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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 61~79 4/4ページ
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ドラマ版が好きなので、今更ですが読んでみました。 まずはよくこの原作からあれだけの映像作品を作れたなと思いました。 余分な登場人物などを削ったり人物関係を変えて、いい感じにまとめたなと。 そのせいか、本を読んでいてなんか違和感を感じました。 二人の主人公の絆がさっぱり描かれておらず、ただの犯罪小説になっています。 そのあたりは読者が想像して補えということですかね。 | ||||
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これだけの壮大なドラマが創れる作家はあまりいない。さすがだ。 しかし、主人公に全く共感できない。 主人公たちはただのスケールの小さいモンスターに過ぎない。 だから、読むのが途中苦痛で仕方なかった。 これで主人公に魅力があれば名作になったのに、とても残念である。 | ||||
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長い、そして半分くらいいった時点ですべてがわかってしまい、 もう読者は真犯人をしってしまっているのに、 いつまでもその真相に近づけず、 何度も同じことを繰り返すストーリーに嫌気がさしてくる。 東野圭吾らしい、最後にえっ、そんなことが、 という真相が1つだけあるものの、 もう真犯人が本の半ばでわかってしまっているから、 それでなんなのって感じになってしまう。 登場人物もいっぱい出してきて、 いろんな事件を20年にもわたる話を積み重ねていくんだけど、 さすがに長いし、はじめはなんでこんな長くて、 いろんな話を積み重ねているのかが意味がわからない。 やりたいことはわかるんだけど、 あまりに長すぎるし、容易に読者に犯人がわかってしまうんで、 もっとコンパクトに構成を考えて作ってほしかった。 | ||||
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主人公2人の感情を一切記述しない手法は珍しく、次々と事件が起きてその背景が都度明かされて行く為、さくさくと読み進められる。が、それだけのお話という気がしました。中盤を過ぎる頃には、犯罪へとつながる2人の過去もほぼ明らかになっているので、何か事件が起きてもハラハラということもなく、かといって幼児期に悲惨な経験をしてしまった主人公達の感情が吐露されることもないので、ミステリーの読み物としても、社会的な問題を取り上げた読み物としても、不十分であると思いました。ただ「手法が上手い」というだけの小説。感情移入もできず、「些細な事が起きる度に暴行事件を指示する女とそれを実行する男。(でその理由として、とにかく小さいときにひどい過去を経験をしたという状況を描いただけ)」という、読後はとにかく主人公達に対しての気持ち悪さだけが残りました。 | ||||
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私が女だからなのか、読み終わって不快感だけが募った作品でした。 書き手として「巧み」ではあると思います。構成力や筆力はあるのでしょう。 ただ、読めば読むほど続きが読みたくなくなり、ページをめくる手が重くなるという作品でした。最初の半分に2日、残りに10日近くかけて、なんとか読み終えたものの、最後に行き着いて軽い吐き気を感じました。ヘタに作りが「巧い」だけにたちが悪い。 人の命や尊厳をこれほどまでに軽々しく扱っておきながら、借りてきたような薄っぺらいヒューマニズムをかぶせて、ごまかして「深さ」に見せかける書き方に嫌悪を感じ、そしてそれに唯々諾々と騙されている世間の評価に疑問を感じました。この作品が「駄作」として扱われたなら、弁護したくなる部分もあるでしょうが、ドラマ化や舞台化などしたくなる人がいるほど、「感銘」を受ける人がいることに、甚だしく疑問を感じます。 粉砂糖のようにかすかにまぶした、見栄えのいいだけの薄っぺらい感情には、少しも移入できないし、そんなものいっそない方がいいのに、と思いました。 人間を誠実に見つめようともしていない人に、もっともらしく人間を語られたかぁないと思ってしまいます。