風の万里 黎明の空 十二国記

評判

風の万里 黎明の空 十二国記の評価:

4.70/5点 レビュー 114件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.70pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全318件 201〜220 11/16ページ
No.118
(5pt)

うん、よかった。

いままでの自分を振り返ることのできた鈴と祥瓊。
何が間違っていたのか。
何をすべきか。

そして、陽子、鈴、祥瓊の3つの物語は繋がりひとつの方向へと向かう。

上巻は350ページ近く。
下巻は370ページ。

下巻の中盤からさらに展開は面白くなっていく。
クライマックスも、十分読み応えあり。
祥瓊もかっこいいけど、陽子がかっこいい!

読み終わった後、とても気持ちがよくって、
よし、がんばろうって、思う。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240574
No.117
(4pt)

十二国記シリーズは、ヒトとして大事なものを教えてくれる気がする

な、ながっ!。上下巻合わせて700ページはゆうにあるから(笑)
今回は、陽子の統べる慶国がまだまだ「カタチ」にさえなっていない時期の話です。
主人公は、陽子を含めた3人の少女。

鈴-----蓬莱にて、家が貧しく親に売られた娘。
売られる屋敷に行く途中、突然の嵐で虚海に落ち「あちら側」へ行く。
翠微洞の梨耀に拾われ、下僕となる。

祥瓊----十二国のひとつ芳国、峯王・仲韃の娘で公主。
過酷なる法によって民を苦しめ、天命を失くした峯王・仲韃を目の前で月渓に殺される。
祥瓊は殺されずにすむが、芳国民の元へ素性を隠し、おろされる。

陽子----天命を受け、慶国の女王となったはいいが、陽子が女王となる前に国を
荒れさせたのも女王だったという過去で、民の信頼が得られない。
且つ、海客ゆえに「こちら」の様々なことがわからない事が、更に側近達のため息を増やす。

簡単に、簡単に言ってしまえば、3人の娘達の生い立ちはこんな感じ。
ただし、上巻300ページ以上使っても3人は 「まだ出会っていない」 。
それぞれの「願い」は、本当に正しいものなのか?
果たすべき責務を理解していない幼き少女たち。
幾人かの大人がそれとなく教えようとするが、わからない。
現実世界もこんな感じだな……と思った。
社会に出たら、オブラートに包み「自分で理解させよう」とする。
大人になるために必要な心構えややり方は、学校のように教えてはくれない。
でも、そうやって大人になるものなんだよな……。
風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)より
4062649985
No.116
(5pt)

自分の力で見つけるもの。

鈴と祥瓊、それぞれの思惑は違えど「景王・陽子」に向かって進み始める。
陽子に会いに行く当初の思惑は、幼く独りよがりだった。
道中、それぞれの苦難を乗り越え、精神的に大人になってゆく様は、読んでいてホッとする
場面。「その気持ちになれたのならば、会いに行ってもいいよ」と許したくなる。
あっ!そうそう!優しい優しい楽俊が再び出てきますよ。
(アタシは楽俊が恋人だったらな!と読むたびに思います。鼠の姿だけど)
陽子の方は、さすがの女王。
自分で答えを見つけるために行動を起こした。
不甲斐ない自分をそのままにせず「知る」ために、街に下りた。
王という素性を隠し、下界で生活してみる。
民の生活を知る事で、民のための政治ができるというもの。
下界で出会う「先生」も、陽子が会うべくして会った傑物。
その「先生」がさらわれ…… ここから物語が急変する。

ここから先の事は、あえて書かないことにする。
次々と胸をすく種明かしは、誠に清々しい。
そして、陽子が自らの力で見つけた信頼しうる仲間たち。
まだまだ少ない慶王朝の官吏だが、これなら大丈夫と思える者たちばかり。
自分の力で見つけるもの。それをこの本に教わった気がする。
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)より
4062649993
No.115
(4pt)

十二国記シリーズは、ヒトとして大事なものを教えてくれる気がする

な、ながっ!。上下巻合わせて700ページはゆうにあるから(笑)
今回は、陽子の統べる慶国がまだまだ「カタチ」にさえなっていない時期の話です。
主人公は、陽子を含めた3人の少女。

鈴-----蓬莱にて、家が貧しく親に売られた娘。
売られる屋敷に行く途中、突然の嵐で虚海に落ち「あちら側」へ行く。
翠微洞の梨耀に拾われ、下僕となる。

祥瓊----十二国のひとつ芳国、峯王・仲韃の娘で公主。
過酷なる法によって民を苦しめ、天命を失くした峯王・仲韃を目の前で月渓に殺される。
祥瓊は殺されずにすむが、芳国民の元へ素性を隠し、おろされる。

陽子----天命を受け、慶国の女王となったはいいが、陽子が女王となる前に国を
荒れさせたのも女王だったという過去で、民の信頼が得られない。
且つ、海客ゆえに「こちら」の様々なことがわからない事が、更に側近達のため息を増やす。

簡単に、簡単に言ってしまえば、3人の娘達の生い立ちはこんな感じ。
ただし、上巻300ページ以上使っても3人は 「まだ出会っていない」 。
それぞれの「願い」は、本当に正しいものなのか?
果たすべき責務を理解していない幼き少女たち。
幾人かの大人がそれとなく教えようとするが、わからない。
現実世界もこんな感じだな……と思った。
社会に出たら、オブラートに包み「自分で理解させよう」とする。
大人になるために必要な心構えややり方は、学校のように教えてはくれない。
でも、そうやって大人になるものなんだよな……。
風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551756
No.114
(5pt)

自分の力で見つけるもの。

鈴と祥瓊、それぞれの思惑は違えど「景王・陽子」に向かって進み始める。
陽子に会いに行く当初の思惑は、幼く独りよがりだった。
道中、それぞれの苦難を乗り越え、精神的に大人になってゆく様は、読んでいてホッとする
場面。「その気持ちになれたのならば、会いに行ってもいいよ」と許したくなる。
あっ!そうそう!優しい優しい楽俊が再び出てきますよ。
(アタシは楽俊が恋人だったらな!と読むたびに思います。鼠の姿だけど)
陽子の方は、さすがの女王。
自分で答えを見つけるために行動を起こした。
不甲斐ない自分をそのままにせず「知る」ために、街に下りた。
王という素性を隠し、下界で生活してみる。
民の生活を知る事で、民のための政治ができるというもの。
下界で出会う「先生」も、陽子が会うべくして会った傑物。
その「先生」がさらわれ…… ここから物語が急変する。

ここから先の事は、あえて書かないことにする。
次々と胸をすく種明かしは、誠に清々しい。
そして、陽子が自らの力で見つけた信頼しうる仲間たち。
まだまだ少ない慶王朝の官吏だが、これなら大丈夫と思える者たちばかり。
自分の力で見つけるもの。それをこの本に教わった気がする。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551780
No.113
(4pt)

十二国記シリーズは、ヒトとして大事なものを教えてくれる気がする

な、ながっ!。上下巻合わせて700ページはゆうにあるから(笑)
今回は、陽子の統べる慶国がまだまだ「カタチ」にさえなっていない時期の話です。
主人公は、陽子を含めた3人の少女。

鈴-----蓬莱にて、家が貧しく親に売られた娘。
売られる屋敷に行く途中、突然の嵐で虚海に落ち「あちら側」へ行く。
翠微洞の梨耀に拾われ、下僕となる。

祥瓊----十二国のひとつ芳国、峯王・仲韃の娘で公主。
過酷なる法によって民を苦しめ、天命を失くした峯王・仲韃を目の前で月渓に殺される。
祥瓊は殺されずにすむが、芳国民の元へ素性を隠し、おろされる。

陽子----天命を受け、慶国の女王となったはいいが、陽子が女王となる前に国を
荒れさせたのも女王だったという過去で、民の信頼が得られない。
且つ、海客ゆえに「こちら」の様々なことがわからない事が、更に側近達のため息を増やす。

簡単に、簡単に言ってしまえば、3人の娘達の生い立ちはこんな感じ。
ただし、上巻300ページ以上使っても3人は 「まだ出会っていない」 。
それぞれの「願い」は、本当に正しいものなのか?
果たすべき責務を理解していない幼き少女たち。
幾人かの大人がそれとなく教えようとするが、わからない。
現実世界もこんな感じだな……と思った。
社会に出たら、オブラートに包み「自分で理解させよう」とする。
大人になるために必要な心構えややり方は、学校のように教えてはくれない。
でも、そうやって大人になるものなんだよな……。
風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240566
No.112
(5pt)

自分の力で見つけるもの。

鈴と祥瓊、それぞれの思惑は違えど「景王・陽子」に向かって進み始める。
陽子に会いに行く当初の思惑は、幼く独りよがりだった。
道中、それぞれの苦難を乗り越え、精神的に大人になってゆく様は、読んでいてホッとする
場面。「その気持ちになれたのならば、会いに行ってもいいよ」と許したくなる。
あっ!そうそう!優しい優しい楽俊が再び出てきますよ。
(アタシは楽俊が恋人だったらな!と読むたびに思います。鼠の姿だけど)
陽子の方は、さすがの女王。
自分で答えを見つけるために行動を起こした。
不甲斐ない自分をそのままにせず「知る」ために、街に下りた。
王という素性を隠し、下界で生活してみる。
民の生活を知る事で、民のための政治ができるというもの。
下界で出会う「先生」も、陽子が会うべくして会った傑物。
その「先生」がさらわれ…… ここから物語が急変する。

ここから先の事は、あえて書かないことにする。
次々と胸をすく種明かしは、誠に清々しい。
そして、陽子が自らの力で見つけた信頼しうる仲間たち。
まだまだ少ない慶王朝の官吏だが、これなら大丈夫と思える者たちばかり。
自分の力で見つけるもの。それをこの本に教わった気がする。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240574
No.111
(5pt)

目を覚まさせてくれた本

最初にこの本を読んだのは、8年くらい前の、学生の頃です。

当時は、十二国記シリーズの中では、

「風の海 迷宮の岸」や「図南の翼」に感動して、

この本は、厚いのに印象の薄い話というイメージでした。

私は就職し、それから何年も過ぎて、デスクワークからサービス業に転職しました。

環境は全く変わり、今までの自分は通用しませんでした。

毎日怒鳴られ罵倒され、職場の人間も、来るお客も大嫌いになりました。

「私は私なりに頑張ってるのに、見てくれない。

 理由があってやったことなのに、何をしても怒られる」と泣いて、

毎日ヤケ食いをしてはフテ寝していました。

そんな中、久しぶりにこの本をふと読み返し、はっとさせられました。

「なぜ自分ばかりが不幸な目に合うのか」と泣き怒る祥瓊とか、

「その涙は子供と同じ。誰か何とかしてくれって泣いてるのと同じだ」と諭される鈴とか、

正に今の自分の事を指摘された気分でした。

一番心に響いたのは、

「人生は辛い事と幸せな事が半々のはずなのに、

 人間っていうのは、なぜか辛い事の方を大きくとらえてしまう」

という一文でした。素直に反省の涙が出ました。

あの時の自分に一番効いた言葉は、友達や同僚の慰めではなく、この本でした。

あまり記憶になかった作品だったのに、その時からとても大事な作品になりました。

十二国記の続きは、現在刊行未定だそうですが、

数年経って読み返して、新たな感動をもらっている人間もいる、

本当にすばらしい作品だと思います。

続きがでるまで、これからも何年も待ち続けることと思います。
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)より
4062649993
No.110
(5pt)

目を覚まさせてくれた本

最初にこの本を読んだのは、8年くらい前の、学生の頃です。

当時は、十二国記シリーズの中では、

「風の海 迷宮の岸」や「図南の翼」に感動して、

この本は、厚いのに印象の薄い話というイメージでした。

私は就職し、それから何年も過ぎて、デスクワークからサービス業に転職しました。

環境は全く変わり、今までの自分は通用しませんでした。

毎日怒鳴られ罵倒され、職場の人間も、来るお客も大嫌いになりました。

「私は私なりに頑張ってるのに、見てくれない。

 理由があってやったことなのに、何をしても怒られる」と泣いて、

毎日ヤケ食いをしてはフテ寝していました。

そんな中、久しぶりにこの本をふと読み返し、はっとさせられました。

「なぜ自分ばかりが不幸な目に合うのか」と泣き怒る祥瓊とか、

「その涙は子供と同じ。誰か何とかしてくれって泣いてるのと同じだ」と諭される鈴とか、

正に今の自分の事を指摘された気分でした。

一番心に響いたのは、

「人生は辛い事と幸せな事が半々のはずなのに、

 人間っていうのは、なぜか辛い事の方を大きくとらえてしまう」

という一文でした。素直に反省の涙が出ました。

あの時の自分に一番効いた言葉は、友達や同僚の慰めではなく、この本でした。

あまり記憶になかった作品だったのに、その時からとても大事な作品になりました。

十二国記の続きは、現在刊行未定だそうですが、

数年経って読み返して、新たな感動をもらっている人間もいる、

本当にすばらしい作品だと思います。

続きがでるまで、これからも何年も待ち続けることと思います。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551780
No.109
(5pt)

目を覚まさせてくれた本

最初にこの本を読んだのは、8年くらい前の、学生の頃です。

当時は、十二国記シリーズの中では、

「風の海 迷宮の岸」や「図南の翼」に感動して、

この本は、厚いのに印象の薄い話というイメージでした。

私は就職し、それから何年も過ぎて、デスクワークからサービス業に転職しました。

環境は全く変わり、今までの自分は通用しませんでした。

毎日怒鳴られ罵倒され、職場の人間も、来るお客も大嫌いになりました。

「私は私なりに頑張ってるのに、見てくれない。

 理由があってやったことなのに、何をしても怒られる」と泣いて、

毎日ヤケ食いをしてはフテ寝していました。

そんな中、久しぶりにこの本をふと読み返し、はっとさせられました。

「なぜ自分ばかりが不幸な目に合うのか」と泣き怒る祥瓊とか、

「その涙は子供と同じ。誰か何とかしてくれって泣いてるのと同じだ」と諭される鈴とか、

正に今の自分の事を指摘された気分でした。

一番心に響いたのは、

「人生は辛い事と幸せな事が半々のはずなのに、

 人間っていうのは、なぜか辛い事の方を大きくとらえてしまう」

という一文でした。素直に反省の涙が出ました。

あの時の自分に一番効いた言葉は、友達や同僚の慰めではなく、この本でした。

あまり記憶になかった作品だったのに、その時からとても大事な作品になりました。

十二国記の続きは、現在刊行未定だそうですが、

数年経って読み返して、新たな感動をもらっている人間もいる、

本当にすばらしい作品だと思います。

続きがでるまで、これからも何年も待ち続けることと思います。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240574
No.108
(5pt)

ただのファンタジーではない

陽子、祥瓊、鈴が合流。
市井の状態や、周りの皆は陽子が王と知らないままなので「王は何をしているのか」という王制の不満を陽子は目の当たりにし、陽子は自らの不甲斐なさに落ち込む一方で、王制に対抗する渦に自ら巻き込まれていきます。

ファンタジーとは爽快な部分が多いけれど、十二国記はその部分よりも「相応の物を手に入れるにはそれ以上の努力が必要で、手に入れた後も勤勉に務めなければそれは脆く崩れる」ということを学ばせてくれる一冊です。

ラストの陽子は格好いいですが、泰麒奪還の際の最後の扱いをみると、良き仲間は手に入れたものの、まだまだ陽子はこれからも苦労を強いられるんだなと思いました。

どこまでもハッピーエンドにはならない十二国記。
普通のファンタジーとはそこが違って、説教臭くないにも関わらず、読後色々と考えさせられます。
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)より
4062649993
No.107
(5pt)

ただのファンタジーではない

陽子、祥瓊、鈴が合流。
市井の状態や、周りの皆は陽子が王と知らないままなので「王は何をしているのか」という王制の不満を陽子は目の当たりにし、陽子は自らの不甲斐なさに落ち込む一方で、王制に対抗する渦に自ら巻き込まれていきます。

ファンタジーとは爽快な部分が多いけれど、十二国記はその部分よりも「相応の物を手に入れるにはそれ以上の努力が必要で、手に入れた後も勤勉に務めなければそれは脆く崩れる」ということを学ばせてくれる一冊です。

ラストの陽子は格好いいですが、泰麒奪還の際の最後の扱いをみると、良き仲間は手に入れたものの、まだまだ陽子はこれからも苦労を強いられるんだなと思いました。

どこまでもハッピーエンドにはならない十二国記。
普通のファンタジーとはそこが違って、説教臭くないにも関わらず、読後色々と考えさせられます。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551780
No.106
(5pt)

ただのファンタジーではない

陽子、祥瓊、鈴が合流。
市井の状態や、周りの皆は陽子が王と知らないままなので「王は何をしているのか」という王制の不満を陽子は目の当たりにし、陽子は自らの不甲斐なさに落ち込む一方で、王制に対抗する渦に自ら巻き込まれていきます。

ファンタジーとは爽快な部分が多いけれど、十二国記はその部分よりも「相応の物を手に入れるにはそれ以上の努力が必要で、手に入れた後も勤勉に務めなければそれは脆く崩れる」ということを学ばせてくれる一冊です。

ラストの陽子は格好いいですが、泰麒奪還の際の最後の扱いをみると、良き仲間は手に入れたものの、まだまだ陽子はこれからも苦労を強いられるんだなと思いました。

どこまでもハッピーエンドにはならない十二国記。
普通のファンタジーとはそこが違って、説教臭くないにも関わらず、読後色々と考えさせられます。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240574
No.105
(5pt)

人それぞれの立ち直り方。

十二国記シリーズの中で一番印象に残っていると言っていいほど面白かったのがこの下巻です。

3人の少女がようやく出会いそして慶に巣食うケダモノ達をバッタバッタと倒し最後に景王・陽子が麒麟の背に乗り一喝するのはカラーで動くアニメキャラや声優がいなく活字だけでも想像だけで危機迫る迫力で心底スカッとしました。それだけでも充分すぎるのですが私には一番なのは3人の少女の劇的とも言える心の変化ー。あれだけ卑屈になっていたのが周りが見え自分達が努力しなければいけなかったことを知り陽子と共に和やかに笑えるようになったことは読み手にとっても自分のことのように嬉しかったのではないでしょうか?

人間、愚か者のまま生きるか愚を知り次ぎに行けるかのポイントは間違いに気付きをそれを何とかしようという気持ちがあるかないかの差。陽子は慶国の有様を知った、祥瓊は楽俊に出会い己の無知を知った、鈴は清秀と出会い自分だけが哀れではないと知った、、、そういうことだと思います。

読み終えたあとは自分でも気持ちがスッキリしました。
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)より
4062649993
No.104
(5pt)

人それぞれの立ち直り方。

十二国記シリーズの中で一番印象に残っていると言っていいほど面白かったのがこの下巻です。

3人の少女がようやく出会いそして慶に巣食うケダモノ達をバッタバッタと倒し最後に景王・陽子が麒麟の背に乗り一喝するのはカラーで動くアニメキャラや声優がいなく活字だけでも想像だけで危機迫る迫力で心底スカッとしました。それだけでも充分すぎるのですが私には一番なのは3人の少女の劇的とも言える心の変化ー。あれだけ卑屈になっていたのが周りが見え自分達が努力しなければいけなかったことを知り陽子と共に和やかに笑えるようになったことは読み手にとっても自分のことのように嬉しかったのではないでしょうか?

人間、愚か者のまま生きるか愚を知り次ぎに行けるかのポイントは間違いに気付きをそれを何とかしようという気持ちがあるかないかの差。陽子は慶国の有様を知った、祥瓊は楽俊に出会い己の無知を知った、鈴は清秀と出会い自分だけが哀れではないと知った、、、そういうことだと思います。

読み終えたあとは自分でも気持ちがスッキリしました。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551780
No.103
(5pt)

人それぞれの立ち直り方。

十二国記シリーズの中で一番印象に残っていると言っていいほど面白かったのがこの下巻です。

3人の少女がようやく出会いそして慶に巣食うケダモノ達をバッタバッタと倒し最後に景王・陽子が麒麟の背に乗り一喝するのはカラーで動くアニメキャラや声優がいなく活字だけでも想像だけで危機迫る迫力で心底スカッとしました。それだけでも充分すぎるのですが私には一番なのは3人の少女の劇的とも言える心の変化ー。あれだけ卑屈になっていたのが周りが見え自分達が努力しなければいけなかったことを知り陽子と共に和やかに笑えるようになったことは読み手にとっても自分のことのように嬉しかったのではないでしょうか?

人間、愚か者のまま生きるか愚を知り次ぎに行けるかのポイントは間違いに気付きをそれを何とかしようという気持ちがあるかないかの差。陽子は慶国の有様を知った、祥瓊は楽俊に出会い己の無知を知った、鈴は清秀と出会い自分だけが哀れではないと知った、、、そういうことだと思います。

読み終えたあとは自分でも気持ちがスッキリしました。
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240574
No.102
(5pt)

人それぞれの迷い方。

前半は景王・陽子を含めた3人の少女が出会うまでの道のりを書いてます。

王になり民を先導していかなければいけないが官吏にも小馬鹿にされままならない陽子、海客で虐げられ続けられる鈴、公主の立場から一転どん底に突き落とされた祥瓊、、、一見可哀想と思えるのですが実はそうではなく共通していることは「知らないからやらなかった。」「わからなかったからやらなかった」で済まそうとしていることです。それが如実にでているので「月の影」の前半の陽子が3倍になったようですごくイライラされました。陽子はそれでも経験があるのでいち早く気付き慶の実情を知ろうとしたのでまだましなほうですが、、。

知らなければ知ろうという心は彼女達の心に芽生えなく取り返しのつかないことが起こるまで気付かないのはなんとも愚かだと思います。現実世界にも少なからず彼女達のような人間はいるので彼女達の言い訳がましさ、エンホの教え、などを読んでいると何となく身をあらためさせられるようです。
風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)より
4062649985
No.101
(5pt)

人それぞれの迷い方。

前半は景王・陽子を含めた3人の少女が出会うまでの道のりを書いてます。

王になり民を先導していかなければいけないが官吏にも小馬鹿にされままならない陽子、海客で虐げられ続けられる鈴、公主の立場から一転どん底に突き落とされた祥瓊、、、一見可哀想と思えるのですが実はそうではなく共通していることは「知らないからやらなかった。」「わからなかったからやらなかった」で済まそうとしていることです。それが如実にでているので「月の影」の前半の陽子が3倍になったようですごくイライラされました。陽子はそれでも経験があるのでいち早く気付き慶の実情を知ろうとしたのでまだましなほうですが、、。

知らなければ知ろうという心は彼女達の心に芽生えなく取り返しのつかないことが起こるまで気付かないのはなんとも愚かだと思います。現実世界にも少なからず彼女達のような人間はいるので彼女達の言い訳がましさ、エンホの教え、などを読んでいると何となく身をあらためさせられるようです。
風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062551756
No.100
(5pt)

人それぞれの迷い方。

前半は景王・陽子を含めた3人の少女が出会うまでの道のりを書いてます。

王になり民を先導していかなければいけないが官吏にも小馬鹿にされままならない陽子、海客で虐げられ続けられる鈴、公主の立場から一転どん底に突き落とされた祥瓊、、、一見可哀想と思えるのですが実はそうではなく共通していることは「知らないからやらなかった。」「わからなかったからやらなかった」で済まそうとしていることです。それが如実にでているので「月の影」の前半の陽子が3倍になったようですごくイライラされました。陽子はそれでも経験があるのでいち早く気付き慶の実情を知ろうとしたのでまだましなほうですが、、。

知らなければ知ろうという心は彼女達の心に芽生えなく取り返しのつかないことが起こるまで気付かないのはなんとも愚かだと思います。現実世界にも少なからず彼女達のような人間はいるので彼女達の言い訳がましさ、エンホの教え、などを読んでいると何となく身をあらためさせられるようです。
風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240566
No.99
(5pt)

アンリアルな世界に際立つリアル

正直、ファンタジーが苦手でした。精密に書かれていればいるほど、そこに詰っているアンリアルな世界、夢見る世界に馴染めない自分が居ました。特に中国の歴史は大の苦手、国の名前や順番なんてまったく覚えられなかった私です。どうして『十二国記』のような、中国風の時代背景設定、精密に作られたばりばりのファンタジーを読めるでしょう!?友人に勧められても、手を出すには相当な時間がかかりました。

電車に乗っていて、あまりにも暇だったので少し読んでみたのです。読み始めて、もう、その手がとまりませんでした。アンリアルな世界を構築する、小野さんの精密な描写が続く点も全く苦になりません。それどころか自身の想像が膨らんで、いつのまにかゆったりと時の流れる異国の風景に思いを馳せる自分を発見してしまいます。

私があれほどまでに苦手なファンタジーの部類に属す、この作品に、音をあげなかったのは…

それはアンリアルな世界だからこそ、余計に際立つ「人間の弱さ」「人間の醜さ」のリアルに触れたからだと思います。設定はどんなに浮世離れしていようと、私の住む世界と違おうと、登場人物の洋子、鈴、祥瓊のもつ煩悩は、痛いほどに私と通じていました。

他人の顔色ばかりを伺い、自分の意見を貫く強さを持てない陽子。自分の不幸を過大評価し、哀れんでくれない他人を憎む鈴。他人の幸福を妬み、自らの責任を忘れてプライドばかりを育てている祥瓊。

それは私であり、まわりの友達でした。

三人がそれぞれに人と出会い、自らを省みて、少しずつ前進していくさまは、どんな押し付けの形ばかりの励まし言葉よりも、ずっと読者を叱咤激励するものだと思います。実際、私は、三人が自らの過ちに気づくとき涙がとまりませんでした。それほどに、感情のリアルさに共感していたんだと思います。

これほどまでに内面を掘り下げながら、物語としての構成や設定にも抜かりが無い。本当に傑作だと思います。

「風の万里 黎明の空」が一番好きなシリーズです。ちなみにアニメもすごくおすすめです。
風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)より
4062649985