(短編集)

プラナリア

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評判

プラナリアの評価:

3.86/5点 レビュー 97件。 B ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全213件 61〜80 4/11ページ
No.153
(4pt)

こんな人生だったらヒネクレルよね

若くして乳がんになり、手術は成功して生き延びることはできたものの、
大きな傷(心にも体にも)が残り、再発防止のため?に、気持ちの悪い
薬を飲み続けないといけない。
こんな人生を強いられたら、主人公の女性でなくてもヒネクレルだろうな。
私は、生まれ変れるとしても、プラナリアなんて下等な生物にはなりたくない。
だけど、主人公にしてみれば、体を切り刻まれてもそれぞれの断片が再生して
かえって増殖するというプラナリア(みたい)になったら、がん手術の傷跡
なんかすぐ再生して元通りになるだろうという願望があったんだろうな。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.152
(4pt)

こんな人生だったらヒネクレルよね

若くして乳がんになり、手術は成功して生き延びることはできたものの、
大きな傷(心にも体にも)が残り、再発防止のため?に、気持ちの悪い
薬を飲み続けないといけない。
こんな人生を強いられたら、主人公の女性でなくてもヒネクレルだろうな。
私は、生まれ変れるとしても、プラナリアなんて下等な生物にはなりたくない。
だけど、主人公にしてみれば、体を切り刻まれてもそれぞれの断片が再生して
かえって増殖するというプラナリア(みたい)になったら、がん手術の傷跡
なんかすぐ再生して元通りになるだろうという願望があったんだろうな。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.151
(4pt)

こんな人生だったらヒネクレルよね

若くして乳がんになり、手術は成功して生き延びることはできたものの、
大きな傷(心にも体にも)が残り、再発防止のため?に、気持ちの悪い
薬を飲み続けないといけない。
こんな人生を強いられたら、主人公の女性でなくてもヒネクレルだろうな。
私は、生まれ変れるとしても、プラナリアなんて下等な生物にはなりたくない。
だけど、主人公にしてみれば、体を切り刻まれてもそれぞれの断片が再生して
かえって増殖するというプラナリア(みたい)になったら、がん手術の傷跡
なんかすぐ再生して元通りになるだろうという願望があったんだろうな。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.150
(5pt)

働かない最近の人達テーマにした作品

はじめての山本文緒さん。
直木賞をとったことがあってそれがこの作品、という認識くらいしか・・・というかそれすらもありませんでした。長時間のバスの移動の暇つぶしのために古本屋に行った時に目に止まったので買ってみた。の、ですが、おもしろいじゃないか!!!!と、感激しました。表題作『プラナリア』が私は一番好きです。乳がんはこわい病気だと最近テレビでも思ったばかりだったのでタイムリーすぎて、ひやりともしました・・・。結構好きで、たまに読み返してます。この作品がきっかけで山本文緒さんの作品もいくつか読みました!!!!
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.149
(5pt)

働かない最近の人達テーマにした作品

はじめての山本文緒さん。
直木賞をとったことがあってそれがこの作品、という認識くらいしか・・・というかそれすらもありませんでした。長時間のバスの移動の暇つぶしのために古本屋に行った時に目に止まったので買ってみた。の、ですが、おもしろいじゃないか!!!!と、感激しました。表題作『プラナリア』が私は一番好きです。乳がんはこわい病気だと最近テレビでも思ったばかりだったのでタイムリーすぎて、ひやりともしました・・・。結構好きで、たまに読み返してます。この作品がきっかけで山本文緒さんの作品もいくつか読みました!!!!
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.148
(5pt)

働かない最近の人達テーマにした作品

はじめての山本文緒さん。
直木賞をとったことがあってそれがこの作品、という認識くらいしか・・・というかそれすらもありませんでした。長時間のバスの移動の暇つぶしのために古本屋に行った時に目に止まったので買ってみた。の、ですが、おもしろいじゃないか!!!!と、感激しました。表題作『プラナリア』が私は一番好きです。乳がんはこわい病気だと最近テレビでも思ったばかりだったのでタイムリーすぎて、ひやりともしました・・・。結構好きで、たまに読み返してます。この作品がきっかけで山本文緒さんの作品もいくつか読みました!!!!
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.147
(4pt)

何でもかんでも「偏見」は持たなくてもいいかな??

