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(短編集)
ガリレオの苦悩
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ガリレオの苦悩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全126件 101~120 6/7ページ
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私は学生なのですが、この本(ガリレオシリーズ)は話がまとまっていて、尚且つ分かりやすいと思います。それに、短編が5章まで収録されており、内海薫刑事が登場しています。そのせいかドラマと結び付けやすく『ガリレオの苦悩』以前のものより湯川学がどことなく福山雅治に似てきているな、と私は思います。私が言うのもなんですが、読んでみる価値はあります! | ||||
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TVドラマ化した事で一気に知名度を上げ、「名探偵」の仲間入りを果たしたガリレオ。 これまでのシリーズもTVドラマも非常に面白かったので(個人的には原作もドラマも面白いというのは稀有だと思っていますが)、本作品にもかなり期待していたのですが…。 「実に面白い」のですが、これまでのガリレオ短編シリーズにあった「超常現象的な事件を科学で解決」すると言う一番面白い図式がなく、他のミステリ作品同様難解なトリックを解くだけの作品が多かったのが実に残念。超常現象と科学という、相反するものが見事に纏まったあの作風が、ガリレオの一番面白い部分だったと思います。 是非、この構図が復活する事を願って。 今後の展開に期待して。 | ||||
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TVドラマ化した事で一気に知名度を上げ、「名探偵」の仲間入りを果たしたガリレオ。 これまでのシリーズもTVドラマも非常に面白かったので(個人的には原作もドラマも面白いというのは稀有だと思っていますが)、本作品にもかなり期待していたのですが…。 「実に面白い」のですが、これまでのガリレオ短編シリーズにあった「超常現象的な事件を科学で解決」すると言う一番面白い図式がなく、他のミステリ作品同様難解なトリックを解くだけの作品が多かったのが実に残念。 超常現象と科学という、相反するものが見事に纏まったあの作風が、ガリレオの一番面白い部分だったと思います。 是非、この構図が復活する事を願って。 今後の展開に期待して。 | ||||
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「聖女の救済」と同時発売になっていますが、 まず「ガリレオの苦悩」から読んでください。 まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。 「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。 もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編 (時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、 「聖女の救済」がその後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。 ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけど (まぁ、当たり前ですが)。 「ガリレオの苦悩」は短編集で、いい意味でさくさくと読めるかと思います。 「探偵ガリレオ」も「予知夢」も短編集であるが故の面白さ、 っていうものがあると想います。 ただ、これらと趣が違うのは「容疑者X〜」を経た事による湯川(今回から)准教授の 心模様と彼自身の周りに起こる事件が多い事(書き下ろしの「指標す」はこの上述の2作品 と同じようなテイスト、と言ったほうがいいかもしれない)。 そしてついに彼は「逆恨み」にまで発展してしまうのだから(笑 色々な意味での「ガリレオの”苦悩”」がこの中には収録されています。 なお、ここに収録されている「落下る」「操縦る」は2時間ドラマ「ガリレオΦ」の原作 にもなってます。 短編集であるが故の佳作ですが、やはりこういう小気味よいテンポ感は長編にない 面白さがある、という好例ですね。 | ||||
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ガリレオシリーズを最初に手に取ったのは、『予知夢』という文庫本だった。それを読み終えたとき、いつもは必ず読書日記的なものとして書いているレビューを準備する気が起きなかった。警察がお手上げの難解かつ不可思議な現象を天才物理学者が解明するという単純明快なストーリーに過ぎず、特別な感慨に耽ることもなかった。今後は読むことはないと勝手に思い込んでいた。しかし初の長編『容疑者Xの献身』を知って以降、主人公の湯川学という人物になぜか愛着めいたものを感じた。第2弾の長編を読み終えた今、その気持ちは更に膨れ上がった。本書『ガリレオの苦悩』も、われわれ読者の期待を裏切らない良質の諸作品(5つの短編)が所収されている。価格的にやや高い印象はあろうが、文庫化されるのを待つことなかれ。 事件の犯行トリックそのものより、その解決に至るプロセスや主人公らの心理描写が巧みで、高度に科学的な内容でありながら、人間的な味わいをじっくりと堪能することができる。