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忍者月影抄
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【この小説が収録されている参考書籍】
忍者月影抄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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本作では10対10と適度な数で戦闘描写と能力が忍法帳の中でも魅力的。術者が死んで後に発動する、夢の中での戦い、鏡の中での戦いと後年の多くの作品の先祖的発想。一昨年、飛行機に搭乗した乗客の全身から腐敗臭がするので入院させたところ生きているのに腐敗が進行するという奇病の報道で風太郎氏の想像力にあらためて敬服した。 PS:内容の奇想天外さに加えて徹頭徹尾、文章力が珠玉の美、これほどの悲惨・妖艶な内容を美文で書けるのはあと一人、谷崎潤一郎のみ。 | ||||
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忍法、剣法の凄まじいシーンが、圧巻である。頂点に達したといえる傑作に仕上がっている。スピード、バトル、バランスどれもこれも素晴らしい。アクションシーンが、格段に良くなった傑作と言えるでしょう。 | ||||
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信濃くノ一VS伊賀忍者。 凄い攻防戦だ。子を宿しながら戦うくノ一に、次ぐ次に新手の男忍者が現れる。その術が凄い。もはや怪獣映画の攻撃に近い。この荒唐無稽なアイディアがたまらない。 | ||||
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享保の改革で質素倹約の政策を行った徳川吉宗と、尾張でそれと真逆の規制緩和で地方経済の活性化を図ったライバル徳川宗春。 忍法帖でこんな楽しく歴史の勉強ができるなんて。 二人の対立に伊賀vs甲賀、江戸柳生vs尾張柳生の対決を絡めて賑やかな忍法帖。 惜しむらくは中心となるキャラクターがいなくてひたすら殺し合いなのでお話が少々弱い所か。 | ||||
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山田風太郎の入門書として甲賀忍法帖を先に読みました。その忍法の多彩さや展開の 速さに引き込まれ、続いてこちらのくノ一忍法帖を読んでいます。あと半分弱。 ここまでのくノ一忍法帖は、ほとんど男女の絡みに限定された忍法であることから、 凄まじく多彩な忍法の応酬を楽しめた甲賀忍法帖からは、なんというかちょっと スケールダウンします。また、くノ一が主役とはいえ、甲賀忍法帖に登場する男忍者が 屈強だったので、あまりにも弱く感じ、そんなばずのない油断が多くてがっかり度があ ります。後半盛り返しても前半の評価は消えないので星4つといたします。 | ||||
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いやもう問答無用。荒唐無稽というかもしれないけど、このわくわく感は素晴しい! 忍者たちとその能力にページを捲る手が止まらない(って、電子書籍で読んだんだけど) | ||||
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忍剣勝負に特化し他の要素は何もないという、忍法帖シリーズ中でも特異な一作だ。忍法帖長篇の第6作。 冒頭で尾州公徳川宗春と8代将軍吉宗とのいがみ合いという原因が示されるだけで、あとはシンプルに「御土居下組甲賀忍者7人+尾張柳生7人」と「公儀お庭番伊賀忍者7人+江戸柳生7人」のパターン通りの死闘が延々と繰り返される。 主人公は存在せず、全体を通じて筋らしい筋もない。いわば対決シーンだけで構成された“ザ・ニンポーチョー”といえる作品。サッカー番組のゴールシーン特集やプロ野球ニュースの珍プレイ特集の忍法版だ。章タイトルもシンプルに「忍法○×△」というのが10本並んでいる。 その分、繰り出す忍法の奇想天外さ、呆れるほどの荒唐無稽さ、また対決シーンの描写の濃さはシリーズ中でも群を抜いている。 