(短編集)

中国行きのスロウ・ボート

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評判

中国行きのスロウ・ボートの評価:

4.40/5点 レビュー 77件。 C ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全226件 61〜80 4/12ページ
No.166
(1pt)

私にはだめでした

初めて村上春樹の作品を読みましたが、どうもだめでした。
なんというか違和感というか不快な感じで途中でやめてしまいました。
一冊だけで判断はするべきではないと思いますが、また何年か経ったら別の作品を読んでみるかもしれません。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.165
(1pt)

私にはだめでした

初めて村上春樹の作品を読みましたが、どうもだめでした。
なんというか違和感というか不快な感じで途中でやめてしまいました。
一冊だけで判断はするべきではないと思いますが、また何年か経ったら別の作品を読んでみるかもしれません。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.164
(4pt)

あまり熱心な読者ではないが

ハルキストなどと呼ばれる人たちとは縁遠い。ノーベル文学賞云々と聞いてもどうも納得がいかない。※ファンの方気を悪くなさらずに。
『貧乏な小母さんの話』これは良いと思った。
長編よりも短編の方が達者な小説家なのかも知れない。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.163
(4pt)

あまり熱心な読者ではないが

ハルキストなどと呼ばれる人たちとは縁遠い。ノーベル文学賞云々と聞いてもどうも納得がいかない。※ファンの方気を悪くなさらずに。
『貧乏な小母さんの話』これは良いと思った。
長編よりも短編の方が達者な小説家なのかも知れない。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.162
(4pt)

あまり熱心な読者ではないが

ハルキストなどと呼ばれる人たちとは縁遠い。ノーベル文学賞云々と聞いてもどうも納得がいかない。※ファンの方気を悪くなさらずに。
『貧乏な小母さんの話』これは良いと思った。
長編よりも短編の方が達者な小説家なのかも知れない。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.161
(5pt)

これが初期の村上春樹!?

1983年の村上春樹氏の初期の短編作品を読み返しました。
その後の長編に繋がるテーマと創作スタイルがほぼ完成していることに改めて驚きましたので内容をかいつまんでご紹介します。
【中国行きのスロウボート】
主人公の僕の半生を中国人とのエピソードとともに振り返る。
誇りを持つように諭す中国人小学校の教師、運命を嘆く中国人女学生、過去を忘れることができない中国人セールスマン。中国と日本の過去が一つの塊となって個人の心に影を落としている。
僕は加害者と被害者のかかえる記憶の違いに気付き、誤謬がもたらす問題に目を向ける。そしてささやかな誇りとともに真実に向き合うことを誓う。
【貧乏な叔母さんの話】
主人公の僕は「貧乏な叔母さん」という奇妙な概念に取り付かれる。
「叔母さん」は具体的な人物像をもたず、理由もなく存在し、見る者それぞれに意味を与える。そんな「彼女」は僕にとって完璧なテーゼなのだ。
郊外電車で見かけた少女の悲しみに触れたとき、不意に僕の心は癒され「貧乏な叔母さん」は僕から離れていった。
【ニューヨーク炭鉱の悲劇】
僕の周りで次々と同世代の友人が命を落としていった。革命とも戦争とも無縁な市井の人々の死。彼らにどのような鎮魂歌をささげればよいのだろう?
パーティーで出会った女性は僕に死んだ彼氏の面影を見る。死者を見送る残された人々。慰めの言葉は彼らに届くのだろうか?
「生命の音」を求める声なき声が暗闇の中で救いを求めている。
【カンガルー通信】
大いなる不完全さを持つあなたの手紙が僕のこころを揺さぶる。
ゴタゴタ込み入った描写、感情のない文章、そして取り掛かる手がかりひとつ与えてくれないストーリー。その手紙に触発された僕は、「同時にふたつの場所で進行する心の物語」「個人を超えた原則の物語」を志す。
【午後の最後の芝生】
恋人を失った僕は芝生を刈るアルバイトを止めることにした。
最後のアルバイトの日、夫と娘を失った女性の家を訪れる。
かつての幸せな日々の名残を感じさせて物悲しいその家で僕の心に深い喪失感がこみあげてくる。
いつかこの悲しみを乗り越えたとき、僕は再び芝生を刈り始めるだろう。
【土の中の彼女の小さな犬】
ふとしたきっかけで死が体に取り付いてしまう。
ホテルで出会った女性は愛犬の死に再会した時に手に死の匂いがしみ込んでしまった。
僕は昔の記憶を思い浮かべながら彼女の気持ちにこころを重ね合わせる。
このあと別れたガール・フレンドを求めてダイヤルを回す。「生命の音」を求めて。
【シドニーのグリーン・ストリート】
架空の通りに住む架空の探偵が巻き起こすドタバタコメディー。
今ではお馴染みとなった羊男と羊博士の和解。精神分析の言葉が解決のカギ。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.160
(5pt)

これが初期の村上春樹!?

1983年の村上春樹氏の初期の短編作品を読み返しました。
その後の長編に繋がるテーマと創作スタイルがほぼ完成していることに改めて驚きましたので内容をかいつまんでご紹介します。
【中国行きのスロウボート】
主人公の僕の半生を中国人とのエピソードとともに振り返る。
誇りを持つように諭す中国人小学校の教師、運命を嘆く中国人女学生、過去を忘れることができない中国人セールスマン。中国と日本の過去が一つの塊となって個人の心に影を落としている。
僕は加害者と被害者のかかえる記憶の違いに気付き、誤謬がもたらす問題に目を向ける。そしてささやかな誇りとともに真実に向き合うことを誓う。
【貧乏な叔母さんの話】
主人公の僕は「貧乏な叔母さん」という奇妙な概念に取り付かれる。
「叔母さん」は具体的な人物像をもたず、理由もなく存在し、見る者それぞれに意味を与える。そんな「彼女」は僕にとって完璧なテーゼなのだ。
郊外電車で見かけた少女の悲しみに触れたとき、不意に僕の心は癒され「貧乏な叔母さん」は僕から離れていった。
【ニューヨーク炭鉱の悲劇】
僕の周りで次々と同世代の友人が命を落としていった。革命とも戦争とも無縁な市井の人々の死。彼らにどのような鎮魂歌をささげればよいのだろう?
パーティーで出会った女性は僕に死んだ彼氏の面影を見る。死者を見送る残された人々。慰めの言葉は彼らに届くのだろうか?
「生命の音」を求める声なき声が暗闇の中で救いを求めている。
【カンガルー通信】
大いなる不完全さを持つあなたの手紙が僕のこころを揺さぶる。
ゴタゴタ込み入った描写、感情のない文章、そして取り掛かる手がかりひとつ与えてくれないストーリー。その手紙に触発された僕は、「同時にふたつの場所で進行する心の物語」「個人を超えた原則の物語」を志す。
【午後の最後の芝生】
恋人を失った僕は芝生を刈るアルバイトを止めることにした。
最後のアルバイトの日、夫と娘を失った女性の家を訪れる。
かつての幸せな日々の名残を感じさせて物悲しいその家で僕の心に深い喪失感がこみあげてくる。
いつかこの悲しみを乗り越えたとき、僕は再び芝生を刈り始めるだろう。
【土の中の彼女の小さな犬】
ふとしたきっかけで死が体に取り付いてしまう。
ホテルで出会った女性は愛犬の死に再会した時に手に死の匂いがしみ込んでしまった。
僕は昔の記憶を思い浮かべながら彼女の気持ちにこころを重ね合わせる。
このあと別れたガール・フレンドを求めてダイヤルを回す。「生命の音」を求めて。
【シドニーのグリーン・ストリート】
架空の通りに住む架空の探偵が巻き起こすドタバタコメディー。
今ではお馴染みとなった羊男と羊博士の和解。精神分析の言葉が解決のカギ。

やはり最初の短編から「世界のハルキ・ムラカミ」だった!
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.159
(5pt)

これが初期の村上春樹!?

1983年の村上春樹氏の初期の短編作品を読み返しました。
その後の長編に繋がるテーマと創作スタイルがほぼ完成していることに改めて驚きましたので内容をかいつまんでご紹介します。
【中国行きのスロウボート】
主人公の僕の半生を中国人とのエピソードとともに振り返る。
誇りを持つように諭す中国人小学校の教師、運命を嘆く中国人女学生、過去を忘れることができない中国人セールスマン。中国と日本の過去が一つの塊となって個人の心に影を落としている。
僕は加害者と被害者のかかえる記憶の違いに気付き、誤謬がもたらす問題に目を向ける。そしてささやかな誇りとともに真実に向き合うことを誓う。
【貧乏な叔母さんの話】
主人公の僕は「貧乏な叔母さん」という奇妙な概念に取り付かれる。
「叔母さん」は具体的な人物像をもたず、理由もなく存在し、見る者それぞれに意味を与える。そんな「彼女」は僕にとって完璧なテーゼなのだ。
郊外電車で見かけた少女の悲しみに触れたとき、不意に僕の心は癒され「貧乏な叔母さん」は僕から離れていった。
【ニューヨーク炭鉱の悲劇】
僕の周りで次々と同世代の友人が命を落としていった。革命とも戦争とも無縁な市井の人々の死。彼らにどのような鎮魂歌をささげればよいのだろう?
パーティーで出会った女性は僕に死んだ彼氏の面影を見る。死者を見送る残された人々。慰めの言葉は彼らに届くのだろうか?
「生命の音」を求める声なき声が暗闇の中で救いを求めている。
【カンガルー通信】
大いなる不完全さを持つあなたの手紙が僕のこころを揺さぶる。
ゴタゴタ込み入った描写、感情のない文章、そして取り掛かる手がかりひとつ与えてくれないストーリー。その手紙に触発された僕は、「同時にふたつの場所で進行する心の物語」「個人を超えた原則の物語」を志す。
【午後の最後の芝生】
恋人を失った僕は芝生を刈るアルバイトを止めることにした。
最後のアルバイトの日、夫と娘を失った女性の家を訪れる。
かつての幸せな日々の名残を感じさせて物悲しいその家で僕の心に深い喪失感がこみあげてくる。
いつかこの悲しみを乗り越えたとき、僕は再び芝生を刈り始めるだろう。
【土の中の彼女の小さな犬】
ふとしたきっかけで死が体に取り付いてしまう。
ホテルで出会った女性は愛犬の死に再会した時に手に死の匂いがしみ込んでしまった。
僕は昔の記憶を思い浮かべながら彼女の気持ちにこころを重ね合わせる。
このあと別れたガール・フレンドを求めてダイヤルを回す。「生命の音」を求めて。
【シドニーのグリーン・ストリート】
架空の通りに住む架空の探偵が巻き起こすドタバタコメディー。
今ではお馴染みとなった羊男と羊博士の和解。精神分析の言葉が解決のカギ。

やはり最初の短編から「世界のハルキ・ムラカミ」だった!
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.158
(4pt)

7つの短編集

7つの短編集が収められており、どれも不思議な世界に引き込まれてしまった。
「午後の最後の芝生」は学生最後の夏休みでの芝刈りバイトの出来事が描かれており、自分の学生時代を思い出してしまった。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.157
(4pt)

7つの短編集

7つの短編集が収められており、どれも不思議な世界に引き込まれてしまった。
「午後の最後の芝生」は学生最後の夏休みでの芝刈りバイトの出来事が描かれており、自分の学生時代を思い出してしまった。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.156
(4pt)

7つの短編集

7つの短編集が収められており、どれも不思議な世界に引き込まれてしまった。
「午後の最後の芝生」は学生最後の夏休みでの芝刈りバイトの出来事が描かれており、自分の学生時代を思い出してしまった。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.155
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。
世の中の評価としては、さほど高くないようですが。
切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.154
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。
世の中の評価としては、さほど高くないようですが。
切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.153
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。
世の中の評価としては、さほど高くないようですが。
切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.152
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。 世の中の評価としては、さほど高くないようですが。 切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.151
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。 世の中の評価としては、さほど高くないようですが。 切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.150
(5pt)

僕的村上作品最高傑作

僕的に、村上作品の最高傑作。 世の中の評価としては、さほど高くないようですが。 切なく、甘酸っぱく、胸締め付けられます。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.149
(5pt)

日本人の 中国に対する心証の複雑さ・・・

【中国行きの貨物船】(短編) に関して:

著者は、この作品で(20年以上前の)、日本人の中国、もしくは中国人に対する評価 や振舞の根源的な心情を、ホントはこうなんじゃないですか(?)と、いくつかのエピソードを提示して我々に問うている。 海に浮かぶ氷山の10%の見えている部分では、中国人に対して可もなく不可もない、それなりの態度をとっているように見えるものの、氷の下、残りの90%での意識の根底にあるものは、蔑視とまでは言えないかもしれないが、ある意味より根深い固定観念が見え隠れしているのでは・・・・と、著者が日本人の心根を問うている作品のように感じました。 現在(2015)でも、著者がこの作品を書いた時代状況とは、少し違った意味合いで、中国もしくは中国人に対する印象は、お互いが負のループにハマり込んで、さらに固定化し、悪化している。

中国人が “日本を表現” するのに 「小日本」 という表現があるそうですが、日本はそれとは別の観点での “中国人に対する評価” として、 「劣中国人」 という心証を持っている人々は―――昔 (30-40年前) ほどではないにしても―――今でも、少なくないような気がする。 中国人も、日本人に、そのように思われていることに気がつているが、面と向かって 「日本人は、昔から (極端に言えば、607年:『日出づる処の天子、日没する処の天子に書をしたためる~』から) 、どうして中国人を尊敬はしないまでも、正当に評価しないのか」 と、・・・・・ただ、そのことを口に出すのも自身のプライドが許さず、鬱々とした気分になっているような気がする。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.148
(5pt)

日本人の 中国に対する心証の複雑さ・・・

【中国行きの貨物船】(短編) に関して:

著者は、この作品で(20年以上前の)、日本人の中国、もしくは中国人に対する評価 や振舞の根源的な心情を、ホントはこうなんじゃないですか(?)と、いくつかのエピソードを提示して我々に問うている。 海に浮かぶ氷山の10%の見えている部分では、中国人に対して可もなく不可もない、それなりの態度をとっているように見えるものの、氷の下、残りの90%での意識の根底にあるものは、蔑視とまでは言えないかもしれないが、ある意味より根深い固定観念が見え隠れしているのでは・・・・と、著者が日本人の心根を問うている作品のように感じました。 現在(2015)でも、著者がこの作品を書いた時代状況とは、少し違った意味合いで、中国もしくは中国人に対する印象は、お互いが負のループにハマり込んで、さらに固定化し、悪化している。

中国人が “日本を表現” するのに 「小日本」 という表現があるそうですが、日本はそれとは別の観点での “中国人に対する評価” として、 「劣中国人」 という心証を持っている人々は―――昔 (30-40年前) ほどではないにしても―――今でも、少なくないような気がする。 中国人も、日本人に、そのように思われていることに気がつているが、面と向かって 「日本人は、昔から (極端に言えば、607年:『日出づる処の天子、日没する処の天子に書をしたためる~』から) 、どうして中国人を尊敬はしないまでも、正当に評価しないのか」 と、・・・・・ただ、そのことを口に出すのも自身のプライドが許さず、鬱々とした気分になっているような気がする。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.147
(5pt)

日本人の 中国に対する心証の複雑さ・・・

【中国行きの貨物船】(短編) に関して:

著者は、この作品で(20年以上前の)、日本人の中国、もしくは中国人に対する評価 や振舞の根源的な心情を、ホントはこうなんじゃないですか(?)と、いくつかのエピソードを提示して我々に問うている。 海に浮かぶ氷山の10%の見えている部分では、中国人に対して可もなく不可もない、それなりの態度をとっているように見えるものの、氷の下、残りの90%での意識の根底にあるものは、蔑視とまでは言えないかもしれないが、ある意味より根深い固定観念が見え隠れしているのでは・・・・と、著者が日本人の心根を問うている作品のように感じました。 現在(2015)でも、著者がこの作品を書いた時代状況とは、少し違った意味合いで、中国もしくは中国人に対する印象は、お互いが負のループにハマり込んで、さらに固定化し、悪化している。

中国人が “日本を表現” するのに 「小日本」 という表現があるそうですが、日本はそれとは別の観点での “中国人に対する評価” として、 「劣中国人」 という心証を持っている人々は―――昔 (30-40年前) ほどではないにしても―――今でも、少なくないような気がする。 中国人も、日本人に、そのように思われていることに気がつているが、面と向かって 「日本人は、昔から (極端に言えば、607年:『日出づる処の天子、日没する処の天子に書をしたためる~』から) 、どうして中国人を尊敬はしないまでも、正当に評価しないのか」 と、・・・・・ただ、そのことを口に出すのも自身のプライドが許さず、鬱々とした気分になっているような気がする。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909