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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 221~240 12/28ページ
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東野圭吾氏の最高傑作とも言われている代表作ですが、テレビドラマも映画も未見で今更ながらやっと読みました。 世評では物凄い傑作ということなのですが、個人的にはよく出来た作品だと感じたが、氏の最高傑作というほどのものではないと感じた。悪意とかの方が出来は良いと思います。連載時に連作形式だったものを加筆してまとめたようですが、やはりこうしてまとめるとやや展開がダラダラしているように感じる。二人の関係性や事件の真相など最後まで興味を失わずこの長大なページ数をモロともせず読ませるのはさすがだが、本作の作風の特徴である、主役二人が常に客観描写というのが高く評価されているようだが、最後まで読んでも読者の想像に任せるところが多く、その点は評価が分かれてしまうだろう。個人的にはここまで読んで最後はそれで終わってしまうのかあという不完全燃焼感が残った。評価としては傑作なのは間違いないですが。 | ||||
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量的にとても、多かったので、最後まで、飽きずに読めるか心配しましたが、 やはり東野圭吾さんの、作品です。 のめり込んであっという間に読んでしまいました。 推理小説という感じでは、なかったです。 叙情的に、切ないと言うかなんというか、 二人の、結びつきを、感じました。 タイトルが、でてきた時には、目からうろこ、 が、落ちるようでした。 とても、よかったです。 | ||||
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幻夜も読みましたが、白夜行も面白いですね。自分の時代にはあってないこともあり、少々わかりにくいこともありましたが、「あの時代」を認識する事もできました。質屋殺しの被害者の息子、容疑者の娘。この二人には、何か特別な関係がありそうだということは、わかっても、その他のことに関しては、全く推理できませんでした。とても、深く、面白い話です。DVDも見たいと思いますので、その時もAmazonさんよろしくお願いします。 ちなみに、私は、中古品を購入しました。とても状態は良かったのですが、表紙があの黄色い表紙ではなかったので、一瞬戸惑いました 。内容に変わりはないので、大満足です。(バリューブックスで購入) | ||||
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人は何のために生きているのか? 何を求めて生きているのか? 私にとってのその答えは『幸せになること』。 でも幸せになる方法はわからないし、そもそも『幸せ』って何なの? だから私が本を読む理由の一つは、幸せとは何かを知るため。 この物語は衝撃でした。 “何のために生きる?” “幸せ?” そんなもの、彼らが生きるコンセプトにはかけらも入っていないのです。 白夜の中の光。 あまりにも暗く、あまりにも危うい。 物語とは言え、悲しすぎます。 | ||||
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東野作品はいくつか読んだが、その中でも出色の作品。 数多くのエピソードが緻密に練り上げられ、その語り手である 登場人物も多彩で、主人公二人の人物像と背景を浮かび上がらせる。 が、最後まで主人公自身が本人の視点で語られることはない。 そして、二人が接点を持つ描写もない。 しかし読者は読み進めるうち、次第に二人に寄り添い彼らの世界の物語を 構築していく。 読後は読者それぞれの「白夜行」ができあがっているという感じだ。 それにしても東野圭吾は、この手のタイプの男女を描かせたらうまいなあ。 脱帽です。 | ||||
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もともと著者の作品はそんなに読んでません。 映像化作品の多い作家さん、くらいの印象でしたが 先日たまたま「プラチナデータ」を拝読して、非常に面白いと思ったので 見た目にも分厚くどうやら好評らしい本書を購入した次第。 読後感は正直、よくないです。 いっきに読み込んだのもありますが、深いため息が出ました。 なんつう物語を書くんだ、この人は…と。 主人公?である男女の内面をほとんど描写せず 彼らに巻き込まれる側の視点で、彼らを追うテキストスタイルのせいか 酷い目にあわされ続ける一般人のほうにどんどん感情移入していきます。 