毒ガス帯

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毒ガス帯の評価:

3.80/5点 レビュー 5件。 D ランク

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平均点3.80pt

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全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(4pt)

ドイルと物質主義とのバランスは健全

同じチャレンジャーものであっても「霧の国」の中で描かれているチャレンジャー教授像との対比で観ると、こちらで描かれているチャレンジャー教授の方が、だいぶ慎重で理知的な印象を受ける。
物理的合理主義の人として代表させるなら、こちらの小説に描かれているチャレンジャー教授こそふさわしい、と思います。
「物質中心主義はいただけない。」
頭の中には「物質そのものではない、死によって破壊されない何かがある」と教授に言わせています。

地球を取り巻く環境の破壊、オゾン層の破壊、放射能による大気汚染など、今日的な問題も連想させます。
毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)より
4488608035
No.2
(5pt)

荒唐無稽SFの極

傲岸不遜、唯我独尊、唯一無二の
天才マッドサイエンティスト・チャレンジャー教授の冒険譚。

毒舌と諧謔に満ちた姿はホームズとどことなく通じるも、
その独断極まりなさは百倍に増幅したよう。
他方、ユーモアも情愛も人並み外れた御仁で、周りの
人間をこれでもかと振り回すさまは痛快。

また世界終末の古典SFとしても出色の出来で、荒廃した
ロンドンの様子は妙にリアリティがあり、戦時中の英国が
ラジオ放送を遠慮したほどだとか。

最も驚嘆すべきは、破滅を目前にした教授以下5名の振る舞いで、
崖っぷちにあっても、なお人間の毅然とした姿を保とうとするのは
ちょっと感動物。

また、すでにこの頃から「人間の地球有害ウィルス説」あったのも意外で、
人間が人間という存在を自然への有害なものと認識していること、そして
人類を超越した視点から語るという思想も、20世紀初頭の英国において
珍しい考えではなかったのも新発見。

とかく古臭いものと受け取られがちだけれど、ドイルのこの発想力・センス・
ユーモアは一流のSF作家に引けを取らない。
併録の「地球の悲鳴」はエコロジーの芽生えを、「分解機」は教授の
大胆さが存分に発揮される怪短編。

ホームズ物に飽きたら、ひとまず「傑作集」やチャレンジャー物を
読むのもおすすめです。
毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)より
4488608035
No.1
(4pt)

内容は少々無茶な所があるが。

この話も面白かったな。あいかわらず、キャラクター達の会話がいいな。今回はどこにも逃げ道がなく、本当の絶体絶命なのに良く冷静でいられると思う。俺なんかパニックに襲われること間違いないな。まあ、架空の人物だから冷静で当たり前か・・・。やっぱり、ホームズより面白いなとつくづく思う。
毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 毒ガス帯―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)より
4488608035