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消失!
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消失!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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★★★★☆ | ||||
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今でも丸善に十角館の殺人が平積みされていることを思えば、その方面に振り切ったこの作品が再評価される余地は十分あると思う。 あの頃、新本格作品で散々驚いて尚、心から驚いた作品。 著者はこれが唯一の作品という才人。脱帽。 | ||||
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入手困難な一冊をようやく入手!ミステリマニアには堪らん。思いっきりミスリードに引っかかりました。バカミスとも捉えられるでしょうが、僕は大好き。 | ||||
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ある一点のみ、そこについて閃くことができるかどうか、できなければ、何を推理してもムダ。負け。私はある意味、1ページ目、1文字目を読む前から負けが決まっていた。完敗です。感情的には相当落胆しましたが、そのテクニックは大いに認めざるを得ない。 | ||||
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新本格ムーブメントの時代に出た隠れた名作、いや迷作か。 個人的には「バカミスもの」と分類したい。 読了後、本を投げつけたくなるくらいの衝撃がある。 いいミステリとは読後に何かしらの衝撃を与えるものだと思っているので、その意味ではすばらしい作品だ。 とにかく3つのトリックが待ち受けている。 1つ目はある程度分かる叙述トリックだが、2つ目はほぼノーガードで騙される。 3つ目に至ってはミステリ界のタブーを犯している(ノックスの十戎)が、ミステリの醍醐味が十分味わえる。 これらのトリックはぜひ読んで味わっていただきたい(本を投げつけないように)。 中西智明氏はこの作品だけを世に出し、それこそ「消失!」してしまった。 次回作をぜひ出してほしいです。 | ||||
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日本のある街で失踪事件が頻発し・・・というお話。 小説を読む際に殆どの人が持っていると思うある大前提を逆手をとってひっくり返した叙述トリックはなかなかお見事だと思いました。更に最後にも意外な結末が待っていて、デビュー作でここまで創作できたらなかなか凄いと思いました。まぁ人によっては怒るかもしれない仕掛けではありますが・・・。 著者は奇術師だそうで、そういう得意な物を小説に取り入れた感じがしました。長く続けたら泡坂氏くらいになれたかも。 あまり読みませんが、日本の新本格の人は技巧を凝らす方向に行きましたが、欧米の推理小説は小説として深化する方向に行った様で、風土の違いを感じます。 なかなか凄い新本格のミステリ。機会があったら是非 | ||||
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待望の新作『中西智明掌編集』を読みたくて初めて電子書籍を購入しました。掌編集も仕掛けのオンパレードで面白かったのですが、二十数年ぶりに再読した『消失!』が、やっぱり面白かった!! ネタを知った上で読んでると、さりげない手掛かりとかギリギリセーフの表現とか良く練られてるのが分かり、今更ながらその完成度の高さに舌を巻きました。オマケ扱いの掌編集もいいけど、やっぱり中西智明さんの長編の新作を早く読みたいです! | ||||
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このトリックは感動した。ミッシングリンクの処理の仕方では、一番ではないだろうか? 叙述トリックや、物語自体が消失してしまったかのような結末等々、本書の魅力は多いが、やはり何といっても『あの』トリックが一番の見所。 このトリックの原理を「思いつくだけなら」簡単だ。ミッシングリンクに触れたことがある読者なら、誰もが心の奥底で「こんなトリックがあったらいいのに」と思いつく類のトリックだろう。 しかし、まさか実際に小説で、極めて自然に、必然性のある形で実現してしまうとは驚いた。なんたる技術力。こんなにもロマン溢れるミステリは読んだことがない。感動的なトリックだった。大袈裟なようだが、ミッシングリンクの一つの到達点と言っても良いのではないだろうか。 手に入れられるうちに買っておくべし。 | ||||
