やなりいなり
評判
やなりいなりの評価:
3.09/5点 レビュー 33件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 61〜80 4/5ページ
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やなりいなりの評価:
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もちろん,長崎屋の若旦那「一太郎」と妖(あやかし)たちがくり広げる世界という舞台設定は,変わりありません。
今回は,各話の冒頭が食べ物のレシピから始まるという,これまでにない趣向が凝らされています。もちろん,単なるレシピではなく,江戸テイストと著者独自の「味付け」がなされています。これらのくだりは,なかなかに楽しめますよ。思うにこのあたりは,同じ著者による作品『アイスクリン強し』のアイデアが盛り込まれているのでしょうか。
また,生き霊に関わる作品が二つあることも,従来と異なる「味付け」と言えましょう。
ただ,既刊以上に,妖たちが生き生きと活躍する場面が少なくなっている気がするのです。妖たちの存在感が薄れてきているとも言えましょうか。つまり,本来妖たちがその属性として持つ,人とは異なる陰性のイメージがほとんど表現されていないと思うのです。「鳴家」に至っては,ほとんどペット扱いです。
もっとも,著者は,当初から妖たちのイメージを陰性のものとしては扱っていないとは思いますが,それにしても,妖たちの特性を生かした活躍が少なすぎると感じます。
また,今回は,「設定の強引さ」といいますか,ストーリー展開における読者の「納得感」に乏しい作品が散見されます。個人的には,第一話の『こいしくて』から,それを感じてしまいました。
長期にわたって人気を博してきた作品であり,それを生み出す著者の創作の苦しみに思いをいたすと,軽々に批判するのは憚られるのですが,それにしても,本作品は,あとから題名を見返したときに,すんなりとストーリーが思い浮かんでこないのです。
ただこれは,シリーズを最初から読んでいる一読者の感想であり,新規の読者にとっては楽しめる作品であることに間違いありません。
作品の重点をどこに置くかは難しいところですが,ここらで,少々練り直してもよい時期に来たのではないでしょうか。