第2作品の「操縦る」の最後で発せられた湯川の言葉、「人の心も科学です。とてつもなく奥深い」(149頁)とは、なかなかの名言(本作品が最も印象深かった)。むろんそこには著者自身の科学観が投影されているに違いないが、科学の力と人間の心が密接不可分のものであることを端的に示すものでもある。よく考えてみれば当然のことかもしれないが、こうした具体的な作品を通じて語られることで、より説得力に富む学問的認識として受け容れられるのではないか。湯川、草薙そして女性刑事の内海という3人が織りなす事件捜査もスリリング。警察官も科学者も納得するまで事案を調べあげる探究心を共有しているわけだが、「仕事」であるとはいえ、そうした姿勢をモノにするまでには時間がかかる。でも途中で放棄しない。作家・東野圭吾が作品を書き続けるのと同じように。卓抜の短編集をどうぞお楽しみください。 | ||||
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東野さんの作品は学校の図書館でなんとなく容疑者xの献身を見つけてからいろいろと読み漁ってますが、ガリレオシリーズはもともと短編ということもあり比較的読みやすかったです。 毎回怪しい人物が登場していながらトリックはどんなものなんだろうといろいろと頭を悩ませているうちに湯川が謎解きをしてくれるので、一気に読み進めることができました。 みなさんが言っている、湯川が福山雅治とかぶるという話ですが、私はドラマも映画も見ていますがまったく感じませんでした。 ただ、ほかの作品にも福山雅治の名前は出てきますし、もともと作者になにか思い入れなどはあったのかもしれませんが。 私はたいがい映画化などの映像化されたものを観たあとに原作を読むと、そのキャラがかぶってしまい原作をなかなか楽しめないということが多々あったのですが、今回はまったくそんなことはありませんでした。 また、雑誌で読んだところによると、内海薫はドラマ化される前にすでに雑誌のほうで登場していた(どれくらい前からドラマを作り始めるのかは知らないので2006年は微妙ですが)そうですし、それに期待の若手女刑事ということで、ドラマのキャラとは別物になっている印象を受けました。 原作とドラマや映画のキャラがかぶってしまうかどうかはかなり個人差があると思いますが、それは映像化されてしまったものの宿命のようなものだと思うので、ある程度は仕方ないと思います。 私は面白いと感じたし、気軽に読める作品だとは思いますが、過度な期待はしないほうが無難かもしれません。 | ||||
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「聖女の救済」と同時発売になっていますが、 まず「ガリレオの苦悩」から読んでください。 まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。 「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。 もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編 (時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、 「聖女の救済」がその後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。 ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけど (まぁ、当たり前ですが)。 「ガリレオの苦悩」は短編集で、いい意味でさくさくと読めるかと思います。 「探偵ガリレオ」も「予知夢」も短編集であるが故の面白さ、 っていうものがあると想います。 ただ、これらと趣が違うのは「容疑者X〜」を経た事による湯川(今回から)准教授の 心模様と彼自身の周りに起こる事件が多い事(書き下ろしの「指標す」はこの上述の2作品 と同じようなテイスト、と言ったほうがいいかもしれない)。 そしてついに彼は「逆恨み」にまで発展してしまうのだから(笑 色々な意味での「ガリレオの”苦悩”」がこの中には収録されています。 なお、ここに収録されている「落下る」「操縦る」は2時間ドラマ「ガリレオΦ」の原作 にもなってます。 短編集であるが故の佳作ですが、やはりこういう小気味よいテンポ感は長編にない 面白さがある、という好例ですね。 | ||||
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ガリレオシリーズを最初に手に取ったのは、『予知夢』という文庫本だった。それを読み終えたとき、いつもは必ず読書日記的なものとして書いているレビューを準備する気が起きなかった。警察がお手上げの難解かつ不可思議な現象を天才物理学者が解明するという単純明快なストーリーに過ぎず、特別な感慨に耽ることもなかった。今後は読むことはないと勝手に思い込んでいた。しかし初の長編『容疑者Xの献身』を知って以降、主人公の湯川学という人物になぜか愛着めいたものを感じた。第2弾の長編を読み終えた今、その気持ちは更に膨れ上がった。本書『ガリレオの苦悩』も、われわれ読者の期待を裏切らない良質の諸作品(5つの短編)が所収されている。価格的にやや高い印象はあろうが、文庫化されるのを待つことなかれ。 事件の犯行トリックそのものより、その解決に至るプロセスや主人公らの心理描写が巧みで、高度に科学的な内容でありながら、人間的な味わいをじっくりと堪能することができる。第2作品の「操縦る」の最後で発せられた湯川の言葉、「人の心も科学です。とてつもなく奥深い」(149頁)とは、なかなかの名言(本作品が最も印象深かった)。むろんそこには著者自身の科学観が投影されているに違いないが、科学の力と人間の心が密接不可分のものであることを端的に示すものでもある。よく考えてみれば当然のことかもしれないが、こうした具体的な作品を通じて語られることで、より説得力に富む学問的認識として受け容れられるのではないか。湯川、草薙そして女性刑事の内海という3人が織りなす事件捜査もスリリング。警察官も科学者も納得するまで事案を調べあげる探究心を共有しているわけだが、「仕事」であるとはいえ、そうした姿勢をモノにするまでには時間がかかる。でも途中で放棄しない。作家・東野圭吾が作品を書き続けるのと同じように。卓抜の短編集をどうぞお楽しみください。 | ||||
