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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 61~80 4/7ページ
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脳移植ではなく脳片移植なのがこの本を面白くしています。 そもそも脳医学なんて私にはわからないのですが、著者はとてもわかりやすいロジックにしてくれています。 脳をそっくりそのまま移植すれば「別人」になることは明らかだと思いますが、 脳片だけなので、「自分とは何者なのか」「本当の自分とは?」について、 主人公とともに読者も悩まされます。 主人公の人格変化の過程は恐ろしささえ感じます。 それでも「自分」は生きていることになるのか? では脳片を提供したドナーは死んでいるのか、生きているのか? 「人格」や「尊厳」、「人生」「生命」についてわかりやすく問題提起してくれるので、 逆に難しいテーマに読者を容易に引き込んでくれています。 休憩無く読了しました。 とても面白く、考えさせてくれる本だと思います。 | ||||
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脳移植手術後、成瀬純一の人格が徐々に変わっていく様子と苦悩が生々しく描かれていて、最後まで一気に読ませる作品だった。また、成瀬を取り巻く人間、医者の立場の堂元教授や成瀬の恋人の恵の第三者の視点から見た成瀬の変貌ぶりが描かれていたものよかった。特に人格が変わっても恵を想う純一の優しい気持ち、純一に何があろうと最後まで純一を見守ることを決意した恵の気持ちは熱いものがこみ上げてきた。純一の人格が最後に恵に伝えた一言は本当に感動的だった。 | ||||
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脳移植手術を受け,社会復帰した主人公. 無事終わったかに見えた手術の真相と,変化していく人格の結末は・・・. 注目すべきはなんと言っても,一人称で人格の変化を描ききった筆力であろう. 大人しく内向的な主人公が独善的で攻撃的に変化していく経過を, 一人称の地の文体を少しずつ変えていくことでうまく表現している. これは「アルジャーノンに花束」と同じ手法であるが,よく機能している. さらに,人格変化だけなら二番煎じになってしまうところに,手術の真相という謎を加えている. 2つのテーマを軸に進んだストーリーは,最終的に破滅的な破局を迎える. 子供を助けるために事件の被害者となった主人公の運命は悲劇としか言いようがないが, あくまで主人公を支えようとした恋人の存在と, 手術前の人格の才能が認められたエピローグにわずかな救いが感じられる. | ||||
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今の医療の発達は目覚ましい。でもただ生き続ければいいってものでもないと思う。 自分らしく満足いく毎日が送れることが大切で。自分が自分でなくなる、大好きだった人が好きでなくなる。。。辛いものだと思う。 いろいろ考えさせられる一冊です | ||||
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脳移植、そして人格の変化。 ドナーが誰なのかは早い段階で予想がつく。テーマもはっきりしている。 脳とはなんなのか。 脳移植を行った場合、俺は誰になるのか。 人格の変化の過程を丁寧に描写している。 恋人、芸術などの、象徴的な要素によって変化を描いているのがいいですね。 しかし、なにもここまでしなくても。 ふつうの人間が、別のふつうの人間になるだけでも十分ドラマがある。 この話は、救いがあまりにも少ない。 結末は、ちょっと読んでいて苦しかったです。 | ||||
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脳移植で人格が変わってしまった主人公の残酷なお話し。 話しの内容はもちろん面白いが、主人公の口調がページが進むごとに 微妙に変わってくるところにリアルさを感じる。 情景が浮かぶ描写は東野圭吾ならではの魅力だが、この作品は特にそれを感じた。 | ||||
