■スポンサードリンク


最終退行



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
最終退行
最終退行 (小学館文庫)

最終退行の評価: 4.01/5点 レビュー 83件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

ハードボイルドを織り交ぜた銀行小説

中小企業がひしめく下町で銀行の副支店長を務める主人公の蓮沼。貸し剥がしを強行して融資先の社長を自殺に追い込んだ責任を押しつける支店長と袂を分かち、地方に出向することに。ふとしたきっかけで関連会社の不審なカネの動きに気づいてたどり着くのは銀行のトップが私服を肥やす底知れぬ闇。深く突っ込むと横槍を入れてくる会長の懐刀。失うものがなにもない蓮沼は仲間との微かな絆を頼りに銀行相手に勝負を仕掛けます。
裁判で支店長に倍返しを果たし、蓮沼を詰っていた妻の不倫が発覚。名誉を回復して地方から本社に返り咲くという怒濤のハッピーエンドは都合がよすぎる感がありますが、期待どおりの爽快感は味わえたので満足です。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.12:
(3pt)

良かった

池井戸シリーズを読破したかったので、購入できて良かった。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.11:
(3pt)

池井戸作品にしてはまあまあ

著者の池井戸氏が化けて、下町ロケットや半沢直樹シリーズを世に出す前の、まだハードボイルド感が残る作品。全体的に暗いが、日本軍が残した金塊が海底に眠るという伝説を巡る詐欺と男のロマンという設定は珍しくて面白い。ガールフレンドの摩矢という女性が出てきて、話の支柱になってはいるが、こんな都合よく男についてくる女がいるものか?と、少し白けてしまった部分はある。またキーマンとなる人がトラック事故であっさり死んでしまい最後は物足りなかった。
傑作が多い池井戸作品にしてはまあまあ。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.10:
(3pt)

アマゾン

未読ですので、これから読むのを非常に続編と楽しみにしています。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.9:
(3pt)

他の作品と比べると少し面白みにかけるところも。

池井戸さんの銀行もの作品。出世街道に外れ、家庭崩壊した正義感あふれる主人公が悪と戦うところはさすが。ただ、他の作品と比べると少し面白みにかけるところも。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.8:
(3pt)

濃い経済小説。エンタメ性も抜群!

経済小説といえばこの人。圧倒的な密度で繰り広げられる銀行内での確執、経済や銀行内部についての知識がまるでない私も物語にグイグイ引き込まれました。けして簡単に理解できる内容ではありませんが、知識がなければ楽しめないということはありませんのでエンタメ性に特化した経済小説をお求めの方におすすめ。
ストーリーはかなりスロースターター。中盤まではひたすら丁寧に舞台設定を整えているので、不穏な気配は漂いつつも特に大きな動きはなく退屈です。しかし半分すぎた辺りから怒涛のように展開し伏線回収し始めるので、そこから一気にラストまで。怒涛すぎてやや決着が駆け足すぎたような気もしますが、しっかり押さえるところは押さえてあるので規模の大きな話にも関わらずスッキリした読後感になってます。
というわけでストーリーとしては☆4。☆のマイナス分は登場人物…というかメインを張る主人公やヒロインがとても感情移入しにくい思想を持つ人物だったからです。
裏金・汚職など主人公曰く「悪」を行う組織に立ち向かう者として、その本人が後ろ暗いことをやっていれば「お前が言うな」となってしまいます。平たく言うとこの主人公不倫をしているんですね。妻子ある身でありながら。そして二人揃って罪悪感は毛ほどもない。いざバレて責められると「俺を敬い気遣わない家族が悪い」と逆ギレする始末で人間としてとても手に負えません。こういう主人公が悪を暴く!悪を裁く!とかっこよく息巻いていても、でもこいつ不倫してるんだよな…とふとした瞬間に醒めた目で見てしまう。一応最後の最後に不倫問題についてフォローは入りますが、それを加味してもこの人物造形は失敗だったんじゃないかなぁと思います。実際この不倫設定に特にストーリー上で意味らしい意味はなく、なくてもまったく問題なかったのではと思うだけになおさら。
しかしその部分を差し引いても中盤から終盤にかけての起伏に富んだストーリー構成は素晴らしい。総合的には☆3.5。小説において人物設定も重視している私の評価なので、話が面白ければキャラクター性は問わないという方は頭から爪先まで楽しめる小説だと思います。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.7:
(3pt)

他の池井戸作品をおすすめします

池井戸作品を10点ほど読みましたが、個人的にはイマイチでした。読後の爽快感、池井戸作品の肝であるハラハラドキドキなスリリング感も弱いです。半沢シリーズの次に読むなら「下町ロケット」「鉄の骨」をおすすめします。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.6:
(3pt)

楽しめる作品

東京第一銀行羽田支店の副支店長・蓮沼は、支店を最後に出る「最終退行」の常連だった。彼は、不況に苦しむ中小企業と利益優先の銀行とのはざまで、日夜苦しんでいた。そんな状況の中、かつての頭取で今は会長の久遠の裏金問題が浮上する。8億円もの巨額な裏金の行方を追及していた蓮沼の前に、思いがけない罠が待っていた・・・。

貸しはがし、リストラ、そして会長の私服肥し。蓮沼に、次々に難題が降りかかる。自分の保身しか考えない支店長のせいで中小企業の社長が犠牲になる部分では、憤りを感じた。景気のいいときと悪いときとでは、銀行の対応は180度違う。銀行は、弱者を食い物にしてしまうのか・・・。また、リストラされた元行員の復讐劇に裏金が絡んでくる部分は、緊迫感や迫力があった。「悪を絶対に許さない!」そういう思いでどんな権力ーたとえそれが会長でもーにも立ち向かおうとする蓮沼の態度は潔い。会長を追い詰めていく描写は読んでいて小気味よかった。ラストも納得。楽しめる作品だと思う。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.5:
(3pt)

