八月の博物館

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評判

八月の博物館の評価:

3.42/5点 レビュー 26件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 1〜20 1/3ページ
No.45
(5pt)

変化に富んだ構成、様々な知識、おもしろかった

SFと歴史と私小説が混ざっているような小説。
 それでいて支離滅裂にならず、きちんとスジが通っている。作者の力はかなりのものだと思う。
 虚構と実体験が、時空を超えてつながっているとも言える。どこから作り事なのか、どこまでエッセイなのかが分からなくなるような混ぜ方が巧みだ。
 いろいろな知識も豊富だ。
 小説の面白さの条件に、いろいろな世界が混ぜられてそれらを自在に行き来する、というものがある。これはそういうフィクション構成において傑作ではないのか。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.44
(5pt)

変化に富んだ構成、様々な知識、おもしろかった

SFと歴史と私小説が混ざっているような小説。
 それでいて支離滅裂にならず、きちんとスジが通っている。作者の力はかなりのものだと思う。
 虚構と実体験が、時空を超えてつながっているとも言える。どこから作り事なのか、どこまでエッセイなのかが分からなくなるような混ぜ方が巧みだ。
 いろいろな知識も豊富だ。
 小説の面白さの条件に、いろいろな世界が混ぜられてそれらを自在に行き来する、というものがある。これはそういうフィクション構成において傑作ではないのか。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.43
(5pt)

変化に富んだ構成、様々な知識、おもしろかった

SFと歴史と私小説が混ざっているような小説。
 それでいて支離滅裂にならず、きちんとスジが通っている。作者の力はかなりのものだと思う。
 虚構と実体験が、時空を超えてつながっているとも言える。どこから作り事なのか、どこまでエッセイなのかが分からなくなるような混ぜ方が巧みだ。
 いろいろな知識も豊富だ。
 小説の面白さの条件に、いろいろな世界が混ぜられてそれらを自在に行き来する、というものがある。これはそういうフィクション構成において傑作ではないのか。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.42
(4pt)

実験的な作品として面白い(ネタばれ注意)

理系出身の作家と紹介されていることが多いため、小難しい小説なのかと思って読んでみた。驚いたことに、叙述が繊細で文章が極めてうまい。
 問題は、話しの進め方である。3つの物語が同時進行で進んでいき、徐々に一つの話として収斂していく。この3つの物語の1つに筆者の分身と思われる劇中の作家が創作することの葛藤と闘っている。作者の意図に反して私は全体の物語にはあまり共感できなかった。メイキングが 挿入された映画を観ていたようで興ざめしてしまったのだ。作者がやりたいことは尊重したいのだが、それは物語の外でやってほしいのだ。その意味では、おそらく劇中に登場した編集者と私はあまり変わらない立場である。
 では、何を評価したかというと、こうした他に類を見ない重層的な物語を編もうとする作者の意気込みと「物語」というものに対するについての作者の見解である。物事には、本質があり、それが重要だ。しかし、それだけではなく、博物館や小説では見せ方もきわめて重要なのだ、と。この言葉そのものが物事の本質を捉えている。このことに自分で気づくのに、私はかなりの時間を要してしまった。本書は、9年も前に刊行されており、もっと早く読みたかった。しかし、現在の私は、さらに進んで、この世の中では、博物館、小説に限らず、すべからく本質よりも見せ方のほうが、むしろ大事なのではないかと疑っている。例えば、歌舞伎では全体として破綻している物語がいくらもある。主に役者の見せ場を優先するために脚本が犠牲になる結果である。しかし、役者の演技力によって、演じられているそのときは、観客は矛盾を感じない。見せ方が、物語の力が、すべての矛盾を是としてしまうのである。
 本編では、この点からも作者の意図したことが、成功しているとは思えなかった。見せ方がストレートのようでいて、くどいのだ。劇中の作者自身が告白しているようにアニメ映画「アラジンの」方が一枚上手かもしれない。物語の力にもっと身を委ねてほしい。些細な矛盾は、物語の力の前に昇華される。願わくば、この美しい文章で、わくわくするような冒険譚にのめり込みたいのです。これだけの文章が書ける人はそういません。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.41
(4pt)

実験的な作品として面白い(ネタばれ注意)