作中繰り出される忍法はどれも面白いが、最も印象に残るのはお庭番・七溝(ななみぞ)呂兵衛の「忍法足三本」。自らの腸10mを引き出し、随意に操って相手を絞殺するという、まさに驚異の技。 風太郎オリジナルの忍法は物理・肉体系と幻術・超能力系に大別されると思うが、「忍法足三本」はその異様さにおいて肉体系のトップにランクされるべきと確信する。 筋らしい筋がないので、オチはどうするのだろうと読みながら心配になったが、やはりあまり良い出来にはならず、さすがの風太郎もこれは手に余ったようだ。従って評価はAランクと見るが、好みによってはSランクにする読者もいるだろう。 よく解らないのはタイトル。月影という忍者は登場していない。月影は柳生剣法の秘太刀だから、これは「忍者と柳生の戦いの物語」という意味だろうか? | ||||
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濃厚な味わいを堪能できる長篇忍法帖の第4作。 物語は、大阪城落城にあたって、豊臣の血を伝えるため忍法によって秀頼の子を身ごもった真田のくノ一5人と、これを抹殺しようとする伊賀忍者5人の戦いを軸に展開する。千姫対家康の代理戦争でもある。 忍者は奇想天外な得意技を披露しつつ、パターン通り相討ちでひと組ずつ死んでいくのだが、胎児が焦点であるだけに戦いの様相は生々しくも限りなくグロテスク。とても映像作品にはできないレベルだが、風太郎のカラフルで絵画的な描写は、それを不思議に妖しくも美しいイメージに変えてしまう。 物語は中盤から意外な方向へと急展開し、中だるみを感じさせないまま緊張感あふれる終盤へとなだれ込んで、ラスト一行の衝撃的なファイナルストライクで幕を閉じる。 大坂の陣~豊臣滅亡、千姫帰還~家康の大御所政治と死~由井正雪事件という史実の狭間にこの奇想天外な物語を組み込み、綺麗につなげていく風太郎の構想力には驚くしかない。奔放極まりない内容と展開にもかかわらず、全体の整合性はきっちりと構築され、物語に破綻が見えないのは不思議なほどだ。 風太郎作品の特徴が遺憾なく発揮され、これぞ伝奇時代小説というべき傑作に仕上がっている。 | ||||
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これぞ、「忍法帖」!忍法の破天荒振り、団体戦、エロさ。お決まりの伊賀対甲賀に加え柳生の尾張対江戸のオマケ付き。この版では菊地秀行さんが解説を担当しており、横山光輝・伊賀の影丸が山田風太郎の影響下の作品で有ることを断言して居る。影響どころかパクリと言ってもいい位。著作権なんてどこ吹く風の時代だったのだろう。初読から既視感の様な物があったのはそのためらしい。 | ||||
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著者の作品ではこの作品は稀有な存在かもしれません。 エロも、グロも控えめなのですから… 物語は徳川家内での 敵対から始まります。 吉宗の粛清に腹を据えた宗春が 吉宗に屈辱をあじあわせようとしたために 起きた出来事。 そのために忍者までもが登場します。 使われる忍法はどれもが 現実ではまあまずありえないであろうもの。 特に2つの忍術に関しては まるでRPGの魔法のように映るかもしれません。 そして作品としては 思わぬ展開が出てくる作品です。 したがって完全に読み終えるまで読者が 展開を想像するのは不可能。 エログロが苦手な人でも 割と楽しむことができるかもしれません。 | ||||
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大阪の役に勝利した家康は、豊臣家の滅亡と幼い時に人質同然に秀頼に嫁がせた孫の千姫の帰還に満悦していた。しかしいまや千姫は徳川家ではなく豊臣家の人間だった。千姫は侍女の中に秀頼の胤を宿したくノ一をしのばせ、豊臣家の存続を図る。それを知った家康は伊賀忍者にくノ一の抹殺を命じる。ここに、くノ一と伊賀忍者、5vs5の死闘が始まる。 というわけで、もちろんこの作品の肝はくノ一達と伊賀忍者の度肝を抜く荒唐無稽の忍法合戦だ。 しかしそれを成立させているのは家康や千姫、阿福などの物語を織りなす実在する登場人物ではないだろうか。 