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読み逃していた傑作を読んだ−−今、この充足感でいっぱいです。 1990年という、「新本格ブーム」とも呼ばれた時代に書かれた、「人間消失」をテーマに発表された本作品、タイトルはそのものずばり、「消失!」。 何で今まで読まなかったのだろう? と考えてみると、そのあまりのストレートな題名に、「単なる奇抜なトリック小説」という印象を抱いてしまったからだと思います。 しかし、発表から、20年以上経っても、ネット上では、「傑作」としてその題名を目にすることができます。 発表当時に生まれた方が、既に成人しています。 それまで、「消失」せずに残っているということは、本作品が「大きな魅力のある小説」であることの証。 そもそも、この「人間消失」、「犯人」と「死体」の両方が消えてしまう、というところからして、予想以上。 さらに、これもミステリの一大分野である「無差別殺人(のようにみえる事件)」も絡めていることから、単なるアイデア勝負ではこなしきれなかったと思われます。 ミステリ小説としての技巧にも優れていてこそ、なせる技と言えます。 唯一残念なのは、著者の作品として、その後発表されているのが、短編1編のみで、長編ミステリとしては、これ1作のみ。 この技巧の持ち主なら、まだ何作も書けるような気もするのですが…。 でも、このミステリ史上に残る傑作を書いたこと−−その大偉業だけでも、よしとすべきなのかもしれません。 著者はアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」を強く意識しているようなので、この作品を読んで面白いと思った方には、強くオススメできます。 | ||||
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講談社ノベルス25周年記念の復刻ラインナップの中でも伝説の作品として名高い本作は一番の目玉作品と言えるだろう。 読者を文字通り唖然とさせる大トリックが3回も贅沢に使われている。普通の職業作家なら一つの作品にこんなにネタを仕込まず、後に取っておいて次の作品に使おう・・・と思ってしまうだろうが、大学時代に趣味で書かれただけあり、そこらへんの打算は全くなかったのか実にもう作者の持っているものを全て注ぎ込んでしまったかのような技巧作です。これ一作で作者が消失!してしまったのも何となく納得できます。 本書の粗筋だけ読むと無差別殺人系の我孫子氏の「殺戮にいたる病」みたいな雰囲気の作品かと思っていたのですが、読んでいくうちに、これはユーモアミステリー系か・・・と思うも、最後まで読むと結構猟奇的なシリアスな話だったな・・という印象である。 今回の復刻に合わせて著者のあとがきが掲載されています。行方不明ではなかったんですね。読む限り、現在でも2作目書く気はなさそうですが・・・・。 | ||||
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出た当時読んでまんまと騙された記憶があります。 ポイントはただある一点のみなのですが もしかするとユーモアミステリに入れたほうが いいのではと思えるほどバカバカしくて、好きですね。 | ||||
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赤毛の人々が数多く住む高塔市で、主婦と女子 中学生が襲われて負傷するという事件が起きた。 二人とも見事な赤毛の持ち主だった。 続いて美しい赤毛を持つマリーと裕二が殺され、死体とな って発見されたのだが、その死体が忽然と消失してしまう。 そして、同じく素晴らしい赤毛を持つ純までもが、突然姿を消してしまった。 果たして、これらの事件に繋がりはあるのか? 本作に仕掛けられたトリックは、大きく三つ。 なかでも、終盤近くになってやっと明かされる、最初のトリックの衝撃は かなりのもので、呆れたり、怒ったり、脱力したりと、その時点で本書を 投げ出したくなる向きもあるのではないかと思います。 しかし無論、そのトリックだけで本作が「隠れた名作」と称されているわけ ではありません。続く第二、第三のトリック、そして、細部の叙述に凝らさ れている技巧にこそ、本作の真価があるのです。 本作はトリック以外、見るべきものは何もない作品かもしれません。しかし、逆に言えば、 決して見逃すことのできない、唯一無二のトリックが用いられている作品でもあるのです。 | ||||
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赤毛の人々が数多く住む高塔市で、主婦と女子 中学生が襲われて負傷するという事件が起きた。 二人とも見事な赤毛の持ち主だった。 続いて美しい赤毛を持つマリーと裕二が殺され、死体とな って発見されたのだが、その死体が忽然と消失してしまう。 そして、同じく素晴らしい赤毛を持つ純までもが、突然姿を消してしまった。 果たして、これらの事件に繋がりはあるのか? 本作に仕掛けられたトリックは、大きく三つ。 なかでも、終盤近くになってやっと明かされる、最初のトリックの衝撃は かなりのもので、呆れたり、怒ったり、脱力したりと、その時点で本書を 投げ出したくなる向きもあるのではないかと思います。 しかし無論、そのトリックだけで本作が「隠れた名作」と称されているわけ ではありません。続く第二、第三のトリック、そして、細部の叙述に凝らさ れている技巧にこそ、本作の真価があるのです。 本作はトリック以外、見るべきものは何もない作品かもしれません。しかし、逆に言えば、 決して見逃すことのできない、唯一無二のトリックが用いられている作品でもあるのです。 | ||||
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いや読みたいと思いつつ入手困難で苦労していたところ、復刻版に。著者が同志社大学4回生の頃に書いたというもので、あのあどけなさの残る写真に惑わされ油断をしてしまった。文章のごつごつ感もまだ残っていますが、でもトリックは秀逸だと思いました。いやいや読んで損のない本です。 | ||||
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確かに被害者が消失しています。 それも次々と、自然に。 それを可能ならしめた叙述(風)トリックの一発ネタに拍手。 | ||||
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私が読んだのは、ノベルスの元版の方。すなわち、読んだのは1990年であった。 当時は非常に驚いた。 しかし、その後、今日まで、さまざまな“仕掛け”の作品が登場した。 それらを既に読んでしまっている人が、今回初めて本作に接したとしたら? はたして、どのくらい驚けるのか? 意外に早く真相に感づいてしまうのではないか? 本作は、長く入手困難であったがゆえに「レア物」としての価値があった。 そうした付加価値が無くなっても、なお本作は、今日読むに堪えるのか? そうした意味での「再評価」の必要性を鑑みて、あえて星5つ。 | ||||
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基本的に、本格ミステリといえども、まず小説としてちゃんと読めるものでなければならない、と思っていますが、それを忘れさせるほどアイデアが卓抜な場合は、小説として弱い面には喜んで目をつぶってしまいます。とはいえ、そんな作品には滅多に出会えません。『消失!』は、その数少ない一つです。 無差別殺戮のミッシング・リンク探しという、一見よくあるストーリーながら、それ自体をミスディレクションにしてしまうトリックは前代未聞ではないでしょうか。あまり詳しく書けないのが残念ですが、僕は素直に驚かされました。 このメインのアイデアの他にも数多くのアイデアが盛り込まれており、この一作に賭けた並々ならない著者の熱気が伝わります。E・クイーンの『九尾の猫』を意識したと思われる箇所も、数多く見受けられますから、マニアックな読者はそういうところを探してみるのも楽しいでしょう。勿論そんな知識がなくても、十分に楽しめます。 小説としては技術が追いついていないため、スリリングにできるはずのストーリーが、甚だ緊迫感に欠けてしまったのが惜しまれます。下手なマンガのようなキャラクター描写にも問題が残ります。しかし、そんな欠点を帳消しにしてもいいと思えるほどのアイデアに出会える喜びは、何物にも換え難いものがあります。この作品には、それがあります。 | ||||
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奇抜なトリックで有名な、知る人ぞ知る作品です。 現在では入手困難ですが、運良く読むことができました。 当然トリックが命の作品ですから、ネタバレせずにレビューを 書くのは難しいのですが、終盤の二転三転の急展開はなかなか でした。フェアかアンフェアかの論争はさておき、頭にくるこ ともありませんでしたし、私は許容できました。 多少文章が稚拙かもしれませんが、押し切るだけのトリックの アイデアと、怖いもの知らずな自信が感じられます。 確かに、本格好きな方ならば一度読んでおいたほうが良いかも しれませんが、私個人的には、島田荘司の「占星術~」あたり のトリックの方が優れていると思います。 しかし、これ一冊だけで後が続かなかったのも、ある意味ミス テリーですね。作中の登場人物に作者自身の名前をつけてしま うのもちょっと寒いかも。 | ||||
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