霧の旗

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評判

霧の旗の評価:

4.27/5点 レビュー 51件。 B ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全99件 1〜20 1/5ページ
No.99
(5pt)

怖い

現代、ここまで執念を持つ人間が居るだろうか?居るとしたら怖いし、まったくいないとなるとそれも恐ろしい
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.98
(5pt)

怖い

現代、ここまで執念を持つ人間が居るだろうか?居るとしたら怖いし、まったくいないとなるとそれも恐ろしい
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.97
(5pt)

怖い

現代、ここまで執念を持つ人間が居るだろうか?居るとしたら怖いし、まったくいないとなるとそれも恐ろしい
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.96
(5pt)

社会の弱者と乖離する法曹界

社会からも法律からも拒絶されたとき、弱者はどう生きるのか。仮構としての法治主義に敢然と挑む少女の相手は法治の一方の象徴でもある高名弁護士だった。復讐譚として片づけられない彼女の苦悩。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.95
(5pt)

社会の弱者と乖離する法曹界

社会からも法律からも拒絶されたとき、弱者はどう生きるのか。仮構としての法治主義に敢然と挑む少女の相手は法治の一方の象徴でもある高名弁護士だった。復讐譚として片づけられない彼女の苦悩。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.94
(5pt)

社会の弱者と乖離する法曹界

社会からも法律からも拒絶されたとき、弱者はどう生きるのか。仮構としての法治主義に敢然と挑む少女の相手は法治の一方の象徴でもある高名弁護士だった。復讐譚として片づけられない彼女の苦悩。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.93
(5pt)

巻末の解説を読んで

文庫本で、344ページありますが、文章が簡潔で読みやすく、物語の世界に入りやすいです。
1959年に「婦人公論」で連載されたらしく、女性の読者に向けて書かれたのかと考えると、とても興味深いです。
主人公、桐子の、ちょっと理不尽な物の見方を、当時の女性たちはどう捉えたのだろう。
この桐子というキャラクターは、むしろ21世紀における現代社会のほうが現実的ではないだろうかと思いました。
闘う相手は、社会的に何不自由のない地位に立つ、有名弁護士。
正義感、道徳、社会的な信頼、全てに於いて申し分ない、模範的な人間です。
そんな人間だからこそ、心の内にある、良心、正義感、誇り→(これが恥へと変化)という弱点をつかれ、その隙間から倫理観を追求され、自ら身を滅ぼしてしまう結末です。
大塚弁護士には、桐子の問題について、何の落ち度もない。
大塚が桐子を助ける理由はどこにもないのです。
でも、社会的地位の低い、弱者という立場の人間、特に女性からすれば、そんな人間が許せない。
第二の殺人を機に、今度は大塚が、何よりも大切なもの(それは愛人の径子)のために、桐子と同じ立ち位置につく。
決して、桐子は許さない。
それはとうに、兄は死んでいるから。
大塚弁護士が自ら崩壊していく様は、女性読者からすれば、これは少々残酷かもしれませんが、気持ちがいいのかもしれません。

第一、第二の殺人事件は共に、犯人が特定されないまま、暗示だけで終わってしまうのも、桐子の心境に注目して欲しいという作者の主張が伝わってきます。

1965年に、山田洋次監督、橋本忍脚本で制作された映画は、最後に、桐子の手紙を読む検事を前にする大塚弁護士に少し脚色がつけられています。
原作では、桐子の偽りの手紙の内容を聞いた大塚が、桐子が身をもって復讐に挑んだ、彼女が自身の純潔を捨ててまで復讐を果たしたことに対して、潔い罪悪感をもって、罪を認めるのです。
一方、映画では、強姦されたという桐子の手紙に動揺した大塚が、身の潔白を訴えようとします。
そして、映画の台詞には、「純潔」という言葉を「処女膜」という露骨な言葉で表現しているのです。
ここは、如何にも男性が書く脚本、映像で表現するのに面白いアレンジだなと思いました。
映画について気づいた点は、映画版のレビューも書かせていただいたので、目を通していただけたら幸いです。

