北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録

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評判

北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録の評価:

4.07/5点 レビュー 14件。 B ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(3pt)

敗者の悲哀は心に響かず…

残念ながら主人公“上杉景虎”に最後まで魅力を感じられず…。

『大国間の覇権争いに翻弄されつつも、最後まで己の理想を貫こうとした武将の生涯』
とあり、その理想とは“甲相越三国同盟により民を安寧に導く”ことにあるとするが、
その理想なるものは物語の冒頭に“ポンと”投げ出されただけで、なぜそこに理想を求めるのか?その想いは最後まで明確に伝わってこない。
(唯一胸に響いたところを上げるとすれば息子の生首と対面した場面か…)

酷な言い方をすれば、リーダーシップを最後まで発揮できずに、上杉謙信の後継争いに敗れた戦下手で無能な指揮官としか感じられないのである。

また、直江兼続が腹黒い悪者として描かれているが、その悪辣さも今一歩迫力不足でしっくりこない。
(藤澤周平『密謀』の上杉景勝と直江兼続の方がよっぽど魅力的である。)

葉室麟に続く歴史(時代)小説分野の直木賞受賞作家は、この“伊東潤”に間違いないと確信しているが、
どうしても長編は最初から最後まで史実に縛られざるを得ず、史実に基づきながらも、物語を自由に紡ぎ
“戦=いくさ”の無常を説く伊東潤の良さは『戦国奇譚 首』『同 斬』『城を噛ませた男』といった短編集にこそ発揮されていると思う。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録より
4048741934
No.7
(3pt)

敗者の悲哀は心に響かず…

残念ながら主人公“上杉景虎”に最後まで魅力を感じられず…。

『大国間の覇権争いに翻弄されつつも、最後まで己の理想を貫こうとした武将の生涯』
とあり、その理想とは“甲相越三国同盟により民を安寧に導く”ことにあるとするが、
その理想なるものは物語の冒頭に“ポンと”投げ出されただけで、なぜそこに理想を求めるのか?その想いは最後まで明確に伝わってこない。
(唯一胸に響いたところを上げるとすれば息子の生首と対面した場面か…)

酷な言い方をすれば、リーダーシップを最後まで発揮できずに、上杉謙信の後継争いに敗れた戦下手で無能な指揮官としか感じられないのである。

また、直江兼続が腹黒い悪者として描かれているが、その悪辣さも今一歩迫力不足でしっくりこない。
(藤澤周平『密謀』の上杉景勝と直江兼続の方がよっぽど魅力的である。)

葉室麟に続く歴史(時代)小説分野の直木賞受賞作家は、この“伊東潤”に間違いないと確信しているが、
どうしても長編は最初から最後まで史実に縛られざるを得ず、史実に基づきながらも、物語を自由に紡ぎ
“戦=いくさ”の無常を説く伊東潤の良さは『戦国奇譚 首』『同 斬』『城を噛ませた男』といった短編集にこそ発揮されていると思う。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)より
4041011329
No.6
(5pt)

敗者からの視点で、御館の乱。

久々に一気読みした戦国モノ。読んで良かった。
「天地人」を読んだ人の何割かでもコレを読んでくれないだろうか。

北条と武田と、関東管領の上杉家と、長尾家、越後の国人たち
などなど様々な思惑が絡み合う状況の複雑な越後。
その状況の中で「義」を重んじ、関東の糾合を模索していたのは、
景勝ではなく景虎のほうである・・・・・・という新しい物語が
心に響いてくる作品だった。
作者の志が熱い。

堀江宗親は裏切り者ではなかった、という解釈も心に残る。

景虎サイドから見た世界なので、
常に「先の見えなさ」のど真ん中にいなければならなかった景虎の
不安な感じは伝わってくるのだが、
謙信のとった行動の不可解(あるいは曖昧さ)の説明が、
この小説だとちょっと弱い。
歴史新書『関東戦国史と御館の乱』のほうを先に読んでいなかったら
関東全体の動きをつかめなかった気がする。

まぁ、あと、やはり主人公を持ち上げすぎのような(笑)

だからというか、なんというか、
この作品の一番のツボは「黒い」直江兼続かもしれない。
ここまで陰険で不気味で怖い兼続も珍しい。
愛と義の兼続はもう辟易しているので
こういうのを一度読みたかったんだよね!と感激したくらい。
なので★も5つにしてみた。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録より
4048741934
No.5
(5pt)

敗者からの視点で、御館の乱。

久々に一気読みした戦国モノ。読んで良かった。
「天地人」を読んだ人の何割かでもコレを読んでくれないだろうか。

北条と武田と、関東管領の上杉家と、長尾家、越後の国人たち
などなど様々な思惑が絡み合う状況の複雑な越後。
その状況の中で「義」を重んじ、関東の糾合を模索していたのは、
景勝ではなく景虎のほうである・・・・・・という新しい物語が
心に響いてくる作品だった。
作者の志が熱い。

