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闇の花道 天切り松 闇がたり1



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闇の花道 天切り松 闇がたり1の評価: 4.58/5点 レビュー 80件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全73件 41~60 3/4ページ
No.33:
(5pt)

綺麗でした。

新品同様できれいでした。
他にもまとめて購入したので、これから読みます。
天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)より
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No.32:
(5pt)

アウトローの世界を痛快に描く

「天切り松闇がたり」シリーズの第一巻。昭和時代と思われる留置所の雑居房に下町の職人のような老人が現れる。名は村田松蔵といい古風な仁義を切るなど、そうとうなレトロ人物である。かと思うと、やくざを貫禄で圧倒する。この老人はいったい何者か?ここから波乱万丈の思い出話の幕が開く。語りでありながら、第三者視点にもなる。

闇がたりという技が実際にあるのかどうかわからないが、留置所の範囲にいる聞き手にしか聞こえない特殊な低い声である。話は、さっそく大正初期に飛ぶ。

松蔵の少年時代である。父に連れられて、なんと盗ッ人の弟子入りに。親分は大物、仕立て屋銀次。表の顔と裏の顔を持ち、花も度胸もある粋な人物。

ここから、目細の安吉やら、寅弥やら、栄治やら、おこんやら、何やら一癖も二癖もありそうな人物が先輩として登場。これはアウトローの世界に生きつつ勧善懲悪の怪盗団なのであった。ドラマが快調にすべり出す。

銘々伝としてのクローズアップと人物の綾。これは、一読三嘆、読後爽快な物語。浅田次郎の作品の中で、作者がロマンを楽しんで書いたとしか思えない傑作シリーズの幕開けである。
天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)より
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No.31:
(4pt)

江戸訛りが懐かしい佳作。

戦前の「江戸訛りの方言(=東京下町弁)」が懐かしい大層愉快な小説だ。
さりながら、掏摸(ちぼ)や夜盗の世界を小気味良く、やや理想化して描いて居るため、いくぶん無理な描写が綻びを覗かせている(e.g. 加賀百万石の前田侯を必要以上に滑稽な道化役に仕立てたり、等々)。
 また、「東海道を江戸に上って」などという不可能な表現が登場して、常識ある読者を呆れ果てさせる箇所もある(p.83・文庫版ではp.86)。
言うまでもなく、ここは「東海道を江戸に下って」でなくては成らない。
まさしく著者、不勉強の極みと断ず可きであろう。   
 猛省を促し度い。
西園寺公望が京言葉ではなく関東訛りの混じった妙な喋り方をするのも笑止である。
こういった諸々の欠点が認められるにせよ、本書が娯楽小説として出来の良い作品であることは否定できない。
 ちなみに、この小説シリーズを「テレビドラマ化して欲しい(亡き中村屋の単品作ではなく連続モノで)」という要望も少なくはないようだが、所詮「世間の裏街道を歩く盗っ人稼業の渡世人」如き存在を過度に格好良く表現したりすると、視聴者に変な影響を及ぼしてしまい、却って不粋な仕儀に立ち至るのではないだろうか。
子供たちの間で「玄の前」の、「中抜きをかける」のといった言葉が流行っちまっては洒落にもなりゃあしないからね。
第一どんな配役にせえ、誰もが得心できるような名優が今の御時世に存在するとは、てんつけ(はなっから)思え無えしな。
したっけ、私(わ)っち自身ひそかに往年の役者を幾足りか厳選しては、作中人物に当て嵌めて愉しんでいるんだから、世話はないけどネ。
とまれかくまれ、読んで損のない佳作には違えねえ。
妄言多謝。
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No.30:
(5pt)

おすすめ!

友人に薦められて読みましたが、情景や人物の描写がすばらしく見事に嵌りました。
今では何冊も買って他の友人に薦めるほどです。

最近気が付きましたがDVDがでてるんですねぇ。
うーん、観たいけど小説がいいだけに悩みます。
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No.29:
(5pt)

そんなに好きじゃないのに

正直に言おう。

泣いた。

俺は朝田次郎がそんなに好きではない。
それは、文中随所に出てくる読めない難しい漢字のせいだ。
いわゆる「小難しい」というやつで、こういうのを多用する作家を俺は嫌いだ。
朝田次郎はわりとそういう小難しい単語を押し出してくるので、あまり好きではなかった。

そんな俺が泣いたってお勧めするのだから、これはもう読んでちょうだい。
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No.28:
(4pt)

これぞ江戸っ子の「粋」

最初任侠ものかと思って敬遠していたら、粋な江戸っ子が躍動する人情物でした。

まるで舞台をみているようで、読み進める程に情景が頭に浮かびます。

もうちょっと早く読めばよかったと思いました。
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No.27:
(5pt)

なんとなく恐くて

なんとなく恐くて、2度読み始めて、途中で辞めていました。
三度目の正直で最後まで読めました。

とても奥深い、時代小説だと思います。
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No.26:
(5pt)

とっても「粋」であるがゆえに余計に悲しくって...

浅田次郎の小説には、一貫して人としてのあるべき生きざまみたいなものが根づいていて、そこに強い共感と憧れ、夢を感じます。
この作品はそれがほんとに色濃く生き生きと描かれていて、登場人物の「粋」な姿に惚れ惚れしてしまいます。そして正しく一生懸命生きているからこそ悲しさも半端じゃなく、厳しい。その行き場のない悲しさに私は涙が止まりませんでした。
「衣紋坂から」は今までに読んだどんな作品よりも泣けました。何度となく繰り返し読むたびに悲しくて悲しくて。こんな思いを持った人は優しいんだろうなと実在の人物のように感じてしまいました。そしてこんなことを書ける優しさをもった作者に出会えたことをとても嬉しく思っています。
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No.25:
(5pt)

それぞれに道がある

武士には武士道、盗人にも盗人道がある。ともに現代の我々が忘れてはならない大切なもので、それを粋な言葉で聞かせてくれる。
ものの筋、道理を通すことの苦しさ。しかしそれをやり遂げる粋な姿。いろんなことを気づかせてくれた。
作者もたいそう江戸弁には苦労されただろうと思う。
出てくる人々みんなのことを大事にしたいと思わせる感動の作品だ。
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No.24:
(4pt)

“泣かせ”系です、が。

江戸っ子の主人公・松が語る台詞で追ってゆくストーリー展開は、
江戸弁のリズムが歯切れ良く、なんとも心地良い“泣かせ”の真骨頂だ。
4巻まで出ているが、各登場人物の魅力で話をぐいぐい引っ張ってゆき、
全編とも引き込まれるように読んでしまった。
ただ、各キャラクターの設定等に詰めが甘い部分が見受けられる。
例えば栄治はあんなに良いおとっつぁんがいるのに
「なんで日本一の棟梁にならなかったのか」というのは安吉親分ならずとも疑問を感じる。
文中には納得いく説明がなされていない。この辺りは今後の展開で描かれるのであろうか。
誠意ある軍人さんのプロポーズを袖にするおこん姐さんにも、
いま一つ説得力が感じられないのは自分だけだろうか?
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No.23:
(5pt)

悪党の誇りお聞かせしやしょう!

石川五右衛門や鼠小僧次郎吉等の大泥棒から、アニメのルパン三世に至るまで。
日本人は快盗・義賊好きだ。何故なら彼らが庶民の意地と知恵と心意気を持って、
お上が時々やらかす悪どい仕打ちに、それこそ命懸けで挑戦しスカッとするような
仕事をやってのけるから。この本に登場するのは、
そんな悪党なりの誇りを胸に掲げた義賊の最後の生き残りたち。

明治の大親分【仕立て屋銀次】の跡目と言われる【目細の安吉】親分を筆頭に、
ケチな仕事にゃ目もくれない。『盗られて困らぬ天下の御宝、一切合切頂戴しようじゃねぇか!』と、
粋で鯔背な兄貴に姐さん。帝都を駆けた快盗の話。

じっくり聞かせて、やろうじゃねぇか!と声音不思議な闇がたり。
チンピラヤクザや官どもに話し始める松蔵爺さん。平成の世にこそ闇の花道。
興味深く分かりやすい時代小説の決定盤!!。
一巻は明治の警察、新政府と目細一家の攻防もあり読み応え抜群です。
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No.22:
(4pt)

やっぱり浅田次郎は泣ける

「鉄道屋」で泣けた人は泣ける本。大正時代の東京を舞台に盗賊団「目細の安吉」一家の活躍を描いた作品という事で最初にイメージしたのは大正のルパン三世!メンバーの個性も二枚目、ゴツイの、賢いの、キレイのと、まるでゴレンジャーよろしく典型的に際立っており、ちょっとレトロな感じのある痛快冒険小説かなと読み進めていったところ、さすがそこは浅田次郎。ちゃんと泣かせてくれます。なんといっても弟四夜の白縫花魁、弟五夜の衣紋坂から。ベタな展開、設定、だけど泣けてしまう。浅田ワールドだなあ。それぞれが独立した話ながら、やはり弟一夜から順番に読み進めていくのが第一巻の正しい読み方。歴史上の著名な人物が登場するのも物語にスケール感があっていい。おさよの話は是非映画化を。
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No.21:
(5pt)

ロマンというか。

読んでいながら、小説の中の雰囲気が感じられ、臨場感の有る作品でした。
かといって、活劇というわけではなく、ただ、その時代に自分がいるような気分になるのです。

浅草から、小説の中に出てくる通りや地名をあてにを歩いて、日本の歴史を感じたりしてしまいました。
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No.20:
(5pt)

人、斯くあるべし!

この作品には通せないと判っているけど筋を通したい、通さなきゃいけない、そんな信念みたいな物があると思います。特に、第一話「闇の花道」で自分たちの所為で銀二親分が罠にはまり、逮捕された事への仕返しに、目細一家の皆が自分たちの金を隣近所にばら撒く下りはスカっとしました。そして、松蔵の父親がごくつぶしだった為に、吉原に売られた姉・さよと運命的な再会をする話(前後編に分かれています)は、大体お決まり的なんですが、矢張り泣けます。笑えて泣けるピカレスクロマンが好きな人にお勧めです。
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No.19:
(5pt)

粋はグっときます。

男性にも、女性にも、是非読んでもらいたい粋な物語。

物事、筋が通ってる。ただそれだけで、素晴らしい。羨ましい生き方。

ある意味、禅問答のようなものなのだ、この話。

今の時代になかなか見つけにくい人情を感じることができます。

忘れちゃいけない心粋というものがあるのだな、と。

全編の内容もホントにすばらしいけど、

物語の奥に活字には表してない事情を連想させる手法にも見事にハマります。

それを思うだけでも目頭が熱くなります。

ラーメン屋で読んでいたオイラは鼻水すすってんだか、

ラーメンすすってんだか解らなくなりましたよ。

さらに私的見解ですが「衣紋坂から」の松が語る最後のシーン

浅田次郎さんの洒落がきいています。これは見事にやられたなぁ。

ぐいぐい引き込まれる天切り松の闇がたり、実際に聞いてみたいもんです。
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No.18:
(5pt)

人情ある怪盗団たちの話を聴こう

「天きり」って知ってます?屋根を切って夜な夜な気づかれぬうちにこっそり出入りして盗みを働くこと。その天きり松の幼少の頃に盗人に丁稚奉公に出され様々な優秀な盗人たちの話を留置場で話聞かせる。美しいおこんさん、カッコいい栄治さん、そんな大悪党たちの人情ある悪さがとてつもなくヒーローな話に聞こえてくる。大正ロマンな小説。
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No.17:
(5pt)

***かっこよく生きるってこと***

一言で言えば「粋」と表現すべきでしょうか。
形振りも生き方も全てひっくるめて。
実際出来るもんでもないけれど、「こうありたい」という理想があります。
古臭いという人がいるかもしれないけど、美しいとも思います。
うわべの話だけだと浅田的お約束な感じはしますが、それだけに安心して「粋」を堪能することが出来るのではないでしょうか。
今回は泣くほどではないけども、胸の詰まる様な切なさが感じられる仕上がりです。
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No.16:
(5pt)

わかっていても打てない球

コースも球種もわかっているのに打てない球というのはあるようで、この本もその一つ。おなじみの物語の構造に従って話が展開することから、簡単に先は読めるのですが、読めてもやっぱり泣いてしまうところがこの小説のすごいところです。

私はこの本の第二話を出張帰りの飛行機で読んだのですが、数行読むたびに涙を拭くような有様で、ハンカチは涙と鼻水でめちゃくちゃになってしまって、でもJALではおしぼりサービスも回ってこなくて、もうそれは大変な状況で1時間を過ごしました。

最後の二話も、夜中に一人居間で(家人には見せられません)タオル片手に読みました。この年になって本を読んでこれだけ泣いたのは記憶にありません。

ただしこんなすごい球はそうそう続けては投げられないようで、闇がたりシリーズも、これ以降の話はこの巻に納められた話の焼き直しというような感じが拭えません。特に黄不動の話はこの巻の第三話にとどめを刺すと思います。また、浅田さんは「書生常」の活躍を描くのがちょっと苦手なようですね。
天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)より
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No.15:
(5pt)

江戸の香りと大正浪漫

浅田次郎の人気短編シリーズ。著者自身も非常に気に入っている作品らしい。泥棒の話と聞いて良い印象を持たないかもしれないが、義賊をイメージしてもらいたい。目細の安、強盗の説教寅、ゲンノマエのおこん、黄不動の栄治、百面相の常……登場するのは、いずれも魅力溢れる人物だ。特に「おこん」は男が理想とする女性像と言ってもいいだろう。また作品には山県有朋、永井荷風といった実在の人物も登場する。
物語の主な舞台となる大正は、日本の近代史の中でも興味深い期間だ。15年足らずという短い年月ながら、激動の明治と戦争へと向かう昭和に挟まれ、市民文化が華やかだった頃。1912(大正12)年の関東大震災で東京…当時は「都」ではなく「市」だった…が灰になるまでの、束の間のきらめき。古いものが否定され新しいものがもてはやされる風潮は、1980年代末のバブル期を思わせる。そしてそういう世でも義理人情を重んじ、粋を愛した人々の生き様には、ほれぼれとさせられる。
もともと徳間書店が出版していたが、後に集英社が引き継いでシリーズ化した。1巻では「槍の小輔」と「百万石の甍」がおすすめ。
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No.14:
(4pt)

暇つぶしにどうぞ

暇なときにどうぞ。内容は浅田次郎お得意の【お泣頂戴】ではないものの、本の中の刑務所のの囚人と同じ様に続きが早く聞きたくなってしまいなんとなく全四巻揃えてしまう。そんな一冊です。じっくり読むなら蒼穹の昴や天国への百マイル、軽く読むなら天切り松や王妃の館。如何ですか?
天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)より
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