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大迷宮



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大迷宮の評価: 3.63/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

不気味な洋館や秘密の通路、金塊を隠した大迷宮、身体に埋め込まれた黄金の鍵、暗躍するどくろ男

「大迷宮」は横溝正史が雑誌「少年クラブ」に昭和26年1月から1年間にわたり連載した少年探偵小説。前作「怪獣男爵」では金田一は登場せず、怪獣男爵に対するのは等々力警部であったが、本作に至ってようやく本命である名探偵・金田一耕助が登場する。とはいえ金田一はあくまでサポート役という感じで、主人公である滋少年が大活躍するのが実にジュブナイルらしくて好ましい。

不気味な洋館や秘密の通路、金塊を隠した大迷宮、身体に埋め込まれた黄金の鍵、暗躍するどくろ男などサービス満点で引き込まれる。サスペンス要素も十分に盛り込まれており、読者を飽きさせない配慮が随所に感じられ楽しめた。

一方、子供向けとはいえあまりにも荒唐無稽な印象は否めない。また、瀬戸内海の孤島にある大迷宮に、何億円という値打ちのある大金塊が隠されているという舞台設定は非常に魅力的なのだが、作った本人が丁寧に道案内してくれるため、一度迷ったら二度と出られないというドキドキ感が無かったのは少々残念だった。

<登場人物>
立花滋 … 謙三に誘われ、軽井沢に避暑に来ていた中学生。
立花謙三 … 滋のいとこ。大学生。軽井沢で金田一と知り合う。
鬼丸剣太郎 … 古びた洋館の主人。滋と謙三を泊めてくれる。
鬼丸太郎 … 剣太郎の父。世界的サーカス王だったが行方不明。
鬼丸次郎博士 … 剣太郎の叔父。有名な科学者。ショウキひげ。
津川先生 … 剣太郎の家庭教師。足は悪いが射撃は上手。
ヘンリー松村 … タンポポ・サーカスの団長。
万力の鉄 … タンポポ・サーカスの力持ち。
鏡三 … タンポポ・サーカスから逃げ出した人気ブランコ乗り。
珠次郎 … 鏡三そっくりの少年歌手。軽気球で連れ去られる。
田代 … 青梅付近の森に着陸した軽気球を発見した老人。
怪獣男爵 … ゴリラの身体に天才生理学者の脳を移植した怪物。
北島博士 … 怪獣男爵の弟子。怪獣ロロの脳を男爵と入替えた。
音丸三平 … 幼いときから怪獣男爵にそだてられた無二の忠臣。
高木巡査 … 青梅で発見された軽気球に案内した若い警官。
井川刑事 … 等々力警部の部下。珠次郎を護衛する。
等々力警部 … 警視庁捜査一課所属の警部。金田一耕助の相棒。
金田一耕助 … 雀の巣の頭にくたびれた着物袴。ご存知名探偵。
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117
No.7:
(3pt)

デマにはご注意を

「大迷宮」は、「少年クラブ」の昭和26年1月号〜12月号に連載された作品である。
連載当時から金田一ものとして、書かれた作品であり、由利ものに改稿されたなどという事実はない。
由利ものから、金田一ものに改稿されたのは、「夜光怪人」1作だけであり、由利ものから金田一ものに書き換えられた作品が多いというのは、勝手な思い込みであり、全くのデマである。
ちなみに、「蠟面博士」は三津木から金田一に書き換えられた作品である。
金田一もののジュブナイルオリジナル長編は、「大迷宮」「黄金の指紋」「仮面城」「金色の魔術師」「迷宮の扉」の5作品だけである。
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117
No.6:
(5pt)

少年時代のワクワクが蘇る!

小学校時代、毎日図書館で高木彬光、江戸川乱歩、島田一男といった作家の冒険譚に胸を躍らせ順番待ちをしてまで借りていた本たち。私にとってその一番がこの「大迷宮」です。雷雨を避けて泊まった軽井沢の洋館は、朝になると別の景色を見せていました。一体なぜ?また、拉致された少年が機転を利かせて犯人の居場所を告発する暗号ミステリー。どれをとっても出色で、この本を読むと少年時代のワクワクが一瞬で蘇ります。文庫本になり、手に取りやすくなりました。
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4041129117
No.5:
(1pt)

本来金田一ものではないのかも

戦後金田一物として角川文庫に出されたものは実際はゆ由利先生ものであることが多いので、その一遍かもしれない
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117
No.4:
(3pt)

金田一耕助には不向きな冒険活劇もの

金田一耕助が登場する少年少女向け作品だが、正直、金田一耕助を登場させる必要があったのかと疑問に感じる。トリック、アリバイが問題となるような本格推理ものではなく、怪獣男爵をはじめ、怪しげな人物が大勢登場し、場所を次々と変えながらスピーディーな展開をみせる冒険活劇もの。金田一耕助が推理をみせる場面があるにはあるがそれほど大したものではないし、腕っぷしが弱くアクションが苦手な金田一耕助にとっては、この作品のようなハードボイル的な展開では本来の力を発揮できず、精彩を欠いている。
少年少女向け作品としてはまずまずの内容ではあるが、リアリティーに欠けると感じる箇所があるし、特に印象に残るような事柄は何もない。
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117
No.3:
(3pt)

迷宮の比重

『怪獣男爵』、本書、『黄金の指紋』と三部作になっている。投場人物など重複しており、順番に読んだほうがいいだろう。
 昭和26年に『少年クラブ』に連載されたもの。少年向けの冒険推理小説である。金田一耕助も登場するが、まあ、あまり過大な期待を抱いて読むのはやめよう。
 タイトルにもなっている大迷宮の影が薄い。
 少年活劇ものとしては、そこそこの出来だと思う。
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117
No.2:
(5pt)

横溝正史の序文つき

「ポプラボケット文庫」版の金田一耕助モノには、角川文庫版では収録されなかった著者の「序文」が付いている。
この『大迷宮』でも、子どもに読ませるものだからこそ真剣に書いているという作家の姿勢を感じさせる序文が読める。
角川文庫版でしかご存じない方は、あらためて手にとって見てはいかがだろうか。
いっぽうで、余りにライトノベルっぽいイラストと、内容とのギャップには、若干の不安を覚える。
この作品で初めて横溝正史の小説をお読みになるような、若い世代の方々に、携帯電話はおろか、まだ新幹線も存在しない時代背景が、わかっていただけるだろうか?
大迷宮―名探偵金田一耕助〈2〉 (ポプラポケット文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮―名探偵金田一耕助〈2〉 (ポプラポケット文庫)より
4591090388
No.1:
(4pt)

大迷宮

怪獣男爵再登場。
 ゴリラそっくりの男爵に小男の音丸というキャラクターだから、身を隠すにはサーカス団がもってこい。
 ところが、怪獣男爵の狙うお宝の鍵がそのサーカス団に隠されているのだから、ややこしい。
 サーカス団VS怪獣男爵一味
 
10年前に行方不明になったサーカス王・鬼丸太郎は、どうなったのか。
 そして彼の創った大迷宮とその奥に隔された金塊は?
大迷宮 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:大迷宮 (角川文庫)より
4041129117

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