高い城の男

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評判

高い城の男の評価:

3.85/5点 レビュー 92件。 B ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

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全123件 121〜123 7/7ページ
No.3
(5pt)

歴史好き、ナチマニアならぜひ。

「ナチが第二次大戦に勝利した世界」というのはSFとしては格好のテーマで、何冊も類似本は
出ていますが、ナチを理解した上で作った虚構の世界としては、この作品はかなり高級なレベル。
ナチが勝利して占領された合衆国で、ある作家が書いた小説は、現実社会で起きた第2次大戦の
顛末そのもので……。っていう悪夢に現実を入れ子にした構造も、妙な味わいです。
ネタばれになるのであまり書けませんが、“ナチが勝ったらそうなるだろうな…”というディテールの
悪夢っぷりが、さすがディックです。易が象徴する、東洋的なものを加えている辺りもおもしろい。
“悪魔のような奴が、真理を見抜く力や美を理解する心を持つ”
“悪を倒すために、別の悪と手を組まざるをえないジレンマ”
『電気羊』や『流れよ我が涙~』などで出てきたディック的なテーマも健在。
物語の破綻も少なく、読みやすいので、意外とファンには評価が低いのかが、疑問なんですけど…。
高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568) Amazon書評・レビュー: 高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)より
4150105685
No.2
(4pt)

『易経』が主人公の物語

もし第二次大戦が枢軸国側の勝利に終っていたら?という歴史改変型SF。しかし、そこはそれ、ディックだけにそれだけでは終らない。この作品の世界では中国の古い占いの書『易経』が人々の行動の指針として広く普及している。主人公たちは人生に迷うたびに『易経』の卦によって将来に対する指針を決定するのだ。しかし、これにはさらに驚くべき裏話が隠されている。なんと、作者のディックは登場人物が作品中で占いを立てるたびに、実際にコインを投げ、そこで得られた卦をそのまま小説に書いていったという。小説のプロット自体が『易経』に支配されているのだ。いや、ディックらしいというか……。ディックにとって現実と幻想は同じものだったに違いない。
高い城の男 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 高い城の男 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J745IC
No.1
(4pt)

『易経』が主人公の物語

もし第二次大戦が枢軸国側の勝利に終っていたら?という歴史改変型SF。しかし、そこはそれ、ディックだけにそれだけでは終らない。この作品の世界では中国の古い占いの書『易経』が人々の行動の指針として広く普及している。主人公たちは人生に迷うたびに『易経』の卦によって将来に対する指針を決定するのだ。しかし、これにはさらに驚くべき裏話が隠されている。なんと、作者のディックは登場人物が作品中で占いを立てるたびに、実際にコインを投げ、そこで得られた卦をそのまま小説に書いていったという。小説のプロット自体が『易経』に支配されているのだ。いや、ディックらしいというか……。ディックにとって現実と幻想は同じものだったに違いない。
高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568) Amazon書評・レビュー: 高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)より
4150105685