まずは直木賞受賞作という事で、購入。
特に印象に残ったのは「ネイキッド」と「あいあるあした」の2編でした。

「ネイキッド」の泉水は、働いてた時は怠けるのが嫌いで、しっかり働いていた。
しかし、ずっと仕事に突っ走ってきた人が、ひょんな事から無職になり、現実でも、仕事に突っ走っていると、他の事をする時間もなかなかないし、自分がこういう事・物に興味があったのか!?とか、働いている時は気付きもしなかった事が観えてきたりして、泉水の様に編みぐるみにハマッたり、以前には考えた事もない物事にハマッて熱中したり。
私は個人的には、余裕や暇がなかった人が、急に暇ができると、色んな事が観えてきたり、ある意味視野が広がったり、そういう状況になる事、理解できる気がします。

仕事にしろ、他の事にしろ、毎日本気でやってる事があると、やっぱり気づかないうちに視野は狭くなっていると思います。
世間や世論では「無職」というと、まずは怠けている・やる気がないと偏見を持たれます。

しかし、人生長い目で観たら…私個人的には、そういう時期・期間?があっても、特別悪くはないとも思っています。
そのまま一生無職で過ごす訳ではないのなら。
ずっと無職では、勿論いられないですし。
無職の間にハマッたり、視野が広がって興味が出た物事で、また違う仕事に就けたり、違う生き方になる場合もあるんじゃないか??と思うからです。

「あいあるあした」のすみ江にも、どことなく惹かれるものがありました。
すみ江の様に、天真爛漫というか、ある意味自由で、自分の思う通りに生きている。
現実には、なかなかすみ江の様にはいかないとも勿論思いますが、解放感があり、すみ江を見ていると(読んでいると)羨ましくもあり、スッキリした気分になりました。

不真面目ばかりは良くありませんが、肩に力を入れすぎて生きていても、自分で自分を窮屈にするな…と思います。
何でも程々に、良い意味での「いい加減=良い加減」で生きていけたらいいな!と感じたのが、私の読後感でした。

【山本さんの描く主人公は、ちょっと簡単に異性と「寝すぎ」じゃないかな…?…とは、正直思いますが。。。ただ「無職」に関しての率直な感想は、先にレビューした通りです。】
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.146
(4pt)

何でもかんでも「偏見」は持たなくてもいいかな??

まずは直木賞受賞作という事で、購入。
特に印象に残ったのは「ネイキッド」と「あいあるあした」の2編でした。

「ネイキッド」の泉水は、働いてた時は怠けるのが嫌いで、しっかり働いていた。
しかし、ずっと仕事に突っ走ってきた人が、ひょんな事から無職になり、現実でも、仕事に突っ走っていると、他の事をする時間もなかなかないし、自分がこういう事・物に興味があったのか!?とか、働いている時は気付きもしなかった事が観えてきたりして、泉水の様に編みぐるみにハマッたり、以前には考えた事もない物事にハマッて熱中したり。
私は個人的には、余裕や暇がなかった人が、急に暇ができると、色んな事が観えてきたり、ある意味視野が広がったり、そういう状況になる事、理解できる気がします。

仕事にしろ、他の事にしろ、毎日本気でやってる事があると、やっぱり気づかないうちに視野は狭くなっていると思います。
世間や世論では「無職」というと、まずは怠けている・やる気がないと偏見を持たれます。

しかし、人生長い目で観たら私個人的には、そういう時期・期間?があっても、特別悪くはないとも思っています。
そのまま一生無職で過ごす訳ではないのなら。
ずっと無職では、勿論いられないですし。
無職の間にハマッたり、視野が広がって興味が出た物事で、また違う仕事に就けたり、違う生き方になる場合もあるんじゃないか??と思うからです。

「あいあるあした」のすみ江にも、どことなく惹かれるものがありました。
すみ江の様に、天真爛漫というか、ある意味自由で、自分の思う通りに生きている。
現実には、なかなかすみ江の様にはいかないとも勿論思いますが、解放感があり、すみ江を見ていると(読んでいると)羨ましくもあり、スッキリした気分になりました。

不真面目ばかりは良くありませんが、肩に力を入れすぎて生きていても、自分で自分を窮屈にするなと思います。
何でも程々に、良い意味での「いい加減=良い加減」で生きていけたらいいな!と感じたのが、私の読後感でした。

【山本さんの描く主人公は、ちょっと簡単に異性と「寝すぎ」じゃないかな?とは、正直思いますが。。。ただ「無職」に関しての率直な感想は、先にレビューした通りです。】
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.145
(4pt)

何でもかんでも「偏見」は持たなくてもいいかな??

まずは直木賞受賞作という事で、購入。
特に印象に残ったのは「ネイキッド」と「あいあるあした」の2編でした。

「ネイキッド」の泉水は、働いてた時は怠けるのが嫌いで、しっかり働いていた。
しかし、ずっと仕事に突っ走ってきた人が、ひょんな事から無職になり、現実でも、仕事に突っ走っていると、他の事をする時間もなかなかないし、自分がこういう事・物に興味があったのか!?とか、働いている時は気付きもしなかった事が観えてきたりして、泉水の様に編みぐるみにハマッたり、以前には考えた事もない物事にハマッて熱中したり。
私は個人的には、余裕や暇がなかった人が、急に暇ができると、色んな事が観えてきたり、ある意味視野が広がったり、そういう状況になる事、理解できる気がします。

仕事にしろ、他の事にしろ、毎日本気でやってる事があると、やっぱり気づかないうちに視野は狭くなっていると思います。
世間や世論では「無職」というと、まずは怠けている・やる気がないと偏見を持たれます。

しかし、人生長い目で観たら私個人的には、そういう時期・期間?があっても、特別悪くはないとも思っています。
そのまま一生無職で過ごす訳ではないのなら。
ずっと無職では、勿論いられないですし。
無職の間にハマッたり、視野が広がって興味が出た物事で、また違う仕事に就けたり、違う生き方になる場合もあるんじゃないか??と思うからです。

「あいあるあした」のすみ江にも、どことなく惹かれるものがありました。
すみ江の様に、天真爛漫というか、ある意味自由で、自分の思う通りに生きている。
現実には、なかなかすみ江の様にはいかないとも勿論思いますが、解放感があり、すみ江を見ていると(読んでいると)羨ましくもあり、スッキリした気分になりました。

不真面目ばかりは良くありませんが、肩に力を入れすぎて生きていても、自分で自分を窮屈にするなと思います。
何でも程々に、良い意味での「いい加減=良い加減」で生きていけたらいいな!と感じたのが、私の読後感でした。

【山本さんの描く主人公は、ちょっと簡単に異性と「寝すぎ」じゃないかな?とは、正直思いますが。。。ただ「無職」に関しての率直な感想は、先にレビューした通りです。】
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.144
(5pt)

なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

短編小説で文体もやさしく、とても読みやすかったです。
山本文緒さんは女性作家であるにも関わらず男性の自分がとても共感できる部分がたくさんあります。特に葛藤やジレンマなどの描写がとても上手で、そこに一番共感できました。答えが見つかったわけではないのですが、自分の不安に感じていた気持ちが和らぎます。
何か上手くいかないと感じている人にオススメの小説です。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.143
(5pt)

なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

短編小説で文体もやさしく、とても読みやすかったです。 山本文緒さんは女性作家であるにも関わらず男性の自分がとても共感できる部分がたくさんあります。 特に葛藤やジレンマなどの描写がとても上手で、そこに一番共感できました。 答えが見つかったわけではないのですが、自分の不安に感じていた気持ちが和らぎます。 何か上手くいかないと感じている人にオススメの小説です。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.142
(5pt)

なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

短編小説で文体もやさしく、とても読みやすかったです。 山本文緒さんは女性作家であるにも関わらず男性の自分がとても共感できる部分がたくさんあります。 特に葛藤やジレンマなどの描写がとても上手で、そこに一番共感できました。 答えが見つかったわけではないのですが、自分の不安に感じていた気持ちが和らぎます。 何か上手くいかないと感じている人にオススメの小説です。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.141
(5pt)

複雑な女性心理を描いている

女は何もかも謎だ――とニーチェは言ったが、そのとおりであって世の男性にとって女性はまったく理解できないもの。
本著に登場する女性群も打算的かつ情緒的でとらえどころがない。
しかし女性の感情をここまで直截に描いた点は本著のすごいところだ。
いわゆる女心というものが、この一冊に収まっていると感じる。

ぼくは彼女に振られたときこれを読んだが、妙に納得してしまった。
男性諸君もつまづいたときは、これを読むといいかもしれない。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.140
(5pt)

複雑な女性心理を描いている

女は何もかも謎だ――とニーチェは言ったが、そのとおりであって世の男性にとって女性はまったく理解できないもの。
本著に登場する女性群も打算的かつ情緒的でとらえどころがない。
しかし女性の感情をここまで直截に描いた点は本著のすごいところだ。
いわゆる女心というものが、この一冊に収まっていると感じる。

ぼくは彼女に振られたときこれを読んだが、妙に納得してしまった。
男性諸君もつまづいたときは、これを読むといいかもしれない。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.139
(5pt)

複雑な女性心理を描いている

女は何もかも謎だ――とニーチェは言ったが、そのとおりであって世の男性にとって女性はまったく理解できないもの。
本著に登場する女性群も打算的かつ情緒的でとらえどころがない。
しかし女性の感情をここまで直截に描いた点は本著のすごいところだ。
いわゆる女心というものが、この一冊に収まっていると感じる。

ぼくは彼女に振られたときこれを読んだが、妙に納得してしまった。
男性諸君もつまづいたときは、これを読むといいかもしれない。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.138
(4pt)

よかった

山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。

本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.137
(4pt)

よかった

山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。

本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.136
(4pt)

よかった

山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。

本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.135
(4pt)

想像以上にひねくれていた

この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。
その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。
よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。

この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。
ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。

私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。
本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.134
(4pt)

想像以上にひねくれていた

この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。
その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。
よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。

この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。
ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。

私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。
本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U