人質同然に敵方の豊臣に嫁がされ、嫁がせた張本人の家康に夫を殺されるという悲劇を味あわせた徳川へ恨みの苛烈さとともに、その徳川家への甘えも見せる千姫の心理。 肉親さえ道具にし、殺しさえしてでも徳川家の繁栄を守ってきたがゆえに、その最後の被害者たる孫・千姫への愛情に振り回される老境へ入った家康の心理。 その心理は、無いとはわかっていてもありえたかもしれないという説得力を持っている。それはこの荒唐無稽な作品の説得力にもつながっている。 また、史実へのリンクが絶妙。 途中からどうしてこの登場人物出てきたんだろうと思っていたら、すべては史実とのつなぎの強度を上げるため。そのおかげで最後の一文には完全にうならされてしまった。 | ||||
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奇抜な設定で常に読者を楽しませてくれる作者のエロティック路線作品。最後のオチは良く考えてあるが、基本的に秀頼の子を孕んだ「くノ一」が繰り出す、奇想天外なワザが読み所。 レヴューで書いても良いのか不明だが書いてしまうと、相手の男の精を吸い取るとか、男を「***」で包んでしまうとか、腹の中の胎児をくノ一から別のくノ一へ念力移動するとか、本当に良くこんな事考えるなぁ〜というワザばかり。だが、こうした描写で読者を楽しませる点に作者の真骨頂があるのだ。脱線するが、本作はAV化されて、くノ一の一人として若き日の水野真紀が出ている。今となっては手に入らない幻のお宝だ。 文壇に媚びず、読者へ面白い作品を提供する事に生涯を掛けた作者のエロティック路線の傑作。 | ||||
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豊臣家のご落胤を宿したくノ一と伊賀忍者の争いは、言わずもがな女vs男の闘いです。 女性の性が虐げられがちな社会の中で、ここまで女性の「性」の強さを謳う作品は他に無いのではないでしょうか。 過剰なエンターテイメント性の裏には、戦国の男社会に一矢報いようとする千姫と妖婦たちの執念があります。 その結末はまさに壮絶、圧巻の他ありません。同じ女性として拍手を送りたい。 風太郎作品を語る上でも、決して外すことのできない一作です。 | ||||
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AランクとBランクの中間位に位置する作品ではないでしょうか? そもそも秀頼の胤を宿したくノ一が、追撃してくる家康の忍を迎撃しながらその任をまっとうするといった設定自体が無茶な話。 しかも家康の放った忍の術が奇天裂(流石は作者。よくもこんな事考えるはと思います。)、ハチャメチャぶりはシリーズ随一かも。 あいかわらず、ラストは流石。 (読者を驚かせる事に心血を注いでいるとしか思えない結末を用意してくれています。後日譚があったら読みたい位です。) 「柳生」「甲賀」「風来」といった出来の良い作品があるので先ずは本作からとは言いませんが、外せない一作ではあると思います。 | ||||
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自作の評価に厳しい作者本人が「忍法がナカナカ気に入っている」とコメントしたことで知られる本作。 その言葉通り、炎熱地獄と氷雪地獄の激闘、眼窩に寄生虫をひそませた忍者、いろとりどりの蝶々を操る忍者などなど、幻惑的で奇想天外な忍法がこれでもかと登場します。中でも千両箱忍者は、作者が「人間の体積をはかっているところを親戚の娘に見られて爆笑された」伝説もあり有名です。爆笑してください。 | ||||
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10人の忍者と10人の剣士 VS 10人の忍者と10人の剣士 という構成のおはなし。 まず、でてくる忍法がすごくおもしろい。そして、剣士のチャンバラもすごい。舞台の移り変わりも激しい。「様々な場所を舞台として、ハチャメチャな忍術合戦とガチンコの剣術合戦が、繰り広げられる」 とても派手で華やかなおはなしです。とにかくおもしろい。 | ||||
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