理系出身の作家と紹介されていることが多いため、小難しい小説なのかと思って読んでみた。驚いたことに、叙述が繊細で文章が極めてうまい。
 問題は、話しの進め方である。3つの物語が同時進行で進んでいき、徐々に一つの話として収斂していく。この3つの物語の1つに筆者の分身と思われる劇中の作家が創作することの葛藤と闘っている。作者の意図に反して私は全体の物語にはあまり共感できなかった。メイキングが 挿入された映画を観ていたようで興ざめしてしまったのだ。作者がやりたいことは尊重したいのだが、それは物語の外でやってほしいのだ。その意味では、おそらく劇中に登場した編集者と私はあまり変わらない立場である。
 では、何を評価したかというと、こうした他に類を見ない重層的な物語を編もうとする作者の意気込みと「物語」というものに対するについての作者の見解である。物事には、本質があり、それが重要だ。しかし、それだけではなく、博物館や小説では見せ方もきわめて重要なのだ、と。この言葉そのものが物事の本質を捉えている。このことに自分で気づくのに、私はかなりの時間を要してしまった。本書は、9年も前に刊行されており、もっと早く読みたかった。しかし、現在の私は、さらに進んで、この世の中では、博物館、小説に限らず、すべからく本質よりも見せ方のほうが、むしろ大事なのではないかと疑っている。例えば、歌舞伎では全体として破綻している物語がいくらもある。主に役者の見せ場を優先するために脚本が犠牲になる結果である。しかし、役者の演技力によって、演じられているそのときは、観客は矛盾を感じない。見せ方が、物語の力が、すべての矛盾を是としてしまうのである。
 本編では、この点からも作者の意図したことが、成功しているとは思えなかった。見せ方がストレートのようでいて、くどいのだ。劇中の作者自身が告白しているようにアニメ映画「アラジンの」方が一枚上手かもしれない。物語の力にもっと身を委ねてほしい。些細な矛盾は、物語の力の前に昇華される。願わくば、この美しい文章で、わくわくするような冒険譚にのめり込みたいのです。これだけの文章が書ける人はそういません。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.40
(4pt)

実験的な作品として面白い(ネタばれ注意)

理系出身の作家と紹介されていることが多いため、小難しい小説なのかと思って読んでみた。驚いたことに、叙述が繊細で文章が極めてうまい。
 問題は、話しの進め方である。3つの物語が同時進行で進んでいき、徐々に一つの話として収斂していく。この3つの物語の1つに筆者の分身と思われる劇中の作家が創作することの葛藤と闘っている。作者の意図に反して私は全体の物語にはあまり共感できなかった。メイキングが 挿入された映画を観ていたようで興ざめしてしまったのだ。作者がやりたいことは尊重したいのだが、それは物語の外でやってほしいのだ。その意味では、おそらく劇中に登場した編集者と私はあまり変わらない立場である。
 では、何を評価したかというと、こうした他に類を見ない重層的な物語を編もうとする作者の意気込みと「物語」というものに対するについての作者の見解である。物事には、本質があり、それが重要だ。しかし、それだけではなく、博物館や小説では見せ方もきわめて重要なのだ、と。この言葉そのものが物事の本質を捉えている。このことに自分で気づくのに、私はかなりの時間を要してしまった。本書は、9年も前に刊行されており、もっと早く読みたかった。しかし、現在の私は、さらに進んで、この世の中では、博物館、小説に限らず、すべからく本質よりも見せ方のほうが、むしろ大事なのではないかと疑っている。例えば、歌舞伎では全体として破綻している物語がいくらもある。主に役者の見せ場を優先するために脚本が犠牲になる結果である。しかし、役者の演技力によって、演じられているそのときは、観客は矛盾を感じない。見せ方が、物語の力が、すべての矛盾を是としてしまうのである。
 本編では、この点からも作者の意図したことが、成功しているとは思えなかった。見せ方がストレートのようでいて、くどいのだ。劇中の作者自身が告白しているようにアニメ映画「アラジンの」方が一枚上手かもしれない。物語の力にもっと身を委ねてほしい。些細な矛盾は、物語の力の前に昇華される。願わくば、この美しい文章で、わくわくするような冒険譚にのめり込みたいのです。これだけの文章が書ける人はそういません。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.39
(5pt)

不思議なメタフィクション

メタフィクションというべき物語。ヒット作『パラサイトイブ』や『Brain Valley』より、好みの作品。古川日出男の『アラビアの夜の種族』の方が作品としては、完成度が高いが、作者と世代が近いせいか親近感がわく。

物語ること、小説は物語るものであったはず。最近は、読ませる小説が少ない。別にためになったり、感動したり、泣かせたりすることが必要じゃないんだ。ただ読ませること、それだけが必要。

この小説には、バーチャルリアリティやA.Iも出てくるが、それよりも博物館が主人公だ。博物館って大好きだったなぁ。博物館に限らず、美術館、水族館、動物園など何でも好きだった。今でも好きなんだけど、忙しくてなかなかいけない。この小説を読んだら行きたくなった。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.38
(5pt)

不思議なメタフィクション

メタフィクションというべき物語。ヒット作『パラサイトイブ』や『Brain Valley』より、好みの作品。古川日出男の『アラビアの夜の種族』の方が作品としては、完成度が高いが、作者と世代が近いせいか親近感がわく。

物語ること、小説は物語るものであったはず。最近は、読ませる小説が少ない。別にためになったり、感動したり、泣かせたりすることが必要じゃないんだ。ただ読ませること、それだけが必要。

この小説には、バーチャルリアリティやA.Iも出てくるが、それよりも博物館が主人公だ。博物館って大好きだったなぁ。博物館に限らず、美術館、水族館、動物園など何でも好きだった。今でも好きなんだけど、忙しくてなかなかいけない。この小説を読んだら行きたくなった。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.37
(5pt)

不思議なメタフィクション

メタフィクションというべき物語。ヒット作『パラサイトイブ』や『Brain Valley』より、好みの作品。古川日出男の『アラビアの夜の種族』の方が作品としては、完成度が高いが、作者と世代が近いせいか親近感がわく。

物語ること、小説は物語るものであったはず。最近は、読ませる小説が少ない。別にためになったり、感動したり、泣かせたりすることが必要じゃないんだ。ただ読ませること、それだけが必要。

この小説には、バーチャルリアリティやA.Iも出てくるが、それよりも博物館が主人公だ。博物館って大好きだったなぁ。博物館に限らず、美術館、水族館、動物園など何でも好きだった。今でも好きなんだけど、忙しくてなかなかいけない。この小説を読んだら行きたくなった。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.36
(4pt)

どうしても

どうしても胸がきゅうと痛む
何かを作り出すことの辛さや喜びが端々から見え隠れしてる
全てがつながるその瞬間にハッとしてほしい。
そんな一冊です。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.35
(4pt)

どうしても

どうしても胸がきゅうと痛む
何かを作り出すことの辛さや喜びが端々から見え隠れしてる
全てがつながるその瞬間にハッとしてほしい。
そんな一冊です。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.34
(4pt)

どうしても

どうしても胸がきゅうと痛む
何かを作り出すことの辛さや喜びが端々から見え隠れしてる
全てがつながるその瞬間にハッとしてほしい。
そんな一冊です。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.33
(5pt)

ゆったりと読みたい

瀬名氏の作品の中で一番好きです。確かに長く、三人の視点で書かれているため、途中までは三つの物語を同時並行で読んでいるように感じます。
ですが、三つの話が一つに繋がった時点の「ああ、そうだったんだ!」という驚きは爽快です。
この作品には、作者自身の苦悩を代弁したと思われるキャラクターが登場します。それを読んで私は、これを書いたのが「小説家」というどこか遠い世界の住人ではなく、悩み苦しむ一人の人間なのだと実感しました。
ぞくぞくするようなスリルはありません。でも、時間があるときにじっくりと何度でも読み返したい作品。
私は十代でこの作品に出会いましたが、あまり時間の経っていない小学生時代を懐かしく感じました。もう少し人生を知ってから読めば、また違った読後感が得られるのではないかと思います。
私の人生にちいさな道標をくれた一冊です。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.32
(5pt)

ゆったりと読みたい

瀬名氏の作品の中で一番好きです。確かに長く、三人の視点で書かれているため、途中までは三つの物語を同時並行で読んでいるように感じます。
ですが、三つの話が一つに繋がった時点の「ああ、そうだったんだ!」という驚きは爽快です。
この作品には、作者自身の苦悩を代弁したと思われるキャラクターが登場します。それを読んで私は、これを書いたのが「小説家」というどこか遠い世界の住人ではなく、悩み苦しむ一人の人間なのだと実感しました。
ぞくぞくするようなスリルはありません。でも、時間があるときにじっくりと何度でも読み返したい作品。
私は十代でこの作品に出会いましたが、あまり時間の経っていない小学生時代を懐かしく感じました。もう少し人生を知ってから読めば、また違った読後感が得られるのではないかと思います。
私の人生にちいさな道標をくれた一冊です。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.31
(5pt)

ゆったりと読みたい

瀬名氏の作品の中で一番好きです。確かに長く、三人の視点で書かれているため、途中までは三つの物語を同時並行で読んでいるように感じます。
ですが、三つの話が一つに繋がった時点の「ああ、そうだったんだ!」という驚きは爽快です。
この作品には、作者自身の苦悩を代弁したと思われるキャラクターが登場します。それを読んで私は、これを書いたのが「小説家」というどこか遠い世界の住人ではなく、悩み苦しむ一人の人間なのだと実感しました。
ぞくぞくするようなスリルはありません。でも、時間があるときにじっくりと何度でも読み返したい作品。
私は十代でこの作品に出会いましたが、あまり時間の経っていない小学生時代を懐かしく感じました。もう少し人生を知ってから読めば、また違った読後感が得られるのではないかと思います。
私の人生にちいさな道標をくれた一冊です。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.30
(5pt)

