笊ノ目万兵衛門外へ



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    初公開日(参考)2020年07月
    分類

    長編小説

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    笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)

    2020年07月04日 笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)

    「十年に一度の傑作」と縄田一男氏が絶賛する壮絶な表題作をはじめ、「明智太閤」、「姫君何処におらすか」、「南無殺生三万人」など全く古びることがない、名作だけを選んだ驚嘆の大傑作選! 【収録作品】 「笊ノ目万兵衛門外へ」 「明智太閤」 「姫君何処におらすか」 「南無殺生三万人」 「お江戸英雄坂」(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (5pt)

    作者の物語観を再認識できる作品群

    解説で作者が本書所収の一篇を「あれは駄作だから」と言ったことが書いてあって、まあ駄作とは言えないけど傑作でもないよな、と思う。
    そんな感じの作品が集められた短編集、と言うと、怒られるかもしれないが、風太郎好きには「よくぞ、文庫化してくれた!」な一冊。

    編者の意図はわからないが、何かを信じる人、の話が集められているように思う。
    「何かを信じる」というのは風太郎作品のキーワードのひとつで、先ほど「傑作でもないよな」とは書いたけれど、話の持って行き方も併せて作者の物語観を再認識できる作品群ではないかな。

    これだけ手を変え品を変えて作品集が出版される作家って、どれだけいるのだろう。
    今回の河出文庫のラインナップも既読のものはあるけれど、楽しみな傑作選。
    多くの人に読んでもらいたい。
    笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)Amazon書評・レビュー:笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)より
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    No.4:
    (5pt)

    あまりにも現代的な時代小説

    河出文庫の新刊だ。五篇すべてが初読みだった。
    忍法帖・推理小説・明治ものは網羅しているが、時代劇は盲点だったな。出版してくれてありがとう。
    表題作は、幕末に凶悪犯(自称思想犯が多い)を容赦なく捕えた同心の運命を描く。残忍きわまりない。
    当時の日本はまさにテロリストの国だった。

    『明智太閤』秀吉の電撃Uターンがあと一日遅れていたら、光秀の天下だった?
    パラレル戦国時代は、思考実験として興味深い。
    『姫君何処におらすか』隠れキリシタン異聞といったところ。
    孤島に伝わったキリスト教は、異様な変貌を遂げていた。オチに感嘆する。
    次の二篇は、時代小説ではあるが作者からの突っ込みが入る。 現代的時代小説か。

    『南無殺生三万人』中山勘解由の殺戮ぶりを描く。いや、凄まじいな。
    自宅の庭で首を斬りまくるのに、周囲が慣れていく。怖いなあ。
    「日本人が小粒ながら粒が揃っているのは、勘解由が悪者を間引いたせいかもしれない」。
    もちろん冗談だが、言うなよそんなこと。
    こちらはマジで「イタリアやフランスで乞食と浮浪児にうんざりした。ドイツでは見かけなかった。ヒトラーが遺伝子を浄化したからだ」
    と書いた人がいた。嘘もいいとこだ。
    偉い人の子が低能なんて、世間にはざらにある。その逆も珍しくない。

    『お江戸英雄坂』作者は英雄をまったく信用していない。
    英雄にあこがれて空回りする男の悲惨で滑稽な半生を描く。
    日本人はなぜか殺人犯を英雄視して、被害者を悪者呼ばわりする。
    忠臣蔵が最たる例だ。2.26事件もそうだ。 本編では津軽藩主を狙った南部藩のテロリストが喝さいを浴びる。
    江戸庶民は津軽に何の怨みもないだろうに。 ならずもの国家て、実は日本のことなのでは。
    脳をマッサージしてくれるユニークな作品群だった。
    笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)Amazon書評・レビュー:笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)より
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    No.3:
    (5pt)

    さすがの風太郎

    本書を購入して、どういうわけか筆者が編者と小松重男氏(のみとり侍、旗本の経済学)を混同していたことに気がついた。編者は「歴史・時代小説」に詳しい批評家であった。小松氏が実作ばかりではなく歴史研究も手がけていることで混同したものと思うが、我ながらデタラメだ。それにしても最近「不戦日記」が漫画化されるなど、いまだにその存在感が褪せることのない山田風太郎氏の「傑作選」というのだからどういうのが入ってくるのだろうと手に取ると、「明智太閤」とあり、著者による仮想戦記の先駆けみたいな作品があったのかと興味をそそられて購入。確かに仮想戦記として眺めても戦術的な考証と設定の仕方に感心してしまうが、しかし冒頭の一作にもっとやられてしまった。主人公は架空の人物であり、その帰結するところのすっきりしなさは、さすが著者である。このような予定調和を拒みまくるような峻烈な人物造形を可能にするのが、脇役である安藤信正の業績と人間性に対する洞察・それも世評に迎合しない・にある。筆者が知る範囲でこれに比肩するのは2010年代に発表された漫画「風雲児たち」みなもと太郎 に描かれた安藤信正像ぐらいだ。もっとも狭い範囲だけど。
     やはり練達の読み手が提示する練達の書き手が天才作家の作品から選び出しただけのことはあり、しかも初見の短編ばかりときては、読まないと損だね。
    笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)Amazon書評・レビュー:笊ノ目万兵衛門外へ: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫 や 4-13 山田風太郎傑作選 江戸篇)より
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    No.2:
    (5pt)

    汲めども尽きぬ風太郎

    山田風太郎はかなり読んだから、既読作と重複するのを予想して買ったら、全部初見だった。しかも時代小説の強みで、舞台設定が古びようがないから、今読んでも十分に面白い。風太郎は忠義・信義より個の信念(というか思い込み)で極端な行動に突っ走る人物を描かせたら天下一品だ。過去の作品を集めた厚さ1cmの文庫にこの値段はいかがかと思ったが、金額分の価値は十分にある。解説もよし。
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    No.1:
    (5pt)

    さすが山田風太郎ですね!短編でこれだけメリハリを付け、最後には見事などんでん返し!!

    一度は、山田風太郎の作品もレビューをしてみたかったのですが、
     やっと希望に叶う作品が出てきました。
     サブタイトルが、山田風太郎傑作選 江戸編となっていますから、
     反響次第では、今後シリーズ化されるのかもしれません。
     1:笊の目万兵衛門外へ  2:明智太閤  3:姫君何処におらすか  
     4:南無殺生三万人  5:お江戸英雄坂  の5遍が収録されています。
     1は、任務に忠実な同心が、様々な理不尽に会い、
     心が折れ、最後は、坂下門外の変の刺客に加わるというものです。
     2:今「麒麟が来る」が放映され、脚光を浴びている明智光秀ですが、
     もしも明智が天下を取っていたら、という発想のもとに書かれていますが、
     最後は見果てぬ夢!?
     3:隠れキリシタンの異端性を訴えているのかと思いきや、その本家本元も???
     カニバリズム・・・・・???!
     4:火付け盗賊改めの役割、任務の過激さがよくわかりました。
     5:泉屋、相馬大作、等が出てきますが、歌舞伎、時代小説の素養がないので、
     このあたりの関係はよくわかりません。
     しかし、さすが山田風太郎ですね!短編でこれだけメリハリを付け、最後には見事などんでん返し!
     すごいというしかありませんね!!
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