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(短編集)

やなりいなり



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【この小説が収録されている参考書籍】
やなりいなり
やなりいなり〔限定版〕
やなりいなり (新潮文庫)

やなりいなりの評価: 3.09/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(3pt)

初心に戻るときでは…

「しゃばけ」シリーズの第十弾です。また,シリーズが刊行されて十年目という節目の作品でもあります。
もちろん,長崎屋の若旦那「一太郎」と妖(あやかし)たちがくり広げる世界という舞台設定は,変わりありません。

今回は,各話の冒頭が食べ物のレシピから始まるという,これまでにない趣向が凝らされています。もちろん,単なるレシピではなく,江戸テイストと著者独自の「味付け」がなされています。これらのくだりは,なかなかに楽しめますよ。思うにこのあたりは,同じ著者による作品『アイスクリン強し』のアイデアが盛り込まれているのでしょうか。
また,生き霊に関わる作品が二つあることも,従来と異なる「味付け」と言えましょう。

ただ,既刊以上に,妖たちが生き生きと活躍する場面が少なくなっている気がするのです。妖たちの存在感が薄れてきているとも言えましょうか。つまり,本来妖たちがその属性として持つ,人とは異なる陰性のイメージがほとんど表現されていないと思うのです。「鳴家」に至っては,ほとんどペット扱いです。
もっとも,著者は,当初から妖たちのイメージを陰性のものとしては扱っていないとは思いますが,それにしても,妖たちの特性を生かした活躍が少なすぎると感じます。

また,今回は,「設定の強引さ」といいますか,ストーリー展開における読者の「納得感」に乏しい作品が散見されます。個人的には,第一話の『こいしくて』から,それを感じてしまいました。

長期にわたって人気を博してきた作品であり,それを生み出す著者の創作の苦しみに思いをいたすと,軽々に批判するのは憚られるのですが,それにしても,本作品は,あとから題名を見返したときに,すんなりとストーリーが思い浮かんでこないのです。
ただこれは,シリーズを最初から読んでいる一読者の感想であり,新規の読者にとっては楽しめる作品であることに間違いありません。

作品の重点をどこに置くかは難しいところですが,ここらで,少々練り直してもよい時期に来たのではないでしょうか。
やなりいなり (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:やなりいなり (新潮文庫)より
4101461309
No.12:
(1pt)

これはひどい・・・

どうしてしまったのでしょう?

それが正直な感想です。

思うに、
しゃばけは、人の世にいる妖たちのお話だったんだと思う。

日限の親分や栄吉が縁側に訪ねて来る日常。

そこから隠れるように存在する妖たちのいる「長崎屋の離れ」というもうひとつの日常。

しかし、シリーズを重ねるに従い、
人の日常に漏れ出していく妖たち。
そして、いつの間にか人と妖の関係が逆転してしまったのでは無いか?
そのせいで、しゃばけで感じていた倫理観が崩れてしまっているのではないか?

今作はそう思う部分が多かった。
こいしくてでは、通り町が完全に妖たちの街となってしまっている。
からかみなりでは、あんな異常事態に人々は平然としている。
しゃばけの頃なら、それこそ寛朝さまが呼ばれていてもおかしくないだろう。
そして、あましょう。
大量の菓子を盗む盗人が、どすを軽々しく抜いて、最後には何の目的化もわからぬままに女性をさそうとする。
こんなキャラクター造形が今まであっただろうか?
完全に人以外の倫理観ではないか?

そして、家鳴にうんざりしている人は多いと思う。
例えば、あましょう。
あの話に家鳴が必要だったか?
必要だとしても、冒頭で菓子を頼むだけでよかったはずだ。
それ以外の部分の登場は全く蛇足。
無駄な贅肉以外の何者でもない。

今作で一番楽しかったのが、屏風のぞきの語る、
妖の出てこない藤兵衛旦那の推理だったのは皮肉なものだと思う。

このシリーズは一度妖から離れ、
日限の親分や寛朝さま。
お雛や七之助。
栄吉や藤兵衛が住まう、人の町、お江戸を一度再構築するところから再スタートしてはどうだろうか?
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4101461309
No.11:
(1pt)

