荒神

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評判

荒神の評価:

3.77/5点 レビュー 128件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全155件 121〜140 7/8ページ
No.35
(4pt)

わかり易い風刺小説だと思いますが

本作品は巻頭の地図によると福島県あたりであることが推察される。また、荒神として登場する怪物は核エネルギーが放射能を発して住民に危害を加えているメタファーとして見ることは難しくない。作者のメッセージは読者の感性にゆだねられているが、原発や放射能に関して直接批判すると、激しいバッシングを受けることは想像に難くない。そのため、このような寓話的なたとえ話に落ち着いたのではないかと感じられる。

日本は表現の自由があることが建前になっているが、今の日本は権力に近い既得権益に言及した途端、権力以外のルートでバッシングを受ける社会である。主人公が鼻血を出しただけで「美味しんぼ」は連載が終了してしまったし、3月11日に食の汚染に関して不安をWebにアップしたアーティストが執拗なバッシング受けるのである。そんな世の中で作家が少しでも社会の空気を読めれば、直球で権力批判するのはリスクが大きすぎることは理解できる。読解力のない読者が、モンスターが出てくるマンガだと思うくらいのデフォルメが必要だったのだろう。

なぜ堂々と原発批判をしないのかというのも愚問というものだ。かなりわかりやすい風刺小説だと思われるが、それでもこれを子供向けのモンスターものだと評するのは、本作品が読むに値しない幼稚な作品であると評することにより、ひとりでも本書を手に取る読者を減らそうとする涙ぐましい努力なのかと邪推してしまう。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.34
(4pt)

荒神

感想を一言で云えば?
舞台を江戸時代にしたSFですね
それもモンスター物!

人が作ったモンスターが時を超え蘇る
人々はいかにこのモンスターに対処したか
そんな小説です。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.33
(1pt)

おすすめしません

朝日新聞連載中から読んでいたが、怪物(モンスター)が登場したあたりで読むのをやめた。
 まるで少年漫画の世界。おすすめしません。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.32
(5pt)

誰か犠牲になるんやろ。

判っちゃいるけど。。最後はせつない。それほどまでに、物語の中に引き込まれてた。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.31
(4pt)

人の怨念の怖ろしさ。

東北の対立する二つの藩に関わる物語。
両藩からそれぞれ人間臭くも且つ魅力的なキャラ達が設定されています。
また最初から怪物が登場しますが…、
その怪物とはいったい何なのかがわからず
ミステリータッチで読み進めて行きました。
しかし…、個人的にはラストが寂しくもの悲し過ぎました…。
(ネタバレになってしまいますが)
心優しい朱音には宗栄と結ばれて幸せになってほしかったです。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.30
(4pt)

大震災のことでしょうか。

東北の山里にでてくる、
集落が全滅するぐらいに人を喰らう、無敵の怪物。
これに、人々がどのように立ち向かっていくか、、という話。
この怪物ができて所以など、謎解きも面白いものでした。
どうにもならない荒神=怪物を、人が智慧をしぼって、
死闘を繰り広げて、対処していく。
最後はファンタジー的な解決をしてしまうので、ちょっともやもやしますが。

怪物=大震災 と思ってよんでました。
”泣き童子”の最後あたりにでてくる短編が、ちょうどこれの後日談みたいな感じで、
ちょうど、大震災と関係するような短編があったもので。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.29
(5pt)

とてもおもしろい

小説としての時代設定もよくできており、一気に読んでしまった。構成力もさすが宮部作品である。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.28
(3pt)

人形・・怪物・・

前半~中盤にかけては、引き込まれた。
怪物の正体が知れてからは、先が読めてしまった。

人間の恨みの強さを思い知らされた。
家督から追放されたとはいえ、
何十年も恨みを抱き続けて生きるのは
本人も辛かったろうと思う。

いくつか伏線が張られているが、消化不良だと思った。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.27
(3pt)

荒神絵巻も素敵そう

東北の寒村が一瞬にして壊滅するほどの破壊力をもった怪物の正体が何なのか、最後まで興味を惹きつけ、その真相もそれなりの説得性を持ち、ラストはこのような小説特有の物悲しさも大いに感じます。

しかし、怪物との死闘の場面はどうしてもややファンタジーっぽくなり、苦手な人は子供向けのアニメのような印象になるかもしれません。また、真相解明のあたりも、やや唐突感を感じます。