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東野さんの作品は学校の図書館でなんとなく容疑者xの献身を見つけてからいろいろと読み漁ってますが、ガリレオシリーズはもともと短編ということもあり比較的読みやすかったです。 毎回怪しい人物が登場していながらトリックはどんなものなんだろうといろいろと頭を悩ませているうちに湯川が謎解きをしてくれるので、一気に読み進めることができました。 みなさんが言っている、湯川が福山雅治とかぶるという話ですが、私はドラマも映画も見ていますがまったく感じませんでした。 ただ、ほかの作品にも福山雅治の名前は出てきますし、もともと作者になにか思い入れなどはあったのかもしれませんが。 私はたいがい映画化などの映像化されたものを観たあとに原作を読むと、そのキャラがかぶってしまい原作をなかなか楽しめないということが多々あったのですが、今回はまったくそんなことはありませんでした。 また、雑誌で読んだところによると、内海薫はドラマ化される前にすでに雑誌のほうで登場していた(どれくらい前からドラマを作り始めるのかは知らないので2006年は微妙ですが)そうですし、それに期待の若手女刑事ということで、ドラマのキャラとは別物になっている印象を受けました。 原作とドラマや映画のキャラがかぶってしまうかどうかはかなり個人差があると思いますが、それは映像化されてしまったものの宿命のようなものだと思うので、ある程度は仕方ないと思います。 私は面白いと感じたし、気軽に読める作品だとは思いますが、過度な期待はしないほうが無難かもしれません。 | ||||
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ドラマ・映画でガリレオシリーズを好きになった方にはもちろんですが、古くからの東野圭吾ファンも納得の内容です。 多くの推理小説がトリック解決が全てで、読者を満足させようとしてますが、東野圭吾の素晴らしさは、トリック殺人に至る人間の深層心理までもが全く読者の予想外であり、また読み終わった後に更に深い感動をもたらします。 名探偵の掟シリーズと交互にガリレオシリーズを読む。その奥深さが東野圭吾の素晴らしさでしょう。 | ||||
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ドラマ・映画でガリレオシリーズを好きになった方にはもちろんですが、古くからの東野圭吾ファンも納得の内容です。 多くの推理小説がトリック解決が全てで、読者を満足させようとしてますが、東野圭吾の素晴らしさは、トリック殺人に至る人間の深層心理までもが全く読者の予想外であり、また読み終わった後に更に深い感動をもたらします。 名探偵の掟シリーズと交互にガリレオシリーズを読む。その奥深さが東野圭吾の素晴らしさでしょう。 | ||||
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ドラマ化を考えた短編だと思った。登場人物も、トリックも、「面白い」などの発言も、動作も、、、。ただ思わず読み切ってしまう作品で満足出来た。前の短編2作品に比べると「科学」っぽさは明らかに減っているが、ドラマ化を考えるとそれで良いのでしょうね。単純に楽しめて良い作品でした。 | ||||
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TVシリーズで一気に知名度が上がった「ガリレオ」ですが、この短編集は『容疑者Xの献身』の後に書かれたもの。『容疑者Xの献身』で、二度と警察の捜査には協力しないと言った湯川が、新人刑事内海薫(自分も勘違いしてましたが、決してドラマ用のキャラではない。だってドラマは2007年10月スタートで、作品の初出は2006年だし、直後に長編の連載も始まっているから)に駆り出されて再び協力を始めます。第1章と第2章は、先日「エピソード・ゼロ」として放送されたドラマの原作です。ガリレオは不可解な現象を科学的に解いていくというところに特徴があるわけですが、これを生かすには短編の方が向いていると思います。実際、どれも上質の作品に仕上がっています。なお、同時発売された長編は、第1章の直後くらいに連載が始まっているので、短編集を読んだ後に長編の方を読むと、時間軸にずれがあって、内海刑事との関係などに違和感を覚えます。短編の第1章を読んで、次に長編を読むとそうした違和感は解消されると思います。 | ||||