読むのがキツいです

正直、面白かったのは4作目くらいまで。 どうにも筋立てがすんなり頭に入らず、最後まで読み通すこともできなかった。 お願いだから家鳴りは出さないで欲しい。
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No.10:
(1pt)

う〜ん・・・

どうしてしまったのか? 編集者が変わった?10周年で、力が入りすぎた?新機軸が空回り?尺が足りなかった?飽きた? テレビドラマなどにもなって、想定読者層が変わった? 今回は、ミスでしょう。 間違ってると思います。 リリースするべきではなかったとさえ思います。 次は、古本屋の105円コーナーに降りてくるまで買いません。 著者、出版社の釈明を求めたいほどです。
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No.9:
(1pt)

残念でした

最初のシリーズからずっとファンで読んでますが、今回のものはちょっと残念でした。 編集担当の方が変わったのでしょうか? これまでのシリーズと違って、文章も構成も稚拙だと思います。 畠中さんの文章とは思えませんでした。 誰か別の人が書いているかのよう……それとももうネタ涸れなんでしょうか。 これでシリーズ終わりかなと思ってしまった。 残念ですが……。
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No.8:
(3pt)

10周年、おめでとう!

なかなかおさまらない若だんなの咳。守狐が、特製の「やなり稲荷」を持って見舞いにやってきた。
ところが!幽霊が現れて稲荷寿司を掴もうとする。若だんなに護符を貼られ、実体化されてつか
まった幽霊の正体は・・・?表題作「やなりいなり」を含む5編を収録。「しゃばけシリーズ」
第10弾。

まずは、作者の畠中恵さんに「しゃばけシリーズ、10周年おめでとう!」と言いたい。最初に
「しゃばけ」を読んだとき、「なんてユニークで面白いのだろう。」と思った。だから、シリーズ化
されると分かったときには、とてもうれしかった。毎回新作が出るたびにせっせと読んできた。
今回10作目のこの作品は、料理のレシピというおまけがついている。そのレシピの描き方が
しゃばけ風で愉快だ。
5編の話もそれぞれ、なかなかいい味を出している。表題作のほかに、恋しい、愛しいという
気持ちが蔓延し、ある界隈が混乱をきたす話「こいしくて」、一太郎の父藤兵衛が行方不明になる
話「からかみなり」、変わった卵が騒動を起こす話「長崎屋のたまご」、一太郎の親友栄吉が働く
安野屋の菓子を買い占める新六と、その友五一の哀しい友情を描いた話「あましょう」が収められて
いる。ほのぼのとした温かみのある話からきゅんと切ない話までさまざまだが、どの話も読み手の
期待を裏切ることはない。読後は満足感が味わえる。これからもずっと、しゃばけシリーズが続き
ますように♪
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4101461309
No.7:
(2pt)

ちょっと足りないなあ・・・

ファンですが、今回は、苦しいです。 食べ物を主題にするなら、食べ物にこだわって欲しいし、それに纏わる筋にして欲しかった。 また、謎がほとんど無いし、あっても、謎解きに納得感が感じられなかった。 いつもは、一つ二つは、ほろっとさせられる場面があるのに、今回は残念ながらでした。 前作、前前作が、力作だった分、少し、かたひじの張らない感じを出されたのか、その分少々、足りないなあ・・・の感じです。 とはいえ、また、異次元ワールドや、超スラップスティックでの次作を期待しちゃってます。
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No.6:
(3pt)

おなじみ空間に擬音が氾濫・物語としてはやや・・・

「しゃばけ」シリーズはよくも悪くも安定し、「居心地のよいしゃばけ空間」の中で、妖たちと若旦那の日常が語られていきます。
そのぶんの温かさ、ほっこりかげんが増すとともに、緊張感やドラマのはらみ方は薄くなり、今回は物語がやや動きにくい感じがしました。
特に、特別版のストラップにもなっている鳴家たちが主人公の感もあり、「ぎゅい」「ぎゅぴー」などいちいち着く擬音?が煩雑で、物語の勢いをそぐ方向に働いている気も。
それ以外の人間たちの「ひえっ」「わーっ」「ふんっ」などの感嘆詞もちょっと多いかな。

 五編がそれぞれお菓子のレシピから成ることもあって、時空間の中での流れのあるファンタジーではなく、スピンオフな童話の印象。
 今回の鳴家はキャラとして十分可愛いですが、個別の物語を動かすには弱い気がします。

