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麒麟の舌を持つ男
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麒麟の舌を持つ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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料理をテーマにした小説であるため、当然に現代料理がストーリーの主軸と思っていましたが、読み終えたとき、永遠のゼロの読了感によく似ていることに気づきました。 戦争に翻弄されながらも、料理を通じて国に貢献しようとして裏切られますが、そのまま事切れてしまわず、自らの信念を後世に託そうとする直太郎の姿勢には感動させられました。 確かに絶対音感があるように、麒麟の舌をもつ人間もいると思われ、その能力は遺伝するという構成には納得できるものがありました。 久しぶりにどっぷり浸かれる小説に出会い、読了後の感動から現実世界に戻りたくないという余韻を楽しむことができました。 | ||||
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正直深いのか深くないのか、いまだ分からない内容でした。 ページ数は多いぶんストーリーにも深みを持たせたのだろうけど、 ちょこちょこ描写の説明が甘いところが読んでるうちにだんだん違和感が・・・ | ||||
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「本当の料理は・・・人を幸せにするもんだよ。」 「麒麟の舌を持つ男」ってナンダロウ。タイトルに魅かれました。 「~~一度味わった味を必ず再現出来る料理人が、この世にはいる、 そういう人は「麒麟の舌」を持っている料理人~~」 日本と中国。現代と第二次世界大戦の頃。話しは交互に進んでいきます。 「春」「「夏」「秋」「冬」のレシピ(51×4=204種類)を巡っての ミステリーということになるのでしょうか。 主人公佐々木充の職業がユニーク。肩書は「最後の料理請負人」。 人生最後に食べたいものを依頼人の目の前で作るという。大借金抱えた主人公は ある日中国人から奇妙な依頼を受ける。報酬は超高額。「大日本帝国食菜全席」の レシピを探し出しそれを再現するという。ここから話しはあっちこっちへジャンプ しながら(途中経過はとっても面白かった)最後はまるでパズルを組み合わせるように あっけなくメデタシメデタシとなるんだけれど。つじつまが合い過ぎて 少々物足りなく感じてしまいました。作者はフリーの演出家。 読者が喜ぶような話しの作り方になっているのかもとおもいつつも付録の 204種類のレシピ、これがすごい。「フォアグラと葉わさびの薄切りの昆布締め」 「帆立のバリバリ湯葉包み揚げ・桜塩」「トウモロコシの皮で蒸し焼きにした軍鶏」 「酔っ払い上海蟹・オクラとろろ添え」「白トリュフの卵プリン」「ポトフ風おでん」 ・・・色々出てきて美味しそう。とってもじゃあないが作れそうもないのが残念。 そうそう。主人公佐々木充は「~黒いパンツ、アイロンのかかっていない皺だらけの ワイシャツ、無精ひげがまばらに残った顎、彫りは深く神経質な大きな目、後ろに 束ねられた髪・・・」かっこいいじゃん。TVドラマで放映されたのかな。映画かな。 配役は誰だろうなんて余計なことを想像しながら本筋とは違うところで おおいに楽しみながら気楽に読ませていただきました。 | ||||
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期待していたより凄く良かったです。最初はそうでもなかったのですが最後まで読んで話が全部繋がった時には涙が止まりませんでした。 | ||||
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はいはい、日本軍は極悪で中国共産党は農民を救う善ですね!731部隊の人体実験の証拠が出ないのも、証拠隠滅ということで結構。 歴史認識がこれでなければ映画になってもいいとは思うけど・・・原作のままだと中国の抗日ドラマと同じだね。 | ||||
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最後に主たる登場人物が一堂に会し怒濤の謎解きが始まるのですが、ここで首をひねりまくって、感情が作品から離反してしまいました。 ばらすわけにはいかないので、たとえ話をすると、例えば柳条湖事件を起こすのに関東軍が機関車の運転手や線路工夫に計画を告げる必要があるかということがいえます。また、例えばあなたが毎日のように手紙を書いている相手の消息に無関心で、どこで何をしているか知りも調べもしないということがありうるかということがいえます。 長さと料理の蘊蓄には敬意を払いますが、ミステリーとしては成立していないというのが読後感です。 読んでいるうちはそこそこ楽しめるが、謎解きでしらけるというのはミステリーにはありがちなことで、個人の好みもありますから長編を読むのは一種の賭けです。 今回の賭けは、自分にとっては負けでした。 | ||||
