喜嶋先生の静かな世界

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喜嶋先生の静かな世界の評価:

4.63/5点 レビュー 81件。 B ランク

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平均点4.63pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全130件 81〜100 5/7ページ
No.50
(5pt)

解けないミステリー

文庫版の解説の冒頭で養老孟司氏が「じつは推理小説のようでもありますよ。」と書かれているのを読んで、ああそうか、これはミステリーなんだと妙に納得した。普通の意味での「自伝的小説」ではないよな、と感じていたからである。この小説を自伝的小説ととらえてしまうと、まっすぐに生きようとする天才的才能の持ち主が、出会うべき人や研究テーマと出会い、納まるべきべきところに納まって、今は失われてしまった若かったころの情熱と純粋さを懐かしむという、ただそれだけの話になってしまうからだ。ところが、この小説をミステリーと考えるとがぜん魅力が増す。「ドンデン返し」もさることながら、この物語で最大のミステリーは、喜嶋先生ではなく間違いなく主人公であろう。
 例えば、同じく余人をもって代え難い卓越した学問的才能に恵まれ、専門分野で深く共鳴しあった喜嶋先生と主人公のその後の人生が、あのように異なってしまったのはどうしてなのか。その理由について主人公のわずかな推測はあるものの、ほとんど語られていないと言ってよく、決して解けない謎である。謎を謎のままにしておきながら、すがすがしい読後感があるのが、ミステリーとして素晴らしいと思う。人生は謎だらけであり、ひょっとしたら語ることのできない謎のほうに人生の本質があるかもしれないのだが、解けないものは解けないものとして扱うのが、科学者としての著者の良心であろうし、最終的にそれを祈りの対象として昇華させるのが、作家としての著者の妙技であろう。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.49
(5pt)

解けないミステリー

文庫版の解説の冒頭で養老孟司氏が「じつは推理小説のようでもありますよ。」と書かれているのを読んで、ああそうか、これはミステリーなんだと妙に納得した。普通の意味での「自伝的小説」ではないよな、と感じていたからである。この小説を自伝的小説ととらえてしまうと、まっすぐに生きようとする天才的才能の持ち主が、出会うべき人や研究テーマと出会い、納まるべきべきところに納まって、今は失われてしまった若かったころの情熱と純粋さを懐かしむという、ただそれだけの話になってしまうからだ。ところが、この小説をミステリーと考えるとがぜん魅力が増す。「ドンデン返し」もさることながら、この物語で最大のミステリーは、喜嶋先生ではなく間違いなく主人公であろう。
 例えば、同じく余人をもって代え難い卓越した学問的才能に恵まれ、専門分野で深く共鳴しあった喜嶋先生と主人公のその後の人生が、あのように異なってしまったのはどうしてなのか。その理由について主人公のわずかな推測はあるものの、ほとんど語られていないと言ってよく、決して解けない謎である。謎を謎のままにしておきながら、すがすがしい読後感があるのが、ミステリーとして素晴らしいと思う。人生は謎だらけであり、ひょっとしたら語ることのできない謎のほうに人生の本質があるかもしれないのだが、解けないものは解けないものとして扱うのが、科学者としての著者の良心であろうし、最終的にそれを祈りの対象として昇華させるのが、作家としての著者の妙技であろう。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.48
(5pt)

理系の大学院生がどのような生活を送っているのか、また、どのような世界に生きているのかが分かる本

主人公が大学生から大学教授になる過程で多大なる影響を受けた喜嶋先生との物語をつづった一冊。森博嗣本人のノンフィクション的な要素が強い本らしく、ノンフィクション好きな俺としては満足度の高い一冊だった。修士課程や博士課程の学生がどのような生活を送っているのか、また、どのような世界に生きているのかが分かる本で、少なくとも理系の大学院生は主人公と皆似たりよったりの生活を送っていると思う。特に喜嶋先生の学問に対する姿勢は個人的に感動すら覚えるもので”理想の科学者”のひとつの形だと思う。人から見ればただの奇人だが。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.47
(5pt)