 その中で最後の「あましょう」はせつない友情の話で、ラストが怖い余韻を残し、「妖怪」やスーパーナチュラルを使った意味が生きていたと思います。
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No.5:
(4pt)

難しいねぇ

しゃばけシリーズ大好き!だいたい1回読むとストーリーがわかっているのでその後は手にとらないのですが、このシリーズばかりはわかりながらも、又手にとってよんでしまう、他にも、畠中先生のはほとんど読んでおりますが、やはりこのシリーズがピカイチでしょう、それだけに作者としては苦しいところではないかと思います、が、しかし、読者は待っていますので、ホロリと爽やかなせつない若旦那と、手代達の活躍を期待しております。
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No.4:
(4pt)

久しぶりです、良かった。

自分が「しゃばけ」と出会ったのは脱水で意識不明となって緊急入院してしまい、する事無く毎日テレビを見ていた時に再放送で流れた画像版の「しゃばけ1」、「なんだ この面白いのは?」と。
そこからハマってしまい全て購入。今では「こいしり」とか「ちょちょら」とか新刊で買い漁っております。
前回の「ゆんでめて」と しっかり今回リンクされてます。ネタバレしないように書くのが難しいけど、屏風のぞきの侠気とか。友人の縁談とか。
ちょっと趣向が変わったのは項目ごとに入ってたイラストが無くなり 項目の頭に食べ物の作り方が書かれている事。うーむ「深夜食堂の勝手口」形式か?と。
今回はいつものメンバーだけではなく変わった妖しも数多く出てくるのですが 必ず一編は入っている泣き系の話の評価が分かれるところでしょう。私は「はるがいくよ」の桜の花びらが大好きですけど。
で、初版限定「鳴家携帯ストラップ」は絶対に使わず保存します。オマケだし雑なのかとか思っていたら実に丁寧な作りで とてもとても使うのが勿体ない!!娘が狙っているので隠しておきます。
いやあ いいですねえ。
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No.3:
(3pt)

う〜ん。

ちょっと今回は、あれ??と感じました。 今回はのんびりした雰囲気とか、気軽に読める内容にしてあるんだろうけど、それが児童書を読んでるような気持ちになってしまって、私にはちょっと足らなかったです。 そういう雰囲気も魅力的で大好きなんですが、ちょっとくどく感じちゃいました^_^; 一話がもっと短ければ悪くないかな? 他の方も書かれていますが、若旦那の推理にあまり説得力がないなぁ、と。 だけど。 次回も期待して待っています。
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4101461309
No.2:
(3pt)

少し残念な感じも。でもやっぱり読みたい。

若旦那をはじめとした個性的なキャラクターや人情味あふれるストーリー、
妖(あやかし)の不思議な世界観にひかれて1巻目からすべて読んでいます。

が、今回はやや残念な感が否めません。
ネタバレになるので詳説を避けますが、レシピ風の冒頭から短編が
展開するのですが、このレシピが必要なのかどうか。

さらに、筋立てに無理があるのか、短くまとめすぎているのかわかりませんが、
設定についていけずに話が終わったり、「今までのヒント(事実)から
そこまでの推理は無理じゃない?」という印象だったりなのです。

個人的に大好きな兄やたち二人をはじめ、キャラクターが
あまり生き生きと動いていないような。

ちょっとさみしさの残る感じでした。

でも、それでもきっと次作も手が出るんだろうと思います。

シリーズものって、キャラクターに会いたいから読む、というのも
大きいので、そういう意味で、大好きな世界に浸る、というのなら
よいと思います。
やなりいなり (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:やなりいなり (新潮文庫)より
4101461309
No.1:
(3pt)

中身には可も不可もない

装丁やオマケにこだわる前に中身に力入れてよ、と正直思いました。 短編集ならこんなもんだろうなと納得は出来ます。 でも特装の初回版買っちゃいましたからね…。 約¥500? 高いですからね…。 これなら普通版買えば良かったと後悔してます。 何か盛り上がりに欠けるんですよね。 元気がないというか。 神とか魔とか出てきますが、レギュラー妖は全然活躍してない。 展開にも無理があるし…。 なんか残念ですね。
やなりいなり (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:やなりいなり (新潮文庫)より
4101461309

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