文庫本の解説(文・尾崎秀樹)はとても面白かったです。
「一見偶然ともみられる出会いのなかに、現代社会における必然性なありかたをもりこもうとする意図。
それは作者の現代の悪との対決でもある」
もう一つ松本清張が、「黒い手帖」に書いた一節というのが面白いです。
「今まで推理小説と申しますと、大抵、ピストルが鳴ったり、麻薬の取引……
(中略)
それよりも、生活に密着した、われわれ自身がいつ巻き込まれるかわからないような現実的(リアル)な恐ろしさを描いたほうが、どんなにそれが淡々と静かな文章で書かれていても、ずっと大きな戦慄を感じさせることになるのではないかと思います。
この考え方を発展させてゆきますと、将来の推理小説というものは、個人的な動機のみならず、社会的な組織の矛盾を衝くことによって、もっともっと押し広げられ、もっともっと大人の鑑賞に耐え得る文学にまで高められうると私は考えております」

解説の中では、他にも「裁判制度の矛盾」「社会一般の事なかれ主義」「なれあい主義」にたいする容赦ない批判という言葉が目に止まりましたが、21世紀の現代社会でも、SNSでは「正義」の名において、無敵の「矛」と「盾」を振り回すユーザーたちが、いずれ自分に戻ってくるであろう、巨大なブーメランを、この作品は既に予言しているのではないかと、自分勝手に解釈してしまいました。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.92
(5pt)

巻末の解説を読んで

文庫本で、344ページありますが、文章が簡潔で読みやすく、物語の世界に入りやすいです。
1959年に「婦人公論」で連載されたらしく、女性の読者に向けて書かれたのかと考えると、とても興味深いです。
主人公、桐子の、ちょっと理不尽な物の見方を、当時の女性たちはどう捉えたのだろう。
この桐子というキャラクターは、むしろ21世紀における現代社会のほうが現実的ではないだろうかと思いました。
闘う相手は、社会的に何不自由のない地位に立つ、有名弁護士。
正義感、道徳、社会的な信頼、全てに於いて申し分ない、模範的な人間です。
そんな人間だからこそ、心の内にある、良心、正義感、誇り→(これが恥へと変化)という弱点をつかれ、その隙間から倫理観を追求され、自ら身を滅ぼしてしまう結末です。
大塚弁護士には、桐子の問題について、何の落ち度もない。
大塚が桐子を助ける理由はどこにもないのです。
でも、社会的地位の低い、弱者という立場の人間、特に女性からすれば、そんな人間が許せない。
第二の殺人を機に、今度は大塚が、何よりも大切なもの(それは愛人の径子)のために、桐子と同じ立ち位置につく。
決して、桐子は許さない。
それはとうに、兄は死んでいるから。
大塚弁護士が自ら崩壊していく様は、女性読者からすれば、これは少々残酷かもしれませんが、気持ちがいいのかもしれません。

第一、第二の殺人事件は共に、犯人が特定されないまま、暗示だけで終わってしまうのも、桐子の心境に注目して欲しいという作者の主張が伝わってきます。

1965年に、山田洋次監督、橋本忍脚本で制作された映画は、最後に、桐子の手紙を読む検事を前にする大塚弁護士に少し脚色がつけられています。
原作では、桐子の偽りの手紙の内容を聞いた大塚が、桐子が身をもって復讐に挑んだ、彼女が自身の純潔を捨ててまで復讐を果たしたことに対して、潔い罪悪感をもって、罪を認めるのです。
一方、映画では、強姦されたという桐子の手紙に動揺した大塚が、身の潔白を訴えようとします。
そして、映画の台詞には、「純潔」という言葉を「処女膜」という露骨な言葉で表現しているのです。
ここは、如何にも男性が書く脚本、映像で表現するのに面白いアレンジだなと思いました。
映画について気づいた点は、映画版のレビューも書かせていただいたので、目を通していただけたら幸いです。

