベルっぽくない作風が話題になったようですが、私もその通りだと思います。 物語は、ある中学校のクラスの中心的人気者だった〈少年K〉こと岸谷昌也が自殺した事件の顛末が、事件の真相を探る昌也の大学生の姉・香苗と、昌也を自殺へと追い込んだとされる同級生・菅原拓の二人の視点で展開されます。 提示される謎は、なぜ大人しく目立たない主人公・菅原が人気者の天才中学生・昌也を自殺まで追い込めたのかというシンプルなもの。 しかし作者の松村涼哉さんは、普通のミステリーを書くのではなく、ミステリーの仕掛けを使って、教室という閉鎖空間で起こる〈イジメ〉のポリティカルな構造を浮き彫りにしてゆきます。 これは作品テーマであると同時に、作者の本領である社会学の知識が存分に発揮された、他のミステリー作品ではあまり見かけない、特筆すべき要素です。 イジメを題材にした作品は沢山あっても、勧善懲悪ではなく、日本の教育システムや社会のバブル崩壊後の後期近代化の問題と、リースマンのいうところの〈他人指向〉の問題から切り込む小説は、意外なほどほとんどないからです。 (ここは、他のレビュアーさんの言うように、ある意味、宮台真司さん的といってもいいと思います) 以下、ネタバレを含みます。 この作品で奇妙な印象を放つのは、主人公・菅原拓と、自殺した岸谷昌也の通う中学校で採用されている実験的な教育システム〈人間力テスト〉。 これは、学校が生徒へのアンケートとして、生徒同士の格付けをするものです。生徒は様々な項目からなる質問の回答としてクラスメイトの名前を記入し(例えば、クラスの中で1番優しい人は誰か、など)、学校は票を集計する。 人気者ほどこのランキングが高く、それは生徒へ公表され、生徒達自身の間での立場や人間関係に如実に影響を与えています。 つまり、自分は他人にどう思われているかという『他人からの評価』を表面化されることで、他人の目線をより意識するようになる、というシステムです。 「いや、ありえないでしょ、そのシステム」と思われる方もいるでしょうが、これは、その〈人間力テスト〉制度を導入した校長が語るように、『他者同士で格付けし合う生徒の行為を、ただ顕在化しただけ』ということになります。 つまり、『人間力テスト』という設定を使うことで、社会学でいう〈他者の眼差し〉や〈他人指向〉を描いているということです。 校長の藤本が探偵役の昌也の姉に語るには、「バブル崩壊後に経済が衰退し、後期近代化する日本においては、絶対的な成績優秀=善、と言うような単純な価値基準はなく、超高学歴フリーターが普通の現代で、いま必要とされているのはコミュニケーション力」だと言う事。 これは校長の極論ではありますが(むしろ経済の停滞する近代過渡期以降の資本主義国では、卓越的な才能を持つ人材が必要だからです)、校長の求めるのは、今の社会に適応できる、生き残れる子供たちを育てる事であり、その根幹には、昔自分の生徒を就活難で自殺させたという過去があるためです。 藤本校長は、再び自殺という悲劇が起こらないようにするために、〈人間力テスト〉を実験的に導入した。 しかし、その為に、昌也の自殺という最悪の結末を迎えます。 『悪魔』とまで呼ばれたイジメの加害者の主人公・菅原拓は、コミュニケーションの苦手な、人間力テスト底辺の『自称・クズ』でした。昌也はその反対の天才と呼ばれた人気者。 (ここからは物語の核心に触れます) しかし、事実はマスコミが加熱して報道するような〈悪魔のような、何を考えているかわからない孤立した少年〉がクラスの善良な人気者を追い詰めた、という単純な事件ではなく、本当にイジメられていたのは加害者とされる主人公の方だった。 しかも、物語後半であきらかになる、主人公と昌也は元々は友人同士だったという事実・・・。 昌也の自殺事件は、そのイジメが教育システムにあると理解した主人公が、自分にイジメを行う昌也と、自分を褒めてくれた人間関係の重さに苦しむ初恋の相手を救うために起こした〈革命〉が引き金となり起きた。 しかも、その事実が明らかになる中で、モンスターペアレントの昌也の母の異常性、探偵役だったはずの岸谷香苗の弟への暴力が、『罪と罰』のポルフィーリのような直感を持ち〈最終兵器〉と呼ばれる女性と主人公の手により暴かれてゆく。 少し普通の犯人探し型のミステリーとは違いますね。 私は読みながら、感情や語彙が抑制された文体、犯人探しではなく、事件に至るまでの登場人物の心理を丹念に描くスタイル、散見されるポリフォニー性や容赦ない暴力の描写は、ライトノベル的ではないという以上に、芥川賞作家の中村文則さんの作風を連想しました。 大切な存在の幸福を守るため、倫理的一線を踏み越えて圧倒的な存在(システムと、それを生み出した校長)に挑む主人公の姿は、どことなく、中村さんの傑作『悪と仮面のルール』を思い出させます。 物語のクライマックスで主人公がはじめて読者と昌也の姉に明かす、親友だった岸谷昌也とその仲間から受け続けた逃げ道のないイジメを他人事のように語るシーンは、名シーンだと思います。 そしてその後、再び今歩いている通学路の道を通ることはないだろうという覚悟で、校長を殺害しに向かうシーンの悲しさは強烈でした。 全てを変えるために圧倒的なクズになろうと決め、昌也の自殺に苦しむ自己を乗り越え、サバイバルナイフを手に校長と対峙した主人公は、そのシステムを生み出した神の如き男を殺害できるのか・・・気になる方はぜひ読んでみてください。 読み終えた直後の興奮のあまり、長々と駄文のレビューを書いてしまいましたが、私個人的には、この1年で読んだ小説の中でも傑出しておもしろい傑作だったと感じます。 タイトルの『ただ、それだけでよかったんです』の意味が分かる最後の場面は、あまりに悲しく、『悪と仮面のルール』や『罪と罰』のように感動的でした。 オススメです! | ||||
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表紙で完全にラブコメだと思い購入。だがしかし!読み進めていくと、シリアス満載の事件簿だった!完全にあっけにとられたんですが、読んでいくうちに面白さを感じてきました。シリアスな話題なので、あれやこれやと批判する人はいると思いますが、良点のほうが断然多いと思いました。イジメはデリケートな話題なので、それを書き切った松村さんはすごい!と思いました。 | ||||
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ここまで仕組まれ、考え込まれたミステリーを読んだのは初めてだ。 全てが予想を裏切ってきた。 狂おしいほどに完璧な物語。 感動してしまった。 あと、1つ付け加えるなら、菅原は、球磨川禊の一歩手前までいき、球磨川禊にならなかったような人物だった。 | ||||
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約1年ぶりに小説で、泣きました。 イジメをしていたと思わせておいて実は,、、、、 これ以上は、ご自分で確認してください。 自分は、とても好きです。 | ||||
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重いですが、多くの人が読むべきものだと思います。 とても心に響く作品でした。 | ||||
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30代女です。 普段から物事についての二面性を考える性分なのですが、この作品はそれが極端に表されていて考え方が広がりました。読まないジャンルの内容だったので、皆さんがどういう感想を持ったのか気になって、こちらを拝見しましたが、結局思ったのことは以下の通りです。 評価なんて好みだと思っています。 ・一気に読んでしまった ・9/10発売の次回作も読みたい ・アニメでも映画でもいいので映像で見たいと思った と思っている事実が自分にはあったので☆5です。 | ||||
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すーっと気が付いたら、最後まで読んでいて、 最後に思ったのは、そんなことのために。 と、いうのが自分の感想でした。 言葉1つ1つにドンドン惹かれていく。 怖いくらい次が知りたいとどんどん読んでいきました。 | ||||
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作者が可哀想。 ・ライトノベル大賞受賞作 ・鎌地和馬大推薦!!! ・最初の一文字目から仕掛けは始まっている ・みんな同じ顔をした描き分けも糞も無いイラスト 編集は何か作者に恨みでもあるのか?売れてるけど売る気が無いとしか思えない。いや売れてるなら俺の感想がおかしいのか でもとにかく、上記の素敵すぎるセールスポイントのおかげで手を出す気が微塵も起きませんでした。 発売から5ヶ月も経過し ふとクラスメイトが自殺する小説読みたいなと思ったおかげでようやく読んだ。面白かった。外装で敬遠していた自分を恥じてはいるが、これは編集の責も大きすぎる 客観的に見るなら満点ではなく、内容に悪い点もあるとは思う あらすじについてはネタバレレベルで他レビュー様方が紹介してらっしゃるから書かないけど 物語の真相については、後付けとは違うが(伏線無さすぎるうえに、その時点での一人称でも微塵も触れないので)後付け言われても仕方ないと思うし キャラが中学生とはいえちょっと語りが中二臭すぎるところもあるし 全体的な設定とかもちょっと薄っぺらいよなーと感じもする。 でもすごい好き 肉まんが中華スープになる話とか、本筋と何の関係もない文章が、ピッタリと俺の感性に合いまくっている とてつもなく好きなんだ ちょっと卑怯じゃねえかなと感じても、それでも明かされていく事実にはワクワクしたし、さっきも言ったけど文章が本当に俺好みすぎて読むの楽しかったし、主人公の性格も共感できるとこ多々あったし、何より物語が優しい。 個人的にはもうちょい微塵の救いもなく絶望に沈まされる話の方がより共感はできるのだけれど この話は、ご都合主義と言われてもおかしくないくらいに優しい救いがちゃんとある その甘さに吐き気がするし、同時にすごく癒される。こないだ読んだ他作品で「物語は願いだ」という一文があったけれど、そういう綺麗事やっぱり嫌いじゃないんだよなぁ。 | ||||
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