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十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪



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【この小説が収録されている参考書籍】
十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 (講談社ノベルス)

十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪の評価: 3.29/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

長野新幹線は無関係

長野新幹線は無関係
十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 (講談社ノベルス)より
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No.1:
(3pt)

非常に魅力的なタイトルに惹かれて期待して読んだのですが珍しく今回は駄目でしたね。

本書は2013年に発表された西村京太郎氏の524冊目の作品です。最初に著者のファンの方々に対しましてこういう風なレビューを書く事が心苦しく大変に申し訳ないと思っております。本当にすみませんが、未読の方にはあまり読む事をお奨めできません。まあ600冊近い膨大な作品を書かれていますから全てが完璧とは行かないのは無理もなく、偶にはこういう不出来なものがあるのは致し方ない事でしょうね。
東京、横浜、松江で誘拐事件が連続して起きて、それぞれ人質は全員無事に解放されるが高額の身代金をまんまと犯人に奪われてしまう。一見すると三件の事件は別件とも見られたが、やがて十津川警部はある共通点に気づいて長野新幹線「安中榛名」駅へと向かうのだった。
まずこの一つ前の長編「哀しみの吾妻線」を読んでいた事で気づいたのは著者がこの頃は3つの事件という趣向に凝られているのだなという事実でしたね。それはそれとして、本書のトリックは一言で言うと「まさかこんな見え見えの手は使わないだろう」といった意外性を狙ったものだと思えるのですね。そうですね、まあ着想はそれ程に悪くはないと思いますが、でもあまりに小粒で要はつまらないなという印象しか残らないのが残念でしたね。細かい事を言えばタイトルに「長野新幹線」を使うのは、トラベル・ミステリーの看板を出して購買意欲をそそる目的であって、意味としては観念的な関連のみなので少し不適当にも思えますね。それから幾ら何でも誘拐事件が三件だけに終わるのではあまりに盛り上がらないと考えられたのか、終盤に殺人事件が起きるのですが、これについても犯人の正体が常識的でズブの素人にさえ普通こうとしか考えられないだろうなと思える様な平凡な真相ですので、読み終えてちょっとガッカリしましたね。まあ著者がわざと単純な図式にして現代社会の世知辛さ・情の無さを強調されたかったという可能性もありますし、解説に書かれている「長野新幹線」の知られざる意外な実情を描かれている意図も理解はできますが、何分にも私的にはミステリーとして楽しめなかったというしかありません。とは言えちょっと辛辣な文章になってしまいました。決して悪気はございませんのでどうかお許しくださいね。
十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 (講談社ノベルス)より
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