実際に幼い頃に主人公の女性と同じような目に遭った女性がこの作品を読んだとしたら、何を感じるだろうかと思うと、ものすごく気分が悪くなります。 プロットに徹した奇抜で珍奇なストーリーを書きたいなら、堂々とそれを書けばいい。ただの魂のネジのはずれた気の狂った凶悪犯罪者の凶行の記録として書いてくれれば、納得も行く。登場人物たちを記号として配置したいだけなら、それに徹して欲しい。 内実がそれだけなのに、チープな人間性のメッキをかけようとするから、読んで不快感ばかりが募るんだなぁ、と思いました。 初めて読む東野圭吾作品がこの作品ってのはものすごく不幸な出会いでした。 他の作品を読もうかというモチベーションが一気に下がってしまいました。 | ||||
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この作者の人間性を疑う。 私も小説ではないが作品を作っています。作品とは、宇宙とのつながりを知っている人以外は、その作者の中にあるもの以外表現できないのです。 この話を読んで共感も達成感も何もなく、胸が苦しくなるだけです。こんな作品が世に出ていいのでしょうか?私はそうは思いません。 ただ、よく出来ているだけでは駄目だと思います。 世にモノを発信する人間の責任があると思います。読者をこんな思いをさせてなにが面白いのでしょうか? 私はこの作品が大嫌いです。 | ||||
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雪穂と亮司、2人の主人公のストーリーは、DNAの2重螺旋のように密接に絡み合いながらも決して交わることなく進んでいきます。2人にまつわる非常に多くの登場人物はすべて必要に応じて登場し、複雑に2人のストーリーに絡んでいきます。電車で読んでいると手が疲れてくるほど分厚く重い文庫本ですが、無駄な描写はほとんどなく、とても緻密に構築された物語だと思いました。 ただ個人的には、その暗すぎる内容、ご都合主義的な登場人物の心理描写、ドラマの脚本のような淡々とした語り口、消化不良感のあるラストなど、どうしても好きになれませんでした。小説の中ぐらい、もっと救いのある物語を読みたいです。 物語としての完成度は高いと思いますが、個人的な感情も加味して☆2つ。 | ||||
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主人公の二人がさまざまな犯罪を起こしていきますが、子供時代の不幸な出来事が原因でまともな物事の考え方を身につけられなかったと考えても、何の罪も無い他人を不幸にしてもなんとも思わない二人には嫌悪感を覚えました。特に雪穂の自分が仕組んでおいた犯罪の被害者に同情するようなふりをして懐柔するのには吐き気がしました。買って損した気分です。亮次は最後に死亡しますが雪穂は生き残るのでこれからも人を不幸にしていくのかと思うと大変後味が悪いです。 | ||||
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最初に断っておきたいのですが、 私自身はこの作品に強くひかれたと言うわけではありません。 ただドラマだけを見てこの作品を「内面が描かれていない」等、 批判するのは止めてほしいと思うのです。 (これはこの作品に限ったことではないとは思うが) この作品の眼目は、雪穂と亮司の二人の内面を直接描くのではなく、 周囲の人々の目を通して、二人の姿を浮き上がらせていく構造にあると思う。 (確か、作者もそのような発言をしていたように思いますが…。 周りの大人たち、あるいは男たちは気づかないけれど、 私たち読者にだけこっそり提示される彼らが犯罪に関与したことを 暗示する些細な、しかしさまざまな状況証拠。 気をつけて見てさえいれば、発覚したであろう、いくつもの犯罪。 そうしたものを積み重ねていく中で、 あぶり出されていく彼ら二人の関係。 なぜ、彼らがこんな犯罪に走ったのか。 作者はそれらをはっきりと私たちに提示せずに、 すべて読者に委ねているように思うのだ。 そして、笹垣の述懐にもあるように、 これらの犯罪にしても、 雪穂に対する大人たちの醜い欲望に誰かが気づいてさえいれば、 そしてその欲望を抱いて彼女を見つめている男の一人が自分の父親であることを 自分の目で確認せずともすんだとしたら、起こらなかったではないか。 誰も気づいてくれず、 気づいても誰も助けてくれないことを知った彼らは 自分達だけの世界に、 永遠に陽が射すこともなく、 しかし彼らを休ませてくれるはずの闇も永遠に訪れることのない 白夜の世界に向かっていくしかなかったのではないか。 『最後の最後まで「救い」も「償い」もない』というレビューもあったが、 作者は救いも償いも描こうとしていない。 ただ『白夜』に向かって走り続ける二人の姿を描いただけである。 | ||||
