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(短編集)
密室のパラノイア: 天久鷹央の推理カルテIII
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密室のパラノイア: 天久鷹央の推理カルテIIIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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プロローグにて物語の山場,しかもピンチであろう場面を見せるのはこれまでと同じですが, 『失敗時』の結果が具体的に匂わされるなど,いつもとは違う不安とともに物語は始まります. ただ,早い刊行ペースのせいとは考えたくありませんが,既刊に比べると少し物足りず, 専門的な部分まではわからないにしても,前半二つの謎自体はだいぶ簡単に感じられます. メインとなる最後の篇にしても,真相にこそらしさはありますが,そこまではやはり弱めで, 普通のミステリのようとでもいうのか,この作品ならではのものには乏しい印象を受けました. とはいえ,この騒動の中で主人公が自らの変化に気づき,それが相棒のおかげであること, そしてその存在の大きさ,自分にはまだ彼が必要であることを意識,強く語りかける様子は, 前巻のような見せ場こそありませんが,これも彼女の成長と変化であることは確かなはずです. 同じく,お守り役だのとぼやきながらも,彼自身も彼女を必要としていることを理解しており, その信頼,そしてそれ以上…はさておき,次へ繋がる大事なエピソードだったのではと思います. | ||||
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短編2編+中編1編の構成。 最初の2編はこれまで通りの医療ミステリー、2人の掛け合いが楽しい。 最後の1編はミステリーらしく、密室を扱ったもの。 ただ普通の密室殺人とはちょっと違った趣があってよかった。 | ||||
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登場人物のキャラクター、話の進め方についてですが、人によっては気に入らないかもしれません。 まず登場人物ですが、主人公サイドの人物はかなり魅力的だと思います。 問題なのが「敵」がいるということ。それは実力を妬む他の医師だったり、態度の悪い患者だったり、頭の固い警察官だったり、モンスターペアレントだったり… そうした方が話が盛り上がるのも事実ですが、とかく「明らかなる敵」としてのキャラクターが多く登場します。 人物面でのリアル志向を推理小説に求めるという方には少し抵抗があるかもしれませんね。 また探偵役の人物が、いわゆる「マジシャン」の様な立ち回りをします。つまり「ネタを最後まで隠し続ける」ことにこだわるタイプの人物です。 早く種明かしをして事件の元凶を押さえておけばよかったものを、最後の最後まで種明かしをしなかったせいでさらに状況が悪化する という場面が多々ありますので、そこにキツい突っ込みを入れる読者も多いかと思われます。 次に話の進め方ですが、ミステリー、推理ものとしてはかなり先読みがしやすいです。 そこまで頭を使うこともなく、おそらく医療関係者でなくても「あぁ、これは」と気付くような症例なども含まれています。 なので医療の知識がほとんどない方でも充分に楽しめる内容ではありますね。逆に言えば「手応えがない」とも言えますが…。 以上、気になる点を挙げてはみましたが、私個人としてはこの本に大変満足しています。 上記の点に引っかかりを覚えてもそれ以上に面白い内容であるとは思いますので、☆4つという評価でレビューさせて頂きました。 | ||||
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