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本はかなり読む方です。 その中でもこの一冊はお勧めです。 冒頭からはまって、そのまま一気に最後まで。 本当は最初図書館で借りただけでしたが、あまりに面白かったのでAmazonで購入しました。 | ||||
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いろいろな人に勧められて購入!!! のめり込んでいる真っ最中! | ||||
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文章が拙いだとか、キャラクター類型的だとかは処女作だし別にいいのだが、本作の目玉であるはずの「特殊な味覚を持つ主人公」という設定が活かされていないのはとても残念。 冒頭の外見から食の好みを推測する場面はユニークで掴みとしては十分だし、続く思い出のオムライスをレシピもない中で再現するというエピソードも途中まで読者の気持ちを大いに盛り上げる。 しかし、肝心要の種明かしがない! 主人公がどのようにして作り方を調べたのか―当然味覚をフル活用したはず―が書かれていないからエピソードそのものが単なるハッタリのようになってしまっている。 結局その後も主人公の味覚が問題解決の決め手になることもなく、ただあちこちを歩き回り人の話を聞き回って真相に辿り着くという安手の私立探偵小説のようなプロットであるのにはガッカリした。 『大日本帝国食菜全席』も所謂『マルタの鷹』のように、それ自体が記号化してしまっていると思う。ここはもっと内容を詳らかにしてストーリーの中に溶け込ませるべきだった。いくらかはあるが、まだ足りない。 作者はもっと真っ向から料理ミステリーを書けるだけの引き出しがあるはずなのは物語の端々から感じるのだが、何故か全面に出さない。 ひょっとして勿体ぶっているのか? 次作では料理そのものをまんまんなかに据えたエンターテインメントを読みたい。 | ||||
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よく出来てます。ただ「永遠の0」や、「壬生義士伝」とよく似たパターンですので、正直先が読めてしまうし、感動は薄いです。映像化も念頭に書かれていると作者が自ら言ってますので、それは正直で良いですが、やはりそういう計算が箇所箇所に見えますので、フィクションではありますが、物語に必要なリアリテイは欠けます。つまり、出来過ぎ上手過ぎです。 しかし、伏線の張り方や先に進みたくなる文章力はすごいです。中々真似できるものではありません。充分百田尚樹などと張り合えます。 とりあえず本屋大賞をとり、映画化され、レシピ本も出版されるような流れでしょうか。 個人的には嫌いではありません。料理が好きですので、これはどんな料理だろうと想像を膨らませて読みました。映像化されても是非観たいと思います。 | ||||
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期待以上に面白かった。最近読書のスピードがとみにていかしているが、久しぶりに一気に読了した。 | ||||
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麒麟の舌を持つ男! タイトルがそのままキーワードです。 昭和前半、満州での話が実にうまく融合されています。 ラストは圧巻です。 麒麟の舌!しつこいですが…キーワードです。 残念な点は戦争関連が重なり、物語が暗くなっているところでしょうか? 後は秀逸です。読みごたえあります。 | ||||
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食は人種、宗教も関係無い共通の愛である。 是非読んで頂きたい一冊! | ||||
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軽めのエンターテインメントとして大変楽しく読ませていただきました。作家としてはいわば新人ですが、文章がこなれているのはさすがですね。読者を飽きさせない場面展開も巧みで、最後まで一気に読み通してしまいました。 さて、このような作品が出るとミステリーとはどうあるべきかとか、戦争をどのように描くべきかといった議論が必ずと言ってよい程出てきます。わたしは本格的ミステリーや本格的な戦争文学の他に肩の凝らないエンターテインメントとしての作品があってもよいという立場なので、アマゾンの批評欄で他のある作品についてもそのような内容を書き込ませていただいたことがあるのですが、全く賛同が得られませんでした。今回もこのような書き込みをすると一部方々から顰蹙を買うのかも知れませんが、わたし自身は間違ったことを言っているとは思いません。逆に本格的ミステリー、本格的戦争文学といった作品を見てみるとほとんど論評が出ていないのが現実で、要はそのような議論を振りかざす人たちは「本格的」と自分たちがいう作品を実際には読んでいないのではないかと疑問に思っています。