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今ドラマでやっていることから読んでみたのですが、登場人物の数が多すぎること、雪穂と桐原二人の視点から全く描かれていない事にちょっと不満を感じました。 これでは二人の関係が全くと言って良いほど分かりません。一章進むだけで時が何年も進んでいるというのもちょっと・・・。 最後もちょっと急ぎすぎてかなり淡白になっていますし。無理矢理終結させた感じがします。 せめて、なんらかの描写があれば良かったと思います。これは登場人物を多く出しすぎたツケではないでしょうか? | ||||
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共感できませんでした。主人公2人が、影の世界を生きていかなければならなかった背景が納得できませんでした。能力がないわけでも、向上心がないわけでもないわけでもなく、正当に競争しても十分表の世界を勝ち抜いていけそうなのに、姑息な手段で周囲の人間を陥れているように感じました。強烈な幼児体験がそうさせているのなら、その辺の記述がもっとあってもよかったかな。また女性を黙らせるのに、ことごとくレイプが用いられるというのも嫌悪感を感じました。全般的に、現代犯罪史というようにここ20年ぐらいの犯罪のオンパレードです。最後の最後まで「救い」も「償い」もなかったです。 | ||||
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東野氏の小説は10作品くらいは読んだと思う。「天空の蜂」や「変身」は大好きだ。しかしこの作品は好きになれない。なぜならば後味が悪すぎるからだ。 私が憎んでいる犯罪の中でもとくに許せないのが殺人とレイプである。この作品の主人公は、いくら過去に辛い事があったとしても、他人を巻き込み最後に非道な行為をする。そのために感情移入ができなかった。 乱歩賞受賞作も後味は良くはなかったが、この作品は氏の中で一番好きになれない。作者に怒りを覚えたほどで、氏の作品で今後「白夜行」より私が下の評価をする物はおそらく無いのではないかと感じている。 | ||||
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物語には引き込まれて後半は一気に読みました。 ですが2人、特に雪穂の目的のため、周囲の人間を汚い手口で操作していくやり方に途中で非常な不快感を覚えました。 非常に消化不良の後味の悪い読後感でした。 物語中で解明された幼い2人に起きた事実は確かに胸の痛むものですが、最初の事件以降はあきらかにやり過ぎで、同情の余地なく不快なだけです。 私は東野さんの本はこれで4冊目ですが、いつも引き込まれはするのですが、内容になんともいえない不快感を感じます。 私には合わないようです。 | ||||
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東野作品には珍しくハズレ。無駄に長い。途中で投げ出しそうになるが、それでも「最後にアッと驚くようなどんでん返しがあるのでは・・・」と多少の期待を持って、延々と続く面白みのないストーリーを我慢しつつ読み進めたものの、正直時間の無駄だった。期待が大きかっただけに余計に残念。 | ||||
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出てくる女性にリアリティがない。性犯罪や性的虐待などを安易に扱いすぎではないだろうか。特に幼児期の虐待などは「最近注目されているから入れてみた」という感じ。いかにもウソ八百でデタラメ感のある話なら現実と切り離して見ればいいだろうが。ここまでしつこく書くなら、ちゃんと取材などして被害者の心情や人生など調べてからにしてほしい。幼い時傷を受けたので、犯罪に走る。ではあまりにもあまり。 | ||||