ただ、稀代のミステリー作家らしく、対立する両藩の陰謀や謀略などは緻密に書かれており、単なる歴史冒険談ではなくミステリー色も充分楽しめます。余談ですが、圓秀の傑作が見たいです。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.26
(5pt)

ホントに絵物語仕様

朝日新聞はこのところ新聞小説の挿絵に漫画家を
起用することが多く、しかし単行本化で全く収録されず
なんともったいないと思っていたが、「寺田克也式ガソリン生活 」で
やっと望みが叶い、いま「荒神」で絵物語の形を取った。
文章はこうの氏本人によるもの。
連載をリアルタイムで追っていたのでとても楽しい。
漫画家ならではのキャラの立った造形をあざといと見るかどうかは
好みが分かれると思う。

主人公兄の副官がイケメンポジションなので必見。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.25
(5pt)

挿絵が見られる嬉しさ

新聞連載だと、挿絵が少なくなってしまい、悲しい思いを何度もしてきましたが、こういう形で挿絵が見られるのは非常に嬉しい事でした。
こうの先生も大好きなので、素晴らしい本でした。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.24
(5pt)

ファンです

こうの史代さんの大ファンなので、無条件で購入しました。
内容はまだ見終わっていないので、評価はできません。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.23
(5pt)

せめて2倍の大きさで堪能したかった、待望の挿絵集

新聞小説の挿絵は、連載が終わったらどこへ行くのだろう。そうした事情に詳しい友人に尋ねても知らないと言うし、結構いい絵も多いから、もったいないなあ、描いた人が画集でも出さないと、日の目を見ないのだろうか、と思っていた。

原作「荒神」がこうの史代氏の挿絵で連載されているとき、いつかまとめて出して欲しい、という思いは一際強かった。今回、願いが叶ったのは、同じ思いの人が多かったためだろう。そして期待に違わず、私は氏の挿絵の数々を楽しんだ。

絵は美しく彩色され、物語の顛末を魅力的に視覚化する。殺気立った血腥い物語、一種の怪獣小説であるが、氏が描く人物はみな優しい風情をしている。この絵では人間の闇を描ききれないけれど、本作ではちょうどよい毒消しの役割を果たしたと思う。残酷劇画では、私のような読者は引いてしまうだろう。

しかし、宮部みゆき氏の原作を読みたいと思うか、というと少し違う。私は以前「おそろし」という作品を読んで、そのお粗末な展開に呆れた。デビュー当時は好きな作家であったし、文章は恐ろしく上手いけれど、この人は「異形のモノ」を扱う際の約束事がわかっていないのではないか、と思ったのだ。どこからか化け物が現れて悪さをする。勝てるはずのない相手に、何となく攻略の術が見つかって、最後は何とかなる。そんな非現実的な物語にリアルの衣装を着せるには、背景や展開に十分な説得力が必要だ。映像ならば少々の破綻は許せる。戦闘の迫力で魅了する、演技で魅了する、映像美で魅了する。しかし文章ではいけない。本作品にも「おそろし」と同じ気配が漂うように思うのだ。

本書の文章はこうの氏によるもの。原作を読まなくても粗筋がわかるのはありがたい。しかし無難にまとまってはいても、作家の文章ではない。本書はあくまで、絵を見せる本だ。

ならば絵をもっと前面に出して、大判の画集にできなかっただろうか。さぞや素敵な画集になっただろうに。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.22
(5pt)

面白かったですよ

なかなか面白かったですよ。
ことば足らずな僕の説明ですから、参考にならないでしょうが、思わず一気に読み終えてしまいました。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.21
(4pt)

「やじ」の生い立ちに新解釈

新聞連載時から楽しみに読んでいた、宮部みゆき「荒神」とこうのさんの挿絵が本になったので、迷わずセット購入。(すみません、書店で。)
「荒神」だけでは気づかないことが、こちらの挿絵で解釈されているので、へーと感心しました。
「やじ」の出自もその一つ。
はじめは、そうよね、そうじゃなきゃ「やじ」の人物設定が意味ないよね、とこうの解釈に拍手!だったのですが、
?でもそれなら最初から「やじ」が「(和尚様の役割には)おれが代わると言ったのに…」と言ってたとおり、代わることができるわけで、それだけでなく朱音さんのお役目にも代わることができるから、朱音と兄様の葛藤の必然性がなくなるわけで…と悩んだ分、マイナス1です。
こうのさんの絵は好きです。ぼおるぺん古事記もおすすめです。悲惨な場面もやわらかい絵柄でやさしい。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.20
(4pt)

