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(短編集)
涼宮ハルヒの暴走
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涼宮ハルヒの暴走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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過去本で持っていたが、転居の際捨てざろう得なく悔しい思いをしたので。 | ||||
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無料で読めるみたいなので読んでました。 10年くらい前の作品ですが、普通に面白かったです。 | ||||
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いっときのアニメを代表したハルヒの原作を今更読みすすめてるんだけどこの5冊目で射手座の日ってアニメ1期の話が出てきて、あとがきには未だにアニメ化の話もない。イラストレーターは表紙とカラー口絵だけはきちんと描くが中の挿絵はラフ描きなので最近のラノベを読んでるとただの手抜きにみえる。こんなにハイクオリティな小説が殆ど世間から知られずにいた原作の谷川流はこの頃のハルヒをどんな気持ちで書いてたんだろ…と当時はまったく存在を認識してなかったけど今更おもうくらいの傑作シリーズ。だが…。 エンドレスエイトは押井守のビューティフルドリーマーまんまだなあ、と8回繰り返すアニメを観つつおもった。1期のおもしろさもよくわからなかったのであからさまに演出の質が劣化した2期で観るのをやめたもののあれだけはある意味でおもしろかったが「夏の繰り返しは発端であって、それを主題にもってこられてもなあ、後発のほうが劣ってるってどうよ」と思ったのだがこの原作者がそんな素人の的はずれなしょうもない批判に当てはまる人のわけがなかった。 そのビューティフルドリーマーは今年観た岡本喜八の太平洋戦争の最終日、8月15日をえがく映画「日本のいちばん長い日」の翻案みたいな作品だとようやく理解した。つまり太平洋戦争をやめたくない若い日本兵と同じく、ラムの夢からさめたくないので夏を繰り返すのである。この映画の戦争をやめたくない若い日本兵があげる嬌声がメガネの千葉繁に似てるんだ。どっちも映画の最後で学校のチャイムがなるよ。太平洋戦争が終わったのも夏。つまり敗戦を認めたくないので、押井は何度も何度も終わりなき夏の戦争ごっこアニメを作るわけ。その終わりなき夏の戦争ごっこはエヴァに引き継がれるが夢オチで逃げちゃダメだ…とやった庵野は作品を盛大に崩壊させ、シンまで20年以上を費やしてゴジラでもまた日本のいちばん長い日のオマージュやってる。 つーか本物の太平洋戦争を夏休みを終わらせたくない子どもの遊びにした岡本喜八に戦争ごっこアニメで勝てるわけないんだ。それは戦後生まれの限界である。戦後生まれが戦争ごっこで戦中世代の本物の太平洋戦争に勝つなんて発想が竹槍で米軍に勝とうな大日本帝国と一緒じゃん。夏休みを終わりにしたくないのは敗戦を認めたくないのと一緒だから。 そのエヴァのTV最終話の学園エヴァを引き継いで始まったのがコレ。うる星やつらをラムの見ていた夢にしたのと同様に、この学園ラノベの世界は実は神であるハルヒがつくったものってゆうSF。1冊目にある入学直後の有名な自己紹介。あれは、ただのスベった自己紹介ですよねわたモテのもこっちと一緒で。よってハルヒもぼっちになりかけましたがキョンが声をかけてきました。 ディズニーの新作アニメのプリンセスは美少女じゃなくて天パ眼鏡っ娘ですよ。多様性配慮。…天パ眼鏡ってのは自分が見た限りアメリカ映画のナード少女のテンプレですね。ゴーストバスターズの新作もそんなん。そんな教室の隅っこの陰キャがプリンセスに!なんてのを鼻白む日本のオタク。「眼鏡っ娘の主人公なんて日本にはいっぱいいるじゃん」というと「お前らオタクの性的消費と一緒にするな」といいますがこのハルヒのどこに性的消費があるというのか。朝比奈さんくらいじゃないか。誰も彼もがエロ同人で喜んでると思われると困ります。 教室の隅っこのオタクがプリンセスに!ってのは要は今年のプロムクイーンと一緒ですが、豚の血をぶっかけられたりしないの?日本のアニメは教室の隅っこの陰キャを中心に連れてくんじゃなくて教室の隅っこを学校の特等席にするのです。陰キャの立ち位置じゃなくてカメラの向きを変える。これがオタクの多様性。教室の隅っこはスクールカースト上位からみた世界ですが陰キャの世界地図じゃ隅っこが中心なんです。