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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 61~66 4/4ページ
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意図的かどうか分かりませんが、前作の容疑者Xと構図は似ています。 犯人を提示し、その犯罪を他者が隠蔽し、刑事があばく形です。 その為、どうしても前作と比較してしまうのですが、 今作は、前作ほどの大きなインパクトはありませんでした。 前作は、ダサ男のかなわぬ愛(無償の愛)に、共感を持ちましたが、 今作の、二通りの親子愛は、どちらにも理解できず、 特に、老母の息子に対する愛は理解出来ませんでした。 (あそこは犯罪をあばくのでは無く、進んで犯人役になるというのが、 常套ではないかと思います) それに最後のドンデンも、何となく感づいてしまいました。 更に、最近の東野作品に多い、現実世界をリアルに持ち込みながら、 結末はエンタメに近い感じで終わるのもどうかと思います。 (ここらへんのサジ加減は、至難の技だとは思いますが・・・) 又、本編が短い。 深みを増すためにも、もう100ページはあってもいいかと思います。 しかしながら、打率十割の東野作品なので、読んで損無し。 今回は、クリーンヒットです。 | ||||
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家族。あって当たり前の存在なんだけど、中に入ってみるとめんどくさい問題が山積みで、そんな現実に向き合うのではなく、なんとなく「やりすごして」 生きていることのいかに多いことか。今回の舞台は、そんなごく平凡な家族に、一つの事件がおきることからはじまる。「家族」という山積みの矛盾と向きあわなければいけなくなったとき、人はどう覚悟するのか?、そんなテーマを感じさせる今回の作品。白夜行以来のファンなんですが、テーマ性には共感できたが、物語のオチには…。さらっと読むにはいいかも。 | ||||
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一気に読ませる作品。人の激しい怒・哀など表現する筆が冴えている。 しかし、胸がふさがれる暗い気持ちにさせられる。 マスコミでセンセーショナルにとりあげられるような「家族問題」、いわゆる嫁姑・高齢化・ひきこもり問題などを類型化して人物を造形しているように思った。そういう意味では、この作者は家族というものに対して、貧弱な想像力しか持たないのではないか、と疑われる。 センセーショナルな内容、吊り広告も装丁も面白いし、売れる本ではあるのだろう。しかし値段だけの読み応え、心に響くものがあるかは疑問。 家族とは、そんなに悪いものではない。人生もそう悲観すべきものではない。完璧などないけど、みな希望を持って、できるだけのことをして懸命に生きているのだ。 こんな呪いのような本を読んだら、今の世の中で結婚して子供を持つこと、この世に生まれてくることすら、恐ろしいリスクであるかのように感じてしまう。 作者はこのような作品を書いて、何を伝えたかったのであろうか?結婚も子を持つことも、やめといたほうがいいよ、ってことですか? リアルさの追求という意味でも、家族それぞれの内面という意味でも、村上龍の「最後の家族」のほうがよかったので、これを読んで(作者の狙いどおり)家族というものがこわくなった人には、そっちをお奨めします。 | ||||
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一気に読めました。 ミステリーだと思って読み始めけど、ハラハラどきどきがあまりなく淡々とした内容でした。 最後の家族愛の部分では涙が出たけど、それまでの内容が少し薄っぺらい感じでちょっと物足りなく感じたのでこの評価になりました。 | ||||
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リリー・フランキー著作『東京タワー・・』の後で読んだので愕然とした。 バスタオル1枚使い果たすほどの涙・鼻水が出なかった代わりに、救いよう のない現代の家族関係が描写されている作品ではある。これがコインの裏側 の意味でもある。 しかし東野の描く家族像はどれも類型化されすぎで、それを文章で表現 しようとしすぎるせいなのか、やや説明が多いように感じた。登場人物で 生きている実感を持っているものが少ない。ミステリー主体として考えれ ば良い作品だと断言できるだけに感情移入できないもどかしさを感じる。 泣けなかったし、感心できなかったし、感情を高ぶらせることすらなかった。 構成の良さ等、作者を誉めることしかできないのであれば僕の評価は50点 が限界だ。 | ||||
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推理する部分があまりないので、要するに「家族とは何か?」がテーマ。東野なりの問題提起、結論は描かれているが……「東野って、恋愛にしろ家族愛にしろ、愛を書くのが苦手?」と邪推してしまう。別に内容が悪いわけではないから、上手く邪推の理由が説明できないが……とりあえず、個人的に違和感があった。読んで問題はない佳作、しかし個人的に好きにはなれない作品。 | ||||
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