文庫本の解説(文・尾崎秀樹)はとても面白かったです。
「一見偶然ともみられる出会いのなかに、現代社会における必然性なありかたをもりこもうとする意図。
それは作者の現代の悪との対決でもある」
もう一つ松本清張が、「黒い手帖」に書いた一節というのが面白いです。
「今まで推理小説と申しますと、大抵、ピストルが鳴ったり、麻薬の取引……
(中略)
それよりも、生活に密着した、われわれ自身がいつ巻き込まれるかわからないような現実的(リアル)な恐ろしさを描いたほうが、どんなにそれが淡々と静かな文章で書かれていても、ずっと大きな戦慄を感じさせることになるのではないかと思います。
この考え方を発展させてゆきますと、将来の推理小説というものは、個人的な動機のみならず、社会的な組織の矛盾を衝くことによって、もっともっと押し広げられ、もっともっと大人の鑑賞に耐え得る文学にまで高められうると私は考えております」

解説の中では、他にも「裁判制度の矛盾」「社会一般の事なかれ主義」「なれあい主義」にたいする容赦ない批判という言葉が目に止まりましたが、21世紀の現代社会でも、SNSでは「正義」の名において、無敵の「矛」と「盾」を振り回すユーザーたちが、いずれ自分に戻ってくるであろう、巨大なブーメランを、この作品は既に予言しているのではないかと、自分勝手に解釈してしまいました。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.91
(5pt)

巻末の解説を読んで

文庫本で、344ページありますが、文章が簡潔で読みやすく、物語の世界に入りやすいです。
1959年に「婦人公論」で連載されたらしく、女性の読者に向けて書かれたのかと考えると、とても興味深いです。
主人公、桐子の、ちょっと理不尽な物の見方を、当時の女性たちはどう捉えたのだろう。
この桐子というキャラクターは、むしろ21世紀における現代社会のほうが現実的ではないだろうかと思いました。
闘う相手は、社会的に何不自由のない地位に立つ、有名弁護士。
正義感、道徳、社会的な信頼、全てに於いて申し分ない、模範的な人間です。
そんな人間だからこそ、心の内にある、良心、正義感、誇り→(これが恥へと変化)という弱点をつかれ、その隙間から倫理観を追求され、自ら身を滅ぼしてしまう結末です。
大塚弁護士には、桐子の問題について、何の落ち度もない。
大塚が桐子を助ける理由はどこにもないのです。
でも、社会的地位の低い、弱者という立場の人間、特に女性からすれば、そんな人間が許せない。
第二の殺人を機に、今度は大塚が、何よりも大切なもの(それは愛人の径子)のために、桐子と同じ立ち位置につく。
決して、桐子は許さない。
それはとうに、兄は死んでいるから。
大塚弁護士が自ら崩壊していく様は、女性読者からすれば、これは少々残酷かもしれませんが、気持ちがいいのかもしれません。

第一、第二の殺人事件は共に、犯人が特定されないまま、暗示だけで終わってしまうのも、桐子の心境に注目して欲しいという作者の主張が伝わってきます。

1965年に、山田洋次監督、橋本忍脚本で制作された映画は、最後に、桐子の手紙を読む検事を前にする大塚弁護士に少し脚色がつけられています。
原作では、桐子の偽りの手紙の内容を聞いた大塚が、桐子が身をもって復讐に挑んだ、彼女が自身の純潔を捨ててまで復讐を果たしたことに対して、潔い罪悪感をもって、罪を認めるのです。
一方、映画では、強姦されたという桐子の手紙に動揺した大塚が、身の潔白を訴えようとします。
そして、映画の台詞には、「純潔」という言葉を「処女膜」という露骨な言葉で表現しているのです。
ここは、如何にも男性が書く脚本、映像で表現するのに面白いアレンジだなと思いました。
映画について気づいた点は、映画版のレビューも書かせていただいたので、目を通していただけたら幸いです。

文庫本の解説(文・尾崎秀樹)はとても面白かったです。
「一見偶然ともみられる出会いのなかに、現代社会における必然性なありかたをもりこもうとする意図。
それは作者の現代の悪との対決でもある」
もう一つ松本清張が、「黒い手帖」に書いた一節というのが面白いです。
「今まで推理小説と申しますと、大抵、ピストルが鳴ったり、麻薬の取引……
(中略)
それよりも、生活に密着した、われわれ自身がいつ巻き込まれるかわからないような現実的(リアル)な恐ろしさを描いたほうが、どんなにそれが淡々と静かな文章で書かれていても、ずっと大きな戦慄を感じさせることになるのではないかと思います。
この考え方を発展させてゆきますと、将来の推理小説というものは、個人的な動機のみならず、社会的な組織の矛盾を衝くことによって、もっともっと押し広げられ、もっともっと大人の鑑賞に耐え得る文学にまで高められうると私は考えております」

