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愉快な結末



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愉快な結末の評価: 2.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

編者が言い訳しているようじゃ

タイトルが示すように、ユーモラスな犯罪小説のアンソロジー。収録作品は以下の通り。ジュリー・スミス「慰問カウンセラー」、スタンリイ・エリン「画商の女」、グレゴリー・マクドナルド「映画ベストナイン」、ヘンリイ・スレッサー「おまえが嫌いなのさ、ドクター・フェルドマン」、エドワード・D・ホック「いちばん危険な人物」、ジェフリー・ブッシュ「執事クラブ始末」、チャールズ・R・マッコネル「シドニーとセスとSAM」、フレッド・S・トビー「おまえが運転しろ」、ジェフリー・ブッシュ「李唐の問題」、ジェラルド・トムリンスン「市長閣下の上水道」、ヘンリイ・スレッサー「光る手」、トニタ・S・ガードナー「なにごとも運次第」、セルマ・C・ソコロフ「天は自ら助くるものを助く」、フランク・シスク「夾竹桃」。ユーモラスな犯罪小説は大好きなので、大いに期待して読んだ。だが、編者のまえがきを読んで、漠然とした不安を感じた。犯罪は悲劇だし、法律的にも許されないが、ある種のユーモアを持って悲劇を受け止める事は、人生を生きるために不可欠である…などなど、グダグダと言い訳しているのだ。果たして不安は的中した。何を言いたいのかよくわからない話、別に愉快でもない話、パロディ、どうって事のない話…要するに、何だかパッとしない話ばかりなのだ。文句なしに愉快痛快だったのは「画商の女」のみで、それほどじゃないにせよ楽しめたのも「天は自ら助くるものを助く」と「夾竹桃」の2話だけ。大いに期待していただけに、大いにガッカリした。言い訳しているような及び腰の編者では、とてもじゃないがピリッとした、おもしろいアンソロジーができるはずがない。犯罪万歳!と全く悪びれずに「完全犯罪大百科」を編纂した、エラリー・クイーンの爪の垢でも飲んでもらいたい。
愉快な結末 (ハヤカワ・ミステリ文庫―アメリカ探偵作家クラブ傑作選)Amazon書評・レビュー:愉快な結末 (ハヤカワ・ミステリ文庫―アメリカ探偵作家クラブ傑作選)より
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