中盤あたりで、この男女があまりにも鬼畜過ぎるので どうあっても最終局面はいずれかの死ないしは両者ともに死ぬことで オチをつけるしかない、と推論…ではなく自分の中で結論づけました。 読む側の内面にあるモラルのボーダーにもよると思うのですが いかなる理由があっても、この二人が最終的に成功してはならない、という感情が強くなりました。 でなければ、自分はこの物語からカタルシスのかけらも得られることはない、と感じたからです。 しかして、著者は計画通り(なのでしょうか?自分にはよくわからない) 読者を翻弄し、張り裂けるような気持ちにさせることに成功しました。 主人公男女の「理由」はわからないでもない。 しかし、そのために人生を滅茶苦茶にされた脇の人物たちの気持ちを考えると ふたりを許すことは絶対にできない。 じゃあいったいどうすればよかったんだ、と 創作の物語なのに、善後策をふと考えてしまう。感情が揺さぶられました。 単なる感想文でしかないですが、何か書きたくなってしまったのでこちらに投稿しました。 ★満点です。 | ||||
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もう数年前になりますが、ふと本が読みたくなり 図書館へ・・・ なにも調べていなかったもので、とにかく大作の 空気をだしていそうなものを選ぼうと・・そこで 帯に綾瀬はるかさんの顔を発見・・ 借りる… 長編なのを感じさせないおもしろさでした!! 低評価をつけているかたの感性が解らない!! それ以来、この作者の本をあさる毎日が続いて います。 読書の楽しさを思い出させてくれた本でした。 | ||||
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分厚い本にも関わらず読み手をぐいぐい引き込み、飽きさせない文章と展開は秀逸。 登場人物のイメージがリアルに浮かび上がってきて、 映画やドラマを作る人ならなんとしても実写化したいと思える作品なのでしょう。 実際に実写化もされていますが、 どうしても雪穂のイメージを叶える女優さんはいないのではないかと思えます。 そのあたり、ホラー漫画の「富江」に通ずるものがあります。 読後感はよくない。やるせない気持ちになります。 けれど面白いのでその気持ちを人と共有したくて勧めてしまう本。 | ||||
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文庫本の背表紙の厚みが3cm、かなり圧倒されるボリュウムだが、読み始めると文章は読みやすく、あっという間に読み終える。 話の展開がくどくならない程度に、過不足なく丁寧に記述されているのは本当に素晴らしい。 お互いの共犯によって、運命を貪欲に手繰り寄せる犯行については直接的に記述せずに、間接的に記述して暗示しながら、謎解きのヒントを随所に散りばめ、読者がもしかしてとか、まさかとか、推理を働かせるように導く。 冒頭の事件についての犯人の意外性は低いと思われるので、どう着地していくかが焦点になる。 色んな登場人物の視点で描かれるが、個人的には探偵や刑事の視点に惹かれた。 | ||||
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東野圭吾さんの小説。800ページ以上の長編です。 かなり読み応えがあり、本書を読んだ後は他の一般的な厚さの本が 薄く思えてなりません。 この白夜行ではある程度は疑問が解決されるのですが雪穂が警察に捕まるわけでもなく 何だか不気味な感じを残したまま終わりを告げるのがなんとも言えない。 というか美佳さんなどなぜ最後っ屁のように襲われて不幸になるのやと。。。 ちょっと全体的に周りが不幸になっていくことが多く見解決のままの事件、 殺された探偵に至ってはどこに遺体を埋められたのかわからんままとか 多いです。普段、刑事ドラマとかコナンとか見て大抵物語の終盤には すっきり終わるものだという先入観が強い人ほど読後感が悪いかもしれない。 ただ本書ではメインとなる男女の心理描写を書かないことで 作品全体の魅力につながっているのは間違いない。 他の方も指摘していますけど性描写なども若干激しいような・・ そのあたりは個人によって許容範囲も違うのでしょうが・・ | ||||
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800ページを超える長編でしたが、 さくさく読めました。 とにかく面白くてはまってしまいました。 たくさんの登場人物が時系列に沿って 複雑に交わる様子が緻密に描かれています。 個人的にはパソコンの初期から徐々に 進化していく過程が面白かったです。 同じように70年代からバブルがはじけるまでの 時代背景も懐かしく読みました。 壮大なスケールと知的でスマートな文章。 十二分に楽しめました。 お奨めです。。 | ||||
