■スポンサードリンク
屋根裏の美少年
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
屋根裏の美少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
瞳島眉美は、4歳で奇妙な星の輝きを見てしまってから、他人と関わることが苦手になりやがて性格がゆがんでしまった。その眉美が中学2年で加入したのが美少年探偵団。美術室(美術の授業がなくなって空き教室になっていた)を勝手に改造し事務所として使用していた美少年探偵団。天才児くんが美術室の天井画を描いている最中に、ふとしたことから眉美が大量の絵を天井裏で発見してしまった。誰が何のためにこれほどの絵を描いて天井裏に隠していたのか。その謎を解くという宿題を美少年探偵団のメンバーは課せられる。 目の能力のせいで、家族との不和もあり孤独な生活を続けていた眉美は、美少年探偵団(眉美は少女であるが)に加入することになったのだが、ねじ曲がった性格は素直に美少年探偵団のメンバーを仲間と認めることができない。呼び出されても逃げだそうとし、ライバルの髪飾中学校の生徒会長に謎解きのアドバイスをもらったりして、反抗的な態度をとり続ける…。 天井裏と講堂の絵の秘密を解き明かす過程で、眉美は少しずつ美少年探偵団の一員であることを意識し始める。最後の場面は団長のいう「美しい」締めくくりとなる。それにしても、最近の中学校における技能教科(美術や音楽や家庭科等)の軽視には私ももの申したい。そうした風潮(5教科の点数が最優先)に対する、作者の痛烈な風刺(不良くんのように)である作品でもあるといえよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美少年シリーズ3作目 少しキャラがたってきたようなきもします ミステリーというより軽いパロディーという意識で読んでいます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通のミステリではないと言う前提で評価する。前作と違い、「屋根裏の散歩者」と言う江戸川乱步の名作のオマージュである事がわかっただけで、個人的には評価がアップ。タイトルだけでなく、実際に屋根裏に入り込んで見つけた物の謎解きだから、江戸川乱步ファンとしては評価せざるを得ない。 話自体は比較的地味なのだが、探偵団全員がそれぞれ自説を披露するミステリっぽさが良い。が、何より女子でありながら「美少年探偵団」に加入したヒロインが、メンバーの一員として認められていく素朴な青春小説的良さを評価したい。そもそもなぜ美術室の天井に絵を描こうとしたのか、と言う探偵団の意図が、ヒロインのためだったと言うのが綺麗なまとめで、正に「美しい」ではないか。 なお、西尾維新の作品を普通のミステリとして読んではいけない。本書を手に取る人には余計な気遣いと思うが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんどん地味になってきているとも。パンチが弱いかも。 芸術に関わる話(方向がインドア)ですし、クローズアップされたキャラが天才児くんなので動きがあまりないのはしかたのない気もします。 とりあえず相変わらずの読みやすさでした。 何だか一人称で語ってくれるヒロインがここにきて急にウザさを増した印象です。 美少年探偵団に打ち解けてきた、心を許して信頼を置きだしているということなのだとは察しますが、個人的にはもうウザインと呼んでいいかなと思ってしまいました。 やっぱり好き嫌いは分かれる主人公だと思います。 私は嫌いではありません。 なので、この巻は主人公の団への打ち解け具合を楽しむ巻として楽しみました。 次巻はキャラクターのアクションが派手な展開だといいなと期待しています。 でもタイトル的に期待薄かな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美しくあること、少年であること、探偵であることが団則の探偵団が、目の前に現れた謎に立ち向かうジュブナイルミステリー、三作目。 カバーは天才児くんと生足くん。生足くんの生足にどうしても眼が吸い寄せられる私はHENTAIか? 事件の真相はNHKで放送されるアニメのように健全で「美し」かった。話の展開、そして真相に「弱さ」を感じる人がいるかもしれないが、読書歴が浅く、この世の美しくないものを見聞きした経験も浅い"少年"ならば、もしかしたら「弱さ」ではなく「美しさ」を感じるかもしれない。 本筋以外だと、ヒロインのバス停でのエピソードがなかなか少女漫画っぽいロマンスが。ただヒロインも作者もひねくれまくってるから、そう簡単に恋愛ものには行かないんでしょうね。 そしてコントにメタネタと、話が進んでいくごとに西尾維新の趣味が強くなってきている。次巻では更にコント枠が多くとられるかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューでは辛い点数を見かけますが、とても楽しく読んでます。 女性でキャラ小説が好きで、軽く読めるものをお求めの方には、とてもマッチしたシリーズなんじゃないかと。 女性をターゲットにした西尾小説という感じで、今までの西尾作品を求める方には予想外だったから評価が低いんじゃないでしょうか。 男装、美少年、紅一点、特殊能力、学園、こういったキーワードがお好きな方は、ご一読をおすすめします。 三作目にして主人公がチームに溶け込んできた感じで、皆の個性もより生き生きしてきました。 続巻の刊行予定も決まっているようで、長く続くことを期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やれ軍事衛星だ見えない服だと,とにかく膨らみがちだったこれまでの二作に比べると, 出てくる絵は大きいのですが,話自体は小さくなり,普通の学園ものに近づいた印象です. ただ,きっかけとなる謎の真相は,言っていることはわかりますがしっくりと来ず, そこから広がったもう一つの謎も,ひねりもなく無理があり,呆気なさにも拍子抜け. キャラクタ小説としての面白さはあるものの,話の中心の謎解きとしては物足りません. 反面,いつもの『始』での幕引きという面から見れば,探偵団に加わった主人公が, その特殊な能力もあってか,団員たちの関係や距離感を掴みあぐね,戸惑っている中, 彼らに受け入れられ,飛び込んだ物語といったようで,彼らとの新たな今後も楽しみに. このほか,これが素顔だったのか,彼女に妙なキャラが立ちだしたのも面白いところです. とはいえ,実質のページ数は200を割り,それにしては序盤の説明の多さが引っ掛かり, 続刊やコミカライズと勢いはあるようですが,肝心の中身が今ひとつ伴っていない感が. また,タイトルは『屋根裏』ながら,実際には『天井裏』だったことも少し気になりました. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!