蓮沼鶏二 銀行の闇にメスを入れる。

副支店長とは名ばかりの激務に追われる蓮沼鶏二。
そんな中、ソリは合わないものの、バンカーとしての実力は認めていた
部下の出向(事実上のリストラ)を命じる辺りから徐々に銀行員としての歯車が狂い始める。

また、蓮沼自身も付き合いの深かった融資先からの貸剥を支店長マターで実行したものの、
結果トラブルになり、その責任を負わされ(私生活の不貞は自業自得ではあるが)
元部下を出向させる会社へ自身が出向する羽目に・・。

また銀行への不満・逆襲のため元部下はM資金を使った詐欺の片棒を担ぐこと人り、
それに気が付いた蓮沼は銀行上層部の闇にも気づき、しかもM資金詐欺を逆手にとって
裏金のマネーロンダリングに利用しようと企んでいることに気が付く。

・・・と結構お腹一杯の展開なのですが、読んでいて頭が混乱することはなく、
読み進めることができます。
ただ、ほかの作品ほど、主人公に共感するのは難しいかもしれません。
場面場面で、主人公の人物像(読者が受けるイメージ)が変わるのが原因かもしれません。
ですので、☆3つです。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.4:
(3pt)

現代の銀行でもそうなっているんでしょうかね。。。

タイトルを見たときに「なにを退くんだ?」といぶかりながら本を取ったのですが、中身は銀行のヒエラルキーと闇に立ち向かう副支店長の奮闘記。こう書いてしまうと主人公はさも熱血であるように見えますが、実は積極的な動機でもない感じです。

読み進めながら出てきた疑問が「組織の中で出世するっていったい何なんだろう」ということ。現代の管理職登用では当然求められるだろう「出世してあなたはいったい何をするの?」という視点がかけらもありません。そこにあるのは、学歴だの上にこびへつらう態度だの保身だの。役所や銀行など、存在意義が自明である組織において出世することの特徴なのでしょう。だから支店長になっても、大局的な意義もなく下を指導し、権力を見せつける。いったいなんなんだか。

物語自体は悪くないですが、残念ながら主人公には感情移入できませんでした。冒頭にも書きましたが、組織に立ち向かう強烈な動機として私怨以上のものが感じられず、どうも現実感に乏しい気がしてしまうのですよね。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.3:
(3pt)

サラリーマンの復讐譚

東京第一銀行品川支店の副支店長が主人公。融資課長を兼務する激務に、中間管理職の悲哀を感じている。融資先とのトラブルから支店長に陥れられ、一身に責を負う羽目に。前頭取で現在も厳然たる勢力を持つ会長に、ゼネコンから渡った裏金8億円を追及すべく、密かに調査を始めるが……。
 ストーリーとしては、かなり面白く読んだ。本筋と併せて終戦間近に軍が隠匿したとされる巨額の黄金、M資金の探索が絡まり、最期に一つに結実する。
 しかし、主人公他の人物造形に疑問が残った。例えば、銀行トップの不正を追及しようとする主人公が、同じ支店の女子行員と不倫の関係にあるのは変に思われた。正義感と相容れないと思うのだが。不倫相手の女子行員もイメージが湧かない。例えば主人公のどこに魅力を感じているのかが分からない。ディテールの詰めの甘さを感じた。差し引き星3つ。
 余り期待しないで読み始めると、結構面白く読めるかも知れない。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.2:
(3pt)

ブレイク前夜の作品

銀行一筋で勤め上げてきたものの、ちょっと歯車が狂ってしまい、なかなか仕事も私生活もうまくいかなくなっている主人公が、ふとした拍子に自分の部下でリストラされてしまった行員が関わっている銀行への報復事件に気づき、次第にそのリストラ行員に感情移入し、ついに自分も銀行に反旗を翻すというストーリー。最近、筆者は「空飛ぶタイヤ」など素晴らしい作品をいくつか書いているのだが、この作品はそれ以前の作品で、ちょっと構成が粗く、ストーリー展開が単調な印象だった。作品全体を通じて銀行行内の人間関係が生々しく描写されており、おそらくこれは筆者の実体験がベースになっているのだが、本当に銀行の人間関係ってこんなにドロドロしているものなのだろうか。
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289
No.1:
(3pt)

思っていたよりも軽い内容で読み易い

銀行の支店の一副支店長が、本望ではないものの立場上貸し渋り・貸し剥がしを行なっていく中で、銀行員である前に人間であることに目覚め、銀行の実権を握る会長の不正を暴いていくもの。貸し渋りや貸し剥がしの実態の他、銀行における人事や企画の権力の強さなどやや重い話が書かれている半面、不倫やなんと宝捜しまで話が飛んでいるため(特に、宝捜しについては割とページ数が割かれていたように思います)、よく言えば読みやすく、悪く言えば軽い内容になっており、もう少し重い内容を期待していた私にとってはやや期待はずれでした。そのため、良い悪いは別にして、重苦しい雰囲気を漂わせている表紙とは裏腹に、思っていたよりも短時間で読み終えることができました。しかし、このように銀行が悪いことが書かれるときは、決まってゼネコンが絡んできているように思いますが、ゼネコンばかりが悪者ではないように思うのは私だけでしょうか?
最終退行Amazon書評・レビュー:最終退行より
4093796289

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!