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今作品で内海刑事が初登場しますが、ドラマでの少し抜けたところのある内海を想像していたので、少々戸惑いを覚えた。小説の中の内海はなかなかの慧眼の持ち主であり、草薙には理解できない女性の心情を斟酌できるというこのシリーズのでは稀有な存在である。この内海の登場により物語の幅が広がったと思う。ただ、それにより、草薙の出番が減ってしまった感は否めない。おそらく、草薙ファンも相当数いると思われるのでその点だけが悔やまれる。どの話もよく練られており、いつも通りの謎解きの爽快感が味わえる。また、今回は湯川の科学観や心情の吐露もあり、いつもとはまた違った一面も見ることができる。 | ||||
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まさかここまで、ガリレオシリーズが発展するなんて予測していなかったと思ったが、直木賞とドラマと映画とで、名物シリーズになったのかもしれない。 柴崎のための内海という役が出てきたのかと思いきや、内海登場はドラマ化より前。逆にこの作品があったから、ドラマで内海が登場したんでしょうね。どちらかというと、ここで内海を登場させたことは、彼女が聖女の救済で必要だったからという感じです。柴崎より、知的なイメージを受けました。 作品は5本とも、それぞれなかなかの熱を帯びて、おもしろい作品です。 個人的には、「攪乱(みだ)す」はどうやって犯人にたどりつくのか、過程もおもしろかったです。あいかわらず、科学的ゆえに難解な部分もあるんですが。 どれも、湯川が人間っぽいなぁと感じる部分が多いなぁという印象です。石神事件を経て、より人間らしさが描かれている気がします。「攪乱(みだ)す」ラストシーンなんかは、とても湯川らしく、素敵なシーンでした。 | ||||
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今作は短編集で、第1章と第2章は先日にテレビ放送された原作だと思われます。 ガリレオは短編の作品の方が個人的には合っている様に思います。 しかし短編だから話が薄いとかは無く、読み始めると本の世界にスッと吸い込まれる感覚で入り込めます。 きっと読んで損は無いほどガリレオワールドを満喫できるのではないかと思います。 | ||||
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ドラマ化を考えた短編だと思った。登場人物も、トリックも、「面白い」などの発言も、動作も、、、。ただ思わず読み切ってしまう作品で満足出来た。前の短編2作品に比べると「科学」っぽさは明らかに減っているが、ドラマ化を考えるとそれで良いのでしょうね。単純に楽しめて良い作品でした。 | ||||
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TVシリーズで一気に知名度が上がった「ガリレオ」ですが、この短編集は『容疑者Xの献身』の後に書かれたもの。『容疑者Xの献身』で、二度と警察の捜査には協力しないと言った湯川が、新人刑事内海薫(自分も勘違いしてましたが、決してドラマ用のキャラではない。だってドラマは2007年10月スタートで、作品の初出は2006年だし、直後に長編の連載も始まっているから)に駆り出されて再び協力を始めます。第1章と第2章は、先日「エピソード・ゼロ」として放送されたドラマの原作です。ガリレオは不可解な現象を科学的に解いていくというところに特徴があるわけですが、これを生かすには短編の方が向いていると思います。実際、どれも上質の作品に仕上がっています。なお、同時発売された長編は、第1章の直後くらいに連載が始まっているので、短編集を読んだ後に長編の方を読むと、時間軸にずれがあって、内海刑事との関係などに違和感を覚えます。短編の第1章を読んで、次に長編を読むとそうした違和感は解消されると思います。 | ||||
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今作品で内海刑事が初登場しますが、ドラマでの少し抜けたところのある内海を想像していたので、少々戸惑いを覚えた。小説の中の内海はなかなかの慧眼の持ち主であり、草薙には理解できない女性の心情を斟酌できるというこのシリーズのでは稀有な存在である。この内海の登場により物語の幅が広がったと思う。 ただ、それにより、草薙の出番が減ってしまった感は否めない。おそらく、草薙ファンも相当数いると思われるのでその点だけが悔やまれる。 どの話もよく練られており、いつも通りの謎解きの爽快感が味わえる。また、今回は湯川の科学観や心情の吐露もあり、いつもとはまた違った一面も見ることができる。 | ||||
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まさかここまで、ガリレオシリーズが発展するなんて予測していなかったと思ったが、直木賞とドラマと映画とで、名物シリーズになったのかもしれない。 柴崎のための内海という役が出てきたのかと思いきや、内海登場はドラマ化より前。逆にこの作品があったから、ドラマで内海が登場したんでしょうね。どちらかというと、ここで内海を登場させたことは、彼女が聖女の救済で必要だったからという感じです。柴崎より、知的なイメージを受けました。 作品は5本とも、それぞれなかなかの熱を帯びて、おもしろい作品です。 個人的には、「攪乱(みだ)す」はどうやって犯人にたどりつくのか、過程もおもしろかったです。あいかわらず、科学的ゆえに難解な部分もあるんですが。 どれも、湯川が人間っぽいなぁと感じる部分が多いなぁという印象です。石神事件を経て、より人間らしさが描かれている気がします。「攪乱(みだ)す」ラストシーンなんかは、とても湯川らしく、素敵なシーンでした。 | ||||
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