もっともこの作品についていえば、最後をあそこまでハッピーエンドにしたのは少しやりすぎではないかという疑問は持ちましたが...。 作者はよく知られるように「料理の鉄人」の企画プロデューサーで、人間関係も広いのでしょう、新聞広告では沢山の業界関係者から推薦文が寄せられていたのが印象的でした。これは逆に大分損をしたかも知れませんね。一部の人からは反感も買うでしょうし、作家デビューの動機についてもいろいろ邪推されたりもしているようですし。しかし、そのおかげで作家としては新人にもかかわらず多くの読者が得られたのは事実なのですから、仕方がないといえば仕方がありませんね。要は第2作にどのようなものが書けるかが本当の勝負でしょう。 次回作に注目してみたいと思います。 | ||||
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同時進行の過去と現在、「その先は!?」と思っていたところで、別展開! どんどん惹き込まれます。 料理に関するお仕事の方、ミステリーが好きな方、歴史が好きな方... 色々な方の心に届く感動のお話です! | ||||
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歴史が苦手な私にも時代背景がとてもわかりやすく、そこで引っかかることなく内容に集中出来ました。 登場人物が皆料理に愛情があり、読んでいてホッとしました。 | ||||
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現在と過去を行ったり来たりしながら、少しずつ謎が溶けてきます。レシピの中に強い思いが入っており、料理人の大きな愛を感じます。このレシピの料理、食べてみたいなぁ。 | ||||
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本書は、グルメ・バラエティ(忌わしく汚らしい日本語だが仕方ない)の一つの金字塔「料理の鉄人」の制作者の一人による小説処女作。 戦前の日本陸軍が天皇の訪満を画策し、そのイベントとして満漢全席を超える料理を作らせたというフィクションであり、そのレシピを託された若き料理人と、現代においてそのレシピを探る料理人の二人の主人公が交互に描かれる。たまぁに、「料理の鉄人」でも引用された古今東西の料理人の名前が登場したり、戦前の満洲が舞台だったりするが、そんな知識ゼロの人でも読めるやさしいつくりはテレビらしい。また、何も考えずにスラスラと読めてもストーリーの読み飛ばしが起きないのもテレビらしい。(誰でも読めるとか、飛ばしても平気とか、まともな小説では褒め言葉でないのだが、本書ではいちおー褒め言葉のようなのが笑える) 一方で、壮大なストーリーにもなる舞台も世界観も殆ど活かせないのは素人作家の力量のほどで、秋元先生以下の過剰な褒め言葉の帯広告はまさに開店祝いのお花でしかない。そして、スラスラ読めるのツケは、ご多聞に漏れずとなるが、喜怒哀楽が全く起きない凡庸なストーリーとなる。ラストの数頁だけは「うまそう」だが、それ以外は本当につまらない。映像化を意識した作品とのことだが、正にストーリーをすっ飛ばした紙芝居である。それと、歴史ドラマにデタラメな時代考証をしたり偏った歴史観の多いフジテレビで多く仕事をしたせいだろうか、本書の時代考証や歴史観にもデタラメが多い。 暑い夏の帰省時にはいいかもしれないが、読書好きとしては本書を買う金と読む時間があるなら、十指に余る本があるとやはり言わざるを得ないし、この金額で本書の描写よりよほど美味い一皿もあるよとも云いたい。 | ||||
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先日のブランチで取り上げられていたこともあり早速読んでみた。 番組中では、食にまつわるいかにも重厚なドラマ、といった取り上げ方をされていたが、実際には超軽〜いノリの、いかにもテレビ的なストーリーで、話もサクサクと極めてテンポよくすすんでいく。 エンディングなど作者としてはサプライズを仕掛けたつもりだろうが、「テレビ的な効果」が多少鼻につく点が感じがしないでもない。 とはいえ全体で見ると極めて読みやすく書かれた本であり、エンターテインメントとして誰でも気軽に楽しめるだろう。 なお蛇足ながら、末尾に添えられたメニューこそ、本作にとってはある意味画竜点睛と言えるものだとは思うが、作者的にはいずれはレシピ集でも出版してさらに一儲けを狙っているのではないかと思われるが如何であろうか。 | ||||
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面白かったです。著者がTVのインタビューで映像化を意識して作ったとコメントしていただけあって、場面が目に浮かんできました。現在と戦時中を行ったり来たりする構成なので、「永遠のゼロ」を読んでいる時と同じような感覚がありました。優しくほっこりとした気持ちになれる読後感でした。 | ||||
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