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男性は落ち着いて考え出した時美女にやすらぎを求めないことが、この物語を読んでいてわかる気がする。 美女は三日で飽きるという諺通りだと思う。さほど綺麗でない者のひがみではない。現実の犯罪にも美女の影は多くある。悪女というのは美人でなければこっけいになる。現実は美人悪女も罰せられることも多いが、数々の悪事を働くほど成功する女性の設定がこの作品の面白さだ。続編とも言うべき「幻夜」も悪女は成功する。悪女二部作「白夜・幻夜」は富と名声を得る女性成功物語で小気味よい筈だが、美女がうとましくなる読後だった。二冊とも読んでいる間、脇役の友人や食堂の娘などにほっとする。高宮は結婚式前日まで、真面目で平凡な女性か、雪穂かのいずれかと悩む。 その意味よく比較される宮部作品「火車」の女性は、入れ替わっても華やかな人脈がないから現実的だ。そして男性を操ることはない。入れ替わった女性にも同情すべき点がある。東野さんは現代っ子代表作家で、恩を返す女など描かないだろう。今や、親であっても子であっても、邪魔・嫌ということで平気で消してしまう世の中だし、周囲への感謝というなテーマでは物語に面白みがない、優しい人々を描くのも面白みがないという時代があるので刺激的なミステリー程受ける。しかし現実的には美女でもここまでの人脈作りが出来ない。物語だからこその人脈だ。逆に周囲の人々の設定や業務は現実的で、5インチフロッピー時代のパソコンをしっかり捉えている。当事の流行もきっちり描いている。その中の徹底的悪事の「ここまでも出来るのか」という作者の構成力や題材の豊富さに感心。やはり作者は企業にいたからこそ背景がリアルになっている。執念で悪女を追う刑事は「白夜」の中では命を失うことはないが・・雪穂ならやりかねない。 この刑事には応援した。しかし幻夜も一緒に読むと、一刑事をものともしない悪女の凄さが分かる。男性から富・名声を奪うだけでなく、魂でさえ平気で奪う、悪女。底のない悪女を見抜く人もいる。最初の結婚相手高宮は雪穂に魅力を感じなくなる。一成の目も同様、得たいの知れない者として映る。影で支えた男性が死んでしまっても、いとも簡単に知らない振りをし、勝利を掴む。悪女は多くの悪事で心がなくなる様に思う。心を持たない女性を描くこの物語にさわやかな読後を求めるのは間違いと、結末を諦めた。分厚くても一気に読めるストリー性で十分だと思いなおした。悪女二部作白夜も幻夜も悪女成功ストリーとして楽しむという捉え方にした。 ここでは白夜の感想を書かなければいけないのだが、幻夜と一緒に読んだお陰で、脇役の心まで失わせていない救いがあると気づき、セットとしての感想が強くなってしまった。でも、悪女シリーズとしてまず、この白夜から読まれることをお勧めしたい。それにしても悪人世に憚るという言葉通り、すぐ側に悪人も悪女も増え出す世の中になったのだろうか。そういう人たちは気が休まるのだろうか。世に憚る位だから強いし、気持ちや心などの弱気は、小さなものに過ぎないと思っているのかも知れない。 | ||||
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暗い。 救いどころが見当たらないからめげますね。 でも面白くて夢中で読み耽った。 一成が居なかったら正直よむのもっと辛かった。 一言では表現出来ない作品です。 結局わかったのは雪穂と亮司が薄闇の中を歩くことに なったきっかけの一端のようなものだけで、 本当になにを考えていたのかは最後まで読んでもわからなかった。 それで良いとも思う。 ぞわっとするふたりの、垣間見えるほんのわずかな人間味が好きでした。 しかしお似合いカップルが悉く報われず心が折れまくる。 亮司と雪穂、二人の直接的な関わりが書かれていないのに、 すっきりもしないことも多いのに納得させられました。 | ||||
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友達に勧められて読みました。 1000ページ近くあるので、本を読むのが遅い自分には読み始めるまでの ハードルが高かったのですが、結構さくさく読めました。 それでも1週間以上かかって、途中で登場人物の名前がごちゃごちゃになって 少し手こずりました(笑) 時間の経過を追って物語が進んでいきます。個人的にはラストはあまりグッとこなかったのと、 読み終わったあとの余韻は残らなかったです。 | ||||
