去年を待ちながら
評判
去年を待ちながらの評価:
4.46/5点 レビュー 13件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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去年を待ちながらの評価:
4.46/5点 レビュー 13件。 C ランク
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翻訳については人によって感じ方が違うかとは思いますが、私にとって、本書の山形浩生による翻訳は、直訳的というか、なんだか読みにくい日本語が気になって、頭の中にスッと物語が入ってこず、素直に楽しめません。
訳者あとがきでは、山形浩生自身が、旧訳は「比較的優秀だと思う」とあるとおり、旧訳版はとても読みやすく、ディック作品の面白さがよく出ているように感じます。
また、旧訳版には大森望訳による「ディック、自作を語る1955~1966」が付録でついており、お得感があります。
これによると、「去年を待ちながら」は「じつに良くかけた小説だと思う。ほんとうに気に入っている作品だ。」とディック自身もお気に入りの作品のようで、全ディック作品の中でも上位にランキングできるできの良さだと思います。
それだけに、新訳版には期待が大きく、とても楽しみにしていたため、がっかり感が大きいです。
翻訳の違いを一つ比較してみますと
(新訳)
「ラッキーストライクの箱です。しかも本当の年代物グリーン。1940年頃の、パッケージ変更の第二次大戦前のものです」
(旧訳)
「ラッキーストライクの箱ですよ。先生。正真正銘、時代もののグリーンのやつです。1940年頃の、つまり第二次世界大戦で包装が変わってしまう前のものです。」
「本当の年代物」とか「パッケージ変更の第二次世界大戦前」との言い回しにどうもなじめません。
このようなどこかおかしな言い回しが多数見受けられるのが新訳版です。
旧訳版「ヴァリス」もお気に入りの作品なのですが、早川文庫から出た新訳版は本書同様読みにくさを感じた覚えがあり、翻訳者を見ると、やはり本書と同じ山形浩生氏でした。