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傑作と沢山の方が書かれていますが・・・私はそうは思いません。勘が良い人、もしくは東野作品に慣れている人なら事の真相は半分読めば十分わかるので、真相が最後までわからないとか、話が二転三転するとかミステリーとして推理することを期待している読者さんにはこの作品は薦めません。じゃあ物語として読めるかというと終始ブラックな空気に包まれていて全ての事件が性犯罪に帰結するというのも個人的には退屈でイマイチでした。作者が何を書きたかったのか、それはわかった気がします。でも東野圭吾という人は女性を描くのが下手だと思います。そのせいで何度も自分が冷静になってしまい彼らの運命、宿命、深い心情にうまく入れないまま終わってしまいました。読後感はかなり悪いです。しかし、昭和からの時代の移り変わりを懐かしく感じながら19年という時間軸をよく練られた文章で追っていくという作業は楽しかったので星は2つです。 | ||||
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評価が高かったので、読んでみましたが、個人的には面白かったとは思えません。中途半端で終わってしまっている出来事が多いように思いました。篠塚美佳はレイプされる必要があったのか。川島えりこも最初かなり出てきた割には、後半は登場しない。彼女の雪穂に対する疑惑がもっと形になって欲しかった。笹垣は調べないし。2人を追ってるならもっと色んなこと調べればいいのに。そうすればもっと雪穂の恐い一面がはっきりしたように思う。東野さんの作品は本当にあたりはずれがあるなあと実感しました。好き嫌いといった方がいいかな。この作品は好きではありません。 | ||||
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秘密、手紙、そして白夜行。東野ファンから借りた大切な三部作目なのですが、またしても隠し球。しかも忌まわしい・・・。さらに秘密以上の後味の悪さ。 次々繰り出されるドギツイ刺激に辟易しながら、東野ミステリーの大作とはこういうものなのか、今枝探偵をキーパーソンとなり得る存在として登場させておきながら殺してしまった時点で興味の大半が削がれ、この手の本は目くじらを立てずに軽く受け流しながら読むものなのかなとも思いますが。 犯罪者とされる主人公男女は実は過去においては重大な被害者であったわけであるが、白夜と称する倒錯を妄想との批判を恐れず、ここまで書き綴れる構成力と描写力には感心するが、読後に与える後味の悪さは作者の趣味なのか、意図なのか別の意味でも寒心させられた。 幼くして心身に傷を負わされ、やむにやまれず行ったことが殺人やその幇助だったとしても、成長後は同種の犯罪を憎むことはあっても、その後ずっと健全な感情を持たない犯罪者として成育し、身近な罪のない人々を傷つけていくなどというあり得ないことを実際起こった事件を持ち出してまことしやかに設定すること自体、現実の性犯罪被害者やその家族にとってはとても受け入れられないし、何の罪もない被害者に対する冒涜とも受けとられかねない。 描写にリアリティがあるだけに、娯楽のための架空のミステリーものですよ、では済まされない重みが作者が素材として取り上げた対象にはあることを認識すべきだと思う。 ミステリーは虚構のうえに成り立っているとはいえ、児童期に心の傷を負わされた犯罪被害者の心情に配慮のないストーリプロットに送られる賛辞には到底、同意できない。 そもそも、「白夜」を照らすものは、やはり明るく暖かい太陽であり、作者が描きたかった太陽が昇らない暗黒の闇夜が続く状態は「極夜」という。こういう独善的でとんでもない誤用も隠し球と同様に不愉快であると私は感じます。 | ||||
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もうずいぶん前に読んだので記憶が定かではないのですが、ラストの都合の良さにはかなーーーりアタマにきました。途中途中でも主人公2人を廻って都合良いことばっかり起こるんですもの。その加害者と思われる2人をまわりくどく褒めてるし。第三者から語られるストーリーってのは時として主人公をいかに傷つけないかってとこに重点おかれますね。東野圭吾さんは「秘密」という非常に「娘」にとってはキモ悪いストーリーで映画化されましたが、ホントーに気持ち悪いです。この本を読んだあたりで推理小説(殆ど国内物)を読むのを止めました。甘い、甘いよ!! | ||||
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