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魔術師の視線



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔術師の視線

魔術師の視線の評価: 3.45/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

意外性はどうだ?

最後にあっと驚く意外性がこの作者の得意技だと思うのですが。これは意外に普通でした。
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
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No.5:
(5pt)

かなり良かった。ぞくぞくした。

他のレビューの印象では地味と書かれていたし主人公の視線にはしつこいものがあったが、自分にとって読めて良かった。希望の残るエンディングだった。ありがとう。
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
4104716030
No.4:
(4pt)

最後まで読んでよかった

「犯人は誰?事件の真相は?」がメインテーマなのか、「主人公と少女の過去に一体何が?」がメインテーマなのか。なんかボヤッとした感触のまま、淡々と話が進みます。好きな作家さんじゃなければ、途中で読むのを止めたかもしれないくらい淡々と、盛り上がることなく。
ですが終盤、本当に終盤なんですが、主人公が政治家に呼び出されて話を聞いたあたりから話は急展開。オチも含めて、めちゃめちゃダークな展開です。まさかこんな、後味の悪いオチが待っているとは・・・。
「事件の真相は?」がメインテーマのミステリーとして見たら、このオチは大反則であり得ないでしょう。ですが、ダーク展開&オチが好きな人には、たまらないですねこれは。
自分が思いっきりそういう嗜好なんで、序盤~終盤までの盛り上がらなさを差し引いても、星四つに値するかなと!
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
4104716030
No.3:
(4pt)

人間の心の内面と心理的な駆け引きがうまく描かれていた

幼少期の環境から周囲の人間の顔色をうかがうようになり、人とは違う観察眼をビデオジャーナリストの楠瀬薫。そんな薫の元にかつて取材した超能力少女の諏訪礼が訪ねてきて行動を共にすることになる。

ネグレクト、ストーカ、殺人、マスコミ報道、そして超能力と様々な要素のテーマが盛り込まれていて、読み応えがあった。

物語全体としては、何が嘘で何が事実なのか、人間の心の内面と心理的な駆け引きがうまく描かれていた。特に14歳の礼がかぶっていた仮面は重く切なかった。

薫と礼、二人とも母親との間に埋められないわだかまりをもっており、それが心の深い傷になっていた。それぞれの母親との表面上だけの心の通わないやり取りがそれを象徴しており印象的だった。
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
4104716030
No.2:
(4pt)

何枚ベールをはがせば事実が見えてくるのか

この作者の作品を初めて読みました。文章も流れがよくて読みやすく、人物の描写や会話によけいなケレン味もなくて、すらすらと一気読みできました。
37歳の女性ビデオジャーナリスト・薫のもとに、かつて「超能力少女」として話題になった14歳の少女・礼が尋ねてくるところから、話が始まります。「ストーカーにつきまとわれ、親も頼れない」という礼を、居候させる破目になりますが、このままでは困るので礼について調べ始めると、周囲に事件が起こって‥‥という展開です。
職業柄(と、子供時代の辛い体験から)、相手の発する言葉や見せかけの表情よりも、視線や動作などから相手の本心、真実を読み取ろうとする薫。話が進むにつれ、やり手の女性元編集長、大物政治家、美人政治学者、戦場ジャーナリスト‥‥と次々役者が登場して、期待が高まっていきます。人々の語る話の、何が真実で、どこが本音なのか。
話が進むにつれ露わになってくる礼の心の奥底にぞくりとしましたし、大人でも子供でもないその年頃特有の中途半端な立ち位置が、話の中で効果的であるように思いましたが、普段の礼の描写があまり14歳っぽくなかったため(しっかりものの高校生くらいのイメージ)、そこが少し残念に感じました。
蛇足ですが、薫に頼る礼の様子を、薫の同僚が「いじましい」と表現していましたが、「いじらしい」の方が良いのでは‥‥?
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
4104716030
No.1:
(5pt)

人は疑惑と信頼を超越できるのか

ある女性ジャーナリストと超能力少女。ふたりはおたがいに疑い疑われながらも、つぎつぎにおこる危機的な状況からの逃避行をつづける。

そのなかでとくにこの女性ジャーナリストの心理学的な視点から、正しいこととはなにか、正しさとはなにか、なにを疑って、なにを信じればいいのか、ということを問いつづける。これは僕たち読者に向けても問いかけられる。そこんとこちゃんと考えてみようよ、あなたの視点からはどう見えている?というふうに。

登場する人物たちは過去・現在に暗い翳を背負っていて、そこに僕自身共感してしまうのかもしれないが、それでも廻ってくる現代社会の不幸の連鎖はどうやったら断ち切ることができるのか、どこに光を見い出すことで未来につなげていけるのか、そこをきちんと描き切っていることに凄みを感じる。
それに加えて余りあるかのように、著者の独特の言い回しの数々が、とても穏やかで淡々としていて、それでいて心の奥深くまでとどいてくる。

このあとどうなっていくのかというハラハラする展開を織り交ぜて、終始ミステリーの要素を纏っていながら、リズム感のある文体と心の琴線に触れる言葉たちが、心地よく最後まで一気に読ませる作品。
魔術師の視線Amazon書評・レビュー:魔術師の視線より
4104716030

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