登場人物か・・・

登場人物の相関図を頭に置いて、読み進めないと途中で分からなくなりそうだった。
後半部は、登場人物の個性が面白く描かれて一気に読み進んでしまいました。
ストーリー的には、原点となったものが過去にあったような記憶があって比較しながら
読みました。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.19
(5pt)

小説『荒神』とセットで

小説『荒神』には新聞連載と違って挿絵がないので、小説『荒神』とセットで読むと大変楽しい。
荒神絵巻 Amazon書評・レビュー: 荒神絵巻より
4022512059
No.18
(4pt)

風はまるで、腸の腐った獣の吐く呼気のようだった…。

隣り合う長津野藩と香山藩は仲が悪い。
国境ではいさかいが絶えないが、両藩とも世継ぎの問題やら、縁組やらで策謀渦巻き、
表沙汰にはしたくないのが本音のところだ。
そんな中、人が入ってはならない「お止め山」に住むという怪物が突然目覚め、村を襲った!
香山藩の小日向直弥はひそかに探索に入り、怪物の正体を見極めようとする。

友愛を説く裏にある欲望と怨念が形となって現れるとしたら、人を判断するのにこんな便利な
ことはないのだが、人の心の奥底にあるものは、なかなか外からは分からない。
それぞれが持つ表の顔と裏の顔、仮の姿と真の姿、重要な役割を果たす何人かの描き分けも
見事だが、最後の謎解きもすっきり面白い。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.17
(5pt)

新聞連載時よりも物語に厚みが増して・・・

連載時の挿絵を集めた「荒神絵巻」を手元において読みました。
東北にある反目しあう2つの藩。その境の山から人をくらう怪物が出てきます。
連載時は2つの藩の人々が交錯するので、ときどき混乱していましたが
本になって、地図と人物一覧があるので、読みやすくなっています。

本になって一気に読むと、数日間の話なのだと。。。驚きます。
そして、連載時には消化不良だったエピソードについて
最終の最後に、登場人物から新しい解釈が語られて
連載を読んでいても、驚かされました。

そして
「東北」の人外のものによる災厄となると
どうしても3・11を連想してしまいます。
怪物は「津波」というよりは「原発事故」を想起させられます。

物語自体は人々の立ち上がる姿に希望を持って大円段となります。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040
No.16
(4pt)

圧倒的な迫力のある作品

今は反目しあうが、元はひとつだった永津野藩と香山藩。ふたつの藩のいがみ合い、お家騒動、逃散・・・。そんなさまざまな問題などあざ笑うかのように怪物は現れた。「生か死か?」人々は怪物に立ち向かおうとするのだが・・・。

神かそれともただの化け物か?山村が一夜にして壊滅する!人々は恐れ慄き逃げ惑う。だが、怪物は容赦しない。命ある者をことごとく襲う。なぜそんな怪物が現れたのか?それは、人がやってはいけないことをしてしまった報いなのか?人の心の中にある憎しみや恐れが形になり、人に牙を剥いたのか?いや、人の人としての奢りが災いを招いてしまったのかもしれない。怪物は絶対に倒さなければならない。もう永津野藩でも香山藩でもない。
「いったいどうやって怪物を倒すのだろうか?」
作者は意外な結末を用意していた。それはほろ苦く哀しいものだった。おのれの運命を静かに受け入れたとき、最後に何を思ったのか?これまでの人生はいったい何だったのか?それを考えると胸が痛い。
遺された人たちは、決して同じ過ちを犯してはならない。いや、彼らは絶対に同じ過ちを繰り返すことはないだろう。それが、逝ってしまった者たちへの供養になると信じているから・・・。
人の心の中に潜むものを余すことなく描いていて、とても読みごたえがあった。つらくむごい場面も多くあったが、読後感は悪くなかった。圧倒的な迫力のある、とても面白い作品だと思う。
荒神 Amazon書評・レビュー: 荒神より
4022512040