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小説を先に読みましょう。キャスト見て、だめだこりゃ、って思いましたからw 特に船越英一郎はダメだろw 狡猾で鋭い慧眼を持つ老刑事は無理でしょう。 というより映像化できんのか? って読後の印象。とにかく性描写がキツイです。 10代女子には特にキツイ。おぞましい真実が暴かれるに従って、読者を陰鬱にして しまうのですが、先へ先へページをめくるスピードを緩めることを許さない 東野の筆力には脱帽。あの分厚い本も読書好きなら1日で読んでしまう。 あと、70年代から政治・社会・経済の変遷、事件・事故などのニュース、流行の 商品、ファッション、スポーツ、芸能様々な懐かしいキーワードが実名で登場 します。40代以上の方には是非読んで欲しい。特にラジオライフなどマニアック な理系工学雑誌読んでいた方々はニヤニヤしてしまうでしょう。もちろん 理系マニアでなくとも理解できるし、面白いです。 | ||||
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読み終わった後、余韻だけで1週間楽しめます。映画よりもドラマよりも小説を読んでこそこの作品の凄さが判ります。 | ||||
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他者の視点から炙り出されて行く、雪穂と亮司の壮絶な過去。物語の軸となる彼ら二人が一体どんな想いで白夜のような薄暗い道を歩んで来たのかは、本書では一切語られない。 雪穂がラストで呟く一言は彼らの絆の深さを思い知らされる如く、深く胸に突き刺さる。人生のボタンを掛け違えてしまった二人の【白夜行】は、切なさを通り越して一度読んだ者には忘れ得ない喪失の物語として印象に残ると思う。 | ||||
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東野圭吾作品の取説 1『ミステリー作品として読まない事』 トリックや犯人当てはあくまでもオマケ。 2『行間を読むべし。』 東野圭吾作品の特徴である。特に白夜行はそれが顕著です。文章になっていない部分を想像する事で物語に2倍、3倍の奥行きが出ます。 3『読後たくさんの人と語り合って下さい』 人それぞれに感じ方が違って新しい発見があるでしょう。 以上の3点を守って頂ければ楽しく読書できると思います。 | ||||
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テーマが重いので、読後感も重いですが、ノワールというジャンルで画期的な作品ではないでしょうか。これの映像化は未見ですが、かなりの俳優陣からはかなりの演技力、製作陣からはかなりの時代背景への考証を強いるのではないでしょうか。 また、レビューアーの一人の方のおっしゃる、「東野圭吾の『火車』』という見解にも同感です。両方とも、男性だけでなく、自分と同じ弱者の立場の女性にも牙をむく女性の姿が描かれています。「火車」が広域の社会批判というスタンスがあったのに対し、これはもっと小さな(しかし、実際は残念ながら想像より頻繁に起こっているであろう)犯罪と、それに対する被害者の反応(というにはあまりあるもの)を扱っています。 東野氏の作品群は加賀恭一郎ものなどに代表される、トリックが上手なミステリーが多いですが、こちらは「手紙」と並ぶ、文学的価値のある大作です。おすすめいたします。 | ||||
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主人公らの感情描写がないことから様々な解釈が出来る作品です。 小説版に対する批評として、主人公らの人物描写が浅く、深みが無いという意見があります。 一方で(私は見ていませんが)ドラマや映画版ではどちらかと言うと主人公らを悲劇の二人と捉え 悲しい過去が二人の心を凍てつかせ、二人を分かちがたく結びつけた、愛の物語的なアプローチをしているようです。 どれが正解というものではないのでしょうが、私はこれは二人のサイコパスの物語だと思います。 人物描写が浅いのではなく、彼らは生まれながらにそういう存在なのです。 過去の心的外傷から心を凍てつかせたのではなく、おそらく自分の利益以外の事には関心がない二人のモンスターの物語なのです。 愛の物語ではなく、そういうモンスター二人が共生関係を築いているだけなのです。 エビとハゼの例えはそれを暗示しているものではないでしょうか? 小説で二人が薄っぺらく感じられるのは当たり前です。彼らに語るべき内面や葛藤など無いのですから。 ・・・というのが私の好きな解釈です。 そういう見方をした方がずっとクリアに読めます。 ストーリーテリングの巧みさ、この文量を一気に読ませる筆力はこの作者ならでは。文句なしです。 ただ、最後に悪の片割れに対する天誅が下らなかった事だけがカタルシスを欠いていますので、星一つマイナス。 これも解釈次第で、あの結末で彼女は己の半身を奪われた報いを受けたと捉えることも、利用価値の無くなった片割れには一切心を動かさなかったと捉えることもできます。 私は後者と考えたいですね。その方が魅力的です。 | ||||
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