堀江宗親は裏切り者ではなかった、という解釈も心に残る。

景虎サイドから見た世界なので、
常に「先の見えなさ」のど真ん中にいなければならなかった景虎の
不安な感じは伝わってくるのだが、
謙信のとった行動の不可解(あるいは曖昧さ)の説明が、
この小説だとちょっと弱い。
歴史新書『関東戦国史と御館の乱』のほうを先に読んでいなかったら
関東全体の動きをつかめなかった気がする。

まぁ、あと、やはり主人公を持ち上げすぎのような(笑)

だからというか、なんというか、
この作品の一番のツボは「黒い」直江兼続かもしれない。
ここまで陰険で不気味で怖い兼続も珍しい。
愛と義の兼続はもう辟易しているので
こういうのを一度読みたかったんだよね!と感激したくらい。
なので★も5つにしてみた。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)より
4041011329
No.4
(5pt)

北天に輝いた星

久し振りに本当に価値ある本に出会った。
主人公の「上杉三郎景虎」は相模の獅子「北条氏康」を実父とし越後の龍「上杉謙信」を義父としたいわば戦国のサラブレッドである。
しかし、彼が人と違ったのはその前半生での経験を生かし戦国の世にあって己の信じる「義」を貫かんとしたところである。
謙信の謀殺により上田長尾一族の繁栄にすべてを賭ける「上杉景勝」「直江兼続」の宿望と甲相越三国の繁栄こそが民を安寧に導く道と信じる「三郎景虎」の宿願が相容れなくなった時、越後を二分する戦国史上でも稀なる悲劇が訪れる。
作者は最期まで「義」を信じて貫こうとする「三郎景虎」の苦悩と悲壮な結末を余すところなく描き切っている。
北天の蒼星「上杉三郎景虎」・・・。
死を賭してまで「義」と「理想」を追い求めたその生涯はこの小説のなかで今も北天に輝き続けている。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録より
4048741934
No.3
(5pt)

北天に輝いた星

久し振りに本当に価値ある本に出会った。
主人公の「上杉三郎景虎」は相模の獅子「北条氏康」を実父とし越後の龍「上杉謙信」を義父としたいわば戦国のサラブレッドである。
しかし、彼が人と違ったのはその前半生での経験を生かし戦国の世にあって己の信じる「義」を貫かんとしたところである。
謙信の謀殺により上田長尾一族の繁栄にすべてを賭ける「上杉景勝」「直江兼続」の宿望と甲相越三国の繁栄こそが民を安寧に導く道と信じる「三郎景虎」の宿願が相容れなくなった時、越後を二分する戦国史上でも稀なる悲劇が訪れる。
作者は最期まで「義」を信じて貫こうとする「三郎景虎」の苦悩と悲壮な結末を余すところなく描き切っている。
北天の蒼星「上杉三郎景虎」・・・。
死を賭してまで「義」と「理想」を追い求めたその生涯はこの小説のなかで今も北天に輝き続けている。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)より
4041011329
No.2
(5pt)

北斗七星の如き輝き

北条氏から上杉謙信のもとへ人質として送られ養子となった「上杉三郎景虎」の生涯を忠実に再現した歴史小説!
しかも、作者の情熱とポリシーがヒシヒシと伝わる文章使いに感動します。
昨今の歴史小説には史実を度外視し、面白いドラマに仕立てる傾向があるようですが・・・
歴史小説の面白さは「史実」にあると思います。
その史実に真っ向から立ち向かう作者が、あえて敗者の「上杉三郎景虎」を選んだのか?
上杉景勝との家督相続争いに巻き込まれながらも己の理想を貫こうとした武将の生涯こそが戦国時代の美ではないのでしょうか?
戦国時代を知る上で、読んでそんはない一冊だと思います。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録より
4048741934
No.1
(5pt)

北斗七星の如き輝き

北条氏から上杉謙信のもとへ人質として送られ養子となった「上杉三郎景虎」の生涯を忠実に再現した歴史小説!
しかも、作者の情熱とポリシーがヒシヒシと伝わる文章使いに感動します。
昨今の歴史小説には史実を度外視し、面白いドラマに仕立てる傾向があるようですが・・・
歴史小説の面白さは「史実」にあると思います。
その史実に真っ向から立ち向かう作者が、あえて敗者の「上杉三郎景虎」を選んだのか?
上杉景勝との家督相続争いに巻き込まれながらも己の理想を貫こうとした武将の生涯こそが戦国時代の美ではないのでしょうか?
戦国時代を知る上で、読んでそんはない一冊だと思います。
北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)より
4041011329