つまり極東ではなく日本こそ世界の中心の思考。そこに美少女がいるわけですね。高木さんの隣の席にいる西片だけが彼女とフラグを立てられる権利を持つのです。 「結局は美少女じゃなきゃヤなんじゃないか」って? …そろそろ本書の感想を描きますが夏から秋、そして冬へ、の季節の移ろいを描く本作は前作の消失の補完みたいな話です。消失の平行世界をうみだした長戸のバグの蓄積。 エンドレスエイトはビューティフルドリーマーを参照にしてますが改めて読むと根本から違います。あっちは夢からさめたくないのに本作のキョンは夢を終わらせようと奔走するのです。何故なら夢からさめたくないのはハルヒなんで。 この話はそのSFを除外するとふつうの青春ラブコメっぽいので楽しそうです。オチもただそれだけなの?だったのでアニメをみたとき拍子抜けしました。8回も注いでやる話じゃないっしょ。ただ今更読むとわかります。 「勉強一緒にやろう」なただそれだけのことを自分で言えない娘なのです。中学時代まで友達がいなかったんでしょう。だから高校デビューを目論んで奇抜な自己紹介もしましたがもこっちと同じく盛大にコケました。もこっちが修学旅行がはじまるまでの長きに渡り辛酸を嘗めたのに対しこっちはキョンが居たからよかったですがどうにしろ奇抜なこと言って退屈を嫌っても、ただ友達作って楽しい青春を過ごしたかっただけ、だからこの永遠の夏休みも一緒に勉強しようが言えない程度のことで発生し、そのひとことで解決するんで、ただそれだけなの?なことも言えない10代の女の子の求める退屈のない日常ってのはそんなもん。「戦争を終わらそう」にくらべりゃそれだけのこと。 …なんだかつまらないなあ。ホントに宇宙人や未来人がいるほうがおもしろいじゃん。そっちの夏休みは終わらなきゃいいのにと思うでしょう、男が。 ということで夏休みを勝手に終わらされた男子連中が宣戦布告してきて戦争ごっこが始まります。射手座の日は太平洋戦争最終日に計画されたテロみたいなモンです。 そんな終わりなき夏休みもそのあとのテロもすべて一人の少女が鎮圧しました。でも無理がたたってバグってしまいました。何故なら少女にそんな力は本来ないので。戦争を終らせる力なんかありゃしないのです。岡本喜八の日本のいちばん長い日にでてくる女性はモブ1人だけ。戦争の主体は女性に与えられてないのです。主体があるのは男。よって最終権限はキョンにあり、イカサマはなしだといったのにコレはイカサマじゃないと無茶をいって「やっちまえ!」と太平洋戦争で勝つという歴史修正をぶちかまします。 此処に於いて永遠の夏休みの主導権はキョンに移り、神のハルヒはただの神輿、ビューティフルドリーマーのラムのポジションに収まりました。権限のない1人の少女に無理を強いたのでバグってしまいましたがその結果ハルヒが消失したふつうの学園ラブコメなんてくそつまらない、普通に青春するだけの夏休みもくそつまらない、神と宇宙人と未来人と超能力者と同じ部活な刺激的非日常最高、となり、ついでに世界を滅亡させるバルスと同じ一言まで手に入れたのでまさに無敵。太平洋戦争で勝利した妄想戦後日本で凱歌としての嬌声をあげたのです。 「結局美少女じゃなきゃヤなんじゃないか」…当たり前である。何故なら太平洋戦争はやんごとなき方を担いでやってたのである。多様性に配慮して変えられるわけないじゃん。なにしろ神様だぞ。 …文化祭のライブ回がアニオリだと解りましたがあれは正しいんですか?軽音部の手助けをして感謝され普通に嬉しいハルヒの姿はキョンにとってつまらん現実に引き戻す忌むべきものなのでは?あの程度の承認で満たされるくらいならこんな誇大妄想めいた話にならないわけで。小耳に挟んだはなしではあのライブ回にはアニメ制作サイドで原作者の意見を突っぱねた部分があるとかそんな話もあったらしいが原作者がどー思ってたのかは不明。そもそもあのアニメがなきゃハルヒに興味をもつことすらなかった人間が言っていいわけでもないし。アニメの3期もなさそうな今となっては過ぎた過去の話のようでもある。 そして原作は未だに終わってないのだが太平洋戦争をパソゲーで勝利するデジタルネイティブ世代は先達に結論が出せなかったものにどうだすつもりだったんだろうか。何度読んでもこの小説は語り部のキョンが一番おかしく、メタ突っ込みから時間シャッフルまであらゆるテクニックを駆使して語ってるがこれはいつ何処のキョンが語ってるんだ?というあたりにヒントがありそうだがこんだけ風呂敷広げると畳むのも相当難儀、そもそも最初の想定の畳み方だと畳めない、完璧に練ったつもりのシナリオもあっちこっちびバグがあったと明らかになり日本のいちばん長い日で「終わらせ方が大事」というがそれができれば苦労はしないから今日にまでいたるのである。 