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東野圭吾をいう作家は赤川次郎に匹敵するくらい軽妙快活に読み進める事の できる文章を書ける稀有な存在だと思う。 (赤川次郎はライト過ぎて漫画以上にスラスラと読めてしまうが。。) 通常、小説など物語を読み進める際にはその世界観や登場人物の背景を理解し、 尚且つ作者の文体に慣れていきながら感情を移入させる必要がある。 どんなに上手な物書きでも、私はその世界観に慣れるまでには10頁〜20頁は 費やしてしまう。そして100頁を超えても尚物語に入り込めない時、読むのを 止める・・・。宮部みゆきがその代表だ。(あくまで私にとって) そういう意味では彼の作品に関して私は大げさでは無く、初めの5〜6行程で その世界に入れてしまうのだ。 当作品で言えば、「変身」というタイトル、そして初めの5行、つまり手術 は成功した、という件であっという間にこの物語の世界に入り込んでしまった。 ・・こうなってしまうと、彼の作品は「簡単過ぎてまるで漫画を読むが如く スラスラ読めてしまう中身のないモノなのか?」とちょっと疑ってもしまいたく なるのだが。。 否!彼の作品は真のエンターテイメントだからこそ、それこそハリウッド映画の ように誰にでも判り易くそしてワクワクしながら読み進める、という事だと 思う。 そしてご多分に漏れず、当作品もサクサク非常に読み易い一流のエンタテインメント 作品なんだと感じる事が出来る。 | ||||
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なぜだか分からないけど、 ラスト一行、本気で泣けた。 単に純一と京極が ユニゾンする場面を 強調したかったのか 分からないけど、 作品の中で 京極を敢えて "悪"としていない所も良かった。 ちょっと自分には難しく感じられた 作品でしたが、前記のとおり 作品のどこの部分の影響を 受けたか分からないけど ラスト一行は、最高でした。 | ||||
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読んでいて「アルジャーノンに花束を」を思い出した。それに匹敵するほど重いテーマ。冒頭から無駄のない展開で、飽きることなく一気に読ませる。以前TVドラマ化されたらしいが、著者のすごさは何気ない心理描写にあると思うので映像で再現するのには限界があるだろう。その思わず笑ってしまうような独特な表現は、エンディングに近づくにつれ加速度を増していく。生きるとは、心臓が動いていることではなく、足跡を残すこと・・か。 | ||||
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なぜか、泣けなかった。気付けば虫も殺せなかった、成瀬純一が犬を殺している。 しかも、罪悪感がないのは、京極のせいだろう。最後に恵の絵が描けてよかった。 | ||||
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能移植によリ自分が自分でなくなるとしたら…それを考えさせられる作品です。実際の世界でも起こるのでゎないかと思ってしまう内容☆ただ,本当に推理小説が好きな方にゎ物足りない感じがするかもしれません。 | ||||
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脳移植により主人公:成瀬純一の性格が、少しずつ(急激でなく少しずつ)変わっていく所が、ハラハラドキドキしながら読みました。 「自分が自分でなくなっていく感覚」に成瀬がおびえていく様子が、手に取るように伝わってきました。 そして、「堂元ノート」「葉村恵(成瀬の恋人)日記」という形を使い、成瀬本人にも気付いていない「成瀬の変化」を同時進行で伝えられ、読者のハラハラ感はさらに増します。 そして、変わる前の成瀬は、一見、何の取り柄もない人間のように思いますが、仕事に恵まれ仕事仲間にはそれなりに受け入れられ、絵を描くという趣味があり、小さくても幸せであったのですね。移植により変身するにつれて、少しずつそれらを失っていく成瀬を見ると、つくづくそんなことを感じました。 それにしても、恋人:恵の想いの強さには驚かされました。 ラストはあのようなことがあれば、ああなっても仕方がないのでしょう。いかにも東野氏らしい、悲しいラストではあります。 | ||||
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脳の一部を移植された主人公の性格や行動が少しずつ変わっていく過程は大変興味深く読めました。しかし最後の方は話を急ぎすぎた感があり、結末も納得できるものではありませんでした。 | ||||
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とにかく結末がどうなるのかさっぱり分かりませんでした。ドナーに関しては割と早い内に先読みしていましたが、しかしだからって、結末予想には結びつきません。むしろハラハラドキドキするばかり。私は当初は目覚めたばかりの頃の主人公のもともとの弱々しげな人格を鬱陶しいと感じていたので、退院する頃の人格はなかなかしっかりしていて男らしいと好意を感じましたが、その後変身が進むにつれ、ページをめくるにつれ、ジュンのもともとの人格が恋しくなりました。冷静に考えたらジュンは弱いんじゃなくて優しいんです。本当に優しいから女の子を護る為に銃弾を受けたわけです。ジュンの父親は、残酷な事をしたり、木から飛び降りたり、゛若い内の悪い事のひとつやふたつ゛などという「匹夫の勇」を「勇気」と誤解していましたが、それでは本質は京極と同じなわけです。京極は弱い。彼こそが弱い。他人の痛みを感じないのは強さではなく、鈍感なだけ。そうかと思えば自分の痛みには恐ろしく敏感で、その痛みを振りかざして自分の価値観だけで他人を裁く。息子の個性をありのまま受け容れる事が出来なかったジュンの父親と根本が同じ。でも「匹夫の勇」を「勇気」と思い込んでる人は本当はとても多い。 結末には満足しました。平凡で、特別な才能はなくて、だけど「愛」を知ってる恋人たちに感動しました。 【追記】直子さんにはあまり好意を感じませんでしたが、さすがに可哀想でした。 | ||||