理系の大学院生がどのような生活を送っているのか、また、どのような世界に生きているのかが分かる本

主人公が大学生から大学教授になる過程で多大なる影響を受けた喜嶋先生との物語をつづった一冊。森博嗣本人のノンフィクション的な要素が強い本らしく、ノンフィクション好きな俺としては満足度の高い一冊だった。修士課程や博士課程の学生がどのような生活を送っているのか、また、どのような世界に生きているのかが分かる本で、少なくとも理系の大学院生は主人公と皆似たりよったりの生活を送っていると思う。特に喜嶋先生の学問に対する姿勢は個人的に感動すら覚えるもので”理想の科学者”のひとつの形だと思う。人から見ればただの奇人だが。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.46
(4pt)

理系の大学生、院生なら共感できるかも

学部の1-3回生は座学中心で、4回生から実験や論文を探すなど環境がガラッと変わり、テストの点だけでは乗り超えていけないということを思いしらされた頃を思い出しました。世の中に役に立つかわからないことと研究の世界に浸かりたいジレンマを抱えている主人公の気持ちがよく書かれていて、同じ理系の人にもお勧めです。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.45
(4pt)

理系の大学生、院生なら共感できるかも

学部の1-3回生は座学中心で、4回生から実験や論文を探すなど環境がガラッと変わり、テストの点だけでは乗り超えていけないということを思いしらされた頃を思い出しました。世の中に役に立つかわからないことと研究の世界に浸かりたいジレンマを抱えている主人公の気持ちがよく書かれていて、同じ理系の人にもお勧めです。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.44
(5pt)

学問に没頭する人の純粋さを知る

これも一種の青春物語
学問という,純粋な世界,素直な世界,深淵な世界の魅力に少しでも気づいたことのある人なら,きっと気に入ると思う
そして喜嶋先生という,理想の研究者,もっと言えば,理想の人間とも言えるようなモデルを,教え子である主人公の目線から語られる物語
大きな転機があるわけでもないストーリィだけれども,喜嶋先生を中心として動く世界はとても綺麗に成り立ってる
きっと喜嶋先生にはもっと透明な色で世界がみえてるのだろう,と想像を巡らせながら読みました
最後の方には,研究者としてのジレンマを抱える主人公に共感して,なんとも言えない,言葉にできない切なさがわいてきました
この物語を読めば,成長するにつれて子供のとき持ってたようなピュアさを失っていく,そういうような経験を重ねてしまうかもしれません
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.43
(5pt)

学問に没頭する人の純粋さを知る

これも一種の青春物語
学問という,純粋な世界,素直な世界,深淵な世界の魅力に少しでも気づいたことのある人なら,きっと気に入ると思う
そして喜嶋先生という,理想の研究者,もっと言えば,理想の人間とも言えるようなモデルを,教え子である主人公の目線から語られる物語
大きな転機があるわけでもないストーリィだけれども,喜嶋先生を中心として動く世界はとても綺麗に成り立ってる
きっと喜嶋先生にはもっと透明な色で世界がみえてるのだろう,と想像を巡らせながら読みました
最後の方には,研究者としてのジレンマを抱える主人公に共感して,なんとも言えない,言葉にできない切なさがわいてきました
この物語を読めば,成長するにつれて子供のとき持ってたようなピュアさを失っていく,そういうような経験を重ねてしまうかもしれません
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.42
(4pt)

研究者ってこういうもんだよね。

わかるよ。苦しいけど楽しい。
最後、喜嶋先生には幸せになってほしかったんだけど、研究者は幸せになるために生きているわけじゃないんだもんね。人類の限界を押し広げる、それが使命だもんね。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.41
(4pt)

研究者ってこういうもんだよね。

わかるよ。苦しいけど楽しい。
最後、喜嶋先生には幸せになってほしかったんだけど、研究者は幸せになるために生きているわけじゃないんだもんね。人類の限界を押し広げる、それが使命だもんね。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.40
(5pt)

言葉にし難い感情

自分で決めたしたいことをする為に生きている。
勉強したい特定の分野は何もなかったが、それでも大学に入れば
何かが見つかると考えそして見つけたのが自分の内側からだった
久々の感情を想起させるという意味で珍しい種類の青春小説
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.39
(5pt)

言葉にし難い感情

自分で決めたしたいことをする為に生きている。
勉強したい特定の分野は何もなかったが、それでも大学に入れば
何かが見つかると考えそして見つけたのが自分の内側からだった
久々の感情を想起させるという意味で珍しい種類の青春小説
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.38
(5pt)

この人に出会わなければ今の自分はなかったと、師と青春時代への思いあふれるこの一篇!!

4章の、最後の最後の、改行ばかりの見開きページ。
そこが主人公の、研究漬けで幸せだった日々への思い。
「あの頃はわからなかったけど、幸せだったんだ」って
主人公が狂おしく懐かしむ
かけがえのない貴重な日々は
私には子どもの赤ちゃん時代でした。
ラストの衝撃的な一文も
大切にしたいものが違ってきてしまったふたりの
結末だったのかな?とも思って
中年真っ只中の私は、自分に置き換えて涙してしまいました。

私自身は理系の出ではありませんが
仕事で理系の方々の論文に接しています。
ある先生のおススメで、こちらを読みました。
理系の方々がどう過ごしてこられたのか
少し知れたように思います。
文章はとても小気味よく
いつまでも読んでいたくなる
幸せな時間を過ごせました。
著者の本をもっと読んでみるつもりです。
若い人にも、中年のみなさんにも
おススメです。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.37
(5pt)

この人に出会わなければ今の自分はなかったと、師と青春時代への思いあふれるこの一篇!!

4章の、最後の最後の、改行ばかりの見開きページ。
そこが主人公の、研究漬けで幸せだった日々への思い。
「あの頃はわからなかったけど、幸せだったんだ」って
主人公が狂おしく懐かしむ
かけがえのない貴重な日々は
私には子どもの赤ちゃん時代でした。
ラストの衝撃的な一文も
大切にしたいものが違ってきてしまったふたりの
結末だったのかな?とも思って
中年真っ只中の私は、自分に置き換えて涙してしまいました。

私自身は理系の出ではありませんが
仕事で理系の方々の論文に接しています。
ある先生のおススメで、こちらを読みました。
理系の方々がどう過ごしてこられたのか
少し知れたように思います。
文章はとても小気味よく
いつまでも読んでいたくなる
幸せな時間を過ごせました。
著者の本をもっと読んでみるつもりです。
若い人にも、中年のみなさんにも
おススメです。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.36
(5pt)

切ない

僕が学生のうちにこの本を読むことができて本当に良かったと思う。
今学生として過ごすこの時間が幸福であり、貴重なのだと気付かされた。
理系の学生にぜひ読んでほしい。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.35
(5pt)

切ない

僕が学生のうちにこの本を読むことができて本当に良かったと思う。
今学生として過ごすこの時間が幸福であり、貴重なのだと気付かされた。
理系の学生にぜひ読んでほしい。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.34
(5pt)

感動しました

森博嗣先生の本を多く拝読しておりますが、森作品がお好きな方には間違いなくお勧めできる作品です。
内容としましては、裏表紙に書いてある概要のとおりで、主人公の大学での経験・思考を綴る自伝的な小説です。
小説の中に登場する喜嶋先生は理想の学者で、それを体現しているかのよう。
主人公が成長するにつれて、喜嶋先生との距離が離れていってしまうのですが、その辺り独特の切なさがあります。
結末まで読み、かなしみ、切なさ、やるせなさなど、言葉では完璧に表現できない感動に包まれました。
王道の美しさと、社会で生きるということのかなしみ。この二つが主題であるように、私は感じました。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.33
(5pt)