日本のアニメ美少女に多様性に配慮してないディズニーを見習え、なんて言葉で終われるならだれも苦労はしない。そもそも日本に原爆落としたのはアメリカだ。もっとも大日本帝国もロクでもないので、下には更に弱いものがいるだけなのでその音が響き渡るとブルースは加速するわけだが次は夢の駅なのでやっぱりビューティフルドリーマー。こうして終わりなきグルグルは続くわけだが、戦後にケリをつけるにはモブ1人だけの女性に目を向けなくてはならず、歴史に埋もれた神なモブの女性の感情をみつける物語である進撃の巨人は平和ボケの壁の向こうから突然超大型巨人が襲来してはじまるので「終わらせ方が大事」だがそれができれば苦労はしない。人類の歴史が円環で繰り返す火の鳥も未完だった。この小説も終わっていないし終わっても納得のいく結末は用意できない。読者にできるのはたぶん原作者の感情を拾うくらいだろう。それくらいならできるかもしれないしそれがちりつもやまとなでこで終わらせる鍵になるかもなので続きも読んでいくか。 | ||||
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短編集。 長編のモノローグで、さらっと触れられていることが、深堀りされる。 各季節の話があって、バラエティ豊か。 序章・夏 エンドエレスエイト アニメで話題になったエピソード。活字だと描写は1回分のみ。はじめからデジャヴを感じつつ進む。 そう考えると、アニメの表現方法は、キョンや長門たちのデジャヴとか、溜まっていくエラーとかを一緒に感じられるいい方法だったのかも。8回は多いけど。 序章・秋 射手座の日 こちらもアニメでは長門が印象的に描かれていた回。 序章・冬 雪山症候群 孤島症候群から予告されてた冬休み編合宿。キョン妹も一緒に来れてよかった。 アニメ化されていないエピソード。このあたりからSOS団以外の宇宙人たちの影が見え始めていたのか。 古泉が、『機関』を1度裏切る宣言するくだりは、今後どう生きてくるんだっけな… →(追記)『驚愕』までの描写では特になかったけど、真偽は明らかにされていないが『機関』と古泉についてのもっと重大な情報が出てた。 その他、クリスマスパーティ後の長門家で、ちゃっかりThe Day of Sagitarius 3 トーナメントが開かれているとか、モノローグでは、中学の旧友からの電話、アメフトの試合の観戦など、長編や他のエピソードの描写がされており、発表順まで考察していないけど、作るときにどうやっているんだろう…なんで、再読は色々発見があって楽しい。 | ||||
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家中どこにも見当たらないので、もっかい探してなかったら、また買います。手元に置いておきたい名作です。 | ||||
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これはあくまで私個人の妄想的解釈だが、この話は終わらない夏休みの観察で壊れてしまったAIが人間に恋をしてしまったのだ、と読んだ。その結果、ハルヒに嫉妬して「消失」となったのではないか、と。 さてアニメを先に鑑賞した私としては、史上最悪の暴挙「エンドレスエイト」に触れておきたい。終わらない夏休みの繰り返し「エンドレスエイト」は「終わりのない8月」なのだろうが、8話連続でほぼ同じ話を続けたのが確信犯の誤読で、リアルタイムのTVアニメ視聴者は驚愕したに違いない。私は後から、一応8話全部視聴したのだが、どこに違いがあるのかよくわからなかった。さすがに小説の原作は繰り返したりしてなかったが…単純なストーリーとしては、ハルヒの提案で夏休みにやるべき事をSOS団がガンガン消化する話で、合宿・プール・盆踊りなどなど、楽しい話。ハルヒを初め、かわいい女子3人の浴衣姿を拝めるなど、むしろ羨ましくなるくらいだが、それをひたすら繰り返されるのは笑い事ではない。実際天文学的な回数を観察したために、観察者も壊れてしまい、と言うのが私の解釈である。 「消失」の前後を描いた今巻だが、後を描いた雪山遭難事件はSF的解釈が難解で、正直私の手に余った。長門の変容をどう捉えるかによって、評価も変わる気がする。 | ||||
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市販で探すのは大変だが、アマゾンで手軽に頼むことができ、とても助かった。 | ||||