解説の中では、他にも「裁判制度の矛盾」「社会一般の事なかれ主義」「なれあい主義」にたいする容赦ない批判という言葉が目に止まりましたが、21世紀の現代社会でも、SNSでは「正義」の名において、無敵の「矛」と「盾」を振り回すユーザーたちが、いずれ自分に戻ってくるであろう、巨大なブーメランを、この作品は既に予言しているのではないかと、自分勝手に解釈してしまいました。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.90
(4pt)

復讐される覚えのない理不尽さ

登場する弁護士は,悪徳弁護士ではない、しかし依頼を断わられた彼女からすれば、怨みがすべて弁護士にいくのは、世間知らずからくるものとは考える事が出来ないのがつらい
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.89
(4pt)

復讐される覚えのない理不尽さ

登場する弁護士は,悪徳弁護士ではない、しかし依頼を断わられた彼女からすれば、怨みがすべて弁護士にいくのは、世間知らずからくるものとは考える事が出来ないのがつらい
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.88
(4pt)

復讐される覚えのない理不尽さ

登場する弁護士は,悪徳弁護士ではない、しかし依頼を断わられた彼女からすれば、怨みがすべて弁護士にいくのは、世間知らずからくるものとは考える事が出来ないのがつらい
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.87
(5pt)

素晴らしかったです

凄く素晴らしかったです
松本清張全集 19 (19) 霧の旗・砂漠の塩 Amazon書評・レビュー: 松本清張全集 19 (19) 霧の旗・砂漠の塩より
4165091901
No.86
(5pt)

使用感のない大変状態の良い本でした

説明の通り帯の焼けはあったものの、経年を考慮すると大変状態の良いものでした。
本自体は、もっと状態が良く使用感の無い大変良いものでした。
松本清張全集 19 (19) 霧の旗・砂漠の塩 Amazon書評・レビュー: 松本清張全集 19 (19) 霧の旗・砂漠の塩より
4165091901
No.85
(4pt)

思い詰めた女性に恐怖する高名な弁護士

殺人犯の濡れ衣を着せられた兄柳田正夫の無実を信じて高名な大塚弁護士に弁護を依頼するも、足元を見られて断られた柳田桐子。獄死した兄の無念を晴らすべく桐子はホステスとなり復讐の機会をうかがいます。
ふとしたきっかけで柳田正夫の事件を大塚が調べてみて正夫の無実を確信するところから事態は転回。殺人犯扱いされた大塚の愛人の冤罪を晴らすために、現場に居合わせていた桐子に証拠の引き渡しを「眼や耳から血が噴き出る思いで」懇願、ことを終えた後桐子の遠大な意図に気づいて「身体の血が逆流する」思いに囚われる場面が最大のみどころ。
殺人犯の真犯人は仄めかされはするものの明らかにはならず、人間関係の偶然が重なりすぎているのではないかという点はさして重要ではなく、思い詰めた女性の執念に戸惑い恐怖する男性を清張は描こうとしたのでしょう。
ストーリー自体はわかりやすいもので、何度も映像化されていることも納得できます。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.84
(4pt)

思い詰めた女性に恐怖する高名な弁護士

殺人犯の濡れ衣を着せられた兄柳田正夫の無実を信じて高名な大塚弁護士に弁護を依頼するも、足元を見られて断られた柳田桐子。獄死した兄の無念を晴らすべく桐子はホステスとなり復讐の機会をうかがいます。
ふとしたきっかけで柳田正夫の事件を大塚が調べてみて正夫の無実を確信するところから事態は転回。殺人犯扱いされた大塚の愛人の冤罪を晴らすために、現場に居合わせていた桐子に証拠の引き渡しを「眼や耳から血が噴き出る思いで」懇願、ことを終えた後桐子の遠大な意図に気づいて「身体の血が逆流する」思いに囚われる場面が最大のみどころ。
殺人犯の真犯人は仄めかされはするものの明らかにはならず、人間関係の偶然が重なりすぎているのではないかという点はさして重要ではなく、思い詰めた女性の執念に戸惑い恐怖する男性を清張は描こうとしたのでしょう。
ストーリー自体はわかりやすいもので、何度も映像化されていることも納得できます。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.83
(4pt)