小説ではあるが

自伝的とはいえ、やはりフィクションとして読みたい。淡々とした筆致は時代物に通じる。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812
No.32
(2pt)

夢物語のような研究生活を夢想することへの違和感

一気読みしたものの,読後どうにも違和感がぬぐえなかった。
大学生くらいの年代に読んでいたら喜嶋先生や,少なくとも主人公には感情移入できたのかもしれないが,中年にさしかかる自分にはとうていそれは無理である。

特に,大学教員という職すら(すみません大学の先生方)全うできず,やっと一緒になった妻を自殺させてしまうような喜嶋先生の生き方を美しいと思うことは自分にはとうていできない。

研究者としてのみ生きられるのは,ごくごくほんの一握りのとんでもない才能と運と意志のある人間だけで,その条件に合致しているように思える現在の森博嗣ほどの人物でもそれをしていないことがその証だと言ってもいいだろう。自伝的小説と銘打っているが,これが自伝的小説ならば,なぜ現在の森博嗣が研究のみの生活に入らないのかが理解できない。

また,私たちの世界は,主人公や喜嶋先生や森博嗣も日々の糧を稼いでいた大学という一見特殊に思える場所も含めて,そこまでの才能や運に恵まれていない多くの人々の日々の「労働」によって支えられているのだ。だから喜嶋先生が助手として授業や会議に出ない間,他の教員(と事務方)がその「労働」をしているし,それによって喜嶋先生や院生が研究をしている大学という場は保たれているのだ。そしてその「労働」は,「研究」と同じように貴いものでなはいだろうか。
そのような名も無き人々(といってもそれは,喜嶋先生にとってそうなだけであって,彼らもその世界では有名な教授だったりするのだが)と彼らの「労働」への敬意がこの小説にはまったく欠けている(どころか蔑視しているように少なくとも私には感じられた)ことも,私の違和感の理由だろう。

また,この小説を読んで,学生時代(大学院を含む)を懐古する気持ちも分からないではないが,それは学生時代(や助手時代)という限定された期間だからいいのであって,ごく特殊で一瞬のユートピア的なものでしかないということを理解せずに懐かしむのは,浅薄ではないだろうか。

大学教員が雑多な事務仕事をすることなど,既に院生時代から当然と見なしている比較的若い世代からすれば,主人公(やいくつかのレビュー)がなぜそこまで単純に学生時代の研究生活を理想化して見ることができるのか不思議でならない。院生時代の研究を続けるには,ほとんどの人間は大学や研究所に入るしか無く,そうすれば多くの雑務をこなさなければならないのは分かりきっていることだ。院生時代の研究がその後やってくる雑務と切っても切れない関係にあるのは,身近で大学教員を見ている院生なら(少なくとも研究者を志す院生なら)ちょっと考えれば分かることだろう。そして繰り返すが,その膨大な雑務に支えられて,大学の研究は成り立っているのだ。それが分かっていれば,学生時代の研究生活を理想化して見ることなど到底できない。
もちろん,その後の研究者生活が雑務だらけだったからこそ理想化してしまうという気持ちもあるのだろうが,過ぎ去って二度と手に入らない過去が美化されるのはよくあることで,その安直な美化や憧憬が危険もはらんでいることくらいは少なくとも認識すべきであろう。

この小説では,その危険性を喜嶋先生の奥さんのその後が象徴しているのだろう。そういう意味では,喜嶋先生と奥さんのその後の描き方は,私にとって評価できるものだった。
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)より
4062166364
No.31
(5pt)

静かな世界へ

研究をしたい人の本質が描かれている。それはとても美しい。
そんな人を愛してくれる周りの人の愛情に心が温かくなり、
でも哀しみもよくわかる。
他者に干渉すれば、得られるものもある代わりに、
自分の労力や時間を差し出さなければならなくなる。
本当に大切なことに気づき
有限の時間を受け入れざるを得ないとなったら、
静かな世界へ行くことを選ぶ気持ちがわかる。
哀しく美しい物語だ。僕は好き。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)より
4062776812