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涼宮ハルヒシリーズ第5巻。時系列は前後しながら、まだ一年生の夏、秋、冬のエピソードが追加されます。相変わらず唐変木な目に遭っているSOS団です。『エンドレスエイト』のアホさかげんと、『射手座の日』の「らしくない」長門有希がおもしろかったです。このシリーズは前に進んでいくのか? いずれ結末はあるのか? それこそ、ループするだけなのか? ちょっと心配になってきますが…。 | ||||
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5作目の『涼宮ハルヒの暴走』。内容は、短編2話と中編1話からなる。各話の季 節は夏、秋、冬とばらばらで、夏と秋はこれまでの隙間を埋める話、冬は最新 の話となっている。 読んでいて感じたことは、やはり伏線の回収が上手いなということ。そして、 伏線を回収しつつ、新たな伏線らしきものも残していくのはさすがの一言。し かも、その伏線が妙に気になるものなんですよね。ここらへんも読んでいて感 心しました。 ただ、ちょっと物足りなさを感じたというのも正直なところ。まあ、『消失』 の後だから期待しすぎたというのもあるだろうが。あと、少しマンネリ気味に なっているというのも感じましたね。さすがに5作目となると、ある程度パタ ーンが見えてきてしまうので、オチに説得力がないと満足し辛くなってくる。 その意味で、評価が以前より厳しくなっているというのもあるが、物足りなさ を感じた部分があった。 以下では、各話の感想を。 「エンドレスエイト」;夏休み後期の話。読んだ感想は、緩が長く急が短いな と。ちょっと急転直下気味だったと感じた。推測で補えなくもないが、いまい ち釈然としなかった。アニメの先入観が抜けてないのかな。アニメの方は悪名 高いです。 「射手座の日」;文化祭後の秋の話。「エンドレスエイト」と同じく、『消失』 へ繋がっていく。所々面白い描写があり、「エンドレスエイト」よりは楽しめ たが、私はやはり少し物足りなさを感じた。 「雪山症候群」;冬休みの話。これは非常に面白かった。食い入るように読み 入った。謎の質やテンポがよく、各キャラクターの描写も活き活きしていたの がその理由かなと思う。気になる伏線らしきものも散見され、それらがまた読 み手を夢中にさせる。オチでは少々実験的な試みもなされています。 全体的には、☆4つとします。『消失』まで読んできた方は物足りなさを感じる かもしれませんが、面白いのは間違いないでしょう。オススメは上記の通り、 「雪山症候群」。「SOS団版消失」とでもいえそうな内容ですが、私には非 常に新鮮でした。 | ||||
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涼宮ハルヒの憂鬱シリーズの第5弾。「憂鬱」、「溜息」、「退屈」、「消失」の次。 短編構成になっていて、エンドレスエイト、射手座の日、雪山症候群からなる。 エイトがエンドレスなのは、8月の8という文字を横にすると、無限大という記号になることと関係しているかもしれない。 涼宮ハルヒが、オイラーの方程式を知っていることが、雪山症候群での鍵になっている。 ケーニヒスベルグの橋のような、トポロジーの問題もでてくる。 涼宮ハルヒがその後、書いたといわれる時空理論のきっかけとなる論文の内容は、まだシリーズには出てこない。 将来でてくることを期待している。それまでに、数学の世界で進展があることがきっかけになるかもしれない。 涼宮ハルヒに追いつけるようになりたいと思う子供たちが増えると、日本の数学会も期待できるかもしれない。 | ||||
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短編の中では『エンドレスエイト』 がナカナカの出来。 長門のポーカーフェイスキャラが少し崩れる「射手座の日」も何気に前巻「消失」の伏線になる事に注目。 全体的に消失のテンションを維持したまま、読み応えある秀作が短編で揃いオススメ。 | ||||
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今回は3話にわたる話でした。 『エンドレスエイト』 夏休みを終わらせたくないと無意識に思うハルヒにより、8月中盤あたりから夏休みが永遠に続く事に。 このエンドレスな二週間ワルツを終わらせるため、キョン達、というか主にキョンが四苦八苦する事に。 そしてその答えは… 『射手座の日』 コンピ研からの挑戦を引き受けたSOS団はゲーム対決を行なう事に。 当初はコンピ研が有利かと思われたが、それが思わぬ人物の怒り(?)を買う事となる。 『雪山症候群』 夏同様に古泉とその関係者によるSOS団冬合宿。 スキー場にて、同行していた鶴屋さんとキョンの妹と一旦別れたSOS団だが、いつの間にか猛吹雪に巻き込まれてしまい、歩く先に見えた洋館に避難のため入るものの、そこは… と、大まかな内容はこの通りなのですが、何よりも気になったのは『雪山症候群』での キョンの謎の既視感ですね。やはりこれも何かの伏線でしょうか? | ||||