思い詰めた女性に恐怖する高名な弁護士

殺人犯の濡れ衣を着せられた兄柳田正夫の無実を信じて高名な大塚弁護士に弁護を依頼するも、足元を見られて断られた柳田桐子。獄死した兄の無念を晴らすべく桐子はホステスとなり復讐の機会をうかがいます。
ふとしたきっかけで柳田正夫の事件を大塚が調べてみて正夫の無実を確信するところから事態は転回。殺人犯扱いされた大塚の愛人の冤罪を晴らすために、現場に居合わせていた桐子に証拠の引き渡しを「眼や耳から血が噴き出る思いで」懇願、ことを終えた後桐子の遠大な意図に気づいて「身体の血が逆流する」思いに囚われる場面が最大のみどころ。
殺人犯の真犯人は仄めかされはするものの明らかにはならず、人間関係の偶然が重なりすぎているのではないかという点はさして重要ではなく、思い詰めた女性の執念に戸惑い恐怖する男性を清張は描こうとしたのでしょう。
ストーリー自体はわかりやすいもので、何度も映像化されていることも納得できます。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.82
(5pt)

不幸に落とし込まれた女の復讐

松本清張ファンです。サッと一日で読めました。内容は冤罪を晴らす目的で上京する所から発展しますがその時の若い独身女性の描写が上手くできていると感じました。それと弁護士の本質もまたよく掴めていると思いました。何しろ読むに越した事はなく特に法律家は一般の方より知識に長けていると多くが鷹を括っていると思われますから自らその先をいくに越した事はありません。私は読んで良かったと思っています。杉の木があるところに霧はかかりやすい。霧は杉に近寄らない方が良いですね。木の名前にも注目しています。霧は桐とも置換えられ、例えば武者小路実篤の友情の杉子と武子。余り書きますと失礼になりますね。すみません。山村美紗さんの京都祇園殺人事件も女の復讐というおなじテーマに思えました。しかし、事件に発展する前に何らかの解決で留まって欲しいものですし、私もどうすれば良いか考えながら読みました。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.81
(5pt)

不幸に落とし込まれた女の復讐

松本清張ファンです。サッと一日で読めました。内容は冤罪を晴らす目的で上京する所から発展しますがその時の若い独身女性の描写が上手くできていると感じました。それと弁護士の本質もまたよく掴めていると思いました。何しろ読むに越した事はなく特に法律家は一般の方より知識に長けていると多くが鷹を括っていると思われますから自らその先をいくに越した事はありません。私は読んで良かったと思っています。杉の木があるところに霧はかかりやすい。霧は杉に近寄らない方が良いですね。木の名前にも注目しています。霧は桐とも置換えられ、例えば武者小路実篤の友情の杉子と武子。余り書きますと失礼になりますね。すみません。山村美紗さんの京都祇園殺人事件も女の復讐というおなじテーマに思えました。しかし、事件に発展する前に何らかの解決で留まって欲しいものですし、私もどうすれば良いか考えながら読みました。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.80
(5pt)

不幸に落とし込まれた女の復讐

松本清張ファンです。サッと一日で読めました。内容は冤罪を晴らす目的で上京する所から発展しますがその時の若い独身女性の描写が上手くできていると感じました。それと弁護士の本質もまたよく掴めていると思いました。何しろ読むに越した事はなく特に法律家は一般の方より知識に長けていると多くが鷹を括っていると思われますから自らその先をいくに越した事はありません。私は読んで良かったと思っています。杉の木があるところに霧はかかりやすい。霧は杉に近寄らない方が良いですね。木の名前にも注目しています。霧は桐とも置換えられ、例えば武者小路実篤の友情の杉子と武子。余り書きますと失礼になりますね。すみません。山村美紗さんの京都祇園殺人事件も女の復讐というおなじテーマに思えました。しかし、事件に発展する前に何らかの解決で留まって欲しいものですし、私もどうすれば良いか考えながら読みました。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY