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ママの狙撃銃
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ママの狙撃銃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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いろんな分野を手がけている感じで、時には外れもあるが、全体的に好きな作家である。 | ||||
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『セーラー服と機関銃』のようなちぐはぐなもの同士を取り合わせたタイトルのせいで、スラップスティック調の娯楽小説かと思いながら読み始めました。予想は半分当たり、残り半分は良い意味で大きく外れました。 幼少時代にオレゴン州で祖父から銃器の使い方を伝授され、アメリカでは「仕事」を果たした経験もありながら、今は平和な現代日本でダメな夫と手のかかるふたりの子供を育てる主婦となった曜子。「仕事」の依頼に対して再び曜子は銃を取り出す…という設定。 依頼を受けるのか、撃つのか撃たないのか、というスリリングな問いが物語の原動力であることは確かですが、それとは落差のありすぎる日常の気楽な調子が共存しているのがこの小説のすごいところ。母親としての曜子の獅子奮迅ぶりが胸のすく爽快感を与えてくれる箇所もありながら、同時に罪の重さというテーマが作品を支配しています。日常と暗殺が違和感なく同居しているために、ユーモア小説として楽しみながらも、「仕事」の依頼者の謎というミステリも相まって、緊張感あふれる読書を一気に終えてしまいました。 | ||||
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荻原浩さんの作品は初めてですが、(素人に褒められても困るだろうけど)うまいなあと思いました。 無理を理にする持って行き方に感心しました、結構強引だけど。 映画「シリアル・ママ」をちょっと思い出しました、設定もお話も全然違うけど。 あちらは実話がモデルで殺人に微塵もためらいはない。 一方、こちらは架空ではあるけれど主婦がためらいつつも標的を狙撃する、娘の同級生を銃で脅す、現場近くに息子を連れていく。 映画だと手放しで面白く観られたかなと思うけど、やはり文字でこのストーリーを追うのは少々つらいものがある。 ママの大変さ、孤独と幸福の関係、世間への理不尽さはよくわかるのだけれど、無理を理にしようとする力技がかえって読む者のカタルシスを薄めてしまったかな。 と、ブツブツ言いながら、久々に一気に読んだ本でもある。ちょいと気になる作家に巡り合った。 | ||||
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荻原さんの作品の中でもイチバンCOOLで、でもお腹を抱えて笑える作品です。もう一度読みたいと常々思っています。 | ||||
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最初から最後まで面白すぎる! 冒頭でガーデニング中になめくじを退治する 曜子は、すでにスナイパーを垣間見せる。 Kに依頼された暗殺を実行する際、解体した レミントンM700を隠すのに使ったのは、なんと 主婦ならではのものだった。 縦半分に切った大根、掃除機のホース並みの太さの 下仁田ネギ、近所で「お得」なバゲット。 弾丸はレンコンの穴だ。 糊付けはこねた残りご飯。 こんなものを持っている人が目撃されても、なんとも 思われないだろう。実際「ゴルフバッグを持った男」 が怪しいとされている。 このように随所に散りばめられた生活感。倹しい生活を する主婦目線。 命の重さとか、一応苦悩するのだが「終わってしまった 暗殺より、子供たちのビタミンC」。 荻原節炸裂な1冊である。 | ||||
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数ある荻原作品の中でも秀逸。 最初から最後まで痛快。ただ、タイトルは「ママはスナイパー」とかのほうが良かったなー。 | ||||
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平凡な主婦が殺し屋になる事が痛快でした。 殺人に対して罪悪感を抱き、常に葛藤してました。 子供や旦那との絆が微笑ましく感じました。 この本は結構楽しめました。 | ||||
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安く買えるし、家まで配達してもらえるのでとても気に入っています。 | ||||
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世界で1、2を争う平和国家日本。 だがそんな日本でも、「人が人を殺した」というニュースが入ってくる。 そんな人の気持ちは分かりたくもないけれど、少しは「殺人を犯した後の気持ちってどんなものだろう?」と考えなくもない。 本書『ママの狙撃銃』はその一例を示している作品だと思う。 暗殺者の祖父に育てられ、過去に一度だけ「仕事」をした、今は平凡な主婦・福田曜子。 曜子は25年前にした殺人の罪の意識にさいなまれながら生活をしている。 そして作中で二度目の「仕事」の後には、さらに深くなっている。 たぶん、一部の人間を除いた普通の人間が人を殺してしまったら、こうなるのではないかと思う。 夜は眠れず、目を閉じても殺した瞬間を思い出してしまい、食欲もなく、どんどんうつ状態になっていく(曜子はこうはならなかったが)・・・。 本書を読んで思ったことは、当たり前の話だが、「人は殺してはいけない」ということ。 そんなことで人生を無駄にしてはいけない、そう強く再認識させられた。 | ||||
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お気に入りの本です。 普通の主婦なのに、実は英語ペラペラ、度胸もすわり、 射撃の腕もプロ級。 家族にはそれを隠していて、ごく普通に過ごしているのに ある時、一本の電話が…。 でも、スパイパーにはスナイパーなりの心の痛みがある ものなんだ、と思わせるくだりもあり…。 ママのそばにくっついている「彼ら」に、なんだか親しみさえ わいてきます。 そして、ラストになって、驚かされてしまいました。 切ないですねぇ・・・。 とにもかくにも、ママがかっこいい!! ありえないストーリーかもしれないけど、 荻原浩さんの作品は登場人物の細かい心の描写が とても胸にせまります。 私は大好きな作品に出会うことができました。 | ||||
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読み終えて、気分爽快!! 荻原浩さんは初めて読みましたが、ほかの作品も読んでみたくなりました。 レビューで内容を伝えてしまうのには抵抗がありますので、あくまでワタシの感想だけですが。 曜子のその後も想像したり、スッキリした後味でした。 曜子と福田家のみんなに、ゴッド、ブレス、ユー、です!! | ||||
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前半は、昔やっていたスナイパーの仕事を家族のために実行する。後半は娘の珠紀をいじめていたリーダー格を精神的に追い詰めることで、家族を守る。要は、平凡な主婦である、曜子が家族を守るハードボイルド小説ということなんだろう。 ママのたくましさが際立っている。珠紀をいじめていた輩に銃で脅して、精神的に追い詰めるのはやりすぎなんだろうなと思う。でも仕方ないか。ここまでやらないと効果ないかもね。あとは、依頼する人Kという人物は誰か?ということにも注目できると思う。 本書はスカッとするような話で終わってくれれば良かったのだが、最後はちょっと物悲しくなってしまう。そこのところは残念だなと思う。 | ||||
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母親が「暗殺者」という設定は正直、余りにも現実味が 無さ過ぎるにも関わらず、意外とすらすらと読めました。 まあ、殺人を犯した人間が普通に一家の主婦として暮らせる のか(精神的に)とか、「K」は余りにも安易すぎないかとか 言いたい事はいくつかありますが、全体のバランスが良いので 気になりません。と言うか荻原作品でそういう事を気にしては いけないと思う。 ラストも賛否両論と思いますが、個人的にはあれで良いと思いますよ。 気軽に読めて、お勧めです。 | ||||
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物語の展開が大変面白く、読者の期待を裏切らない。 エドも、ママ(=曜子)も、Kも、実は悪人なのだけれど、あまりマイナスイメージは無い。 それより、娘の珠紀をいじめる同級生を、銃で脅す下りは胸をすく思いで、いじめ撃退の荒療治として、大変面白い。 それにしても、作品は最初から最後まで、銃に彩られている。 平凡な主婦である曜子が、実は卓越した銃の遣い手であるというギャップが面白い。 曜子の子供達は、普通に頼もしいものの、主人は頼りないネ。 この新規事業は、逃避であるばかりか、騙されているのだと、当初から感じてしまう。 それが判明してからも、妙な誇大妄想にしがみついているあたりも情けない。 頼れるママと、頼りないパパという面でも、ギャップが大きい。 ただ、3回目の暗殺の依頼は、実に妙だ。 これから、本書を読まれる皆さんは、この依頼者像を、どんな風に想像されるだろうか? 私は、この依頼者が誰なのか、二人の実名を想像し、最終的には、一人に絞り込んで、読み進んだ。 それは、最終的に的中したが、この部分に関して、推理小説的に想像しながら読むのも面白い。 暗殺という、大変な犯罪を伴うこの作品。 それなのに、暗いイメージは無く、読後感も清々しい。 不思議な魅力を持った、非常に痛快な作品だ。 | ||||
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もの凄く悲惨で劇的な話を、どちらかというと日常生活の描写によってコミカルに さえ感じさせる筆致で読ませてしまう。 両親が亡くなり祖父に育てられる少女時代や帰国子女として苦労した学生時代、そ して娘のいじめ問題から夫のリストラの話等々。 勿論、最大の物は自分が殺人者であり、始終自分が殺した人間が幻覚としてリアル に見える事だろうけれど。 どれ一つををとっても人によってはくじけて立ち直れないような事柄ばかりなのに 主人公はタフに乗り越えていく。 面白いのは、日本の風習にどっぷりとなじんだ現在は、どちらかというとゴミだし のルールをまもらないご近所さんに睨まれ文句も言えない主婦なのに、スナイパー すなわちアメリカに居た頃の自分になった途端にとてつもなく強くなる。 勿論家族を自分の手で守らなければという使命感が強く働いてはいるものの。 日本人の典型的なダメ亭主である夫やうるさい姑からの電話。世話の焼けるいたずら 盛りの長男に反抗期の長女。それらに対し、オクラホマ州の広大な大地(がどんな に広大か知らないのだけれど)のようなおおらかさで接する主人公曜子には辛かっ たであろう過去を感じさせない明るさがあり救われる。 曜子の考え方や行動力、やさしさなどは、犯罪行為に対する道徳や倫理を超えて共感 し、モネをやっつけるくだりなどでは爽快感すら感じた。 それにつけても、この亭主はダメだねぇ。我が身にそっくりだ。 なのにこのダメ亭主を愛し、家族と一緒に生活できることに幸せを感じるというこの アメリカ育ちの主婦を見ていると、何故か元気をもらった気がする。 | ||||
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「読み出したら止まらない」サスペンス・ハードボイルド。 と、言うか、この荻原 浩さんの本は毎回読み出したら最後、終わるまで会社に行きたくないくらい困ってしまう代物。 さて、今回も同じような羽目に・・・。 この奥さん、普通のママさんなんだけど精巧な殺人者。英語が喋れて腕が太い、自動車免許は持っていないがアメリカ仕込みの腕前(駐車は苦手)。しかし家族は誰もその過去を知らない。家族の為、子供の為、生活のために「仕事」をする。 前半は普通の面白い小説、後半からはサスペンス。 しかし、何と言っても面白いのが、娘の同級生の帰国子女とのバトル。なんとも最高! いじめにあう娘を救うべく殺人鬼「ママ」が荒れ狂う! ものの見事に「スカッ!」とする作品。 やっぱ、荻原 浩さんの面白さは止まらない! | ||||
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ごく平凡な人が何かに奮闘するのが、荻原浩氏の特徴の一つだと思う。本作も元殺し屋さんの平凡な主婦(平凡か?w)がマイホームを守るため奮闘するストーリーです。 日常生活はユーモア満載のコメディー・タッチ、非日常生活はシリアスなハードボイルド・タッチで描かれていて、二重の意味で楽しめる小説だと思います。 特に娘・珠紀が陰湿ないじめに会っているときの主人公・曜子さんのとる行動は痛快でかっこいい。 | ||||
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ある種の小説や漫画では、暗殺者というのは非常にかっこよく書かれている。 が、所詮、どんな大義名分がついたところで、犯罪者であることは変わりない。 ユーモアな語り口で読みやすくはなっているが、倫理的に「殺人」を肯定せずに話を進めている手腕は、この作者ゆえだろう。 犯罪者であることが希薄なアメリカ人祖父に育てられた娘が、日本で平穏に過ごしてきた日々に、過去からの電話が...。 娘といっても既に二人の子供を持ち、日常の悩みを抱える主婦である。 そのヒロインの、ある時は格好良く、ある時は無様ともいえる様子が描かれる。 残り3分の1からラストまでを、爽快感をもって読むことは可能ではあるが、やはり一抹の苦味が利いている上でのこと...とは思う。 | ||||
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平凡な主婦として暮らす曜子は、かつて一度だけ仕事をしたことがある殺し屋で、25年ぶりに依頼をうけ、家族を守るため再びレミントンを手にする・・・。 結構好きです。荻原さんのユーモアのある作品が・・・。 娘・珠紀をいじめる同級生をこらしめるくだりは痛快でした。 息子の秀太が砂場やカーペットの上で泳ぎの練習をする場面では、 思わずかわいいなぁと思ったりしました。 曜子が任務を遂行する場面は思わずうなってしまいました。 みなさんも実際に読んでみてください。 | ||||
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何かに“奮闘する”人の姿をコメディータッチで描いて、しかも最後にはホロリとさせてくれるのが、デビュー作以来の荻原浩のお得意のパターンである。 ある時は村おこしの青年団員だったり、ある時は暴力団のCIを担当する広告マンだったり、ある時はハードボイルド小説に心酔する探偵だったり、ある時はヤクザの組長の息子を誘拐してしまった若者だったり、ある時は潰れそうなテーマパークを建て直す公務員だったり、またある時は人の言葉が分かる猿(?)だったり。 今回“奮闘する”のは、荻原ワールドでは初登場の、女性主人公である。福田曜子は、41才。結婚14年目でちょっと頼りないがやさしい旦那さんと、愛すべき中学生の娘と幼稚園の息子を持つ2児のママだ。やっと庭付きのマイホームを手に入れて、趣味のガーデニングに余念がない。 そんなある日、かかってきた電話。それは25年ぶりに「仕事」を依頼する男からのものだった。そう、曜子はかつてアメリカで祖父のエドに鍛えられ、一度だけ「仕事」をした経験のあるクウォーターのスナイパーだったのだ。 一度は断るのだが、夫がリストラにあい、さらには友人に騙されるに至ってついに立ち上がる。愛する家族を守り、23年残っている家のローンを払うため、娘をイジメから守るため、ママは“奮闘する”。 『明日の記憶』を知る読者には多少食い足りない作品かもしれないが、ここに、ファンにとっては待ってましたとばかりの、“たっぷり笑えて、しみじみ泣ける”、お馴染みの荻原浩の世界が展開するのである。 | ||||
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