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私が涼宮ハルヒシリーズの短編集では最も好きな巻です。 その中でも雪山症候群がなによりもオススメ。 レジャーから一転雪山で不思議な空間へと迷い込んでしまったSOS団がこの危機的状況をどう打開するか、という話しです。 外界から隔離された空間でどう行動すれば良いのか。この様な環境に置かれてしまった各団員たちの個性が際立ちます。 キャラが立っているだけでは無く、ストーリーの展開や世界観、新たな伏線なども読者をワクワクさせてくれます。 文句なしの5つ星。聞きしに勝る面白さを誇る作品です。 | ||||
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日常普通にありそうなコトが変な方向に進んでいくのは恐怖としか言いようがありません。 この「暴走」にはそんな話ばかりがはいっています。 今後が非常に楽しみになる一巻です。 | ||||
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「エンドレスエイト」は、一度は誰でも空想するような展開が面白く、この巻の中では一番よかった。最後の解決策もしっかり伏線が張られており、構成も見事だと思った。イベント事が多いのもよかったし、昆虫採集のくだりでは声を出して笑ってしまった。 「射手座の日」はなんとなく展開が読める話だった。作者はゲームを全然やらない人らしいのだが、作内に登場するゲームは非常にわかりやすく、また似たようなゲームをやったことがあるので入り込みやすかった。 「雪山症候群」は数学の雑学的な話が面白い。ただ最後のハルヒの納得の仕方にはちょっと疑問が残る。また、敵勢力がからんだ話として、今後のつながりに期待が持てる話であった。 今回は中編3つとも楽しめた。 | ||||
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角川スニーカー文庫刊・谷川流著・いとうのいぢイラストの 「涼宮ハルヒ」シリーズ第5巻にあたる『涼宮ハルヒの暴走』です。 短編2本と書き下ろし1本の構成ながら、 あいかわらずのSFモード全開で事態が様々に錯綜する読み応えに溢れています。 短編1.『エンドレスエイト』 第3作「退屈」の短編・孤島症候群に続く、8月の夏休み後半が舞台。 様々なイベントを満喫しつつ、彼らも気づかない内に繰り返される無限の2週間。 晴れて明日を迎えるために必要な、彼女のやり残したこととは? 「消失」に続けとばかりにSF要素の深みが冴えます。彼女の意外な一面もちらり。 短編2.「射手座の日」 第2作「溜息」に続く、11月下旬のお話です。 処女作「憂鬱」にてハルヒによる強制セクハラ敢行に屈した コンピ研部長がSOS団相手に艦隊シミュレーションゲームで逆襲します。 沈黙の魔術師・長門有希がハイパーコンピュータと化し、 無表情のままややムキになった彼女の問答無用制裁には爆笑必至。 ゲームの戦い方にSOS団メンバーの性格がよく反映されており興味深いです。 書き下ろし「雪山症候群」 舞台は12月末の大晦日直前、衝撃の第4作「消失」の後日談。 皆で楽しく過ごした12月24日の鍋パーティーの席で 鶴屋さんに招かれた雪山別荘地での不可思議な事件を描いています。 数学の知識を用いた謎掛けや珍しくハルヒ自身も体験する謎めいた様相、 様々な憶測の中、真実は雪の中に塗れたまま物語は終焉します。 これまでとは切り口を変え、短編「ミステリックサイン」を彷彿させる 読者に回答を委ねたようなミステリアスSFです。 次巻への壮大なネタ振りなのか、偶発なのか。ゲレンデには笑顔の鶴屋さんがいるだけで・・・。 また、かつてはただの寄せ集めだったSOS団メンバーの成長と一体感を感じられる描写にもにんまり。 | ||||