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人体移植と人格と言うテーマは、よくある。違いは徐々に変わっていく自分を自覚し、感情までも変わっていくのを他者も分かっているというところ。 もう少し成瀬の苦悩・葛藤を読みたかった。そうしないと単に徐々に狂気に蝕まれているのを読むだけになり、主人公への不快感のみが残ってしまい、同情心が低かった。 | ||||
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これを読んで この作家は生まれるのが数十年早かったら確実に教科書に登場すると思いました。 | ||||
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気が弱く、けれど優しい成瀬純一は、ある事件に巻き込まれ、頭に銃弾を受けてしまう。 本来なら助かるはずのなかった彼だが、世界初となる脳移植を行うことにより、一命を取り留める。 だがそれ以来、穏やかだったはずの純一の性格が、徐々に変化して行って… 切ないお話でした。 自分のドナーを探すミステリーチックな部分もよかったのですが、個人的には、ジュンが変化していく自分を認めていく過程がやりきれず、引き込まれました。 自分の変化を必死に食い止めようとしながらも、もうどうにもならない、と諦観してしまうジュンの感情が痛かった。 ラストはたぶん、精一杯のハッピーエンドだったんだろうなあ、と思いました。 | ||||
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おもしろかったです。思わせぶりな描写から展開は読めてしまいますが、それゆえ登場人物の内面に集中できた様な気がします。大学の成瀬の訴えへの対応の遅さは妙にリアルで良かったです。 結局最後は二重人格みたいになっちゃいましたけど、やっぱり本人は自分の中の抑圧された暴力性なんかには気がつかないんですね。途中で本当に関谷がドナーなんじゃないか、関谷のいいかげんさが成瀬の抑圧を解放してしまったんじゃないかとも思ってしまいました。心理学者の治療を受け続けて自分と京極の共通点を見つけて折り合いを付けて成瀬でも京極でもない人間として生きていく、というのがベストだったのかなぁ。 しかし政治家に脳移植ってのはいいかもしれないと思いました。どんどん移植してマイルドな脳みそになっていけば孔子さまみたいな人間ができあがるんじゃないでしょうか(笑) | ||||
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脳移植のお話。 テレビで脳移植した人が、ドナーの影響を受けるなんてゆー話を聞いたことがあるけど、そんなレベルじゃない。 読み終わったあとのこの感じ。 涙の出ない悲しさ。「泣く」なんてことを超越してる。 この焦燥感。 脱力感。 無力感。 喪失感。 読み終わったあと、ボーっとしてしまいました。 言葉だけで、ここまでの感情を読み手に伝える東野さんは、本当にすごいと改めて思いました。。。 そして結構古い本なのに、新鮮!! 東野さんの先見性?を感じました。。。 「人を信じちゃいけない。人が人を愛するなんてことが、あるはずがない。」 私は、恵にはなれないな。。。 | ||||
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ある日、不幸な事件に巻き込まれた好青年が世界初の脳移植手術を受け、それによって心身がむしばまれていく。まさに変身。彼を愛する彼女は、その変身をとめられるのか?支えてあげることは出来るのか?様々人物がうまく絡み合っていきます。 後半を一気に読み終えた後は、ちょっと後味悪かった。怖かったし。なかなか寝付けなかった。最後の堂元ノートがなんでこんなにあっさり終わるの?とか思いました。最初も堂元ノートから始まったので最初と最後は統一されてますが、なんか納得できなかった。今更、いい人ぶるなよ!と怒りさえ感じてしまいました。 前半はどうなるんだろう?とわくわくしながら好青年が変身していく様を読んでいましたが、だんだんと切なく、こっちまで苦しくなりました。 なんか、こっちまでまともにいられなくなりました。正常とそうではない境がはっきりしていそうでそうではないのかもしれないと思い怖くなりました。 でも、必死になる彼女の姿が痛々しかった。でも愛を感じました。彼も彼女を心から愛していたのです。 | ||||
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