「瀬名秀明」と言う一人の作家の姿

小学生の少年、作家、エジプトの考古学者。三人の視点で進む「物語」の物語。

物語に没頭すると言うのは小説好きの私には常の事なのですが、この作品は読者を

物語に没頭させながら、同時に「物語に没頭するとはどういう事か」と言う客観的な

視点で考えさせます。衝撃でした。今までこんな小説は読んだ事がありません。

作品中の作家「私」が問い掛ける「物語とは何か」と言う疑問は、恐らく瀬名氏の中に

常にあるもので、「私」の視点によって彼が作家として物語を創ると言う事にどれだけ

の想いを傾けているのかが垣間見える、作品の向こうにいる「瀬名秀明」に初めて出会

う事が出来る小説だと思います。

「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」と読者の前を歩いていた彼が、初めてこちらに

振り向いてくれた…一ファンの私がより瀬名秀明を好きになれた思い出深い一冊です。

夏休み、博物館と言う語感がもたらす懐かしさと切なさが全編に仄かに漂っています。

三人の視点で書かれる物語は情報量も多いですが、それらが終盤になるにつれて収束し

てゆく疾走感溢れる展開はまさに「物語」の醍醐味でしょう。

「物語を読む」事の楽しさに改めて気付かせてくれます。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.29
(5pt)

「瀬名秀明」と言う一人の作家の姿

小学生の少年、作家、エジプトの考古学者。三人の視点で進む「物語」の物語。

物語に没頭すると言うのは小説好きの私には常の事なのですが、この作品は読者を

物語に没頭させながら、同時に「物語に没頭するとはどういう事か」と言う客観的な

視点で考えさせます。衝撃でした。今までこんな小説は読んだ事がありません。

作品中の作家「私」が問い掛ける「物語とは何か」と言う疑問は、恐らく瀬名氏の中に

常にあるもので、「私」の視点によって彼が作家として物語を創ると言う事にどれだけ

の想いを傾けているのかが垣間見える、作品の向こうにいる「瀬名秀明」に初めて出会

う事が出来る小説だと思います。

「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」と読者の前を歩いていた彼が、初めてこちらに

振り向いてくれた…一ファンの私がより瀬名秀明を好きになれた思い出深い一冊です。

夏休み、博物館と言う語感がもたらす懐かしさと切なさが全編に仄かに漂っています。

三人の視点で書かれる物語は情報量も多いですが、それらが終盤になるにつれて収束し

てゆく疾走感溢れる展開はまさに「物語」の醍醐味でしょう。

「物語を読む」事の楽しさに改めて気付かせてくれます。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.28
(5pt)

「瀬名秀明」と言う一人の作家の姿

小学生の少年、作家、エジプトの考古学者。三人の視点で進む「物語」の物語。

物語に没頭すると言うのは小説好きの私には常の事なのですが、この作品は読者を

物語に没頭させながら、同時に「物語に没頭するとはどういう事か」と言う客観的な

視点で考えさせます。衝撃でした。今までこんな小説は読んだ事がありません。

作品中の作家「私」が問い掛ける「物語とは何か」と言う疑問は、恐らく瀬名氏の中に

常にあるもので、「私」の視点によって彼が作家として物語を創ると言う事にどれだけ

の想いを傾けているのかが垣間見える、作品の向こうにいる「瀬名秀明」に初めて出会

う事が出来る小説だと思います。

「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」と読者の前を歩いていた彼が、初めてこちらに

振り向いてくれた…一ファンの私がより瀬名秀明を好きになれた思い出深い一冊です。

夏休み、博物館と言う語感がもたらす懐かしさと切なさが全編に仄かに漂っています。

三人の視点で書かれる物語は情報量も多いですが、それらが終盤になるにつれて収束し

てゆく疾走感溢れる展開はまさに「物語」の醍醐味でしょう。

「物語を読む」事の楽しさに改めて気付かせてくれます。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.27
(4pt)

少年時代に思いを馳せて

純粋にジュブナイルな感傷に浸れた。子供の頃はこんな冒険に憧れていました。ストーリー自体にはそれほど感動しなかったけれど、夏特有のめまいを伴うけだるい雰囲気とビジュアルが思い浮かぶような描写、クライマックスでのスピード感などはGood!

途中で本を置けなくなること請け合いです。暑い夏の昼下がりに読んで下さい。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.26
(4pt)

少年時代に思いを馳せて

純粋にジュブナイルな感傷に浸れた。子供の頃はこんな冒険に憧れていました。ストーリー自体にはそれほど感動しなかったけれど、夏特有のめまいを伴うけだるい雰囲気とビジュアルが思い浮かぶような描写、クライマックスでのスピード感などはGood!

途中で本を置けなくなること請け合いです。暑い夏の昼下がりに読んで下さい。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595