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三篇からなる短篇集です。 一話目、キョンが度々感じる既視感の正体は、『なんかやり残したことがあるかも』『夏休みを終わらせたくない』そんなハルヒの願望のせいだった。 それは無意識に実行され、八月十七日から三十一日までの二週間が延々繰り返されたらしい。 その回数、長門によると一万五千四百九十八回。 またしても「なんとかして下さい」と頼まれるキョン。 どうしろと? 作中髪を結うシーンがあるんですが、カラーイラストもモノクロイラストも、結われていません(-"-;)がっくし 余すところなく、夏休みを満喫するSOS団がうらやましい! 二話目、文化祭が終了した後、復讐に燃える隣人が訪ねてきた。 ハルヒに以前、最新のPCを強奪されたコンピュータ研がリベンジを申し込んできたのだ。 快諾したハルヒだが、一番燃えているのは、長門だった! これはテレビアニメにもなっていますが、熱くなる長門さんが可愛いですv 三話目、雪山で行われる密室殺人の劇。 こちらがメインのはずなのだが、途中拉致されたかのように、なぞの洋館に迷いこむSOS団。 見えない罠と戦った長門は発熱で倒れてしまう。 長門不在で、この問題は解けるのか!? 雪山で遭難する、というイベント付きw どんな状況でも、『どうにかなる』と、適応しちゃうハルヒに脱帽。 盛り沢山でパワフルで、読んでて楽しかったですv | ||||
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今回は雪山症候群の謎解きが面白い。孤島症候群は読んでも読者で想像が出来ないような少し自己満足系に終わってましたが、これは読者にもしっかり頭を使わせる謎解きでよかったです。まさかオイラーの多面体定理が出てくるとは… 射手座の日は、アニメですごいリアリティ溢れる演出で、小説ではどうかな、といった所ですが、さすがでした。しっかりと臨場感が伝わってきます。 そしてエンドレスエイト、は桁違いの時間の壮大さ。誰でも一度は考えそうなことを見事にやってのけました。夏休みの無限ループとは。 そして、何より、いとうのいぢさんの絵がレベルアップしたような印象です。すごい見やすいイラストになっています。 | ||||
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私のお気に入りの長門ちゃんがまたまた大活躍です。アニメでもありましたが、コンピ研とゲーム対決『射手座の日』を含む短編集です。彼女が頑張っているのはさすがっ!って感じですが、短編集のせいか、小粒の話が多く、それでいて、長門ちゃんの出番が多く、解決は頼りきりです。苦労してるような顔をしつつ、楽しんでるくせに、キョンが長門ちゃんに負荷をかけまくっているのが悪いっ!という気にだんだんなっていきますね。全体的にまぁまぁ、ではないでしょうか?そして『雪山症候群』の黒幕ってだれ?? | ||||
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「涼宮ハルヒ」の名を冠して発表されているライトノベルシリーズの第5弾。 このシリーズの大きな特徴として、時系列を全く追わず、張れるだけの伏線を先に張っておき、後でそれを回収すると言う創作手法が取られている点が挙げられます。 この巻までで時系列的に一番先に進んでいるのは、第4弾で語られたハルヒ・キョン、高校一年のクリスマス前夜(厳密には若干違いますが)のエピソードですが、今巻には、その直後のエピソード、及び時系列的には遡り、一年生夏休み後半、文化祭終了後の秋と言う、季節感を前面に出した3タイトルの短編が収録されています。 「エンドレスエイト」は、前巻「涼宮ハルヒの消失」と良く似たプロットによる、キョンがストーリーの主体となって語られるストーリー。設定としてはありがちで、収拾の方法もやや説得力に欠ける印象ですが、ハルヒの存在と世界の関係を久々にマクロ的観点から描いた作品でもあり、「涼宮ハルヒ」らしい作品と言えると思います。 「射手座の日」はSOS団の学内活動が描かれるストーリー。といっても遊んでいるだけですけどね。ただ、まさしくそれこそがSOS団の存在意義であるわけですが。ハルヒの、周囲を勝手に巻き込んで己の傘下に強引に従えてしまう「台風の目」的パワーを描いたエピソードです。尚、この2編とも、ハルヒの暴走っぷりと同時に、有希の描写にも注目したいところ。前巻『消失』へダイレクトにつながる伏線を後出しで示している訳ですが、このように発表順を逆転させた関連付けが多用されているのが『涼宮ハルヒ』的構成の特徴と言えますね。 「雪山症候群」は涼宮シリーズで多く採られている「トンデモSF」テイスト主体のパニックモノ。正直パズル解きの要素はとってつけた様な唐突感があり、イマイチ馴染んでないと感じられましたが、ハルヒの違った側面が見られるのは良いですね。また鶴屋さんの只者じゃなさっぷりも印象的でした。 | ||||
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